奥様、ムスメ、姪の後発組3人が昨夜合流して、早朝からご先祖の墓とお寺、桜の公園ふたたび、スーパーで食材鑑賞、モスバーガー、そして善光寺と怒涛の北信濃観光が始まった。姪の仕事は食べ物関係なので、スーパーに行くと興味津々だ。こないだの公園の桜はさすがに散りきっていたが、山に点々とある山桜がまたきれいだった。
善光寺は参道を下からじっくり上がっていくと、 やはりしみじみといい。仁王門、山門、そして本堂と、参道って盛り上がるように景色ができている。姪はあとから訪れた京都の寺院よりも、生まれて初めて見たこの日本の寺のほうが印象強かったそうだ。 それと初めて泊まった日本家屋と。
善光寺は巨大寺院なので、参道を上がり本堂を参拝したあともぐるりと施設を周り、いろいろ見て歩くことができる。寄進すると銘が入るらしい菩薩の大行列をムスメが見つけた。すごい。参道の両脇にずらりと並ぶ参拝用宿泊所(宿坊)も普通の宿とは違う見ごたえがあるし、隅々に気づけば気づくほど味わいが増す。
日本とおばあちゃんが大好きなムスメは、眠れないくらい盛り上がっている。落ち着け :-)
■2023-04-16 親戚子供ら勢ぞろい
今日はうちの母の孫7人が5年ぶりの全員集合を果たした。みんなかわいいなあ(*´ω`*) 子供時代を知っているけどたまーにしか会えないからか、ほんとみんなかわいいなと思う。就職したばかりの弟ムスメちゃんが、初任給でケーキを買ってきてみなに振る舞ってくれた。ありがとうありがとう。
私と弟 |
ムスメと私 |
春の北信濃の里山はわあと声が出るほど美しいが、その上の菅平のいただきはいまだに新雪で白くなっていた。日本は暑いと思ってた俺たちは冬服など持ってきていないので、持ってる服を全部重ね着しているがそれでも寒い。
小布施の町は小さくて可愛くて、歩くと楽しい。これで寒くなければほんと最高ですわ。明日は湯田中のモンキー温泉地獄谷へ行く予定だったのだが、これほど寒いとなると予定を考えねばならない。
■2023-04-18 タブレットメニュー最悪(笑)
雨となったので野外観光の予定は明日に繰り延べ、本日は真田信之の町松代へ。今日も寒かったが、山と真田屋敷と藩校が美しかった。
松代の背景は、誰かがしゃもじで盛り付けたみたいなかわいらしい低山ばかりである。真田屋敷の庭園もそれを借景としていた。(その低山の地下に、太平洋戦争末期に掘られた大本営地下壕という不気味な遺跡があるのだが)
藩校は影絵のよくできたプロジェクション説明を流していた。なにも説明が流れていないときにときおり、ちょんまげの侍の影が通り過ぎるという演出も気が利いている。火縄銃のシミュレーションなどもあった。
真田屋敷の塀際を歩いていると、「塀に屋根があるのがかわいい」という感想が聞こえてきた。考えてみれば土塀だから、塀を水から守るために屋根が必要なんだろうね。
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昼はファミレスに入った。みんな日本の食べ物と買い物を心から楽しんでいるが、俺がイヤなのはこの5年で食べ物屋がどこもタブレットメニューになっていることである。客はおいしそうなものを選ぶというより、カテゴリやジャンルを行ったり来たりしてメニューの構造をまず探らねばならない。一覧性が最低なので全品目を把握することなどできず、食えるものを見つけ早く次の人に回さねばという作業感が強い。操作系が悪いので発注ミスも起き(昨日今日と2回ともした)、なにもメリットがなく不愉快だ。レストランの発注がAmazonよりめんどくさいなんてどういうことなのか。
そのファミレスのロボット配膳さんは、ゆるくて無駄の多い日本らしくて笑えたが。要はロボット掃除機の料理カート版で、料理を積んでゆるーと走ってくる。しかし椅子がずれて記憶したテーブル配置と異なると、「通してくださいニャン!通してくださいニャン!」と言い続けるのだ。結局うんざりした様子の店員がやってきて椅子をどかし、お盆を取り配膳していた。はは。この5年で、日本はあまり便利な方に進化してないなあと日々感じている。
■2023-04-19 クライマックスはお猿の園信州観光最後の今日は、長野で一番外国人密度が高い観光名所である山ノ内町の野猿公苑へ。天気を汲んで一日日延べしたのでいい天気になった。山ノ内町へ続く街道は、コシナレンズ小布施工場を過ぎたあたりから道沿いの景色すべてが信州バケーションフィーリングですばらしい。うわーという声が出る。
モンキーパークへ行く前はいつも山ノ内町の親戚味噌屋に寄り盛り上がる。叔母ちゃんが後から後から食べ物を出してくるのでなかなか再出発できず困ってしまうのだが、ほんとかわいい叔母ちゃんで、姪もこの過剰なる日本のおもてなしと田舎の叔母ちゃんのチャーミングさをわかってくれたと思う。
そして俺たちはいつもこの店の味噌をカナダに持ち帰るのだ。今年は豆粒がたくさん残って香ばしく甘い味噌「金印」を買った。超うまい。
そして駐車場に車を止め、30分弱の爽やかな谷渡りを経て地獄谷へ。オーマイゴと姪は大喜びである。
大きな猿はけっこう怖いが、子猿たちのフォトジェニックさたるやw
今日は暖かいので温泉に入ってる猿はいなかったが、見飽きることはない。山の高いところに「イノシシがいる」とムスメが声を上げ、よく見るとカモシカだった。野生のカモシカも初めて見たなあ。
そして深い満足感とともに山を下っていくとこの景色ですよ。北信五岳の飯縄山と黒姫がどーんと見える。たまらない。俺はほんと北信州の山々が好きだ。
そして帰宅し実家の店で信州牛の焼肉とすき焼きをいただくという、充実の北信観光フィナーレの夜となった。姪はBCの中堅精肉チェーンの店長格なののだが(カナダは若い人が出世するんだな)、それで店主・兄貴がよーしと張り切ってもてなしてくれたのである。
血統表を見せてもらいながら「これは前の皿より脂が少ないから腹一杯でもまだ食べられる」と店主に解説してもらいながら食べるというのは至福の体験であった。姪は牛肉というものに対する考えが変わったと言っていた。たしかにそれくらいうまいよね、いい和牛は。カナダに帰ったら店に和牛とオニギリを置きたいそうである。店長会議で提案するそうだ。
怒涛の信州観光は終わり、明日から京都~東京へ。日本旅行はみんな行きたいところが多すぎて、めちゃめちゃ忙しい。カナダ旅行なんかいい宿を取りじーっと本読んでたりすることがバケーションだからな。
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