「命令口調問題」「It's like we're in art」ほか。
=======================
■ 05/07/12(火) 10:53:41 □ ジムナスティックス大盛り上がり
=======================
禁煙してから 10 日が経つが、朝や夜の皿洗い時にやってくるタバコ吸いたいフィーリングの強さは、前とぜんぜん変わりないように思える。したがってニコチンガムも朝夕1個ずつの状態から減らせない。まあガムの方は半年までは別に心配せず服用してよいとあり、健康には害はないのだろうが。それにまあ again、そういう禁断症状がないときはほとんどタバコのことを忘れているというのが大事なのか。ときおりそれに気づいて自分で驚くのである。タバコ依存は徐々に消えているんだろう。
----------------------
ジムナスティックス:なんと信じがたいことに曜日とクラスを変えてもなおナマケモノ先生になっていた。このカナダビジネスのいい加減さにはもはや絶句するが、先生が目の前にいるので失望を表情に出さないよう必死に努力。まいった。
今日から新しい先生だと言ってあったので萌もガックシする。別のクラスに行きたいと言うので、「仕方がないよ、萌は鉄棒をクリアしてないから次のクラスには進めないんだ」と説明すると、そうかゲームと同じなのねとすぐさま納得した(笑)。
そしてクラスが始まってみると、何の問題もなく萌は課題を楽しむのであった。火曜は生徒数が少なくて順番がどんどん回ってくる。萌は完璧なまでに Tomb Raider のララとなり飛び回る。平均台では横移動をし、マット上では後ろを確認しながらホップバックし、トランポリンからは「ララ・ダイビング」を決めて大盛り上がり。この夏彼女は運動能力が大きく伸びている。今日はトランポリンのお尻バウンスと膝バウンスを突如きれいに決めてしまった。Tomb Raider ごっこで毎日跳んでいるおかげで、イメージと体の動きがどんどん噛み合ってきてるのだと思う。一緒に体操してる子ともえらい仲良くなりずっと笑い話しながらやっていて、よろしいよろしい。
まあもうこれでいいか。二度念を押して先生を変えようとしてダメだったものをさらにいう気はもはやせんし、ナマケモノ先生もバイアス抜きで見て熱心になっており、今日のクラスは体操そのもので充実している。この夏はこのクラスでいいかと結論づける。
=======================
■ 05/07/13(水) 08:38:16 □ SMとLS来訪
=======================
午後LS来訪。ちょうど間が悪くSMもやって来てしまった。SMがまた意地悪を言うかなとやや心配してみていると、萌はLSと盛り上がっているので、いつものように大声でいばるSMの態度にぜんぜん気圧されず無視している。LSも英語が話せるのでSMがいばると口答えするし、こりゃ大丈夫か。SMが例によって自分のいうことを聞かない萌にいらだって「あたし帰る!」といったときにも、萌とLSは「OK、バイバーイ」と意に介さずであった。だんだんとこうしてたくましくなっていく :-)。
しかし結局SMは帰らず強引に萌を独占して、LSをのけものにしてしまった。そういうつまらない状況になってもニコヤカに笑ってるところがLSのいいところなのだが―――じっさいLSは常時ハイパーで俺とまともに口をきいてくれんが(笑)、威張ったり気分を害したりするところが全然なくていい子である―――、せっかく来てくれてるのに邪魔されて気の毒だ。考えた末、SMがまた威張って機嫌をそこねたのをキリに、「じゃあ萌とLSは日本語の勉強せにゃならんからSMは帰ってくれる?」と家に帰した。
するとLSと萌は即座に日本語に切り替わって盛り上がり、MKが加わるとまた英語に戻って、夕方まで延々と盛り上がっていた。よしよし。俺はその後買い物に出たのだが、LSは帰りたくないと最後は泣いてたらしい。そうかそうか。またいつでも遊べるよ。
=======================
■ 05/07/14(木) 01:28:19 □ 命令口調問題
=======================
子供たちを午前中に遊ばせたいと向かいのALにいわれたことを思い出して、RBをうちに招く。向かいに住んでいながらALが引っ込み思案? なせいでRBと遊んだのは久しぶりなのだが、喋り方がえらいしっかりしていて大人みたい。いつもALといるからかしら。まあ英語キッズは日本語キッズよりも言葉は大人びるのだが。
しかし萌は年少の英語キッズと遊ぶときにはSMやKTみたいな命令口調になってしまう。前からそうだが、英語がフルエントになったせいで最近は余計に押しつけがましくボッシーになっている。RBが無口なせいもあって話が弾まず、気まずくなりがちな今日。弱ったなあ。
萌はもちろん威張ってRBをコントロールしようなんてつもりはないのだが、このトーンコントロールは実際難しい。後からこんこんと、「あれは日本語だったら『これやれよ!』『こっち見ろよ!』って言ってるのと同じなわけよ。分かるでしょ? もっと普通に、『Can you~?』ってやさしく言えばいいじゃん」と言い聞かせた。
----------------------
午後はウォーターパークへ。久々にいい天気で水がまぶしい。水鉄砲を買ってきたので水中 Tomb Raider ごっこで盛り上がった。萌を遊ばせながら無線 LAN ポイントがないか Pocket PC でスキャンしてみると見事にホットスポットが。げげ。さっそく ICQ をつないでMKを呼び出す。「ホットスポットがあったぜ!」「どこに?」とそれだけだったが、外でつながっているということにけっこう興奮した。出先でネットはモバ時代からソフトウェア・ハードウェア的になかなか実用化できなかった野望なのだが、公園で歩きながらチャットだもんなあ。すごいことだわコレは。
小さな Web ブラウザに美麗な写真とクリアフォントが映っていると、見ていて楽しい。後藤新弥が秩父の洞穴登りをしている写真記事がスポーツ新聞にちょうど出ており、Pocket PC を通してカナダのさわやかな夏の光の中に日本の蒸し暑い夏のアウトドアの匂いが漂い、胸が締め付けられるほどうれしかった。
=======================
■ 05/07/15(金) 08:16:25 □ やってくれたわ名メカニック
=======================
この冬以来車が右にそれていくのを直すべく、アラインメントをやってもらうため雨の中 OK Tire へ。オーナーのおっちゃんがテストドライブして診立てをするんだそうだ。メカの兄ちゃんもタイヤを見てくれているが、異常磨耗などはないから見ても分からないだろう。しかしそうして自発的に見てくれるところが誠実なこのショップ。
とりあえずコーヒーとドーナツを補給して戻るとインスペクションが行われており、すぐに説明がある。やはりフロントが狂っているが、一番直進性に影響の大きいキャスターはフロントショックのディメンジョンが狂っているせいで調整では直せない。穴に落としてフロントショックを傷めたんじゃないかとの診立てであった。身に覚えはないので、買ったときから直進性が今ひとつだった理由はそれだったんだなあと合点。
現時点でできることはトー・インの矯正だが、それで右へのそれが直るかはおっちゃんにも分からない。何もせず検査代を払うよりは直るものだけでもやってしまう方が当然いいのでお願いする。
それに加え、リアショックが疲弊して通常の入力ではほとんど減衰してないねとも教えてくれた。戻り側のダンピングが弱すぎてショックを減衰しておらず、フルブレーキング時にはリアが爪先立ち状態になってグリップが弱まってるんじゃないかと。なるほど。だがまあそこは前後輪が常時つながっているレガシィだから実感としてグリップの心配は全然いらないことは知っているが、強い加速時などリアに荷重がかかるとユラユラすることがあるのはリアショックの問題だったんだろう。やっと分かった。
まあ10年17万キロの古い車だからOKになればいいんだよ、そこまで完璧にしたいとは思わないと言うと、分かる分かると賛同してくれた。このショップはタイヤ交換時の印象通り、正直でよろしい。
----------------------
そして待つこと30分、おっちゃんは「まるで新車だぜ、もう全然それないよ!」といってテストドライブから戻ってきた。げげ効いたのね、ありがとー!トーがやはり内向き過ぎていて 1/2 インチ直したのだそうだ。
車をぐるりと回すだけでステアの整合感が違う。やや重くなったステアから、左右の車輪がちゃんと同時に動いているのが分かる。今朝まではそこからしてヨレヨレだったんだなと改めて分かる。Lougheed を戻ってみると、たしかに右への引っ張り完璧になくなった。これまでにない「タイヤが平行です!」という音がしそうなびしっとした直進性。おー、やってくれたわ名メカニック。やったー \(^o^)/。
=======================
■ 05/07/20(水) 13:46:42 □ バンクーバーアイランド Parksville へ
=======================
◆16:26 フェリー乗り場。混んでいて目指した 5:10 に乗れるかどうか微妙なところ。駄目だった場合はメルたちは徒歩で乗り、俺が1人で車を運ぶこととする。
ノースバンまでのハイウェイはパワー・ハンドリングともに申し分なく、特にアラインメント調整済みのハンドリングはシュアで非常によい。コーナー入り口でコブシをひねるだけできれいに旋回に入って行けて快感。
しかし Horseshoe Bay までの登りは、毎度ながらしんどかった。フル乗車エアコン入りで急坂なので普段使わない領域の負荷がかかり、レガシィは震えている。がんばれ。2年前のウィスラー行きよりもさすがにパワーが落ちてるかもしれん。
----------------------
目指していたフェリーは九分九厘だめであろうとの見通しで、俺一人残る。まあ Pocket PC もあるし食べ物もあるし、車の日陰サイドに座っていれば風はさわやかで、ゆっくりと待とう。ふー、タバコが吸いたい。それだけが不足。
と思ったが車列が突然動き出し、ボートが増発されると連絡があり、50 分 程の遅れで乗ることができ、Mたちとも船内で無事合流。やれやれ。
----------------------
そして島に着きモーテルまで30分。待っていてくれたSF&ボーイズとわーっと話をして、萌は満足して寝てくれた。明日はこの夏一番の夏日との予報。たっぷりと遊んでくれ。
=======================
■ 05/07/21(木) 10:39:30 □「It's like we're in art」
=======================
朝イチでMと萌はビーチコーミング。俺は朝飯を食い、ずっと萌と遊んでくれているSFと初めて話をした。13歳じゃ大人の外国人と話したことなどそれほど経験がないだろうが、萌と一緒に絵を描いていて、「これは mythological な(神話上の)生き物でドラゴンっていうの。mythological って知ってる?」と俺に質問したりして、共通の話題を見つけて話をしようとするやさしさがある。
そしてもう一度ビーチコーミングに行こうと皆で出て行ったのだが、やはり水辺は寒い。萌はSF・ADと一緒にいたのだが、波しぶきを浴びてすっかり冷えてしまった。寒がるので中断して俺たちは帰ってきたが、着替えて毛布に包まりじっとしている。この寒風の中泳いでいる子供すらいて驚くのだが、萌は基礎体温が低いんだろうなあ。
今回は親戚勢ぞろい。Mはこの Parksville が大のお気に入りで、来年のために隣の一番いいバンガローをいま予約しようなどといってるのだが、BVらは「はるばる来ても別にうちのホワイトロックビーチと変わらん」と言っているらしい。そのホワイトロックビーチは俺から見れば隣町のポートムーディあたりのビーチと別に変わらんので(ホワイトロックが遠浅なのは違うが)、BCの海はどこに行ってもあんまり変わらんというのが正直な感想だ。「海だ!」と胸が踊るような気持ちはさほど湧いてこない。でもまあこれは文句ではなくて、単に普段の生活環境が恵まれててありがたいので、バカンスで遠出しても大幅なありがたみ向上はないということなんだけど。
そんなわけで、別に来年もここに来るならそれはそれで異論はないが、ここじゃなくてもいいというのが俺の気持ちであるのだが、あんま冷めたことを言うとMがかわいそうなので黙っていた。どっちかというとハリソン温泉の方がまた行きたいという気持ちがある。あそこに滞在中そんなに盛り上がっていたわけではないのだが(プールに入る以外やることはなかったし)、意外にもあそこでの旅情が胸に残っている。なぜだろう。単にお湯のおかげかなあ。
----------------------
萌が暖まったので、去年も行った大きなプレイグラウンドへ。町中はジリジリと音がしそうな真夏の日差しだったが、この町は内陸部はどれほど暑くてもビーチは海風で常に涼しいらしい。バンクーバーアイランドが本土よりも素晴らしいとは別に思わないが、この風向きのおかげで夏は涼くて人気なのかもな。萌はSFと共に各種ジムとウォーターバークで遊んだ。
そしてモーテルに戻ってちょっとだけ海に入り(波打ち際の海藻さえ我慢すれば海水は意外にも暖かかった)、寝る直前まで皆と一緒にキャンプファイア。
というわけで、なんというビッグ&フル・オブ・ファン・デイだったことでしょう、モエ・サカタ。日没寸前8時半頃の海は素晴らしく美しく、海のかなたにBCメインランドの山々がかすんでいる。萌は「山が絵みたいだね。It's like we're in art」と詩的な感想を述べていた。この景色はさすがに島ならでは。
=======================
■ 05/07/22(金) 08:46:46 □ 今年もなごみの Coombs
=======================
◆10:44 片付けを終えて出発。MKの代わりにERがうちの隊に加わりミニゴルフ。萌は最初は楽しんでいたのだが、飽きて腹が減って機嫌が悪くなってきた。やっぱりビッグデイの次の日は疲れがあるのか調子が出ない。
屋根の家にヤギが暮らしている Coombs というリゾート村でランチ。ERが一緒なのでこれで萌の機嫌もよくなった。ここは軽井沢みたいで今年もなごむ。日陰で1時間のピクニックでのんびりしています。コキットラム周辺にもこういうところがあればいいのに。
----------------------
18:03 フェリー出航。萌はこの旅行でイトコたちにものすごい勢いで喋り続けて、また一段英語のフルエンシーが上がったのだが、どうにも命令口調が直らない。本人はイバっているつもりはないのだが、一番ダイレクトな口調が命令口調である英語の場合、適切なトーンで喋るというのは一つレベルが上の訓練が必要なことらしい。イトコたちは皆年が離れているので萌の命令口調を笑って流してしまい、トレーニングにはならないし。ERなんかは特に気立てが超やさしいので、今日なんか終日全く萌の言いなりで気の毒であった(笑)。
----------------------
9時半帰宅、お疲れさまー。結局旅先でネットはチェックできなかったので、急いで相撲の結果を見る。琴欧州と朝青龍だけが2敗、これは優勝決定戦になるかも。
0 件のコメント:
コメントを投稿