2015/10/17

日記「ティーン写真クラブ」

「30mm レンズを買おう」「SIGMA 30mm 最強」「君の歌がいつまでも」「ボートクラブ撮影」「その雑な性能のアンテナで」「イッツア・ラグビー・ミラクル!」

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■15/08/20(木) □ 30mm レンズを買おう
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被写界深度が超薄い(つまりボケる)オリンパス
25mm F1.8をつけて撮ったテストショット
沖縄のカメラ屋で M.Zuiko 25mm F1.8 の絶品のボケを体感しこれがほしいなあと考えていたのだが、自宅で日本旅行の写真を眺めていると俺の SIGMA 19mm F2.8 もボケは弱いが画質は素晴らしい。25mm F1.8 は欲しいが、しかし俺程度のアマチュアがレンズ単体に PEN 本体+SIGMA1本分 ($400~500) の金額を出せるかと考えると、まあ出せないよなあ。俺のカメラやレンズの扱いは雑だし。

 と考えてて思いついた。この廉価な SIGMA の姉妹品、SIGMA30mm なら F2.8 でもボケるはずではないか。レンズは焦点距離が長いほどボケる。30mm で屋内を撮れば標準 MZ ズームの F4.8 だってボケる。MZ の 30mm ではシャッタースピードが足りなくて実用にならないが、30mm F2.8 ならしっかりボケて屋内でも使えるはずである。そしてこのレンズなら価格的に手が届く($150~)。探してみよう。

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 あー、やっぱ近辺にはないな。日本で買ってくるべきだった。吉祥寺に出た日M萌を中央線に乗せホテルのある国分寺を示し、俺は逆方向の新宿カメラ店等へ行けば行けたのだが、中央線は三鷹止まりとか特快とかイレギュラーな電車が多い。そういうのに乗ってしまうと二人が高尾山に行っちゃうとかえらいことになる可能性があり、無茶はできなかったのだよな。ああ中央線よ空飛んで、おいらの胸までレンズくれ。

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■15/08/23(日) □ SIGMA 30mm 最強
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ブログ【カメラ日記】新レンズ、SIGMA の30mm(購入のいきさつ)


 なんと SIGMA 30mm F2.8 を日本で買ってきたが使わないから売るというバンクーバー青年が見つかった。そりゃ買うでと駆けつけてみると5月に渋谷で買ってきたというド新品だったので、最短距離でフォーカスが合うかどうかだけチェックして即決。E-PM1 につけた見た目はかなりかっこいい。



 とりあえず開放でモール内とバンクーバーを撮りながら帰り、家に戻って見てみたら撮れてる絵はシャープさとボケがほどよく混じり惚れ惚れする絵になっている。信号待ちで通り過ぎる人や自転車を撮るのが楽しい。標準レンズとされる換算 50mm より 10mm 長い分、目で見てる景色よりわずかに近く、それが風景を撮るのに適している。



 いろんな人の作例を見ると背景の点光源がふわっとボケずうるさい感じになってるのが目につくのだが、自分で使ってみた感じは気にならない。どこにもフォーカスが合わないうちにシャッターが切れてしまった写真がおっと思うほどきれいだったりする。これは俺の M4/3 史上間違いなく最強だ。やった。

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■15/09/05(土) □ ティーン写真クラブ
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 萌が「バンクーバーで写真を撮る」と PEN を持っていこうとする。じゃあズームをつけるよというと、「いやその新しいレンズでいい」と SIGMA 30mm をつけて。おお。彼女も今度のレンズは別物と感じてるんだな。Mによればこれまでとは別の写真好きな友だちと行くらしい。



 撮ってきた写真を彼女らの共有サイトにアップロードしてやりながら見てみると、お互いにモデルになって撮り合っており楽しそう。いいなあ。俺の新 SIGMA 30mm も本領発揮している :-)



 3人は学校で特に話をしたことはないが写真が趣味だと SNS で判明し、今日初めてカメラを持ち集まったらしい。男子のほうは Nikon D5200 というごっつい APS-C 一眼を持っていた。お前そんな高そうなカメラを持ってダウンタウン裏通りに行って大丈夫だったのかよと心配になるような。女の子のほうはネオ一眼(一眼風の高倍率一体型カメラ)と GoPro。



 Nikon 君はグッドルッキングで、自分がモデルになることを楽しんでいる。GoPro ちゃんは見るからにシャイだが、D5200 を借りて萌と Nikon 君のいい瞬間を捉えている(↓)。趣味を通じて新しい友だちができるのはすばらしいな。





 「少なくともこの子のネオ一眼よりはうちの PEN のほうが高い」と俺は説明したのだが、E-PM1 は小さいので信じてくれなかった(笑)。だけど新レンズ SIGMA については「これはいい。マムでもレンズのクオリティがわかると思う。シャープだけど硬すぎず、とにかくパーフェクト」と絶賛していた。だよね。

 実際男子の Nikon D5200 写真と比べても、相手はズームなのでレンズは勝っている。画質はやはりセンサーが大きい(約 1.4 倍)分 Nikon のほうがきめ細かな感じがする。等倍にしても M4/3 と違い粒子が見えないのだ。なるほどなあ。しかしデカくて俺は自分で使う気はやはり全くしないな。一眼を買うなら OM-D だよなあ。

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■15/09/07(月) □ 君の歌がいつまでも
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 SFのパーティへ。年に一度ノバスコシアからやってくるM父は、何年経っても見た目が変わらない驚異の健康老人である。今年も変わりなかった(笑)。日本から持ち帰ったうちの親戚信州湯田中関谷の志賀高原味噌を、3年前に訪ねて以来関谷味噌ファンのADに無事届ける。



 SIGMA 30mm でパーティを撮る。ゲームにフォーカスして姪のSFや彼氏をぼかしたやつなんかいい感じになった。SFのボーイフレンドはゲーマーで落ち着いてて話しやすいいいヤツだった。またゲームをしようぜ。

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 車の中でビーチボーイズをかけていたら、God Only Knows で LD が一緒に口ずさむ。あ、好きなのか。こないだ見たんだよ、予想以上によかったよと話すと「聞いたわよ。ちゃんと歌ってたっていうじゃない、すごいわね。でもどうしていまだにやってるのかしら」と直球クエスチョンをいう。「(日系の)会社の人が興奮してたんだけど、ホール&オーツもPNEに来たんでしょ? どうして彼らはいまだにツアーをやってるの?」

 どうもこうこっちの人はベテランバンドに冷たい。こちらの人は老後に十分なお金がたまると若くても仕事をすぱっとやめ悠々自適になったりするので、バンドのことも同様に捉えているのかもしれない。「観客の愛を受けることが何事にも代えがたいんじゃない? 会場の盛り上がりはすごかったわよ」と奥様。

 古いバンドがいまだにやってるのは、自分たちの音楽への愛情が大きいだろう。ビーチボーイズなんか特に、若い(というても40代~の)サポートメンバーにリードボーカルを取らせてまで演奏を続けているんだからそれを強く感じた。オリジナルメンバーがリードを取ってないと観客はさすがに自分が何バンドを見ているのかと我に返りそうになるけれど(笑)、マイク・ラブがコーラスで加わるとああと満たされる。

 それを見ていて、マイク・ラブたちはこの歌のよさと音楽のクオリティをどんな形になろうとキープしていきたいのだろうなと思った。オリジナルバンド度は薄まっていても、なつかしいだけの同窓会バンドではなかった。それを見たくて観客はまだ集まるわけだろう。

 胸がキューとなりうあーと大声を上げてしまうような、音楽への永遠のあこがれ。フォーエバーヤング。君の心がいつも喜びに満ち、君の歌がいつまでも歌われ、君がいつまでも若くありますように。メイユーステイ、フォーエバーヤング。



May your heart always be joyful
And may your song always be sung
May you stay forever young

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■15/09/12(土) □ ボートクラブ撮影
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奥様ボートクラブの夏の恒例行事、入江を一気に12キロ漕ぎきって対岸のドーナツ屋に行って帰るというドーナツランを見に行く。車で40分ほど走ってドーナツ屋側の町ディープコーブで待ってたのだがこれがまあきれいなところで、BCすごいね。



BCがすごいのは景色もそうだが、こういう水辺に健康でスポーティな人々がわんさか寄ってきて体を動かしものを食べ経済を動かしてるところで、底力あるなあと思う。日本だときれいな水辺があっても、こうして水にザブザブ入ってウォータースポーツをやろうという人はそんなに出てこないと思う。



 今日は SIGMA 30mm と MZ40-150mm を使ったのだが、マイクロフォーサーズで撮る風景は素晴らしい写りだ。ちなみに地図につけた×印は、俺がカヤックで出たときに「疲れた帰ろう」と引き返したあたりです(笑)。

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■15/09/17(木) □ その雑な性能のアンテナで
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ゲスの極み乙女。 - ラスカ

 娘にこれを聞かされ、「ゲスって歌詞はわかんないけど音と声と『嫌なことばっかり』っていう言葉がすごくロックだ」と感想を言った。友だちにもゲスを聞かせ好評らしい。ベイエリアからトキオから、世界のティーンのアンテナがキャッチするナンバー。

キヨシローが予言したように、たくさんの音や言葉や気の合う友だちが今はアンテナをかすめすれ違っていく。あの国会での奥田くんの言葉は全部、彼のアンテナがキャッチした言葉だと感じて俺は感動したな。

安保法案が可決しようとしている。隣国その他の脅威をアンテナがビンビンにキャッチしてる人々の意見はもちろんわかる。しかし反対意見を無視し圧殺し機動隊を動員し平和的なデモの若者たちに排気ガスを吹きかけるなんて政府のやり方はどうかしていると誰もが思っている。

 あの「採択」時の国会の琴奨菊議員らのガブリ寄りを指して「護憲信者も結局最後は暴力じゃん」てなしたり顔のツイートを見るけれど、いま自民党がやってることの全部がとんでもない暴力であると思わないアンテナじゃ、やっぱ性能低すぎて駄目だろう。

 こういう冷淡な世間と圧迫政権に押しつぶされている国会前の若者に、「くそったれ馬鹿野郎満足だろう、ふざけるんじゃねえよ今に吠え面かくなよ」といま頭脳警察の歌を歌ってほしい。だけど誰も知らないだろうな。

「塗装の剥がれた舳先から 傾く夕日を追いかけてると
隠れてた苛立ちが蘇る 20万トンタンカー
おれを待ってるクソったれの街、シビリアン・シティ
(「マラッカ」パンタ)」

も、突き進むタンカーのように止められない権力とそれを赦す世間に向けた言葉だ。

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■15/09/19(土) □ イッツア・ラグビー・ミラクル!
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【ラグビーW杯】南アを相手に日本が頑張ってるというのでラグビーを見てみたら、南アのすごい波状攻撃を食い止め日本がボールを奪ったところでハーフタイム? 「いい試合です! スタンディングオベーションが起こっています!」とアナウンサー!

すごい追いついた! 英アナ「日本の健闘に涙ぐんでいるジャパニーズファンが観客席にいます!」 いやーラグビーって身体が硬くなっちゃうな。肉体がガツっとぶつかることへの決断がすごい。決断がすべてを決するという感じ。全員がすごい決断をしている。

 あ! あ! 行った! 行ったートライ! やった! 勝った!

「――ジャスト、ジャスト・インクレディブル! この素晴らしい結果に値する日本の勇気!」
イッツア・ラグビー・ミラクル! 日本ラグビーの祝日です!」
「ラグビー史上最大の大番狂わせの一つでしょう! 日本はペナルティを狙わずトライを狙い、取ったのです。このスポーツの偉大なる瞬間です!」


最後の右サイドから左サイドまで振り切って決めたトライは、美しかったなあ。体格的に日本にラグビーは厳しいんじゃないかと思ってたんですが、あんなファンタスティックなトライを決められるなんてすばらしい。素晴らしい、すばらしいジャパン!

 喜びの声を撮りたくて英 BBC が日本ファンを探しているという。試合中ずっと歓喜の涙にくれていたあのラガーおじさんを見つけてほしい BBC。どれほどの思いか想像するだけで泣ける。

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