2008/09/27

日記「日英『どうぶつの森』感想」

「旅行後始末」「カナダの暮らしやすさ」「どうぶつの森再開」ほか。

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■08/09/05(金) □ 旅行後始末
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 昨夜10時半に寝て6時に起きた。1日で時差ぼけがほぼ解消できそう。メール設定や、2度も電話しといたのにケーブルチャンネルの一時停止に失敗しやがった馬鹿ケーブル会社との電話交渉など、旅行の後始末を続ける。ケーブル会社は社員のミスで顧客が被害を受けているのに、電話オペレータは「ミスをしたのはあたし個人じゃない」というトーンで応対してくる。毎度のことだがため息が出る。

 あまりのジャンクメールの多さにMが日本で大苦労していたメール問題は、現時点でメールを全部 Google mail に転送し、Google にスパムフィルターしてもらい正しいメールだけを受け取るという方法を思いついた。この方法にトライすると、1日で 93 ものスパムを捨ててくれ完璧。旅行前にこれをやっておくべきであった。

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■08/09/07(日) □ カナダの暮らしやすさ
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 MがLDに電話をし、「日本では私が急かせて毎日イベントを入れたものだから、トモがちょっと疲れてたわねアハハ」なんて大声で笑っている。ちょっとじゃないぜ、けっこう疲れたよ (^-^;。

 しかし萌を友達のところに送り買い物をしに行くと、今日は夏日が戻り25度にもなっているし、カナダは快適だとしみじみ思う。道が広く空いていて各家々に十分なスペースがあり、スーパーの店員は日本みたいにむっつりしていないでにこやかに話し掛けてくる。日本に行って戻るたびに少しずつ少しずつ、カナダの快適さに対する感謝と日本への愛情とのバランスが拮抗してくる。

 おとといの馬鹿ケーブル会社との交渉みたいに誰かと利害が対立すると個人主義の国カナダにぐったりさせられるし、薄切り肉が手に入らないなどカナダ人全員阿呆かと思うようなところも多々あるが、本当にここは暮らしやすい土地だと思う。

 カナダに移り住んで14年になり、高校を出て東京に住んだ年月をもう越えてしまった。興奮と絶望に満ちた青春時代とそれ以降とでは時間の密度が全然違うから比較にさほどの意味はないが、実際長い年月だ。前は自分が日本に住んでいないことに泣きたくなるような喪失感がしょっちゅうあったのだが、この頃は抑えられている。恵まれた環境に住み、たまには楽しく日本に里帰りもできるのだから、幸せな境遇なのだと思えるようになってきたのだと思う。

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■08/09/09(火) □ みな風邪
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 帰国後ただちにMと俺はハナ風邪症状を感じており、掃除もちゃんとしたのだが、萌も風邪をひいてしまった。学校に戻ってあんなに喜んでいたのに、がっくりである。俺は今日明日はびっしりと仕事。

 旅行疲れがあるとはいえ日本から帰るや否や3人ともダウンなのだから、やっぱり家のダストをなんとかせねばならん。これは頭が痛い問題で、カーペットと有象無象に囲まれた部屋のダストを効果的にどうにかする方法というのは、この世の中に存在しないんだよな。安価で実際的な方法を発明したらノーベル賞が取れるだろう。エアクリーナーを回してみても、空気が十分に循環しないのである。

 しかしこういうのはみなアレだな、日本でのバケーションから戻り、現実生活のストレスにみんなが追われているのだといえる。家の修繕も(実用上問題はないが)完全に終わったわけじゃないし、庭の木の手入れにも大金がかかりそうで俺たちは落ち込んでいる。宝くじが当たる以外に逃げ道はない。

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■08/09/10(水) □ どうぶつの森再開
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 萌の体調は上がらず熱となり、昼過ぎに薬が効いて熱が下がるまではミゼラブルであった。隙を見て俺が仕事を終わらせた頃にようやく熱が下がる。ふー。

 萌は日本でもらってきた「ちびまるこちゃん」DVDを見るだけでほとんど何もできず、俺は仕事後 Nintendo DS「Animal Crossing(どうぶつの森)」のことを調べてみた。萌は軽井沢旅行時にこれにすごくはまっていながら1週間を経ずに飽きてしまったのだが(ニンテンドッグズの方は名前すら一向に覚えてくれず1日で挫折した)、人気ゲームなので俺も加わり調べていけばもっと楽しめるのではなかろうかと。

 萌は日本では1人でやっていたので釣りの方法すらわかっていなかったようで、俺がやってみせると突如森熱が再燃し魚をたくさん釣っていた。よしよし。

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 しかし相当量の資料を読み何ができるかだいたい分かったのだが、これはやっぱ「Webkinz」と同じで、一通りやったらやることがなくなってしまうな。最初のイベント「アルバイト」が終わり釣りで借金を返すまでは俺も張り切ってやったが、ここでもう買えるものもいったんなくなり、魚釣りと草むしりしかすることがなくなってしまった。

 こういうバーチャルライフものは根本的に、RPGから謎解きとバトルと次の町を見るという3大楽しみを抜いたものにしかならないのかもしれない。バトルだけは釣りでそこそこ代替できているが、苦労して魚を釣って売っても買うものがない(店の品揃えが悪く、虫取り網とスコップがほしいのだがまだ売ってない)から続かないのである。

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■08/09/20(土) □ 日英「どうぶつの森」感想
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 サタデイ、「どうぶつの森」ではついにKTの村へネット越しの訪問が成功。これは萌も俺も非常に興奮する出来事であった。DSはすごいハードウェアだとつくづく感じる。リアルタイムで友達のキャラを追いかけられるんだからすごいよねえと萌と話す。Webkinz もインターネットで友達とつながれるが、遅くてリアルタイムでのコミュニケーションはとても無理なのだ。

 「どうぶつの森」自体も、基本は釣りと虫取りと家具探しだけだからすぐに飽きてしまうだろうなと思ったが、ネットで資料を読むにつけその作りこみの深さに感服してしまう。実際に1週間森で暮らしてみていろんなイベントを体験したが、まだまだ見ていないものも多い。イベントがない平日はやはり退屈だが、そういうときは義務的にルーティン(カブ価、化石探し、雑草取りなど)だけやっとけば特に問題もない。魚を釣れば買い物をするだけのお金は十分たまるし、釣らなければ日々はただ過ぎていく。そういう感じで淡々とやっていくべきゲームなのだろう。

 「ニンテンドッグズ」は芸を覚えてくれればうれしいが、何が問題なのかまったく覚えてくれずイライラする。だがこれもまあ、1日1度世話だけやっておけば特に問題もない。ニンテンドー製品はそういう作りになってるんだよな。

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 しかし「どうぶつの森」も「Nintendogs」も、日本語版のほうがいいねえと萌と話す。特にどうぶつのオリジナル日本語版にはどこか糸井重里宝島的センスを感じるのだが、英語版での住民たちの名前や喋り方には違和感とつまらなさを感じて仕方がない。「とたけけ」という意味不明ながら絶妙な名前を持った人が、音の一部だけを拾って「K.K.」という名になっている。みんなのセリフも動物村の人々というより普通のアメリカ映画登場者みたいなトーンになり(わざと文法やつづりを間違えアニマルっぽさを出してはいるが)、セリフを読むのがあまり楽しくないし意味不明なことも多く、ついつい読まずにボタンを押してスキップしてしまう。翻訳者の苦労を感じ同業者として同情はするが、妙な味わいはまったく伝わっていないのである。残念。

 夜「どうぶつの森」に入ってみると、虫取りコンテストに優勝した萌が掲示板にメッセージを書いていた。「Hello everyone, it's me Moay, champion of the bug off......」だって。相手は機械なので手紙なんて読めないと彼女も分かっているはずだが、こうして楽しみで手紙を書いている。なんか萌ってほんとハッピーでいいなあと思う。

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