2023/12/03

【まとめ23年11月後半】人の写真を学ぶ冬

「志村けんの贈り物」「冬の散歩道」「写真家からのレター」「バーナビー村で20mm無双」「まるで他社カメラのように」ほか

■11月17日                氷点下

今朝はついに氷点下。いやーキンキンに晴れたなーと思っていると、日が射して一気に気温が上がったせいか、数分のうちにブワーと霧が湧いて驚いた。ベランダの小鳥たちも異変を感じ、一時退避していた。


■11月17日                   さっぱり秋山

#ブギウギ 秋山の四股と汽車でのタップがカッコよかったなあ。クリクリまなこで女性らしい体型の伊原六花さんが男役なのはどうなんだろうと当初思ったけれど、秋山という踊り手のさっぱり気質を台詞と動きのキレで見事に表現していたと思う。


■11月17日         音楽の懐かしさ

娘が皿洗いしながらでかい声で「ステイ・ウィズ・ミー!」と歌ってるww 

あ、ビブラートつける練習してるわ。そうか、伸ばすところの細かいビブラートもあの頃のJポップらしさなのかも。そういう唱法ってもうないもんね。

ムスメによるとこれらJシティポップのコメントに「ああ! この歌を聴くとまだぼくが生まれる前の、行ったことない日本がなつかしくてたまらない!」というのがありバズってたそうだ。ツクリ話じゃないんだろうね。俺もイーグルスとか聴くと、70年代カリフォルニアが懐かしいもんな。


■11月18日              冬の望遠レンズ

冬の散歩道。望遠レンズを使うと、開放でボケてくれてきれいだなと思う(MZ40-150mm F4.0-5.6)。60mm F2.8というレンズが中古で出ていて、あれならこのショットはもっとイイだろうな。しかし撮れるものはとても限られそうだ。

40-150mm廉価ズームはとてもシャープで、近くも撮りたいときは14-150のほうがはるかに便利なのだが、遠くを撮ると決めて持ち出すとクリーンな鳥の写真が撮れる。150mm x2倍クロップの、トサカを持つかわいい各種merganser(カワアイサ)たち。スヌーピーのウッドストックはこれがモデルかもなー。 


■11月18日               人の写真を見て学ぶ

春の帰国時に日本から持ち帰った俺の写真アルバムを娘が眺めていて、未整理の写真の表面をペタペタ触るのであああと止めねばならなかった。写真の表面って指紋がつくんだよ、エッジを持たないと。えーそうなのと、21世紀生まれの娘は驚いていた。いまや途絶えたロストテクノロジーだもんなー。

Twitterにカメラ好きの人たちがたくさんいることに最近気がついて何人もフォローしていくと、いろいろと知らなかったことが知れて楽しい。一番の発見は見た通りの色・明度ではない写真を撮ってる人も多いということだ。全体に赤いとか、オレンジの紗がかかってるとか、コントラスト盛り盛りだとかオーバー露出だとか。

そしてそういう写実的ではない写真もなるほどイイなと思うのだ。色を変えるのは難しいが、室内光でいい色が出ないときなど思い切った設定を試してみようと思った。

とりあえず練習でムスメや猫のピカを露出オーバーで追いかけてみる。楽しい。 適正EV+1.0くらいで撮ったこの写真なんか、ふわっとしていいと思った。暗めよりもずっといい。

          ◇     ◇    ◇

フォロイー出隠さんのフジX100Fの写真を見てああ独特の寒色だ、これが愛されるフジカラーなのねと感じ、むかし借りて数日試した #LUMIX GX1のこの2枚の色を思い出した。テストショットで出たこの寒色のきれいさには、SIGMA 30mmの写りともどもオオとなった。オリンパスでは出ないし、同じLUMIX GXでもGX7mk2ではこの色は出なかった。 

GX1のあとコンパクトのLX5を手に入れ、これも寒色はかなりよかった。GF2を買って手放したが。その後メイン機として1年使ったGX7mk2より古いLX5/GF2のほうが、世代的にGX1に近い色だった気がする。2010年頃の #LUMIX 色だったんだろうか。 この色をまた出したいなと思う。


■11月19日               夕暮れのスナップ

午後の買い出し、早くしないとすぐに日が暮れちゃうフィーリングがある3時半頃。町をスナップをしていると賢い犬に、なにしてるのこのヒト! と警戒されてしまった。すまんすまん :-) 

この入江の町に来るたび、きれいな山を背景にした威容が目に止まりホテルかなと思っていた大きな建物は、地図で調べると保健関係の複合官庁ビルだった。なるほどそうだったか。きれいな町にふさわしい高級スーパーで買い出しをして帰宅。クリスマスの飾りが始まっている。


■11月20日                志村けんの贈り物

#キネマの神様 父の借金に怒る寺島しのぶがいつになく柔らかく、現代ものというより寅さん映画の雰囲気だなと思い、ここで山田洋次かと気がついた。寅さん映画だとするとキャストがコミカルさに欠けるような…と、ここで志村けんがやるはずだった映画なのか! と思い出した。そうだった! 

「なにになりたいの?」と声と表情の柔らかさが魅力の永野芽郁の昭和の町娘喋りがなんともよく、野田洋次郎の純情もいい。ここはとても寅さん映画味あるのだが、この若き日の3人と晩年の3人が似てるようで似ておらず、俺の中で重なりそうで重ならずもどかしい思いをしつつ見る。 

しかし終盤ときどき沢田の仕草が志村けんに見えてくる。やがて沢田に志村けんが重なって台詞を喋っているのがまざまざと俺の目に映り、じわっとなってしまった。「志村けんよありがとう」という気持ちを、キネマが見せてくれたんだなという瞬間でした。◆ pic.twitter.com/QLlA3PAZG2


■11月21日            ミワさんペアと片桐センパイの愛らしさ

#ミワさんなりすます 洞察力のさくらさんと悟られ力のミワさんというコンビが喜劇として完成しており楽しい。そしてメイド3人組もいいなあ。ちむで熱き音楽教師といういい役ながらドタバタで消費されてしまった片桐はいりの、有能で誠実で人を疑わぬセンパイぶりがもう最高だよ。 pic.twitter.com/B4vk5ZILyX

えっ! いつも朝ドラが飛ばされちゃうけど、今回の北朝鮮ロケット犠牲者はミワさんでしたか。どうしていつもNHK15分ドラマ枠を狙うんだww 

■11月24日                 冬の散歩道

冬の散歩道。日が射すと草藪から湯気が立ちのぼりきれいだ。 

クリスマスの飾り付け中らしき家が通りの突き当たりに見えた。サンタクロースは2階のドアから入るんだ! 子供らが花道で出迎えている、ハウ・ナイス! 屋根にも一面の電飾が。暗くなったら壮観だろうなー。 

■11月24日                  藤浦さんの波長

#ミワさんなりすます ロケット1回休みをはさみ、あのイタい元カレ(俺はだんだん彼が気の毒になってきたw)からさくらさんがまたもや神の洞察力でミワさんを救い出し、今日はプロフェッショナル回。八海さんと大女優の秘話を聞いてこんな顔になっちゃうサトラレのミワさんホントかわいい。

「めちゃ夢中四六時中」が本日はなんと、ミワさんが恐れる藤浦さんの姿にかかる。彼女も当然八海に夢中であり、ミワさんと波長が一致してることが、同意を求めるこの表情でわかるのだ。八海さんが去ればみんな空中浮遊だよ、四六時中。





■11月24日                黒木華監督すばらしい

#下剋上球児 鈴木亮平と生徒たちが皆いいのはもちろんだが、黒木華がすごいなあ。生徒扱いのうまさと声の出し方、パワプロしか監督経験がなくとも劣勢に狼狽せず、できることをやり続ける。教師として風格がある。そして南雲先生がスタンドに顔見せるとこの笑顔。すばらしい。 


■11月24日                  写真家からのレター

東京のバンド友から自主制作CDが届いた。空を飛んできたヒゲのCDよ。中に「君が窓から顔を出すところを、古いカメラで撮ろう」というラブソングがあった。

彼は古くからの写真家で、今は #LUMIX に50年くらい前のライカレンズを付け使っている。あのGX7で「君」を撮るのだろうかと想像してジーンとした。 彼の平成初期のライカ写真に写ってるのは、わが勤務地府中基地跡廃墟のパラボラだ。

これはその写真家の弟子筋にあたるわが弟が90年代に撮った、府中基地での俺のパトロール勤務写真。あの頃デジカメがあったら俺も撮りまくったんだけどな。いま無限に写真が撮れるのは夢のように幸せだが、現実が夢のようだった青春時代にはお金がなくて、あまり写真を撮れなかったのだ。 

追憶の調布関東村(1)関東村警備の日々 
(旧勤務地調布基地跡・府中基地跡・立川基地跡の思い出と廃墟写真集)






■11月26日            わがマイクロ4/3初期の写真たち

#WithMazda なんですねEvansさん。ナイス。◆Mazdaはカナダで人気があり、Mazda3は買おうかと峠道で試乗したことがある。姿勢を崩さずよく曲がる、運転が楽しい車だった。信号待ちで「おおMazdaのある良い風景だ」と思い撮ったことも。これは5かな。(#OLYMPUS E-PM1 MZ40-150) 

あのMazda写真を撮ったのはマイクロ4/3カメラを始めた10年前なのだが、その頃のフォルダに望遠キットレンズで撮ったいいスナップがたくさんあった。望遠で撮る風景が昔から好きだったんだな。そして最初からいい絵であるマイクロ4/3 :-)(#OLYMPUS E-PM1 MZ40-150) 


■11月27日                    バーナビー村で20mm無双

いやーよかった @LifeVancouver が教えてくれた【バーナビービレッジ博物館】のホリデー催事。教会の三重奏はケルトのジグをベースに、様々な曲をアレンジして弾く本格ガールズトリオの30分ものライブだった。2本のバイオリン+リズム楽器で聞くクリスマス・ジグが超気持ちいい。最高。

これはサウンドオブミュージックの「My Favorite Things」をアレンジしたもの。おおと声が出そうだったのだが、教会の中なのでフー! とか歓声上げちゃダメなのカナーと思い耐えた。終わった後ステージに駆けつけ、よかったですよーと声かけました。

左手の何らかの操作で音程が変わるハンドドラム「アイリッシュドラ」てのは俺は初めて耳にして興奮した。「これすごいね!」というと彼女たちは笑っていた。

カメラはEM10mk2にLUMIX20mmを付けていったのだが、帰宅して改めておおと思うほど20mmはよく写っていた。前述Lucky Tappersなんか屋内写真の2倍クロップでもクリーンだし、スナップでは適当な場所にポンとフォーカスを置くと柔らかな絵が撮れ気持ちいい。 これまでの20mm行事撮影でベストだったな。

そしておいしいご飯を食べて帰宅。夜景もよかったなあ、#OLYMPUS EM10mk2+G20mm。20mmのAFの遅さでピンボケも出るがそれもまたよしなのである。アクシデントでこんな写真が撮れるところがまた、スマホとカメラは違うのだ。

今日はMの誕生日、いやーいい音楽にきれいな夜景においしいごはんで、いい誕生日だねバンバンと俺が肩を叩くと、彼女は笑っていた。


■11月28日                 まるで他社カメラのように

この頃Twitterでカメラ好きな方々の写真を見て自分も違う発色を試したくなり、使ったことがないOM-Dのカラークリエイター(色相調整)機能で赤を抑えた好みの色を作り、昨日ビレッジ博物館で通常設定(①③)と比較してみた。少し褪せていい青が出た(②④)。良い。

好きな方を残していくとほとんどのショットでカラクリが好ましい。アートフィルタのような加工感はなく、WBやピクチャーモードでは作れない色味の違いが出る。まるで他社のカメラで撮ったような淡い冬色が出て高揚しつつ、しかしOLYMPUSの発色をWBやモードで微調整して10年間写真を撮ってきたのに、こんなにガラッと変えていいのかという戸惑いがw

そこでOLYMPUS カラークリエイターでググってみると、プロも風景写真に使ってると知る。使っていいんだ! ――ってまあ俺は自己満足でやってんだから好きにすりゃいいんだけどw これでOLYMPUSデフォルトと違う気持ちいい色を出してもズルじゃないんだww イイ。これはイイぞ。

というわけで今日もカラクリを使いまくった。ちょうど娘がクリスマスデコレーションを始めたので、それを追いかけて。イイ。こないだなつかしんだLUMIX GX1みたいな寒色も出るわ。

晴れた屋外では今までどおりの設定のほうがいいと感じるが、屋内やこんな霧の屋外、つまりキラキラした良い光のない場面では俺が好む青の傾きを入れられるカラークリエイターがとてもいいと思う。

OM-D使って4年も経って、俺はやっとわかった。OM-Dは体感の色とファインダーの色を見比べ、明暗調整と同じようにダイヤルで発色を合わせたり傾けたりできるカメラだったのだ。WBを変えるより効果がわかりやすく、仕上がりも自然で好ましい。なんで気づかなかったのだろう。慣れ親しんだOM-Dが急にさらに楽しくなってきた。


■11月29日                      濃霧のBC

週末からずっと霧が晴れない。冷え冷えである。 

昨夜は雪かと思うほど大きな霧の粒が漂っていた。おとといの夜中、今期三度目かの茶色大クマがうちの庭を破竹の勢いで抜けて行ったのだが(フロントから来れば光と音で撃退できるのだが、裏からきおった!🙁)、びゅうびゅうと吹き抜ける霧の粒も写っていた。なんだか風雲まき起こるすごい映像である。

■11月29日                  カセットコンロ無双

電気工事で停電の夜。カセットコンロが一つあると本当に助かる。野菜を蒸し、冷えたご飯を蒸し、餃子を焼いていただいた。向こうの家はもう電気が来てるではないかと、窓から眺めてはうらやんだ。 

【カセットコンロ】は湯たんぽ3つ分のお湯も沸かしてくれた。それで一日使ってもボンベ1本終わらなかったから、なべ&非常用熱源としてこれ以上の神器はない。このブタンガスボンベで部屋を暖めるストーブもあればほしいなと探したが、見つからなかった。あれば売れるだろう。




■11月30日

本日も霧は晴れず木の枝にまとわりついて、朝ポトポトとしたたり落ちていた。(カラークリエイター+20)


■11月30日                    イン・マイ・ライフ

コマーシャルから「インマイライフ」が聞こえてきて、TVを覗き込むとおばあさんたちが子供の頃に戻り…という内容だった。なるほど。しかしやはり曲がとんでもなくいいなあ。10億人くらいが胸キュッとなるメロディと歌詞だろう。◆Joy Ride | Amazon Holiday Ad youtu.be/jmF0bOCa_4Q?si

「インマイライフ」には思い出が多い。友だちの結婚式で演奏したり、別の友だちが演奏した音をこうして送ってもらったり。うちの奥様と友人として初めて一日一緒に過ごしたときにもこう言われた。「あなたみたいな人とは会ったことがないわ」「ん? 日本で?」「いいえ。イン・マイ・ライフ」



0 件のコメント:

コメントを投稿