2006/11/01

日記「なぜだか静かなハロウィーン」

「『Mさん仕事をするの図』製作」「冬の庭仕事」ほか。

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■06/10/26(木) □ 「Mさん仕事をするの図」製作
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 昨日調子がいまいちだったのに学校に行かせたのが失敗で、萌は午後から声が出なくなり、今日はついに休。かわいそうなので久々に粘土細工で遊ぶ。

萌は途中でリタイヤして横になっていたのだが、「コンピュータを使うかわいい女の子」を作ってくれというリクエストに俺1人で取り組んでいると、なんかこれは我が妻に似てるなと気が付く。それで燃えてきて、結局「Mさん仕事をするの図」を作ってしまった(笑)。もちろん実在の人物に人形を似せる技術など俺にはないのだが、こんな髪の毛なんだよな、鼻はこうで....とマンガ的にディテイルを積んでいるとそれなりに似てしまうところが粘土は面白い。



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オシム第4戦イエメン・日本

 現時点の日本代表サッカーにはかなり悲観的になってきたが、送ってもらった DVD 最後のイエメン戦を見る。この試合はサウジ戦ほど日本選手の技術的拙さは目に付かない。ピッチが日本の小学校みたいなハゲハゲの芝でボールが跳ねているが、さほど問題なくボールコントロールをして組み立てている。これは単に相手がサウジより弱いからだろうな。空気が薄くて走るとしんどそうだが、選手の動きは暑かったサウジよりもいいし。

 アイデアと速さで再三チャンスを作り出している達也が完璧なクロス、フリーの巻がはずす! 巻はこの中東遠征で一度もヘッドをクリーンにヒットしていない。体がぶれているのは明らかで、なぜオシムはこんな状態の巻を使うのだろう。後半初めて巻が脚でシュートを打ち枠に行ったのだが、アジアレベルで3試合で数本しかまともなシュートが打てないFWがレギュラーというのは、見ていてつらいものがある。今年前半のようにリーグで切れに切れているときに呼ばれるのはわかるが、この状態で使い続けられる理由がわからない。川渕会長が巻が下手だと愚痴った気持ちもわかるのである。いまは播戸に期待するしかないか。彼にはカズ中山の匂いがするしな。実際うまいというイメージがない中山でも、巻に比べればボールを打つ技術は格段に高かったのだ。

 結局最後は巻の落としをガナハが押し込んだのだが、こういう巻の使い方を見ていると、やがては高いというだけで平山を使い続けるようになるのではないかと不安に感じるのであった。

 風間八宏さんがサウジ戦後、

オシム監督はサッカーを「パスゲーム」と考えており、現時点でのパスの「出し手」よりも「受け手」に質の高い動きを要求している。「個」ではなく、「方法」を前面に出した結果、ジーコジャパン時代と比べて、個人能力の低い選手が集まったように感じる。

 と評していたが、このほかに選手の能力についてうんぬんしている記事はあまりないのが不思議である。

 ―――うわコマーシャルに中田が出ている。トヨタのミニバンの宣伝をしている。何をやっているのかねキミは。お前さんがいないからこんな思いをしているんだよ、俺たちは(泣)。

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■06/10/30(月) □ 冬の庭仕事
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 昨日萌は風邪がやっと良化してHNバースデイパーティへ行って思い切り楽しみ、今日は学校へ復帰。

 サマータイム終了の昨日の朝大風が吹いて雲が消え、それで午後から1週間ぶりにピカリと晴れたのだが、同時に気温がドカンと下がった。夕方6時にはもうデッキに出るとグワ寒いと痛感するほど冷え込み、夜には5度を割り、今朝は当然霜が降りていた。おそらく氷点下になったのだろう。冬だ。

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 大風と雨で家の回り一面に降り注いだオークの葉を、晴れて空気が冷たい中をざっと掃除する。しかし庭のあちらこちら日が当たらない場所の芝は全部死んで、コケに場所を取られてしまった。このコケがはげると黒土がぼろぼろっと出て非常に汚らしくなる。芝というのは非常に手間のかかる植物だ。

 ついでに、大雨浸水時に排水パイプを埋め換え約2年が経ったフロントドレインのサンプ(ため穴)も掃除。25cm ほどの泥がたまっていたが、パイプ自体には泥はまったくなくきれい。これなら排水がうまくいっているはずである。よしよし。

 仕事中ヘッドフォンで井上陽水の最近のアルバムを流す。陽水って喉と唇で実にいろんな音を発している。言葉や語尾の面白さを音として追求するセンスと技能がある。同じ男声高音系でスティングあたりと比べても、陽水の方が才能があるんじゃないかと思う。スティングはポリスという3ピースバンドを発明したことが偉大なのであって、ソロ歌手としては陽水のほうがやってることは面白いだろう....などと思いつつ泥をゴリゴリ。

 萌は元気に帰宅。これで明日のハロウィーンも大丈夫。よかったよかった。

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■06/10/31(火) □ なぜだか静かなハロウィーン
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 今朝も一面の霜。さ、寒い。

 学校のハロウィーンパーティへ。着付けに行くともう皆が着替えており、萌はじれて「遅いよお父さん」とじだんだ踏んでいる。すまんすまん。俺よりも遅くお母さんがきたCHに到っては、一人取り残されすでに泣き出しているという興奮状態。子供にとってはまことに一大事なのである。



 萌はカオナシになった。これはシンプルながら傑作だと思うのだが、昨日まで風邪で機嫌が悪かったので試着が済んでおらず、マスクがうまくフィットしない。鼻がつぶれて痛いというのである。まあ仕方がない、夜の本番にはもう一度作り直そう。クラスメイトは当然誰もカオナシを知らなかったが、うわ何それコワイじゃんと、いい感じにウケていた。



 ところがそのコスチュームをまとったパレードは、数百人の子供らがぞろぞろと校内を練り歩くだけで、さほど盛り上がりもせず。ありゃりゃ。ジムに入る瞬間くらいは「なんとか先生のクラスの入場でーす!」とかいって盛り上げりゃいいのに、そういう楽しい方面にはあの校長の知恵が及ばないらしい。そのくせ彼は俺たち父兄の姿に気が付くと、例の今にもこちらに駆け寄り握手を求めそうな政治家スマイルを投げかけてくるのだった。苦笑。

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 今年のハロウィーンは俺が留守番キャンディ配布係りになってしまった。カオナシのコスチュームがうまくできたので、撮影しながら歩きたかったのだが。

 しかし今年は去年の半分もキッズが来なかったような気がする。1時間半を玄関でぽつねんと過ごし、10分に1組やってくるという感じで50人以下。ありゃりゃ。どうしてだろう。近隣の子供の数が減ってるのかな。うちの前のサークルでの花火大会も参加人数はわずか。もちろん個々の子供たちは仮装とトリックオアトリートを十分に楽しんでいたけれど、全般になぜだか静かな今年のハロウィーンであった。

 しかし3軒隣のSMがうちのドアをノックし、俺の顔を見て「あなたのこと知ってるわ! 萌のお父さんでしょ!」と言ったのがおかしかった。当たり前だろう、いつもうちに来て遊んでるではないか。興奮のあまりどの家のドアをノックしているのかわからなくなっているらしい。子供にとってはまことに一大事なのである、ハロウィーン。

2006/10/25

日記「独裁校長」

「かなしいメリーさん」「日本語はクールなりの波が」「オシム3戦目サウジ・日本」ほか。
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■06/10/10(火) □ 日本 VS イエメン
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 掃除をしながら日本から届いた DVD でサッカー観戦。

 ◆日本 VS イエメン:前戦と違い、えらい遅いチームになっている。相手が弱くて下がりすぎているため、日本の選手はボールを持つたびにさてどうやって崩そうかと考えてしまっている。こういう相手がゴール前に構えているときこそ1・2で裏を突くなどのひらめきがほしいのだが。遠藤がゲームメイカーでは攻撃の仕掛けが遅すぎる。

 まったくのJリーグレベル、それも夏場の消化ゲームかと思うようなひどさでハーフが終わり、オシム監督もウンザリという表情。だったら途中で修正すりゃいいと思うのだが、相手が弱く失点の危険はないこともあって、選手による対応を待っているという感じなんだろうか。後半は交代選手の動きによって多少よくなったが、最初からあれくらいやってくれなければまじめに見る気がせんというのが正直な試合であった。

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■06/10/14(土) □ 大ロック論議
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 萌をKT家に連れて行きお茶をいただいていると、MSさんと大ロック論議になった。

 MSさんは彼が支援している友人のバンドがなぜ売れないのか、年輪を重ねたゆえの味わいはロックでは評価されないのだろうかと苦悩しておられる。しかしまあ、古今東西年寄りで見てくれが悪くてもいいバンドはいくらでもあるが、歌が悪くても若くカッコいいから最高なんてバンドは存在しないわけで(どんな美形バンドも才能がなければ必ず消える)、前者でさえあれば幸せではないですか。現代はアマチュア革命の時代で、プロを目指すなんて目標の意味は希薄だし。

 というわけで、とにかくサンボマスターのビデオを見よと力説しておいた。僕とあなたの時代は! ここまで来てるんですよ!

 その間子供らは楽しく遊んでくれており、よい日でありました。

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■06/10/16(月) □ 「かなしいメリーさん」
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 萌は昨日ひいた風邪の回復がいまいちだったようで休み。午後からは元気になったので外で遊んだりした。

 彼女はピアノで先週やった「かなしいメリーさん(の羊)」に凝っていて弾きまくっている。両手でオクターブを弾いたり、自分でベース音や和音を拾って足したりと、インプロバイゼーションであらゆるアレンジを試みている。右手で全音符を伸ばしたまま左手でメロディを入れたりするカンのよさが素晴らしい。ピアノで俺が一番心配する運指については、できるだけ234の指を均等に使ってくれ(全部の指がいずれ動くように)とサジェストすることしかできないのだが、リズムキープとコードという歌楽器的には最も重要な部分を自発的に身につけているのがよし。俺もギターで加わり、「かなしいメリーさん」バンドのレコーディングをした。

「かなしいメリーさんバンド」

オルガンとギターのアンサンブルがめっちゃいい(笑)。

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 夜、録画してあった映画「春の雪」を見る。三島由紀夫ってこんなもんなのかという感想だけが残る、普通のロミオとジュリエット型ストーリーであった。まあこれが三島の作品中いいものなのかどうかも知らないし、映画で原作を判断しては悪いのだが、ストーリー自体がつまらないし主役の2人にも何の感興も湧かない。太宰はこんな陳腐な話は書かなかったわけで、なんで三島ってあんなに高名なのかしらといぶかしむ。こないだデーモン閣下の朗読で聞いた谷崎潤一郎の盲人の話もつまらなかったし、どうも日本の昭和文豪趣味というのはよく分からんのであった。これらの文豪はエキセントリック性が突出しているが、エキセントリックなものに日々惑わされ神経を痛めつけられている現代人から見ると、それはげんなりさせられるのかもしれない。

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■06/10/19(木) □ 漢字で文通
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 今日も萌は体調不良で欠席。まあ調子が悪いときに終日学校にいる萌を心配するよりは、俺も手元に置いておいたほうが気楽なんだけど。

 いい機会なので漢字の練習をさせる。萌は最近中国系のALと漢字で文通したがっており、ネットで中国語会話のページを探して、「ニイハオ」の漢字を紙に写し取ったりして学びました。こうして興味があるうちに、日本語学校でも早く漢字を習わせてやりたい。

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■06/10/20(金) □ 夢の砂山
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NRさんの旦那さんがトラックでどーんと庭砂を持ってきてくれたので、最後の落ち葉かきをしながら萌を砂山で遊ばせてやる。大盛り上がり。砂山は最高の遊び場で、できることなら場所を変えて山のまま残してやりたい。だが砂場はどうやっても猫とラクーンのトイレになってしまうのだよなあ。



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■06/10/21(土) □ サーモンを見に行く
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 昨日は昼にコキットラムリバーへKT家とサーモンを見に行き、帰ってからはKT・HNを迎えて砂遊びとゲームをするという盛り沢山な日であった。天気もよく、サーモンたちが奮闘する川はなかなか美しかったです。



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 TV Japan で浦和・川崎戦。むっちゃくちゃ面白い試合であった。去年はガンバがらみの試合の放送が多くあまり面白い試合はなかったのだが、個人技と組織のバランスを個性的な形で身に着けている2つのチームの攻め合い守り合いは実によい味わいだった。Jの名勝負といえば98年前後の磐田鹿島時代がピークだったと思うが、浦和は金と人気をふんだんに使って非常に面白いチームを作ってくれたわけで、他チームは今日の川崎のごとく浦和を倒すために努力すればいいわけである。ありがたいありがたい。

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■06/10/23(月) □ 日本語はクールなりの波が
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 昨日は借りた一輪車でついに砂の運搬をし、今日はさすがに筋肉痛。だがまあたいしたことはないので、最近体調がいいなと思う。体調がいいのは毎朝食べてるバナナのおかげだと思われる。

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 夕方買い物。スーパーにパフィの人形が売っていてぶったまげた。アニメになって人気だとは聞いたが、カナダのおもちゃ売り場の棚一面にパフィがあるというのは、信じがたい光景である。

 しかしバンクーバーでライブを見た頃まではすごい期待感があったが、こうして本人たちとは全然関係のないところでアニメキャラとして人気を博している「パフィ」というものを見ると、音楽現象としては結局評価されているとは思えないし、もう奥田民生も作曲に関与してないだろうし、興味を感じなくなってしまったな。

 このアニメ「パフィ」はカナダではやってないと思うのだが、最近なんかTVからやたらと日本語が聞こえてくる。国際的な IT 商品などのCMで日本の顧客とのやりとりがそのまま使われていたり、日本のおもちゃのナレーションが「なんとかななんとかダア!」と字幕付き日本語になっていたりして、日本語の響きが面白がられているのだ。メルが見てるドラマ「ヒーローズ」なんか、日本人オタクとその友人が超能力ヒーローとして出てきて延々と字幕付き日本語会話で話を進めるし(日本人役者が素人だし、プロの脚本家が書いたとは思えない米国人役者の日本語セリフも不自然だしでなんか面白い)、どうもこれは日本語はクールなりの波が本当に来たらしいな。フフフ。

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 それから皆でチャイニーズレストランに行ったのだが、萌は意外にもカタ焼きそばを食べられなかった。「上海風」というソースが駄目なのだという。野菜炒めもダメ。まあ確かにこういう真性チャイニーズフードはうちで食う日本食&洋食とはまるきり違うぬたっとした味がするし(日本の中華料理とも全然違う)、化学調味料が多くて後味は悪いのだが、萌は好き嫌いが非常に少ない子なので普通に食べるかと思ったんだけどな。

 まあ好きじゃないものは食べなくてもいいのだが、最近は嫌いなものを口にするとうえーっうあっと吐く真似をする。前はこういうことをしなかったのだが、やれやれいよいよカナダの小学生らしくなってきたなあと思う。食べなくてもいいから、声を立てるのはやめなさい。

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■06/10/24(火) □ オシム3戦目サウジ・日本
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 サッカー日本代表の各世代の試合に客が入らなくなってきたらしい。これは黄金世代によるバブルが、WC惨敗という最悪な形で弾けたということだろう。ジーコ時代、俺は試合のテープが借りられそうでも「じゃまた今度機会があれば貸してください」という感じで日本代表のサッカーに対する関心を失い、ただただ本番でチームのいいところが出てくれと祈っていたのだが、日本のサッカーファン全体にそうした気分が定着したのだろう。

 こないだのオシムの2試合目のイエメン戦がジーコ時代みたいなゲームだったが、ああいうしょぼい代表戦を見るよりは浦和・川崎戦でどっちかを応援してるほうが圧倒的に楽しいわけで、今後オシム日本が成熟してエレガントさを身につけ大きな大会に臨むまでは、盛り上がらなくても仕方ない。

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 ◆サウジ・日本:というわけでオシム3戦目を見てるのだが、これもあまり面白い試合ではない。さすがにイエメン戦よりは日本もぴしっとしているが、率直に言ってサウジ選手のほうがうまいのである。きれいにファーストタッチでボールをコントロールし、浮きだまで相手を交わして進んで行ったりする。観客大盛り上がり。こうした意外性のあるプレイがまるで出ないから、オシム日本の試合は(今のところ)つまらないのだ。

 サウジはうまいのにあまり全体は押し上げてこないので、序盤のオタオタが落ち着いてマークが定まると危険なシーンは減り日本ペースにはなったのだが、相手のボールさばきのほうが見ていて楽しいのは悲しいことだ。オシム日本のこの不器用なサッカーを見ていると、日本人はサッカーに向いてないのかとすら感じてしまう。無論田中達也レベルになれば十分に華麗で、達也の突破→遠藤のダイレクトシュート→相手のGKの美技といった流れには満足できる味わいがあったが。

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 サウジが砂漠の省エネカウンターを仕掛け、勤勉な日本選手がそれをつぶすという展開で前半が終わる。今の代表と前の代表を比べてみれば、【見ていて楽しい選手=海外クラブが目をつけ買っていく選手=ジーコが好きな選手】という図式があったのかなあと思う。今はオシムの方針で海外組を呼んでないわけだが、そういう選手を除くとこうして労働者だけになってしまい、機能的だが魅力のないチームになってしまうのだろうか。前代表の海外(経験)組を戻せばもっと輝くのだろうか。わからない。

 後半達也が下がる。あー。巻の方がコンディションが悪く、体が切れず役に立ってないのだが(ヘッドで競っても全くクリーンヒットしていない)。残り25分あたりで全員の脚が止まってきて見どころがいよいよなくなり、こぼれ球を押し込まれる。残り時間は高校サッカーみたいにオーバーコーチングな大熊コーチの怒声とともにダラダラと過ぎておしまい。

 負けたことはたいしたことではないし(達也のシュートが入って勝っていても不思議はなかったし)、オシム戦術うんぬんも今はまだ語れる状態ではないと思うが、とにもかくにもJリーグのトッププレイヤーがサウジ選手よりもこれほど見劣りするというのは、ショックを受ける試合であった。今日出ている選手で、見ていて心地よいレベルの球捌きをしてくれたのは、達也と加地とトゥリオだけ。遠藤は判断速度とアジリティが低すぎて、パスを出す瞬間には方向も強さも全部わかってしまい、決定的な仕事をする攻撃的MFとしては使い物にならないし。

 まあしかしこれも現時点の我慢我慢。ひどいスケジュールでコンディションが悪かったんだし、なによりも選手たちは鬼のオシム監督に試されてるという意識が強すぎて、実戦で遊びの部分など発揮する余裕がないのだと考えよう。そうしよう。

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 しかしこのDVDでは「2011年で地上アナログ放送は終了します」というCMが頻繁に入るが、これは本当に既存のTVは映らなくなるという意味なんだろうか。本当にあと5年で1億台の中古TVをゴミに出すつもりなのか?チューナーを国民全員に買わせるのか? そんなことが可能なはずがない。中古電気製品を売ってはいかんという法律をこないだ作っていたし、日本政府のやることは無茶すぎる。どんな理由があろうが、かかる金と環境負担が大きすぎる。

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■06/10/25(水) □ 独裁校長
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 萌がよくできましたの表彰を受けるというので Recognition Assembly(生徒集会) に来たが、前より一層長く退屈になっている。前から子供よりも自分の出世が大事で、教師にならなければ政治家を目指してたであろうことがあけすけだった校長が、今年度は右翼性丸出しの独裁者になっている。子供の入場時から別にうるさくもないのにしーっと必要以上に静粛を求め、自分のスピーチ時には「なぜ静粛にするかというとそれが相手を敬うということだからです。わかりますか。人が話すときに静粛にしないことは失礼に当たるのです。わかりますか」などと延々と話す。それが教師にも徹底されており、各担任がクラスの子たちの私語に目を光らせているのであった。一言でも喋ればしーっと来るのである。こりゃやりすぎもいいところである。日の丸君が代に起立しない教師をリストに載せる東京都の教育委員会などを思わせる。

 そしてさらに、「11月の徳目は『思いやり』です」などと言い出した。「『思いやり』とは人の気持ちを理解することで....」などと、製作した『思いやり』ポスターを掲げて道徳的なことを延々と話し続ける。そんな話をこんな公衆でして、子供がそうだそうだと心を打たれるとでも思ってるのだろうか。こういう退屈な長話を子供にすること自体が『思いやり』の欠如といえる。だいたい子供のクラス発表と表彰がこの会の主旨じゃないなら親を呼ぶなよ。

 前からポーズがハナにつく校長ではあったが、どうやらこれは根本的に学校の方針が変わったらしい。Mは、「子供を管理(しやすく)することが教育だっていう方針を唱える愚人がこの地区の教育委員にいるんだけど、この校長はその女の崇拝者で、去年ミーティングにも招待したのよ。ついにそれを実行に移したってわけよ。最後は『ハイルヒットラー』とでも言いたいんじゃない?」と憤慨する。なるほどそういうカラクリか。

 その教育委員とMはそのミーティングで激論したのだそうだが、その人自体に現場の方針を決める権限はなくて、校長の方針でこうなったらしい。しかし校長がどう言おうが教師にも意思があるわけで、必要以上にしーっとやっている数人の教師は校長の方針に合意しているのであろう。カナダの教育理念は日本よりリベラルなのかと思っていたが、大差ないなあと思うのであった。MがメンバーであるPTAは、こうした方針を議論はできても、決定には影響力は薄いのだそうだ。やれやれ。

 まあ子供はこれで別段影響は受けないだろうが(―――イジメ気質の子は、こういう権威型の大人が回りにいるとよりカサにかかる傾向が強まるかもしれないが―――)、毎月の Recognition Assembly が生徒集会というよりは校長の説教傾聴会と化し、より長くより退屈になりただただ気の毒である。

2006/10/18

萌画伯の絵「悪役ミレディ」ほか


    「悪役ミレディ」

最近ピアノなんかに忙しくあまり絵を描いてくれない萌画伯ですが、これはかなり傑作。TV Japanで放送している80年代アニメ「三銃士」の悪役ミレディさんです。いじわるそうな表情と、ぷっくらした怪しい唇が見事に捉えられている。美しい。



    「わたしのカット」

8月の末に転んで怪我をしたことを詳細に記した日記。地面がデコボコ、ここで転んだらそりゃ痛いに決まってる。

グレイド1(小1)になった最近は、やはり学校で使う英語のほうが日本語よりはるかに上達しており、文章も英文和訳風になることが多いです。「くるまをパークした」とか「すべってころんでカットがありました」なんてのがそれにあたります。日本語教育担当の私もいろいろと努力をしておるのですが、やはり学習機会が足りないなあ。どうしたものか。



    「ジーナとわたし」

一番気に入っているジーナと名づけたぬいぐるみについて、もらった頃はちょっと遊んでなぜか飽きてしまったが、今はお気に入りであるということを書いています。内容はともあれ、こんなに長い文章を書くことは最近なかなかないので、よしよしとほめてやっております。これは絵もなかなかよろしい。

2006/10/08

日記「I'm Not Like Anybody Else(レイ・デイヴィス)」

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■06/09/27(水) □ 英日仏読み書きむすめ
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 今日Mが萌の担任のカリキュラム説明を聞いてきたのだが、音楽を組み入れたカリキュラムが秀逸だと絶賛している。もともと音楽が専門の先生らしい。すばらしい。

そして萌はすでにフランス語で短文を書いている。彼女のフランス語能力は、すでに本学年(グレイド1)読み書き目標に到達しようかという勢いなのだそうだ。担任によると、1つの言語で読み書きができる子は、他の言語もある時点でルールが分かればたちまち理解しできてしまうのだそうだ。たしかに萌はひらがなの書き方がまず最初に来て、やや遅れて読みがき、そして英語の読み書きはあっという間にできるようになったのだが、フレンチでも同じことが起きているということらしい。すごいな。まあそれよりも絵のクリエイティビティと音楽性のよさのほうが俺はうれしいのだが。

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■06/10/01(日) □ ディープインパクトの凱旋門賞
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 ディープインパクトの凱旋門賞を見たくて早起きするが、どこでも放送はなし。Youtube などにアップロードされるのを待ってる間に結果が分かってしまった。ふー。まあ仕方がない。

 やっぱ有馬記念で力を出し切れず負けたことがある馬なので、現地で一度もレースに出ずに本番を迎えたのが失敗だったのだろう。日本の一流馬は世界レベルにあるのはもういろんな馬が証明してくれているのでショックではないが、サンデーサイレンスという名馬の子供が日本から生まれ世界を制すというシーンは、どうしても見てみたかった。

 天才馬は負けるときはこういうアレレなことが多い。オグリキャップらは負けてもものすごい競り合いの上で負けていたのだが、それがディープには、まだないのである。オグリ中田とディープ俊輔という感じでしょう(←安直なたとえ)。

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 などと思っていたら、夜になって映像が見つかる。結果を知っているのに、最終コーナーからゴールまでは体がガチガチに堅くなってしまった。―――あいつがこんなに頑張ったのか。結果だけを文字で知り安易な想像をした俺は馬鹿だ。この映像をリアルタイムで見ていたら、泣いていたかもしれない。悔しい。あいつがこんなに頑張ったのに負けたのか。悔しい。

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■06/10/03(火) □ オシム第1戦・トリニダッドトバゴ戦
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 ピアノレッスン第2回:萌は課題のドリルが退屈であまり熱心にやらなかったのだが、そのドリルから始まった。やっぱりうまく弾けない。もっと課題をちゃんとやらせないと駄目だな。宿題はやれば終わることだが、課題は上手にできるようになること(&そこをパスしてサクサク次に進むこと)が目的であって、一回できれば OK ではないのである。反省。

 次いで「メリーさんのひつじ」。これは萌がすでに弾ける曲だが、正しい指使いでやるとなると話は全く別で難しかろう。俺自身が指使いはテキストでしか分からないので、家でどうして教えてやろうかと考えてしまう。

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 日本から届いたオシム第1戦・トリニダッドトバゴ戦を見る。をを、速い!選手の動きもボールもジーコ時代の 1.5 倍である。長谷部が素晴らしく強く速く正確なグラウンダーを送り、ピタっとトラップした達也がつなげていく。この 1.5 倍速が90分できるとは思えないが、トバゴがこのスピードにまだ対応できていないせいもあって、ありとあらゆるところからチャンスを生んでいくチームになっていた。素晴らしい。2点目が入ってからは日本のスピードが落ちトバゴも対応が定まったようで膠着してジーコ時代と同じになってしまったが、序盤の速さは今までに見たことがない日本代表だった。

 しかし個々の選手を知らないので見分けがつかないというのがあるのかもしれないが、遠めで見ていると全員が敏捷さを誇る似たような感じの選手で、小粒の粒ぞろい、「U-23?」という感じがしなくもない(笑)。全体にセカセカしている。これだけセカセカしていてもちゃんとボールがつながるので、日本にはこんなに速くてうまい選手がたくさんいたのかと驚くが、どこかちょっと味わいが足りない気もする。森島の全盛期をも上回るかと思う達也ら数人を除くと、トルシエ時代で言えば藤本や望月といった、好選手だが代表には定着しなかったレベルの選手が揃っている感がある。セカセカしたゲーム展開ともども、Jリーグ選抜という感じが濃厚にする。それは悪いことではないのだが。

 前代表、前々代表のスター選手たちと彼らとでは、いったい何が違うのだろうと考えながら前半の残りを見ていた。予測をはずすエレガントなプレイがないから見ていて飽きるのかな。みな読みと繊細なボールタッチで敵を交わしボールを奪うのではなくて、駆け引きは省略して常に脚力勝負にかけている感じがする。その動きはアスリートとしては優秀だが、特別なサッカー選手という感じがしないのである。中村を入れてほしいとは思わないが(※)、ここに私のアイドルの彼がいたらどうだったろうなあと思う。
(※)こないだのマンU・セルティックも見たが、点を取ったシーンの前後以外はジーコ時代の中村と特に変わりなしという印象であった。セルティックは想像してたよりもずっと中村を使うチームで常にボールをもらっていたのだが、俊輔自身がマンUの厳しいプレッシャーを避けてハーフライン付近でプレイするので、まったく前に危険なボールを出せなかったのである。T&T戦に関してはアレックスが攻撃的MFとして素晴らしいデキで、彼は前線まで走り抜く走力も守備力もそこそこあるので、中村が代表レギュラーに戻るにはあのマンU戦のFK1発では全然足りない。

 しかしオシム監督は、小手先の技を使わずまずは即断直球勝負で行けという方針なのかもしれないな。トルシエもここまで極端ではなかったがボールを持つ技巧派を嫌っていたのは確かだし、今はわざとジーコの正反対に札を張っているのかもしれない。

 中盤はややペースが落ちたが、交代選手が出始めると皆パリパリに張り切っているのでまたチームのペースが上がり、後半は佐藤寿人のワンタッチを中心にいいプレイがまた続出した。いいではないか。最初の25分が素晴らしくてそれ以後は駄目だったという評が多かったが、後半に作った数々のチャンスだって、ジーコ時代に出ていればうひょーこんなことができるのかと驚くような、見事なオートマティズムだったのは間違いない。時間をかけて、もう少しエレガントさも香る代表に育ててほしいものである。

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■06/10/06(金) □ 「タワーリングインフェルノ」
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 最近古い映画チャンネルを見つけて50~70年代映画をちょくちょく見ているのだが、今日はなつかしの「タワーリングインフェルノ」を見てしまった。何度見ても恐ろしい映画である。2階以上の家には絶対住みたくないと思う。

 しかし調べるとこれは俺が中1の年に公開されている。たしか長野の封切館まで見に行ったのだが、田舎の中学生がこんな映画をわざわざ見に行ったのはけっこう不思議なことだ。少年マガジンかなにかの雑誌で、このタワーのスゴさを知って見に行ったんだよなー。あの頃のマガジン等のマンガ誌は、サブカル情報誌でもあったのである。

 と思っていると夜NHKの趣味の番組「熱中人」に、少年マガジン・キング・ジャンプ・サンデー・チャンピオンを30年分保存しているという人が現れた。ゴダイゴのボーカルの人なのであった。俺が興奮した「タワーリングインフェルノ」特集号も持っているんだろうなあ。

 この番組は毎週最高である。若いアイドルの人が出ていて、この人が毎度毎度「どこが楽しいのか理解できない」という顔をするのが勤めとなっていて無用だが(民度の低い人が他人に無理解なのは仕方がないが、趣味人・無趣味人と極端と極端を並べるのは無粋で趣味が悪い)、どんな趣味の人も幸せそうでいいなあと思う。

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■06/10/07(土) □ 「I'm Not Like Anybody Else」
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 午前中萌とのんびり過ごし、午後は庭仕事を一緒にやり、休憩に入ったところでRBが誘いに来てくれた。よしよし。

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 夜、レイ・ディヴィスのショーがあった。字幕のおかげで歌詞がよくわかりありがたい。キンクスじゃないので名曲はあまりやってくれなかったが、非常にいいライブだった。「I'm Not Like Anybody Else」をやったあとで「Next Door Neighbour」というソロ曲をやったのだが、この歌のメロディと歌詞がすばらしい。レイは、本当に誰とも違うなあと思う。

"Next-Door Neighbour" (Ray Davies)

お隣の Mr.ジョーンズ
もう生まれたときから知ってるみたいだ
しばらく会いませんでしたね
皆さん元気? きれいな奥さんも?
夢をみんな忘れてなけりゃいいんだけど
踏みにじられてなけりゃいいんだけど

健康に気をつけて
お金も大切にね
しっかりしてくださいよ
ジョーンズさん、ぼくのお隣さん

 彼は誰とも違うのだが、みんなと同じ場所にいるのだ。スタジアムコンサートに特化してしまったストーンズ(90年代以降はその反省も見られるけど)、パーティ好きの芸能人と化してしまったその他のロックグレイツとは、作る歌もギターの弾き方もぜんぜん違う。イングランドの曇り空の下、家でギターを練習し歌を書いている光景が目に浮かぶのである。

2006/09/26

日記「ピアノレッスン開始」

「初めてのピアノレッスン」「作曲「China Japan」」ほか。
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■06/09/19(火) □ 初めてのピアノレッスン
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 萌は風邪で学校を休んだのだが、鼻水以外は超元気。俺と同じ夜型ゆえに、体調が上がる午後には学校で使わなかったエネルギーが大幅に余ってしまい、ひゃーひゃーと興奮して大変であった。

 夕方初めてのピアノレッスンへ。これには非常に期待しているのである。萌が望む「千と千尋」などが弾けるようになるようにと、日本人の先生を紹介してもらったのだ。

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 先生はやさしく明るい感じの方で、初日は自己紹介と進め方の説明のみであったが、自分のバンドでビートルズをやることがあるというので、リクエストして「オブラディ・オブラダ」をやってもらう。うぉー素晴らしい。クラシック(?)の方の弾くビートルズミュージックというのは、ギターで弾くロックンロールとはかなり違う。ピアノ用に簡略化されたアレンジなのだと思われるが、レコードを聴いてそのコードとノリだけを大雑把に掴もうとするギター弾きとは、まったく別のアプローチをしておられた。

 それでは来週から本当にレッスンです、お願いします。先生によれば、萌がやりたい音楽がポップスでもクラシックでもスタートに変わりはないとのことだが、望みのジブリ音楽にたどり着くためには、それらの音楽が分かるこうした日本人先生につく道が一番合理的で近道なはずだ。

 しかし近道といっても配布された教材を見るとえらい気の長い道のりで、1年で両手を使って曲を弾くところまではいかない様子である。萌はすでにメロディをかなり弾けるので、ドンブリ勘定ギター野郎的センスでは正しい指使いを覚えつついきなり課題曲習得へとジャンプするのだが、規律正しいピアノ世界ではそうはいかないだろうなあ。

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■06/09/21(木) □ スポーツデイ
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 今日は萌は学校でスポーツデイ。雨が上がって助かった。迎えに行きどうだったと聞くと、お父さん、今日は悪いことばかりだったよと、トクトクと説明し始めた。グラウンドで何度も転んで痛かったし、2人3脚って知ってる? あれでボーイズが私の足を強く縛りすぎて、痛くてブルーズ(あざ)ができちゃったのホラ。それにマス(算数)クイズもあって、当たるとプライズがもらえるんだけど、私はどうしても当たらなかったの。あーあ。

 んなことを言いつつも全然悲しそうじゃなくて、なんか充実した小学生ライフでよいなあと思った。

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■06/09/22(金) □ DI来訪
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 NCがはずせない所用でDIを預かる。DIは両親の離婚その他気の毒な事情でお母さんへの依存が強く、今日もお母さんからなかなか離れがたいという様子であった。しかし友達がきて超うれしい萌が早く早く、なにして遊ぶ? とうまい具合に盛り上げてくれて、二人は元気にトレインで遊び始める。よしよし。

 NCが心配したとおり、DIは偏食でライスと野菜以外何も食べてくれん。「とにかく食べられるものを増やしたいので日本のものを勧めてみてくれ」といわれていたのだが、ダシや海草の入ったフリカケとかおにぎりとかは当然だめであった。ライスにしょうゆをかけて食べたのみ。MKやKVが小さいときや今のSFと同じである。まあ仕方がない。とにかく量だけはたくさん食べたのでよし。カナダ人(英国人もそうだった)は大人でもたまにこういう人がいて、普段食べてない東洋の食べ物に対して恐怖心に近いものを抱いている感じがする。

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■06/09/23(土) □ 作曲「China Japan」
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 天気がいいので萌を連れて久々に公園。うまい具合に5歳くらいの子と一緒になり遊ぶ。昨日DIたちと遊んでいるときにも思ったが、萌は学校生活を通じて子供同士のコミュニケーションが非常にこなれており、誰とでもすぐに仲好くなることができる。よかったよかった。

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 夕方萌がキーボードから音を拾って東洋風のメロディを完成し、自分で曲を作ったといって興奮している。たしかにジャパンの「カントン」に似たなかなかいいメロディだ。チャイナか日本の歌みたいだねというと、「China Japan」というタイトルがつけられ、俺が床を踏んでスティーヴ・ジャンセン風のドラムを入れて録音し完成した。

china_japan.mp3

 最初は黒鍵だけを弾いてるとなんか日本っぽくていい感じのメロディになると作り始めたのだが、弾きたいメロディにするには白鍵も必要になるのでそれをちゃんと入れており、キーからはずれた音は排除している。音に長短があるし、自分で拍子を取って間をきちんと取ってるところなど、曲も演奏もしっかりしている。えらい。ピアノの先生に聞かせてあげようといって盛り上がる。

 俺は小学校から歌は好きだったし、中学でギターを始めてからはメトロノームなんかも導入したが完璧なリズム感はついぞ身につかなかったので、独学(字や絵と同じく俺は萌が詰まったらヘルプするくらいしかしていない)でここまでしっかりした音感とリズム感を持っている萌には驚いてしまう。楽器と歌は間違いなくうまくなるだろうと思う。

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■06/09/26(火) □ ピアノレッスン開始
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 ピアノレッスン:ついに本当のレッスンが始まる。萌は先週と同様無茶苦茶照れているが、レッスンの冒頭に例のオリジナル曲「China Japan」を披露してみせた。上がっているので普段よりリズムが走っているが、きちんと弾けた。先生の反応もよくて、すかさず低音部で伴奏をつけてくれる。そういうところはバンド経験者らしい反応のよさ。よしよし楽しいではないかと、隣の部屋から壁に耳をつけてこっそり聞いてました。

 それが終わると指の名前や音の高低といったピアノの基本の説明、知ってる歌を使っての歌唱、ピアノに合わせてメロディをなぞる声楽的ドリルと、盛り沢山な内容だった。のっけからトトロの歌なんかも歌っている。理想的な展開だわ。この先生を紹介してもらってよかった。30分じゃ短い。もっとやらせてやりたいぜ。

 帰ると萌は、作曲をほめられたことが火をつけたらしくて「China Japan」の続き、つまりサビ部分の作曲に着手する。先生が伴奏をつけたのを意識しているのか、左手で和音のようなものを入れたりしていた。途中で行き詰まってやめたが、サビまで完成したらすごいな。子供の独創性には限りがない。すばらしい。

2006/09/18

日記「放浪者の悲哀」

「ついに萌が終日スクールの日々」「萌の英仏力」ほか。
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■06/09/06(水) □ ついに萌が終日スクールの日々
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 ついに萌が週5日フルタイムでスクールの日々がやってきた。初日はなんか、俺が夏休みになったみたいな気分。とりあえず掃除をし、仕事関連であちらこちらに連絡を取る。PCも絶好調だし頑張ろう。

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 午後萌を迎えに行くと、仲のよかった子の多くと離ればなれらしく、あんまり望み通りとはなっていなかった。だがまあ熱心そうなおばあちゃん先生が担任となり(Mの大学院でのクラスメイトだとのこと!)、それがなによりである。

 帰りに校庭でNCに会い、萌とDIのクラスが離れてしまった残念だという話をし、放課後に遊べるよう話をつける。NCは離婚に伴う引っ越しで、夏休み中は大変だったらしい。いい人なのにほんと気の毒。

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■06/09/07(木) □ 精神の波長
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 萌は学校が始まった前後から英語での物言いがぞんざいになってきていて、特に俺に対してきついことをいう。「萌、おもちゃを片付けな」「No, YOU do it!」という感じ。

 それをとがめて、今のは日本語で言えば『いやだ、お前がやれ!』ということだろうと直訳してやり、「日本語ではそんなイジワルな言い方を絶対にしないじゃん。なんで英語だとイジワルになるのよ」とたしなめる。「ごめん。わかってるんだけど、スクールがあるとエキサイトしちゃって、コントロールできなくなっちゃうんだよ」だそうだ。まあ英語キッズ同士のものの言い方が乱暴なのはそういう文化で仕方がないのだが、萌の精神の波長は新しいことの始まりに、ガタガタゆれているようである。

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■06/09/09(土) □ レガシィ・ラン
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 萌は金曜で毎日学校のペースに心身が慣れたらしく、無駄な高揚が収まりちょうどよくなった。よしよし。去年の今頃は終日学校の水曜は放課後疲れ気味だったのだが、今はさすがに体力的にも問題ないようだ。

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 ディナーに呼ばれSH家へ。着くとま新しい BMW 325 ステーションワゴンが。聞けば3年落ちの中古だが、ディーラーに行って試乗もせずに「これください」と買い、今日納車されたのだそうだ。お金がある家はうらやましい。BMW など欲しくはないが(中身は最高なのだろうがスタイルはうちのレガシィのクラシカルさが勝つ)、俺も燃費のいい車を「これください」と買いたいぜ。

 しかし今日は久々にレガシィの走りを楽しめた。最近乗り心地に不満があるのだが(※)、タイヤが堅くなった分、アウトサイドに必要なだけの荷重をベストなタイミングでかけて曲がるといったコントロールが効く。運転手が下手なのでいつでもできるわけではないのだが、うまくいい姿勢を作ってコーナーに入ると、ボディにピーンとテンションがかかって4輪がビシっとつながり均一に路面を掴む、絶妙の気持ちよさがある。この完全バランス状態が作れると速くコーナーを回っても乗員がラクだし、バイクのコーナリングに近い気持ちよさがある。今後の人生レガシィよりも速い(2.5L よりも大きなエンジンの)車に乗るとは思えないので、今はこの味を楽しみたい。

(※)最近はエア圧を上げていないのにゴツゴツと乗り心地も悪いし、Kumho ECSTA HP4 716 タイヤが2シーズン目にしてすでに劣化が始まり、あの絶品の乗り味が失われてるのだとしか考えられない。初期性能はよくても2年弱で素人にわかるくらい経年劣化があるのでは、歴史のない韓国製の弱さとしか言いようがない。もう1つの美点である対雨雪性能だけは落ちないことを祈るぜ。

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 今日はなぜかSTが俺や萌と話をしたがって、自分が興味のあることや学校のことをペラペラペラと話しまくっていた。俺も適当に相槌を打つのだが、ティーンエイジャーというのはたいてい喋り方がモゴモゴして早口であり、何を言ってるのか半分くらいしかわからない。たまに相槌のタイミングがずれたりして呆れられた。すまんすまん。俺にはティーンエイジガールの扱い方なんてまだわからんのだよ。

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■06/09/11(月) □ 単独大買い物行
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 久々に単独大買い物行を挙行したのだが、いろんな探し物が見つからなかった。カナダには雑貨屋がないので、大手スーパーにないものはどこを探せばいいのかすらわからない。きっと都会に行かないと見つからないのだろうなあ。田舎の買い物は難しい。

 とりあえず買えたのは萌と遊ぶ Silly Putty という粘土と車洗い用のホースをつなげるブラシで、このブラシを試してみると5分で汚れがほとんど取れ、とりあえずワックスがけはもう1月先でいいやという感じのクリーンさになってしまった。しゃがまずに洗えるので膝がラクだし、これは典型的なもっと前に買っておけばよかったシリーズの1つである。

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■06/09/13(水) □ 萌の英仏力
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 学校が始まりグレイド1でついに本格フレンチの書き方を開始した萌が、先生に作ってもらった「今日私はALの家に行きます」という宿題の例文を書き読み上げている。俺にはフレンチはちんぷんかんぷんだが、あの喉にひっかかる音がきれいに出ているのだけは分かる。あれは英語のLと同様ネイティブの人にしか出ない音なので、すごいなあと感嘆する。

 また、フレンチで書けない単語は英語で書いてるのだが、もうスペルを俺に聞いたりせずに「Heart」なんていうややこしい単語をすらすらっと、しかも文頭をちゃんと大文字にして書いてるし。日本語力もすごいが、英仏力もうーんと唸るしかなくなってきた。

 しかし毎日萌は弁当を残しており、聞けば先生に「早く食べ終えて遊びなさい」と急かされるのだそうだ。急かすなよ、体に悪いではないか。プリントにも「15分で食べ終え残りの休み時間を遊びに使う」と明記されており、萌は元々食べるのが遅いので間に合わないのだ。だいたい俺は毎晩手間隙かけて、15分で食べ終わるような弁当など作ってるわけじゃないのである。子供が15分で確実に食い終わるものなんて、ピーナツバターサンドイッチとかの軽食しかないだろう。よそのお母さんはそうしているのかなあ。どういうことなのか先生に聞かねばならぬ。

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■06/09/14(木) □ 日本語学校2年生
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 昨日の夜から雨になり、寒い。ついに電気ストーブを導入し小仕事。

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 午後、日本語学校2年生クラスが始まる。萌のクラスの先生は前に見たことのない女の方であった。KTとYJがいて、萌は興奮しすぎている。別室で Pocket PC で仕事をしながらときおり窓から覗くと、教室の前に出て一人ずつ朗読かなにかをしているようで、なかなか盛り上がっている。よしよし。

 HNも久しぶりに会ったが、意外に問題なくキンダーに行ってるのだそうだ。プリスクールのときは泣いて泣いて大変だったのに、成長しているのであろう。えらい。

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■06/09/17(日) □ 放浪者の悲哀
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 俺の週末の風邪は本格化せず過ぎたのだが、萌が風邪をひいた。夏の始め以来2ヶ月以上ぶり。やっぱり夏の間は風邪をひかないが、寒くなるとてきめんだ。たいしたことはない鼻風邪だが、一日静かに過ごす。最近萌は絵をあまり描かないが、クラフト力が上がっており、まったくの単独で美しいものを作ったりしている。



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 父さん母さんが今日金婚式だというので、久々に電話して、いろいろと近況を聞いた。カナダサカタ家は超平穏無事というか変化がない日々だが、日本の親戚にはいろいろとあるらしい。うーん。うちの親戚はドラマチックだからなあ。

 母さんは、2階に積まれた俺の荷物を整理したいという。とにかく次に帰るとき俺がいらないものを大々的に捨てるから待ってくださいと懇願する。子供の頃から母さんの手にかかると、大事な雑誌などが捨てられて泣いたものなのだ。

 しかし「あたしらが死んだら置いておけないよ」という話になって、そうすねえショボンという感じ。あそこが俺の「実家」なわけで、それがいずれなくなると思うと、心寒い。衣類家財はもうあきらめるとして、本や楽器やテープやレコードやキャンプ道具、日本に残したままのそれら愛したものたちを、将来どうしていいのか実際分からない。これは放浪者の悲哀である。

2006/09/04

日記「PNE乗りまくり」

「Athlon 2000+ マシンに移行」「PoCo 市サマーミュージック連敗続き」「ウォーターパークで歌とハーモニカ」ほか。
 
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■06/08/17(木) □ なんとXPがクラッシュ
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 朝起きるとXPが夜中の Windows Update に失敗しており、なんとシステムがクラッシュしていた。起動不能。こんなことがあるのか。

 とりあえずMのマシンでメールをチェックし仕事がきてないのでほっとしたが、今日は何年かぶりの修復の一日となる。

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 ほかにいろいろ家事があったりディスクが見つからなかったりで夕方まで時間がかかったのだが、結局インストールディスクから修復コンソールに出て CHKDSK をするだけで Windows が正常に起動してしまった。なんだったんだホントに(泣)。

 なにはともあれこうしたときにもっとラクに修復できるよう、レスキューCDを速攻で開始する。Win ドライブそのもののコピーを作るのは相当に難しく時間もかかるゆえこれまで3年放置してあったのだが(XP自体が頑丈なのでこれまで必要もなかったし)、XPディスクよりも手軽に起動できる復旧用CDを作るという PE Builder が推奨されていたのでトライ。

 するとほんとにCDからブートした。これは自分の環境を保存するのではなく臨時の簡易XPを新規に立ち上げるというもので、日本語も使えるしネットもつながる。CDだから起動や動作は遅いが、今後はどんなトラブルが起きてもこの状態をまず立ち上げ、自分のファイルやプログラムを使いネットで情報を調べつつじっくりと修復を行えるのだから、これは実にありがたい。よし。

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■06/08/19(土) □ Athlon 2000+ マシンに移行
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 MKがSHのオフィスから不要となった古PCをもらってきて、これが 1.6Ghz だというので俺がもらうことにした。今週はなぜか偶然PCいじりウィークとなってしまった。1600/1242=1.28 倍なので大幅な向上ではないが、無料なのだからありがたい。

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 XPインストール自体はすぐに終わったのだが、予想以上に元の環境に復帰するのは大変そうだ。各種ドライバはまあ仕方がないとして、重ね書きインストールなのになぜかレジストリの設定が消えているのが散見される。やれやれ、週末でよかった。スピードは Athlon XP 2000+ (1.675 Ghz)。やはりパワーは間違いなくある。ベンチを走らせると計算能力は 1.65 倍見当となっていた。クロック差以上の力が出ている。やっぱり世代の新しいチップはいいわねえ。

 夜になって完成。いままでカクカクしていたビデオがらくらくと見れる。ありがたやと今まで見てなかった寅さん Mpeg 映画を見て涙した。こういうチップがオールインワンのマザーは性能的には低いはずなのだが、やはり製造年度が10年も違うと比較にならない。ビデオもオーディオも USB 2.0 も全部オンボードになって、ケース内に挿すカードはゼロなのである。ガラガラですっきりしてよい。もし新しいマザーを買うことがあったら、絶対こういうのにすることだろう。

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 俺の旧 1.2Ghz は当然Mマシンとなる。Mはこれまで俺の日本/バーナビー時代のパーツで組んだPCを Win 95 で使っていたので、パーツは8~10年も働いたことになる。最後まできっちり役立ち音を上げずえらい奴らであった。Win 95 もこれがおそらく最後の生き残りだったろうなあ。

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■06/08/20(日) □ PoCo 市サマーミュージック連敗続き
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 PCいじりでたまっていた掃除を終わらせ、残り時間萌と公園にまた音楽でも聴きに行こうかという感じ。今日は「ブラジリアンミュージック」ということで、おそらくボサノバだろう。しかし友達と一緒じゃなきゃつまんない、音楽がまた boring(退屈)なんじゃないのと萌は言う。

 そりゃそうなんだが、今日はほかに案もないからさと無理やり連れ出すと、おじいさん6人組のギターとマンドリンとボンゴのセットだった。ヨイヨイなのか単に下手なのか、メインギターのじいさんがチューニングがボロボロに狂ったギターでペンペンと拙くメロディを弾く。下手だがまあこないだみたいに上手くてつまらんよりはいいかと思うも、萌はやはり2曲で飽きた。歌が入らないと確かに飽きるよなあ。なんでこの PoCo 市芸人はみんなインストルメンタルなんだろう。喋りを聞けば明らかにブラジル移民なのだから、ポルトガル語でほいのほいのさ~と歌えば楽しいのに。歌は下手でも楽しいが、楽器は相当うまくても見所がない。

 仕方がなくプレイグラウンドで遊び始めたのだが、ラッキーなことにフレンドリーな兄妹が現れて萌とずっと遊んでくれた。時間が来てさて帰ろうかというとその父親が、「君たちG通りに住んでるだろう」というので驚く。へ? なぜそれを。「うちもG通りなんだよ。君のことを見たことあるよ。君の家から8軒くらい隣の家かな」というのであった。するともしかしたらこの子らと萌は、いつか一緒に遊べる友達になれるかもねとときめくのであった。

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■06/08/21(月) □ 水泳とサッカーでお疲れ様
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 今日は萌の水泳とサッカーが両方ある日。子供にはちとハードかもしれん。午後のサッカーは暑く、そして明らかに現役のサッカー選手によるえらい技術志向な内容で、去年みたいにスポーツ好きなお母さんが盛り上げながらサッカーで遊んでくれるキッズサッカーとは全然違う。今年も一緒のKT少年はいつも通りに一心不乱にやっていたが、萌は終始シラケ気味であった。前の週から連続して取っている大きな子が多くてレベルにも大きな差があり、そのうちの1人が萌の脚を蹴ってボールを奪ったとかで、萌はよりいっそうやる気をなくしていた。まあ仕方がない。

 6歳になってからはどの習い事もこのように、ファンタイムが激減してしまったなあ。学校もそうだが、5歳と6歳クラスの間にはえらい隔絶がある。子供らは変わってないのに、どうしてこう大違いにするのだろうとカナダの学童観への違和感を感じる。

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夜MKの親友LOが、こないだ買ったというスズキのVツイン650というモーターサイクルを見せに来た。おー今はスズキもVツインなんて作ってるのかい。しかしフィンがない自動車みたいなエンジンに仮面ライダーのサイクロンみたいなカウル類がついており、なんというかあまり面白そうなバイクではない。音も聞かせてもらったが、昔のSRXシングルとあまり変わらない、ドローンとしたエンジンらしい。

 しかしこれを眺めていても、全然乗りたい気持ちがわいてこないなあと考えていた。俺にとってバイクは、絶滅した2ストロークエンジンのカナキリ声とともに完結してしまったことなんだなと思う。こうした4ストロークマシンにどれだけ馬力があろうと、2ストロークエンジンがパワーバンドに入る瞬間のめくるめく思いは味わえないだろう。レスポールでテレキャスの音は出ないように。

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■06/08/22(火) □ 親切なアシスタントコーチ
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 サッカー2日目:今日はスイミングがないうえに気温が低く、体力万全で萌の気分が乗っており、さらにアシスタントコーチの女の子が付きっ切りで小さな子にコーチしてくれて、非常にいい感じでレッスンを受けられた。正しいインステップキックの蹴り方レッスンだったのだが、萌はきちんと踏み込みバックスイングを取ってばしっと蹴れるようになり、きれいにキックするたびに俺のほうを見てニカっと笑う。スポーツの楽しみを味わっている。よしよし。

 しかしメインの男性コーチは華麗にリフティングを見せる凄腕プレイヤーだ。きっと市内じゃ名のある選手なのだろうが、両足でボールをドリブルして外足でボールを横に出しつつうまくターンし(DFの足が届かないところにボールを寄せる動き)、インステップでパスを出すなんていう高度なドリルを子供にやらせている。どう考えてもこのレベルの子供たちにはレベルが高すぎ、これはクラブで真剣に上達を目指す子供らにするような指導なのだろうと思う。彼はほんとはこんなキッズサッカーはやりたくないんだろうな。まあアシスタントコーチが今日のように、初心者の手引きをしてくれればよし。

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■06/08/23(水) □ プールで火災警報
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 スイミングレッスンの最終日、達成度チェックをしたあと滑り台で遊ぶというのが恒例のパターンなのだが、チェックの最中にファイアアラームが鳴り響いた。全員建物内から退去となる。どうせカナダでよくある誤警報なのだろうが、チェックが終わるまでは中に戻ることはできない。今日は曇りで気温が低い。俺はタオルと着替えを持っていたので萌をカバーして待ったのだが、半分くらいの子供らはタオルなしに気温18度の中立ち尽くすという気の毒なことになってしまった。まあカナダの子供はそれでも平気なのだが。

 職員は異常を発見できなかったのだが15分ほどして消防車が到着し、そこでレッスンの時間はオーバー。仕方がないのでそのまま帰宅、萌に熱いシャワーをゆっくりと浴びさせた。やれやれ。まあこれは天災みたいなもので仕方なし。

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 サッカーの方も今日はえらい退屈な内容で、ドリブルでコーンを回る練習を2人ずつ延々と30分以上やらされ、個々の子の待ち時間がえらい長くなってしまう。アシスタントコーチも昨日の熱意と親切さはどこへやら消えてしまった。

 後半試合になればボールに触れるのは体が大きくフィジカルコンタクトを恐れない3~4人だけなので、60分でいったい萌たち初心者は何度ボールを蹴れただろうという空しいレッスンであった。昨日とは大違いである。なんだこりゃ。

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■06/08/24(木) □ 萌の怪我4針縫合
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 7時すぎにやっと帰宅。サッカーの帰りに石ころだらけの駐車場で、萌が転んで額に怪我をしてしまったのである。落ちていたボールを習ったばかりの正確なインステップキックで蹴ろうとして脚を振り上げたとたん、軸足がずばっと滑って前のめりに転んでしまったのだ。たいした転び方には見えなかったのだがなんとも悪いことに額が地面についてしまい、右眉のすぐ上がスッパリと1cm切れてしまった。


 傷はかなり深くて縫ってもらう必要があり、病院へ。ER(緊急病棟)はいつものことだがひたすら待つ。急患や見るからに苦しそうな病人がどんどんと運ばれてくるので、怪我はしていても血も止まり元気にしている萌は次々に後回しになる。これはどうしようもなく、ただ待つ待つ待つ。

 結局2時間少々待ってやっと診察室に入り麻酔クリームを塗ってもらい、そこからさらに45分ほども待って縫ってもらえたのであった。痛みに完全に慣れてしまった萌が終始明るくしており、縫っている最中もドクターと話ができるくらいしっかりしていてくれたのが救いであった。4針も縫う怪我であったのだが、えらい。夜麻酔が切れた頃に痛まねばいいが。

 はあ、疲れた。萌は注意深く怪我の少ない子だが、今日のは完全に不可抗力だったし、どれだけ注意してもこれからも怪我はあるのだろう。サッカーなどをしているのも身のこなしの良化を助け怪我を防ぐことに役立つわけで、気をつけつつ暮らしていくしかありません。

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 ちなみに今日のサッカーレッスンは、昨日よりさらに内容が悪くなってしまった。体の大きさも技術レベルも、さらには気の強さもまるで違う集団に、1対1のボール奪取練習なんかやらせてもうまくいくわけがないではないか。昨日のドリブル練習もそうだが、コーチは子供らに何をさせるか思いつかず、クラブサッカーと同じメニューをただやらせているのである。萌やKTはサッカーにおいて相手からボールを奪ってもいいのだということ自体わかっておらず、ボールを持つたびに蹴り飛ばされ、なんてひどいことをするのだという顔でショックを受け唖然としていた。

 途中で萌は興味を失い花を摘んで遊んでいたのだが(レッスン内容が馬鹿ばかしいのでそれでよかった)、KTはアグレッシブで手加減できない子に競り合いで服を掴まれ倒されボールを奪われて、最後は泣いてしまう。今日はMも初めて見に来たのだがなんだこれは単なるシゴキではないかと憤り、こんなものはやめてしまえというのだった。たしかになあ。子供らの熱意は日々変わっているわけではないのに、コーチたちの指導力は加速度的に下がっている。明日は萌の傷が痛むかもしれんし、もうどうでもいいわ。

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■06/08/25(金) □ サッカー最終日
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 萌の傷は全然痛まないそうで、行きたいというので元気にサッカー最終日に向かう。子供の体は不思議だ。あれだけの傷を頭部に負えば、俺だったら今日なんかうんうんうなってるだろうと思う。

最終日の今日は、コーチがもう教えることを完全に投げ出してすぐに試合にしてしまった。KTは「絶対に泣かない」とお父さんと誓ったとかで最後までボールを追って頑張っていたが、萌はただただボールを追うだけの「試合」に飽きて俺のところに来、別グループでやろうと言う。OKといってしばらく一緒にボールを蹴る。こうして遊びにしてやると、萌は楽しげに俺からボールを奪ったりもするのだった。

 こうしてファン組とアグレッシブ組との2つに分けてやるとか、コーチが試合に入って下手な子をアシストするとか、いくらでもやりようがあるのにどうしてトライしないのだろう。それがバイトユースの熱意の限界なのだろうなあ。彼は根っからレイジーだった体操のナマケモノ先生と違って引け目は感じるらしく、ボールに触れない萌たちに時折PKを蹴らせてゴールだすごいぞなんてはやし立てていたが、子供たちもバカではないのでそんなことで喜んだりはせず、全員シラケて無反応なのであった。やれやれ、このサッカーは失敗でありました。

 帰り道、KTは最後まで頑張ったねと声をかけると、「そうさ、俺はもう絶対泣かないって決めたんだフンフンっ!」と、少年はえらい鼻息であった(笑)。

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■06/08/26(土) □ 晩夏のブラスミュージック
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 萌とBRおばあちゃんを図書館に置いて、俺は買い物を済ませてから合流して、この夏最後のシティホールミュージックを聴きに行った。今の夏のコンサートはみんなはずれだったが(踊れるような音楽が皆無だった)、今日のは静かめなブラスのクオルテットで、BRら集まったお年寄りにとってはちょうどなつかしい年代のミュージックだったそうで、晩夏の涼風に合いなかなか快適であった。

 萌の傷は初めて絆創膏を取ったのだが、すでに治癒し始めている。子供の体はすごいなあ。病院で縫う前からMが「スティッチ(縫い目)がついたらみんなに自慢できるわよー」と萌をはやし立てていて、何を言ってるんだこいつは思っていたのだが、萌はそれが効いたのかほんとに鏡で傷を見てうふふと喜んでいる。これがカナダ式精神ケアなのらしい。

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■06/08/27(日) □ PNE行きを楽しみに
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日曜日、萌は自分でDVDをかけたりして静かに過ごしている。明日PNE(遊園地)行きと決まったので、それを楽しみに心静かにいられるらしい。

 工作をしたいというので、久々に一緒にクレイ人形を作った。最近再び家庭内でブームを巻き起こしているムスカ! かなり上手にできたのだが、しかし萌はこのムスカをえらい気に入ったとかで、かわいいかわいいと大切にして、ベッドに寝かせ布団などかけて世話を焼いている。あれれ。




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■06/08/28(月) □ PNE乗りまくり
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 萌が1歳のときから毎年来ているPNE。今年はもう萌がライドにたくさん乗りたいであろうと、乗り放題チケットを買った(最低額のチケットと5ドルくらいしか違わない)。それで萌は回転ブランコ、モーターサイクル、メリーゴーラウンド、縄梯子タワー、ボート、超大型滑り台、トリックハウス、ゴーカート、迷路、象ゴーラウンド、ヘリコプターと、計15回もライドに乗る。去年までは迷路などの見るからにつまらんのはパスしていたのだが、フリーパスがあればもったいなくないのでなんでも乗れ、気に入れば何度でも乗れるわけで、これで正解だった。



 毛布に乗って滑る超大型滑り台が一番楽しかったとのこと。1度目は見ていて怖かったが(上の係員が全然手助けしておらず、毛布からお尻が半分出たまま滑ってしまい、バランスを崩しそうになり顔面がこわばっていた)、2度目はウイーッと声を上げて滑っていた。




 着いて早々のライド乗りまくりで興奮しすぎたせいか、昼飯後しばらく綿あめを買ってくれといって萌がワイニーになり、ベソをかき言うことを聞かなくなり、みなげんなりする。が、ダンスを見たりマーケットをのんびり見て回ったり車にいたずらペイントをしたりといったPNEらしい午後を楽しんでいるうちに機嫌は直り、マジックショーを見て晩飯を食べホースショーに喝采し、最後にもう一度ライドに乗って終了。暗くなり肌寒い中PNEを後にした。お疲れ様でした。PNEはお金がかかるが、やはり欠くべからざる夏の風物詩なり。

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■06/09/01(金) □「フォークの達人」
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 夜、NHK国際で「フォークの達人」という番組があり、なんと遠藤賢司を1時間半もやった。こんなに趣味的な濃い音楽番組を1時間半もやってくれるとは、NHKえらい。カナダにいて鈴木茂のギターが聞けるとは、耳福である。遠藤賢司が好きか嫌いかはともかく(「ワッショイ」と「不滅の男」しか知らない)、非常に面白い番組だった。

 しかしこないだ陽水の特番で同世代のフォーク歌手たちを見たときにもつくづく思ったが、あの頃のミュージシャンはどえらい変人が多い。いまどきの日本のミュージシャンは―――Jポップなんかはまあ音も言葉も凡としかいいようがないがロックミュージシャンでさえも―――、こんなにゴツゴツと変な音を出し、本人にしかわからない心持ちを長々と歌っている人はいないのではないだろうか。

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■06/09/03(日) □ ウォーターパークで歌とハーモニカ
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 向かいのRB一家と午後ウォーターパークへ行く。RBはピュアでシャイなスマイルを持ったいい子なのだが、両親の離婚でバンクーバー住まいになってしまい、父親と過ごす週末しか PoCo に帰ってこないのが非常に残念だ。

 父親RKにいわれてギターを持っていき、子供らを見ながらビートルズセッションをする。彼はがっしりした体躯と低い声に見合った肺活量によってハーモニカがうまいのである。そしてすごいビートルズ好きらしく、リクエストする歌う曲も「レイン」とか「You Gotta Hide Your Love Away」とか、えらいシブイ。

 「レイン」は歌もハモりもバリっと決まり衆目を浴びる。ビートルズネタ切れした後半はサイモン&ガーファンクルをやってくれ、ビリージョエルをやってくれと、まるで俺はカラオケギター屋さんとなってしまったが(「ピアノマン」なんて、流行った25年前にラジオで聞いたことあるという程度でしかないのにそれなりに伴奏できてしまった)、楽しかった。ギターの弦を換えてやらんと。完全に死んでいて張りがゼロです。

2006/08/25

萌の絵本「おばけやしき」



「おばけやしき」表紙。Moay's book "Ghost House"

恐ろしいモンスターが表紙を飾る、おどろおどろしい本の登場。恐ろしいくせに「very funny」という宣伝文句も入っている。


「おばけやしき」1

「誰の足跡かしら」。スティッカーを使って敵(おばけ)の足跡を表しています。おばけは2万歳らしい。デーモン閣下?


「おばけやしき」2

「きちゃだめ わるばか むすめ!」「ばーか」と、のっけから険悪なモンスターと女の子のやりとり。怒ったモンスターが口からなにか嫌なものを吹き出して、女の子は逃げ惑います。


「おばけやしき」3

窮地に陥りえらい長口上で助けを求める女の子。このままではスパイク(とげ)が埋め込まれた罠に落ちてしまう! たすけて。たのむよ(笑)。―――とそのとき!


「おばけやしき」4

タラーン! どこの国の人だお前はという感じの王子が駆けつけて、女の子は無事救われたのでした。めでたしめでたし。(完)





おまけ・ゲームシート「アニマルズ」
"Pick your favorite animal and its name (Moay's game sheet)"

萌が製作したゲームのようなもの。好きな動物と、その名前を選んでくれというのですが、アニマル (animal)、リス (squirrel)、鯨 (whale)、トラ (tiger) といったスペルを知らない言葉をすべて自力で推測して書いているのがえらい。子供のこういう工夫には感動させられます。

2006/08/19

日記「3年ぶりのウィスラー」

「リゾート気分」「スクワミッシュの断崖ランチ」「萌のお使い」ほか。
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■06/08/10(木) □ ウィスラー行きの荷造り
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 週末のウィスラー行きの荷造りをしているのだが、萌がすでに興奮しすぎていてなかなか大変な状態。それに荷造りというのは、何度やっても前日夜にならないとはかどらないものである。

 夜になってようやく本格的に荷造りを始めたところで、翻訳会社からサンプルをくれとの連絡があり、さらに家族が仕事で大阪に行ったきり連絡がつかない助けてくれなどとジャマイカSHのお母さんが相談してきたりで(彼女の持つ番号の大阪の市外局番が間違っていたので、教えてトライさせたらつながり解決した)、えらいドタバタした。だが明日の昼出発なので、ここまでやっておけば大丈夫だろう。

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■06/08/11(金) □ 3年ぶりのウィスラー
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スクアミッシュの岩の壁
16:45 ウィスラー着。休憩込みで3時間半、やはりそれなりに疲れる。特に右足が疲れた。エンジンパワーは十分にあるのだが(燃費もこないだ入れたインジェクションクリーナーのおかげで万全に戻った)、常時右足に力を込めてないと勾配がキツイところで回転が落ちてしまうのである。やはりこれは加齢による全般的なパワーダウンのせいだろう。仕方がない。

 実際うちのレガシィ11歳18万キロは最近トシを感じ、足回りもバタバタしているのだが、今日のワインディング走りはそれなりに楽しめた。やわらかなタイヤにしたおかげで、乗員への揺れや疲れはまったく心配せずベストなステアとアクセル操作に集中できるのである。ポイントポイントで、時折ゾゾゾとモーターサイクル時代を思い出すようなコーナリングを楽しめた。

 着いて簡単な夕食を取り、萌とスパ(ジャグジー)に入る。風が冷たいのでプールは今日は無理だが、そこそこ熱い湯にゆっくりとつかると最高。これが温泉ならもっといいのだが。

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■06/08/12(土) □ リゾート気分
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 あまり熟睡できなかったが、旅先はまあどこでもこんなもので仕方がない。天気は良化しておらず曇り。とりあえず部屋にいても仕方がないので、萌を散歩に連れて行く。このホテルはブラックコームのスキーゲレンデに面して立っているのだった。冬はすごそう。ゲレンデの下にはミニゴルフとかリュージュコースとかの遊び施設がある。萌は花を摘み馬にほし草をやって、とてもハッピーになる。




 昼飯後お日様の出たゲレンデにもう一度出て、みなでミニゴルフその他で遊び、ウィスラーの町をアイスクリームを食べながら一族揃ってそぞろ歩き、ホテルに戻って泳ぎ、ADのインド料理で家族の会食。実に隙なくリゾートっぽい一日を過ごし、みな心地よく疲労する。3年前は萌が小さ過ぎたのと7月で暑過ぎたせいで、俺たちには用のない場所だという印象しかなかったのだが、萌が楽しめることが増えるにつれ、どこへ行ってもなにかしら楽しいことはあるという風に変わってきたなあと思う。



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■06/08/13(日) □ スクワミッシュの断崖ランチ
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15:15 帰宅。チェックアウトが 10 時とウィスラー殿様商売な早さなので起きてすぐさまバタバタと荷造りせざるを得ず、その後萌を馬に乗せてやる。うれしそうであったが 10 分で $16 と実に高かった。いやまあ高かったが実にうれしそうであったというべきか(笑)。


 そのまま殿様商売ウィスラーをそそくさと去り、フリークライミングのメッカ・スクワミッシュでランチを仕入れて、MKがいつも登るという岩山の麓まで 10 分の登山をし、断崖の上で昼食。この断崖がよかった。雪を載せた山と海と川と町が一望できる断崖なのである。最高。この崖が今回の旅で一番よかった。スクワミッシュはビジターセンターなども快適でボランティア少女たちが働き、よさそうな町である。





 しかし自称熟練クライマーMKが超初級者向けの壁というのを見せてくれ、たしかにそれは頑張れば誰でも登れそうな斜度ではあったが、ランチを取った安全な断崖でさえちょっと下を覗き込めばどえらい遠くに下が見え足がすくむわけで、90度の壁をよじ登るフリークライミングというのは想像するだに恐ろしい仕業である(汗)。

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 今日はキャンピングカーよりも遅いという異様なトロ車が前をずっとブロックしてたせいで、ペースが上がらず疲れた。下りは登りよりもコーナーがしっくりこなかったしなあ。登りでは普通に入っていけばコーナーが決まるのに、下りでは荷重が抜けてしまうのである。5人乗りで重くロールが大きい車体では、なかなか完璧にコーナーへ入っていけないというのはあるにしても(※)。

(※)あとから考えると去年パークスヴィルの強風ハイウェイで横風に苦しんだように、Kumho タイヤの横剛性の低さがこうして負荷の大きい高速多人数コーナリングでの腰砕け感につながるのかなとも思う。快適タイヤの弊害ということで。

 まあ、とにもかくにもファミリーカーとして皆が安全快適に走れればそれでよい。買い替えまで故障なしに走ってくれればそれでいい。頼むぞレガシィよ。お疲れさまでした。

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■06/08/14(月) □ カナダの車選びは難しい
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 まだ1~2年はレガを買い換えるつもりはないのだが、車をハイブリッドにしたいというMの訴えからあれこれと調べてみた。ハイブリッドは3万でも届かず、まだまだ無理。フィットだったらシティ+高速で15ほど走るらしいので、燃費を求めて買い換えるならこれが限度だろう。コンパクトカーで昨日のように5人乗って旅行は無理だろうが、家族旅行なら1人を親戚の車に預ければいいわけで、4人ならフィットで問題ないと思う。

 しかしフィットの調査を進めると、ベースモデルはいまどきエアコンもついていないのだと判明した。カナダじゃ年に何度かしかフル稼働しないとはいえ、ないのはつらいのは過去5年で痛感するところなのである。エアコン付きのモデルは素で税込み2万に達してしまう。た、高い。同じプライスレンジに1クラス上の Mazda3 のセダンとかフォーカスが入ってきてしまう(それらはレガシィと燃費に大差なく、環境負荷低減という目標はぜんぜんかなわない)。日本では安くて装備充実の車らしいのに、日本より30万も高くてあれこれ装備が抜けているのも判明。がっくし。カナダの車選びは本当に難しい。日本じゃ5~10台くらい簡単に候補を挙げられるのになあ。やれやれ。

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■06/08/15(火) □ 萌のお使い
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 昼過ぎに小仕事のファイルを終わらせ、さあ萌と遊んでやろうと萌の友達を探したがみな留守。仕方がないので自転車で並んで散歩に出かけた。スーパーまで自走していって切れていたミルクなどの買い物をし、「こんなストアまで自分で来たのは初めてだよ」と萌は喜んでくれた。

 スナックを買って公園で食べる。俺に前夜から遊びスケジュールをアレンジする計画性がない(俺には翌日の飯のために冷凍ものを一晩解凍しておくほどの計画性もないのだ)ゆえなかなか友達と遊ばせてやれなくてすまんという気持ちで一杯だが、こうして公園にいると萌はちゃんと楽しんでくれてありがたい。子供が自転車で町内を安全に走れることもあり、PoCo の暮らしは恵まれている。

 しかし今年は涼しい。今日はうす曇りだったのだが、もうまったく暑くなくなってしまった。去年は8月でも水遊びできたのだがなあ。

 ミルクを持って帰るとMは、「まあ私のベイビーが自転車でお使いにいってくれたのね!」と感激しておられた。そうなんですよお母さん。うれしさに打ち震える娘。よかったよかった。

2006/08/08

日記「Football Manager 2006 日本代表ついにドイツへ」

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■06/07/24(月) □ Football Manager 2006 日本代表ついにドイツへ
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 萌はKTたちと日本語学校のMS先生のベイビーに会いに行った。楽しく遊ばせてもらったらしいが、赤ちゃんのいる家で子供が3人も遊んでいて大丈夫だったのかなあ。お母さんがお疲れにならなかったことを祈る。

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 ◆Football Manager 2006 日本代表:WC前唯一のフレンドリーで、強豪ナイジェリアを迎えついに新しいブラジル式 4-4-2 を試したのだが、ナイジェリアのパス回しが速すぎてボールを奪えず、前半 40/60%とまるでブラジル戦のような試合になってしまった。後半は新しいフォーメーションにチームが慣れたようで支配率 45%くらいまで持ち返し、DFの頑張りで相手のシュートが枠に来なかったのと大久保の1発のおかげで1-1のドローで終えることができたのだが、やはり能力的にワールドクラスが数人しかいないチームなのであって、まともにやればこうなってしまう。

 いったい日本は何がよくて現実では強いチームに対抗できるのかと考えてみると、それは協力してのプレスのかけ方とか全員の走力とかしかありえないよな。WCではそのどちらの持ち味も出ず選手パラメータどおりの結果になってしまったわけだが、チーム全員のスタミナ・ポジショニング・勤勉さといったプレスに関連してくるパラメータを多めにつけてやって、もう一度この試合をやり直してみよう。

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   巻 高原
 中村   中田
  今野 阿部
三都 宮本 闘莉王 加地

 チーム全員のスタミナ/ポジショニング/勤勉さという3つの値を水準以上に揃えて、もう一度ナイジェリアに挑戦。やはり守備時のポジショニングと勤勉さ(ボールに詰める頻度が上がるはず)が効き、DMFに今野阿部という守備が得意な選手を揃えることによってプレスがうまくかかり、前回とはガラリと変わってボールを 53% も支配できた。攻撃は加地と中田がいいところでボールを受けて組み立てチャンスを作るも、FWの力量が足りず無得点。闘莉王が1対1で負けて1点取られて負けたが、これは非常にリアリスティックな日本代表といえる。

 中村と小野を同時に入れるとボールを拾えなくなり相手を押し込めなくなるとか、今野・明神は守備はいいが攻撃量が低下するとか、三都主の守備は当てにはならんがSBがぶち抜かれてもカバーは可能といったあたりも分かり、有意義なテストマッチだった。これでWCドイツを戦おう。相手はポーランド、エクアドル、オランダ。グループもちょうど面白い組み合わせである。

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 ┃ FM 2006 ワールドカップドイツ大会開幕 ┃
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【ポーランド戦】
  久保 柳沢
 小野   稲本
  今野 福西
中コ 中澤 宮本 加地

 なんと中田がイエロー累積で出場停止になっている。イエローは大会前にリセットされるのだが、バグがあった。くー。ここで小野と中村を並べると守備力が足りなすぎるとテストマッチで分かっているので、稲本を起用。これが見事に当たり、PKエリアに強引に飛び込んでボールをキープし、ファウルを誘ってPKゲット! よーし。

 しかし中田コが彼らしい軽いプレイで抜かれ後ろからタックルをしてFKを与え、これをヘッドで決められ同点。やっぱDFとしては低い「集中力」11 がああした軽率なプレイを招くのであろうか。まあ仕方がない。パスをまわしてシュートはこっちのほうが多く打っている。勝てる―――と思っているとすぐさま続けてDFが裏を取られパスを通され1-2。くー中澤ー、何をしておるー。裏を取られるとうちのDFは揃って脚が遅いのだ。

 そして混戦から中澤がヘッドで競り負け1-3。ガーン。これはショックがでかい。監督も呆然としたまま試合終了。支配率は互角でシュート数はこちらのほうが多かったが、最後は個人の力量差で点を取られ、こちらは絶好調の久保ですら点を取れなかった。がっくー。

 攻撃はやはり中田がいないと駄目か。「強さ」の違いなのか、小野でさえもこうしたハイプレッシャーのゲームでは力が出ないらしい。そしてどうしてこんなに守備がもろいのだろう。悩みながら第2戦へ。

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【エクアドル戦】

   久保 高原
   稲本 中田
   今野 福西
三都 闘莉 宮本 加地

 明らかに不調の中沢に代えて闘莉王を起用。前戦よりもさらにボールを持ちいい形で崩し、高原のマグレっぽい1発で先制する。よし。しかし相手FWの見事な反転を闘莉王が止められず失点。それ以外は闘莉王は実によくやってくれたのだが、無念。だが1点は仕方がない。しかしその後は双方とも決め手なく、中田が走り回り奮闘するも1-1ドローとなった。

 惨敗・ドローと続き、勝たねばならない最後の相手は最強オランダと、まるで本当と同じ展開になってしまった(泣)。仕方がない。もう勝つしかないのだ。

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【オランダ戦】

   久保 大久保
   中村 中田
   阿部 福西
中コ 闘莉 宮本 加地

 チーム全員が不退転の覚悟で臨む蘭戦。スターが並ぶ割に相手の攻撃が淡白で、守備をまめなカバーで対応しているとさほど危険なシーンは訪れない。たとえロッベンに突破されてもシュートコースはきちんと抑えているという感じ。いいぞ。

 割合にラクにしのいで前半が終わろうとしたところで超絶大カウンターで久保が抜ける! ―――ゴール! せ、先制してしまった。これまたブラジル戦を思わせる展開である。このまま最後までしのげるとはとても思えないが、もう1点まさかで入れば勝てる可能性がある。ドキドキ。

 げげ! そして後半早々、阿部のFKに大久保がオフサイドトラップを破って飛び出し2点目をゲット! 得点差上このままの点差を保てばベスト16進出! す、すごいことになってきた。大久保が切れまくっている。やはり奴は本調子さえ出ればただものではなかったのだ。

 残り10分、守りきってくれ。―――がものすごい猛攻からヴァンニステロイに決められる。あー―――だがオフサイド! 運はある、逃げ切れ! 相手の圧力を逃がすために柳沢を投入して裏を狙わせる。―――逃げ切った。やっ・た\(;_;)/。

 予想もしなかったことだが見事日本がオランダを倒し、地力で1次を突破してくれたのである。同じフォーメーションでギリギリの勝負を3つ戦ったことで、ついにチームに戦術が根付いたのだろう。ラインを上げコンパクトに戦い皆が走ることで1対1を作らず、工夫で崩す。これが日本のサッカーなのだ。感動。2nd ラウンドの相手はイタリーだ。よーし!

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【イタリー戦】

   久保 大久保
   小野 中田
   今野 稲本
中コ 闘莉 宮本 加地

 さすがにイタリーを相手にボールは持てず、防戦一方になる。要所要所を締めてボールを奪い返し大久保と久保に渡し打開を頼むが、2人がネスタとカンナバーロとの1対1を勝ってシュートに持ち込むのは神頼みに近い。やはりなんとかして中盤を上げ、コンビネーションで崩さないとシュートは打てない。

 無得点のまましのいで後半。戦術を変えよう。縦に速い攻撃は全部カンナバーロにつぶされるので(本当にすごい速さでやってきてびしっとボールを奪っていく!)、中盤からビルドアップしてチーム全体を上げるためにカウンターアタックを禁止する。がそういう指示を出してもガットゥーゾらがボールを奪いに来る勢いがすごいので、どうしても選手は前に蹴り出してしまうのだが。実際双方コンパクトで、中盤はすごいつばぜり合いだ。

 後半なかば、カウンターを禁止し、中盤の4人に収めてボールをキープしろという指示を出し、やっとボールを保持しペースを握れてきた。ここで疲れてきた大久保に替え高原を投入。

 しかしああ85分、中田コがカモラネージの突破を後ろから引っ掛け、2枚目のイエローで退場。実際うちのコレクティブなサッカーもさすがに崩れる兆しが見えていたので、あそこをカモラネージに突破されたら危ないところだった。覚悟のファウルでありこれは責められない、致し方なし。

 あとはとにかく粘ってPK戦に持ち込むべく頑張ったが、カモラネージにまたも突破されトッティに通されジエンド。後から投入されたカモラネージは、俊足でこちらをズタズタにしてくれた。この 4-4-2 は3トップの左右にああして速い選手がいると、当然だがスペースを使われまくるのである。DFがあそこまで頑張ったが、中田を含む攻撃陣はカンナバーロ・ネスタ・ガットゥーゾに手も足も出なかった。おそるべしイタリーDF陣。致し方ない。しかし本物と違い、日本の持てる力を出し尽くしたという充実感のあるWC2006でありました。

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■06/07/25(火) □ フブキフブキ氷の世界
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 猛暑が去り今朝はぐっと気温が下がって、薄着で窓を開けて寝ていたせいで俺は風邪をひいてしまった。ありがちな夏風邪パターンである。とほほ。

 こないだNHKで陽水の「氷の世界」がかかったのだが、一緒にその番組を見てた萌が翌日、「フブキ、フブキ、こおりのせかいー!」と歌い出してたまげた。1回聞いただけで君は覚えてしまったのかい。あの繰り返しメロディのインパクトと「こおりのせかい」というイメージが、萌のハートを直撃したらしい。すごいな。

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■06/07/26(水) □ 萌のニューバイク
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やっと萌の自転車を買った。見つけておいた最もフレームが小さそうな20インチでも、やはり片方のつま先が着くか着かないか。萌は不安そうであまり乗りたがらない。むろんいったん走り出せば乗れるだろうが、当分立ちゴケは避けられん。

 16インチだと現状パーフェクトなサイズなので来年になればやや小さくなりそうで、18インチが理想だがどこにも売っていない。しかし無理なサイズでしばらく乗って残りの年月を適サイズで乗るよりは、最初からフルに楽しめたほうがいいに決まっているよな。楽しみを思えば子供バイクなど安い買い物なのだ。

 というわけで萌が選んだのは16インチのピンクとパープルが美しいバイク。ハンドブレーキはついていないが、子供の握力で効くブレーキがついた子供バイクはカナダにはないというのも調査の現実的結論なのである(※)。
(※)思えば俺が子供の頃最初に乗った自転車は、長い鉄のロッドがレバーからブレーキまで直結されたフリクションのない安直な構造で、ブレーキングに握力はまったく必要ないのだった。ああいうのってもうないんだろうな。中国とかに行けばああいう実用車がまだあるのかもしれないが。

 その完璧サイズと美しいカラーリングのバイクに萌は大ハッピーにまたがり、KTのところへ見せに行きたいとさっそく2台で並んで走る。やはり12インチとは推進力が違い、ペダル1回転でどんどん進むので楽そうである。よしよし。

 サイズが合うバイクではクランク長などの具合がいいのか、クランク逆回転式フットブレーキも前のバイクよりうまく使っている。ハンドブレーキがないことをかなり不安に感じていたのだが、俺も試しに乗ってフットブレーキをやってみるとそれなりのコントロール性はあることがわかり(前の12インチではまたがること自体が不可能で試せなかったが、やってみたら普通のドラムブレーキだった)、「カナダの子供はみんなこれだ」というMの言い分もわかってきた。これで大丈夫なのだろう。

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■06/07/28(金) □ オックスフォードの橋が開通
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 萌と遊んでやりたくてせっかく仕事を1日早く終わらせたのだが、天気が崩れてしまった。外は気温18度あたり、寒い。

 このところ友達と遊ベず萌がかわいそうなので、あちこち電話してALをピックアップし、オックスフォードパークへ。みなで「王様とケーキゲーム」というものを発明して盛り上がった。

 ついにオックスフォードとコーストメリディアン方面をつなぐ橋が開通し、2車線の美麗な道路になっていた。しかしまだコキットラムまでつながってないので市内の1ブロックを通すしか使い道がなく、まったく車が通らずえらい静寂さだ。こんな山の中にこんな立派な利用されない土木施設があるというのは、まるで日本みたいでなんか懐かしい風景である。

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■06/07/29(土) □ KTゲーム大会
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 今日も天気が悪し。寒し。

 レガシィの燃費が上がらない。あれこれチェックしてるのだが、弱ったなあ。今朝燃費のいい小さな車に乗り換える夢を見た。

 そういえばこないだホンダフィットを見たんだよなと調べてみたら、いつの間にかカナダでも売り出していた。しかし高い。$15000。まあスズキスイフトでも同じ値段なので輸入車が割高なのは仕方ないのだろうが、燃費も 1500cc で 12.82L/km と、いいはいいがサイズの割りにはたいしたことはない。それにフィットのミニマムさ(無駄のなさ)はステキだがうちの初代 Civic Shuttle より小さくなってしまうから、旅行にはつらそうだ。やっぱ燃費さえよければレガシィが一番いいのである。はあ。

 しかし、数年前の倍になったこのガソリン価格の差額はどこへ消えているのだろう。うちのように走行距離が少ない家庭でも月に $25 は余分にかかっている。それが全カナダ、全世界規模で発生しているわけで、天文学的な金額といえる。社会経済に明るいMに聞いたのだが、金持ちのところへ流れているだけよという。油田のあるアルバータなんかすごい景気で市民にお金を配ってるらしいわよ。えー、そんな無茶な。この金が貧しい人々を助けるために使われるならまったく我慢できるのだが、そんな馬鹿なことってあるのかい。

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午後KTを呼ぶ。最近は萌とHNのガールズチームが仲良すぎて、うちに来るとKTは手持ち無沙汰だったのだが、今日は萌がまるでお姉さんのように、「ねえKT、KTはこれが好きだったでしょ? これをやったら楽しいんじゃない?」などといって、あれこれ世話を焼いている。

 そしてゲームをやらせてやったのだが、ある程度予期したとはいえKTの興奮ぶりは予想をはるかに超えていて、うぎゃおうぐわあといって立ち上がりジャンプし汗を流しがらプレイするのである。もう俺と萌は腹をかかえて大笑いで盛り上がった。笑いすぎて苦しかった。はー。KTはこの没入度合いのすごさゆえ家にはゲームマシンを導入してないのだそうで、うちでもゲームをやらせすぎないように気をつけないといけません。

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■06/07/31(月) □ 日本ファミリーピクニック
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 スイミング:先週終わった蛙クラスに続きすぐさま次のレベルが始まったのだが、その6歳以上のクラスはもうキッズプールではなく、大プールだけの授業になっている。初回は安全についての座学から始まっていたのだが、萌はそのハキハキした真顔の先生に対してなんとなくひるんで、輪に加わるのをためらっていた。

 みなが水に入ると意を決してクラスにジョインしたのだが、もう泳ぎだけで遊びゼロになってしまっていた。まず各種浮揚と推進技術の確認をして、5mを泳ぐ。ここまでは問題なかったが、続いてプールの横幅一杯15mほどをビート板で泳ぐ。しかもそれを往復。だんだんとバタ足の勢いが落ちるので足にきてるのではないかと心配するが、何度か立って息を継ぎつつ萌もみなも最後まで泳ぎきった。さらにはビート板なしでもう片道。そして最後は仰向けバタ足でもう片道。これはきついというよりバランスを取るのが技術的に難しい。萌は足をつけて息継ぎをしようとし、誤って水を飲んでしまう。のっけからちょっと難しすぎるよなあ。

 帰り道、大変だったね疲れたかと聞く。「疲れたけど、なんで(心配してるの)?」「いや、あの長いのをずっと泳ぐのが疲れるかと思ってさ、大丈夫だった?」「うん」「もしあれをやってすごく足が疲れたら、先生にそう言って休んでいいよ」「....でも、I don't want to give up」―――だそうで、親が心配するほど子供はへこたれてはいないのであった(笑)。

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 午後は PoCo 日本人母子勢揃いの大ピクニックがあった。というか行ってみて10組近くも日本ファミリーが集まっていて驚いた。ほとんどがNRさんのところで見かけたことがある人たちだったと思うが、知らない人もいる。PoCoにこんなに日本人がいたのかと驚き。日本語学校のMS先生もいらしており、2ヶ月のベイビーが小さくて目鼻クッキリでうわーすごいと思う。

 しかし萌はなぜなのか照れていて、グループや友達から離れMS先生とも話さず、グループ外の知らない小さな子やそのお母さんと仲良くなって遊んでいた。あれはどういう心理なのだろうか。まあ俺もお母さん方がこう揃うと、ただ一人のオトコゆえなにか気恥ずかしくて子供らとばかり一緒にいてしまうのだけれども (^_^;;)。

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■06/08/01(火) □ 「ナウシカ」をピアノで弾きたい
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 萌の機嫌が悪いわよと7時半に起こされる。たしかに。昨日プールと風が涼しかった公園で冷え、風邪をひきかけているのだろう。とりあえず今日は映画を見せて静かに過ごそう。

 で機嫌を直させるために朝から「ナウシカ」を久々に見せているのだが、萌の日本語アクセントはこのナウシカの声優の人の影響が大だなあと思う。お父さんしか日本語を喋らないのに萌はどうしてちゃんと女言葉なのとたまに聞かれるが、ジブリ映画のおかげなのです。

 ナウシカを流すと俺も好きなシーンをついつい見てしまう。俺にピアノが弾けたら、萌にこのナウシカの歌を教えてやるのだが。日本にはそういうピアノ先生はいるのだろうか。それとも、ギターではそうした1曲弾けるようになるという教え方が王道なのだが、ピアノでそれは通用しないのだろうか。

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 風邪は本格化しなくてよかったのだが、しかし一日萌を怒鳴りつけていないと物事が運ばず、夜にはげんなりと疲れた。Mには、「あなたがガミガミ言いすぎなのよ」といわれる。「言っとくが、どこの奥さんも旦那にそう言われカチーンと来てるそうだ」とキッと言い返してゲラゲラと笑われた。やれやれ。

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■06/08/04(金) □ モデル表情
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 一日おきに友達と遊べると萌は翌日は心安らかなようで、今日は家でクラフトなどをして過ごす。昼飯後、ベッドルームで何かやってるので見に行くと、「モデル」だといって真顔でクネクネして鏡を見て歩いている。ぶ。萌、モデルってなんだか知ってるの? 「TVとかマガジンに出てる人のことだよ」。そうか。

そういえばこないだNRさんに公園で写真を撮ってもらったときも、そうして真顔でクネってポーズを取ってたよなあ。そんで俺が「萌、(写真を撮るときは)笑って!」と声をかけると、「あの(モデル)表情がいいんじゃないの、お父さんはわかってないわね、ねえ萌ちゃん」と一括されてしまったのであった。その辺は女子ならではの機微なのであろう。

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 TV Japan でスピッツというバンドの「ロビンソン」という曲が流れていた。あ、これはMと日本に住んでるときに町で流れていた曲だ。このバンドの音には、胸がきゅんとするものがある。

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■06/08/06(日) □ カナダ的フォークシンガー
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 強烈に暑い日曜日。パブリックコンサートを見に公園に来たのだが、アコースティックギターおたくが高難度技術のドリルに合わせてブルースコバーンみたいな心象風景をダウナーにボソボソと物語るという感じの音楽を延々とやられ、萌も俺も2曲で飽きた。ギターも歌もうまいのだが、やることがつまらない。

 こういうフォークシンガーは実にカナダ的だ。日本人ならギターがうまければ楽器系統に進み、歌がうまければメロディ歌い上げ野郎になるだろうから、こういうとことん非エンターテインメントな人というのは日本にはいないタイプである。田舎のフリーコンサートにそんなに素晴らしい人材は望めないにしても、もうちょっとなんとかしてくれないかと思う。

 昔キノコ隊長のブルーズバンドが、東村山産業祭りかなんかでハッピを着たおっさんたちを相手に「♪ヘイネグリータ~」なんつーてストーンズをやったことがあって、あれが誰もまじめに聞いてない田舎のフリーコンサートの味わいとしてよかった。アマチュアなんだからああいう風に自己満足でまったくOKなのだが、人前で自己の世界に没入していく今日の人みたいなのは困るのである。

 おかげで満ち足りない気持ちで中途半端な時間になってしまい、午後の残りは裏庭でグダグダと過ごす。萌のためにスペシャルな夏の日にしてやりたかったのだが大失敗という感じがして落ち込んだ。

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 「どっちの料理ショー・しょうが焼き定食対レバニラ炒め」を夜中まで見てしまう。しょうが焼きもレバーも、自分で作っても全然うまく作れないんだよなあ。レバーはこないだ買ってきて試してみたのだが、普通にフライパンで焼いただけでは生臭くて食えん。ショウガは非常に辛く、みりんしょうゆと合わせても全然旨みが出ない。ニラはサイズからして幅 5cm にもなるまったく別の植物で、えぐい。同じ食材の味が日本とカナダではえらい違うのだ。どうしたらいいのだろう。

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■06/08/07(月) □ やっとスペシャル日程
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 ハイドクリークで萌とたっぷり泳いできた。萌とインドアプールで泳ぐのは久々だが、レッスンで本当に上手になっており、フロートからバランスを崩して水に落ちたときなどに、パニックにならずにちゃんと呼吸をコントロールして、水面に上がれるまで息を止めていられるのがすばらしい。

 そのあとSFたち親戚と犬たちも久々にやって来て、今日は昨日の埋め合わせができるスペシャル日程であった。萌はおやつに食べたクリームたっぷりスコーンなどの糖分もありハイになって駆けずり回り、夜はベッドに入るやパタっと寝てくれた。よかったよかった。