【アルゼンチン・コートジボワール試合中】
バンクーバー在住P氏:見てますか?
サカ:コートジボワールすばらしい! スキルでアルゼンチンを圧倒してますね。失点は不運すぎ。
P氏:日本がジボワールと同組でなくてほんと良かった。。。
サカ:こういう超絶技巧チームがどこからともなく出てくるのが、WCは面白い。せめて1点取らせてやりたい、サッカーの神様!
(後半ドログバがゴール)
サカ:よおおし! すんばらしいこのドログバさん! おそるべき反射神経。
(試合終了)
P氏:いやぁ同点にしてあげたかった。これから毎日こんな試合が、、、眼福眼福
サカ:惜しかった、というか紙一重でしたねー。いやー。このグループはちょっとすごい。オランダもいるし。
柏出身バンクーバー在住P氏:ついでに、、、『J2:第21節 柏 vs 東京V レポート】セットプレーからの4得点で柏が因縁の対決2連勝!』
サカ:天上界とその他という感じの、ほほえましいニュースです。
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P氏:お~早速湯浅さんがコートジボワール戦評UP。べた褒めですな
サカ:なるほど、ドログバはWCを取るといって失笑されていたんですか。いやー今日のサッカーには驚いた。
P氏:実に。
サカ:アルゼンチンの2点目なんか本当はオフサイドだしなー。今日は画期的なものを見た喜びを感じましたです。90年のカメルーンの再来だ。
P氏:ばんざ~い!って決勝リーグで日本に当たらないことを望む(どこからか湯浅氏の失笑が・・・)
サカ:いやー決勝リーグに進めれば、もうどこと当たってもいいっす。全力で戦うのみっす。4年前はトルシエの小細工で、全力を出せなかったからあんなにも胸やけがしたわけで、。
P氏:あ、あああ!思い出してしまったあの日のもやもや!!
サカ:トルコとオーストラリアはイコールですよ!(珍説)
サカ:アグリー!
2006/06/10
「カーレースのりっかちゃん」
萌6歳の絵本表紙集です。

「カーレースのりっかちゃん」
これは表紙しかない本。なにかストーリーを書くつもりが飽きてやめたらしく企画倒れですが、いったいいかなる発想からこういう部屋一面がクルマの超カーマニア娘というものが飛び出てくるのか、不思議であります。
"Rika Loves Car Race (Moay's story book)"

「ドリームカムズトゥルー」
表紙しかない本その2。あたまからフキダシで夢がぽこっと出ています。
"Dream Comes True (Moay's story book)"

「まりちゃんとドラゴン」
これは中身にびっしりと字が書かれた物語。まりちゃんと小さな天使が、悪いドラゴンの城にしのびこむというドラマチックなお話です。創作意欲が続けば大作になりそう。
"Mari and the Dragon (Moay's story book)"

「こどものゆうめいじん」
日本語学校の絵日記から、。せかいのこどものゆうめいじん。なんかすごくすてきな言葉だ。
"I was on a newspaper, I'm a famous kid!"

「ハリソンホットスプリングス」
同じく絵日記から。温泉プールの喜びがあふれています。タオル、スイムスーツ、ビーチサンダル(フリップ・フロップス)、ゴーグルなどの小物情報が足してあるところがナイス。
"Harrison Hot Springs"

「楽しい一日を」
そのハリソンホットスプリングスの旅行にイトコが友達を連れてくるというので、二人のために萌が書いたカードです。この笑ったイトコの顔が実に似ている :-)。想像で描いた友達のほうも、なんか子供から見たかっこいいティーンエイジャーという感じが、そのポーズに漂ってます。
"Happy Day to You, Stephanie"
2006/06/02
日記「興奮しすぎ問題」
「夏は混んでるハリソン温泉」「リッチモンド・ダイソー天国」ほか。
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■06/05/18(木) □ バッテリー突然死!?
=======================
週末またハリソンホットスプリングスへ旅行なので、午後車のオイルチェックなどを行い、さあ萌をピックアップに出かけようとするとエンジンがかからない。バッテリーが上がっている。そんなはずはない、どこかが漏電してるわけでもあるまいしと配線を確認し直したのだが、とにかくセルが回らない。????
このバッテリーの前に使っていた古いバッテリーに載せ変えてみたが当然駄目。これは万事極まった。
とにかく明朝JKにジャンプスタートしてもらい、バッテリーを買いに直行するしかないとバッテリーを戻してみると、なんと今度は軽々と始動してしまうのであった。あんれー? つまりバッテリーの問題ではなく、接触不良だったのである。どうして突然発生したのか不明だが、プラス側が接触不良で、一度はずして白い粉を全部取ったことで接点が回復したのだと思われる。ふいー、冷や汗の一日であった。
で夜Mの迎えに車を出してみると、トルクがブッと上がっている。バッテリーの充電だけでこんなに違うもんなのかと驚いた。これは燃費に効きそうだ(※)。まったくフリークアウトしたが、よかったよかった。
(※)後日ハリソン往復で 11.14km/L(高速 3 平地 2)のうちのレガシィ生涯最高燃費を記録、平地だけでも 10% 近く上がっている。
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■06/05/19(金) □ スクーターライダー
=======================
午後久々に皆でモールへ買い物に。Mは明日からのハリソンで着る水着を、俺は長年探していたビクトリノックスのピンセットを買い、そして萌はスポーツショップで「これがバースデープレゼントにほしかったの!」とスクーター(日本ではキックスクーター?)にトライする。
しかしLちゃんところで萌がいつも遊んで気に入ってたのは3輪スクーターで、自転車にもまだ乗れないんだから2輪は無理なんじゃないのと言ったのだが、萌が店頭で試すとなんか乗れそうな気配がある。非常に軽いのもいい。これはおそらく楽しめるなと購入、6歳の誕生プレゼントとなった。
帰ってうちの前でトライしていると、2秒、3秒、6秒と萌の滑空時間(足を着かないで滑る時間)が長くなっていく。スクーターって実は自転車よりも簡単らしい。この手のおもちゃはたいていホイールが小さくキャスター角が立ちすぎて安定が悪いのだが(少しの操作で舵角が大きくつきすぎバランスを崩す)、俺が試してみるとこいつはキャスター角がなかなかいい塩梅で、坂が続く限り最小限のステア操作で延々といけてしまう安定感がある。それにこのスクーターは品質はそこそこだがアルミ製で素晴らしく軽く、それで萌がコントロールしやすいのだと思われる。
そして萌はトライを続け、ついに12秒という大記録を出したのであった。躍り上がって喜びました。転んだのはわずかに軽く一度だけ。大盛り上がりの初夏の宵でした。
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■06/05/20(土) □ 夏は混んでるハリソン温泉
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14:45 10年ぶりにブライダルフォールを見てから (登山道がキツかった ^_^;;)、ハリソン温泉着。ものすごく混んでいる。冬の閑散としたハリソンしか知らないので驚く。
着いてすぐさまスイム。早目に着いてお湯に入るのは気持ちよし。しかし俺も萌も旅行で気持ちが上ずっているもので昼をちゃんと食べてなく、お湯の中でへんな時間に激烈に腹が減り、ここは食べたいときに食べられるレストランはないので、せっかくの旅行なのに昼の残りのサンドイッチしか食べられず参った。
それに興奮している萌が気持ちを鎮めることができず、それは無理もないので散歩に連れて行ったりしたのだが一向にダウンしていかず、夕方には声をかけても上の空になり、勝手にホテルの部屋から外へ出て行ったりする。最近の萌のこの上の空っぷりには消耗させられる。
そして俺が「いうことをきかないならもう世話はしないよ」ときつく叱ると、萌は「そうしたらお父さんじゃなくなるじゃない」と答えるのだった。こ、この屁理屈娘(笑)。
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■06/05/21(日) □ ガミガミに明け暮れるバカンス
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布団が薄くて何度か目を覚ましたが、トータルでは前回よりもはるかに眠れた。
一人でゆっくりと風呂に入る。これだけ客が多いと、一番熱い小さなプールも常時子供をまじえて満杯となり、どうイマジネーションを働かせても湯治気分は出てこないが、まあ贅沢をいっても仕方がない。


ハリソンの町を初めて歩いたのだが、けっこう本格的なリゾートタウンでびっくりした。冬はゴーストタウンなので素通りしてたのだが、観光客相手の店が軒を連ねている。ここフレイジャーバレーの緑はバンクーバー周辺よりも濃くて(内陸ゆえ夏の気温が高いのだろうか)、そぞろ歩く人々や木漏れ日の光が、軽井沢あたりの夏を思い出させる。砂の彫刻コンテストなども楽しい(入場料高すぎだが)。
夕方、遊び疲れてヘロヘロでワイニーな萌のために町の日本食レストランでベジタブル寿司というものをテイクアウトして食べたのだが、これが期待してなかったのに実にうまかった。パリパリのレタスが海苔巻きになっている。こんな山の中で工夫しておいしいものを出していてえらいのであった。萌はテイクアウトを待つ間、忙しいお店のおばちゃんに日本語で喋り続けていた。日本語が喋れることをイトコのSFらに見せびらかしたかったのだと思われる。
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■06/05/22(月) □ フレイジャーバレーの田舎景色
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◆10:59 ブランチをとってチェックアウト。萌はもう2日間の疲れで朝からぼーっとしている。今日はハイウェイを使わず裏道 Lougheed をゆっくりと帰ろう。


(この写真は2015年、M4/3+Sigmaレンズ。10年経って驚愕の画質!)
2日間のハイパーファンで疲れ果てた萌は、パーキングを出るや否や爆睡した。ちょっと日本やヨーロッパの農村地帯の雰囲気があるフレイジャーバレーの田舎景色の中、ゆっくりと帰る。この辺の田舎景色はいいなあ。俺はバンクーバーアイランドなどBCの海沿い景色はなんとも思わないのだが、谷間と川の風景というものに非常に弱いらしい。山育ちだからなのかしら。
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のんびり気分よくドライブして、意外にも帰りのほうが時間は短かった(1時間20分くらい)。ハイウェイを使うと、ハイウェイまでの往復で20分+20分かかるが、Lougheed は直通なので早いらしい。よい休暇でありました。
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■06/05/27(土) □ リッチモンド・ダイソー天国
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トロントの学会会議に出るMを送って空港へ行く途中で、俺は今リッチモンドにいるのだから、前から行きたかったリッチモンド$2ショップ(ダイソー)へ行けばいいではないかと気づき、ぐるぐると探してやっと見つけた。リッチモンドはもう町全体が完全に中国社会となっているのでそれだけでもエキゾチックなのだが、このモールの中は店もフードコートも、ゲームセンターも客も店員もすべてがアジア。すごい場所だ。萌とMをぜひとも連れてきてやらねばならない。
そしてダイソーにも驚き。俺とMが通った信州須坂店のおよそ5倍もの規模なのである。ダイソーってこんなに品目があったのか。こ、これはすごすぎる。こないだの Book Off バンクーバー店での「日本にいる」感覚が5倍くらいに増幅され、興奮してすごいですねすごいですねと隣の客に話しかけたくなる。日本人のお客はいなかったのでやめておいたが。
店に入る時点では考えていなかった、というかこれまで必要性を考えたこともなかった便利ものたちが、次々と目に飛び込み新たな物欲を形作っていく。カナダの商店は基本的に客が買いに来ることが分かっている定番を安く大量に置く以外の商売はしないので、こういう楽しいアイデア提起型買い物体験は、IKEA 以外にはできないのだ。IKEA は家具屋だからアイデアを提起されても金銭・スペース・用途的に買えないもののほうが多いが、ダイソーだと金銭的理由で買えないものは一切ないわけで、興奮はいやがおうにも高まっていく。
で結局、
のれん (2)
突っ張り棒 (2)
リストサポーター
膝サポーター
てぬぐい (3)
視力矯正めがね
エプロン
漢字ドリル
温泉パウダー (2)
トランクス (2)
保冷バッグ
たたみスリッパ
子供ハブラシ
―――と、計 19 点 $43.32 も買ってしまった。やはり1点では 100 円($1)の違いでも、20 点となるとバカにならない出費だ。だがしかしカナダでは手に入らないものばかりなのであって、惜しくないのである。
帰宅して即のれんを台所に装着。美しい。そしてこれで調理中の臭いがリビングに流れ込まなくなる。しあわせなり。
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■06/05/28(日) □ ゲームを掘り出す
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雨。残念、日本語学校の運動会はキャンセルとなった。はー。去年は風邪で行けなかったので、萌は楽しみにしていたのだが。まあ俺の仕事も終わったので、久しぶりにフルタイムで一緒に遊んでやれる。
去年日本で買って死蔵されていた「がんばれ森川君」というゲームを萌が見つけ、1週間ほど前から一緒に楽しんでいるのだが、3面あたりからは何をしたらいいのか分からず(たぶんロボットの成長を待つしかないのだろう)、ヒントもなくロボットの散歩をただ眺め続けるというえらい単調さに陥って、萌は飽きてきたようだ。通れない高い壁に爆弾を運んで爆破するといったマリオ的工夫でパズルを切り抜けていけるなら盛り上がるのだが、そこまでゲームは練られていないらしい。残念。
しかし1年前に仕込んできた未プレイゲームはまだあって、萌は最近「パラッパザラッパー」の1面を自力でクリアしたし、「IQ」はさすがに難しすぎるが俺がやって見せてやるとそのスリルにすごく喜び、さらに遊び方が分からず放っておいた「ポケットムームー」いうディスクがけっこう面白いのだと判明して二人で大喜びしている。あの日本でのゲーム購入(すべてのゲームが500円以下)は実に有意義だった。昨日のダイソー買い物に次いで、日本買い物天国への恋しさをつよく感じる日。
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■06/05/30(火) □ 興奮しすぎ問題
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日本代表がドイツとフレンドリーで当たり、試合前「この時期にホームのドイツに木っ端微塵に粉砕されたら自信を失うのでは」「高原の点の取れなさには心配していないのか」とドイツ記者にからかわれていたのだが、なんと高原が2点取ったという。しかも最後はFKで追いつかれたが一時は2-0だったというからすごい。勝ってれば最高だったのだが(笑)。
この結果から、どうやらチームはすでに去年のコンフェデ杯程度の調子には戻っているのだろう。一安心。あと2週間ある。中田副監督、さらなる強化をお願いします。
しかしメンバー表を見て気づいたが、3バックということはMFは4枚使えず、ジーコはサブを使わない人なので、つまり怪我人が出ない限り小野に出番はないことになる。もったいない。前回も3バック3MF(中田・稲本・戸田)ゆえに中村が先発をはずれたのと同じだ。まあ前回は中村の人気に意固地になったトルシエがわざと中村を落としたので(※)、出番の可能性が薄くても小野がサブに入っただけでもマシではあるが。それに中田・稲本・戸田に比べたら中村・中田・福西は中村1人分まるまる攻撃的....というか決定的なことを起こせる力の向上であるわけで、期待はできる。
(※)左ウィングの小野が盲腸で可もなく不可もないデキだったのだから、あそこに中村を使えていればと今考えてももったいない。
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スクール後久々にLSが来る。ここ一月の萌の興奮癖は本当に度を越していて、LSと騒ぐのは前と同じだが、彼女が帰った後1時間経ってもテンションが下がってこない。最近はこのテンションのせいで胃の働きが止まって夕方ディナーを食べられず、食べると腹痛を起こすことが多いのだと思う。夏がきた喜びのせいなんだろうか。興奮をコントロールする術を学んでくれ。
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■06/06/01(木) □ カンシャク炸裂
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午後日本語学校へ行こうとしていると、(カーシェアリングで)KTと一緒だからベイビーシートをはずしてくれと萌がいう。5歳くらいになると皆座面だけの簡易ブースターシートを使ってるのだが、バックレストとサイドサポートがあるシート型ブースターシートの方が安全なのでうちはそれを使っており、萌は友達と一緒に乗るときに限りそれを「ベイビーシートみたいで嫌だ」と恥ずかしがるのである。
まあ気持ちは分からないではないので座面だけのブースターシートを買おうと思っているのだが、今日はともかくこれしかないんだ、これはベイビーシートじゃなくてブースターシートだよと相手にせずにいると、怒って絶叫泣きに突入してしまった。スクールの帰り際から何か妙にテンションが上がっていて今日はヘンだと思っていたのだが、もはやMにも止められず、時間切れでMはKTだけを連れて学校へ。
なんか明日が誕生日だということやらなんやらで気持ちが上回ずっていたところでブースターシートの件が発生し、タガがはずれたかという感じ。こんなに泣いたのはいつ以来か思い出せないくらいだが(ここ1年はなかったと思う)、絶叫で息が詰まるのではないかとハラハラさせられた小さいときとは違って、今日は怒りを抑えられないストレートなカンシャク炸裂なので、とにかくものを蹴ったりして怪我をしないようにと気をつけつつ、鎮まるまで静かに付き合っていた。
結局Mたちが去ってから30~40分かけて萌はようやく泣き止む。やれやれ。喉が痛いというのでカマミールティーをやり、その後は静かに過ごした。やれやれである。ここ数週間の萌の興奮しすぎ問題が、誕生日に向けてピークを迎えつつあるという感じなり。
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■06/05/18(木) □ バッテリー突然死!?
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週末またハリソンホットスプリングスへ旅行なので、午後車のオイルチェックなどを行い、さあ萌をピックアップに出かけようとするとエンジンがかからない。バッテリーが上がっている。そんなはずはない、どこかが漏電してるわけでもあるまいしと配線を確認し直したのだが、とにかくセルが回らない。????
このバッテリーの前に使っていた古いバッテリーに載せ変えてみたが当然駄目。これは万事極まった。
とにかく明朝JKにジャンプスタートしてもらい、バッテリーを買いに直行するしかないとバッテリーを戻してみると、なんと今度は軽々と始動してしまうのであった。あんれー? つまりバッテリーの問題ではなく、接触不良だったのである。どうして突然発生したのか不明だが、プラス側が接触不良で、一度はずして白い粉を全部取ったことで接点が回復したのだと思われる。ふいー、冷や汗の一日であった。
で夜Mの迎えに車を出してみると、トルクがブッと上がっている。バッテリーの充電だけでこんなに違うもんなのかと驚いた。これは燃費に効きそうだ(※)。まったくフリークアウトしたが、よかったよかった。
(※)後日ハリソン往復で 11.14km/L(高速 3 平地 2)のうちのレガシィ生涯最高燃費を記録、平地だけでも 10% 近く上がっている。
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■06/05/19(金) □ スクーターライダー
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午後久々に皆でモールへ買い物に。Mは明日からのハリソンで着る水着を、俺は長年探していたビクトリノックスのピンセットを買い、そして萌はスポーツショップで「これがバースデープレゼントにほしかったの!」とスクーター(日本ではキックスクーター?)にトライする。
しかしLちゃんところで萌がいつも遊んで気に入ってたのは3輪スクーターで、自転車にもまだ乗れないんだから2輪は無理なんじゃないのと言ったのだが、萌が店頭で試すとなんか乗れそうな気配がある。非常に軽いのもいい。これはおそらく楽しめるなと購入、6歳の誕生プレゼントとなった。
帰ってうちの前でトライしていると、2秒、3秒、6秒と萌の滑空時間(足を着かないで滑る時間)が長くなっていく。スクーターって実は自転車よりも簡単らしい。この手のおもちゃはたいていホイールが小さくキャスター角が立ちすぎて安定が悪いのだが(少しの操作で舵角が大きくつきすぎバランスを崩す)、俺が試してみるとこいつはキャスター角がなかなかいい塩梅で、坂が続く限り最小限のステア操作で延々といけてしまう安定感がある。それにこのスクーターは品質はそこそこだがアルミ製で素晴らしく軽く、それで萌がコントロールしやすいのだと思われる。
そして萌はトライを続け、ついに12秒という大記録を出したのであった。躍り上がって喜びました。転んだのはわずかに軽く一度だけ。大盛り上がりの初夏の宵でした。
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■06/05/20(土) □ 夏は混んでるハリソン温泉
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14:45 10年ぶりにブライダルフォールを見てから (登山道がキツかった ^_^;;)、ハリソン温泉着。ものすごく混んでいる。冬の閑散としたハリソンしか知らないので驚く。
着いてすぐさまスイム。早目に着いてお湯に入るのは気持ちよし。しかし俺も萌も旅行で気持ちが上ずっているもので昼をちゃんと食べてなく、お湯の中でへんな時間に激烈に腹が減り、ここは食べたいときに食べられるレストランはないので、せっかくの旅行なのに昼の残りのサンドイッチしか食べられず参った。
それに興奮している萌が気持ちを鎮めることができず、それは無理もないので散歩に連れて行ったりしたのだが一向にダウンしていかず、夕方には声をかけても上の空になり、勝手にホテルの部屋から外へ出て行ったりする。最近の萌のこの上の空っぷりには消耗させられる。
そして俺が「いうことをきかないならもう世話はしないよ」ときつく叱ると、萌は「そうしたらお父さんじゃなくなるじゃない」と答えるのだった。こ、この屁理屈娘(笑)。
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■06/05/21(日) □ ガミガミに明け暮れるバカンス
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布団が薄くて何度か目を覚ましたが、トータルでは前回よりもはるかに眠れた。
一人でゆっくりと風呂に入る。これだけ客が多いと、一番熱い小さなプールも常時子供をまじえて満杯となり、どうイマジネーションを働かせても湯治気分は出てこないが、まあ贅沢をいっても仕方がない。
ハリソンの町を初めて歩いたのだが、けっこう本格的なリゾートタウンでびっくりした。冬はゴーストタウンなので素通りしてたのだが、観光客相手の店が軒を連ねている。ここフレイジャーバレーの緑はバンクーバー周辺よりも濃くて(内陸ゆえ夏の気温が高いのだろうか)、そぞろ歩く人々や木漏れ日の光が、軽井沢あたりの夏を思い出させる。砂の彫刻コンテストなども楽しい(入場料高すぎだが)。
夕方、遊び疲れてヘロヘロでワイニーな萌のために町の日本食レストランでベジタブル寿司というものをテイクアウトして食べたのだが、これが期待してなかったのに実にうまかった。パリパリのレタスが海苔巻きになっている。こんな山の中で工夫しておいしいものを出していてえらいのであった。萌はテイクアウトを待つ間、忙しいお店のおばちゃんに日本語で喋り続けていた。日本語が喋れることをイトコのSFらに見せびらかしたかったのだと思われる。
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■06/05/22(月) □ フレイジャーバレーの田舎景色
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◆10:59 ブランチをとってチェックアウト。萌はもう2日間の疲れで朝からぼーっとしている。今日はハイウェイを使わず裏道 Lougheed をゆっくりと帰ろう。
(この写真は2015年、M4/3+Sigmaレンズ。10年経って驚愕の画質!)
2日間のハイパーファンで疲れ果てた萌は、パーキングを出るや否や爆睡した。ちょっと日本やヨーロッパの農村地帯の雰囲気があるフレイジャーバレーの田舎景色の中、ゆっくりと帰る。この辺の田舎景色はいいなあ。俺はバンクーバーアイランドなどBCの海沿い景色はなんとも思わないのだが、谷間と川の風景というものに非常に弱いらしい。山育ちだからなのかしら。
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のんびり気分よくドライブして、意外にも帰りのほうが時間は短かった(1時間20分くらい)。ハイウェイを使うと、ハイウェイまでの往復で20分+20分かかるが、Lougheed は直通なので早いらしい。よい休暇でありました。
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■06/05/27(土) □ リッチモンド・ダイソー天国
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トロントの学会会議に出るMを送って空港へ行く途中で、俺は今リッチモンドにいるのだから、前から行きたかったリッチモンド$2ショップ(ダイソー)へ行けばいいではないかと気づき、ぐるぐると探してやっと見つけた。リッチモンドはもう町全体が完全に中国社会となっているのでそれだけでもエキゾチックなのだが、このモールの中は店もフードコートも、ゲームセンターも客も店員もすべてがアジア。すごい場所だ。萌とMをぜひとも連れてきてやらねばならない。
そしてダイソーにも驚き。俺とMが通った信州須坂店のおよそ5倍もの規模なのである。ダイソーってこんなに品目があったのか。こ、これはすごすぎる。こないだの Book Off バンクーバー店での「日本にいる」感覚が5倍くらいに増幅され、興奮してすごいですねすごいですねと隣の客に話しかけたくなる。日本人のお客はいなかったのでやめておいたが。
店に入る時点では考えていなかった、というかこれまで必要性を考えたこともなかった便利ものたちが、次々と目に飛び込み新たな物欲を形作っていく。カナダの商店は基本的に客が買いに来ることが分かっている定番を安く大量に置く以外の商売はしないので、こういう楽しいアイデア提起型買い物体験は、IKEA 以外にはできないのだ。IKEA は家具屋だからアイデアを提起されても金銭・スペース・用途的に買えないもののほうが多いが、ダイソーだと金銭的理由で買えないものは一切ないわけで、興奮はいやがおうにも高まっていく。
で結局、
のれん (2)
突っ張り棒 (2)
リストサポーター
膝サポーター
てぬぐい (3)
視力矯正めがね
エプロン
漢字ドリル
温泉パウダー (2)
トランクス (2)
保冷バッグ
たたみスリッパ
子供ハブラシ
―――と、計 19 点 $43.32 も買ってしまった。やはり1点では 100 円($1)の違いでも、20 点となるとバカにならない出費だ。だがしかしカナダでは手に入らないものばかりなのであって、惜しくないのである。
帰宅して即のれんを台所に装着。美しい。そしてこれで調理中の臭いがリビングに流れ込まなくなる。しあわせなり。
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■06/05/28(日) □ ゲームを掘り出す
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雨。残念、日本語学校の運動会はキャンセルとなった。はー。去年は風邪で行けなかったので、萌は楽しみにしていたのだが。まあ俺の仕事も終わったので、久しぶりにフルタイムで一緒に遊んでやれる。
去年日本で買って死蔵されていた「がんばれ森川君」というゲームを萌が見つけ、1週間ほど前から一緒に楽しんでいるのだが、3面あたりからは何をしたらいいのか分からず(たぶんロボットの成長を待つしかないのだろう)、ヒントもなくロボットの散歩をただ眺め続けるというえらい単調さに陥って、萌は飽きてきたようだ。通れない高い壁に爆弾を運んで爆破するといったマリオ的工夫でパズルを切り抜けていけるなら盛り上がるのだが、そこまでゲームは練られていないらしい。残念。
しかし1年前に仕込んできた未プレイゲームはまだあって、萌は最近「パラッパザラッパー」の1面を自力でクリアしたし、「IQ」はさすがに難しすぎるが俺がやって見せてやるとそのスリルにすごく喜び、さらに遊び方が分からず放っておいた「ポケットムームー」いうディスクがけっこう面白いのだと判明して二人で大喜びしている。あの日本でのゲーム購入(すべてのゲームが500円以下)は実に有意義だった。昨日のダイソー買い物に次いで、日本買い物天国への恋しさをつよく感じる日。
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■06/05/30(火) □ 興奮しすぎ問題
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日本代表がドイツとフレンドリーで当たり、試合前「この時期にホームのドイツに木っ端微塵に粉砕されたら自信を失うのでは」「高原の点の取れなさには心配していないのか」とドイツ記者にからかわれていたのだが、なんと高原が2点取ったという。しかも最後はFKで追いつかれたが一時は2-0だったというからすごい。勝ってれば最高だったのだが(笑)。
この結果から、どうやらチームはすでに去年のコンフェデ杯程度の調子には戻っているのだろう。一安心。あと2週間ある。中田副監督、さらなる強化をお願いします。
しかしメンバー表を見て気づいたが、3バックということはMFは4枚使えず、ジーコはサブを使わない人なので、つまり怪我人が出ない限り小野に出番はないことになる。もったいない。前回も3バック3MF(中田・稲本・戸田)ゆえに中村が先発をはずれたのと同じだ。まあ前回は中村の人気に意固地になったトルシエがわざと中村を落としたので(※)、出番の可能性が薄くても小野がサブに入っただけでもマシではあるが。それに中田・稲本・戸田に比べたら中村・中田・福西は中村1人分まるまる攻撃的....というか決定的なことを起こせる力の向上であるわけで、期待はできる。
(※)左ウィングの小野が盲腸で可もなく不可もないデキだったのだから、あそこに中村を使えていればと今考えてももったいない。
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スクール後久々にLSが来る。ここ一月の萌の興奮癖は本当に度を越していて、LSと騒ぐのは前と同じだが、彼女が帰った後1時間経ってもテンションが下がってこない。最近はこのテンションのせいで胃の働きが止まって夕方ディナーを食べられず、食べると腹痛を起こすことが多いのだと思う。夏がきた喜びのせいなんだろうか。興奮をコントロールする術を学んでくれ。
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■06/06/01(木) □ カンシャク炸裂
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午後日本語学校へ行こうとしていると、(カーシェアリングで)KTと一緒だからベイビーシートをはずしてくれと萌がいう。5歳くらいになると皆座面だけの簡易ブースターシートを使ってるのだが、バックレストとサイドサポートがあるシート型ブースターシートの方が安全なのでうちはそれを使っており、萌は友達と一緒に乗るときに限りそれを「ベイビーシートみたいで嫌だ」と恥ずかしがるのである。
まあ気持ちは分からないではないので座面だけのブースターシートを買おうと思っているのだが、今日はともかくこれしかないんだ、これはベイビーシートじゃなくてブースターシートだよと相手にせずにいると、怒って絶叫泣きに突入してしまった。スクールの帰り際から何か妙にテンションが上がっていて今日はヘンだと思っていたのだが、もはやMにも止められず、時間切れでMはKTだけを連れて学校へ。
なんか明日が誕生日だということやらなんやらで気持ちが上回ずっていたところでブースターシートの件が発生し、タガがはずれたかという感じ。こんなに泣いたのはいつ以来か思い出せないくらいだが(ここ1年はなかったと思う)、絶叫で息が詰まるのではないかとハラハラさせられた小さいときとは違って、今日は怒りを抑えられないストレートなカンシャク炸裂なので、とにかくものを蹴ったりして怪我をしないようにと気をつけつつ、鎮まるまで静かに付き合っていた。
結局Mたちが去ってから30~40分かけて萌はようやく泣き止む。やれやれ。喉が痛いというのでカマミールティーをやり、その後は静かに過ごした。やれやれである。ここ数週間の萌の興奮しすぎ問題が、誕生日に向けてピークを迎えつつあるという感じなり。
2006/05/28
萌の絵「おとうさんがんばって」

「パーティのおしらせ」
(Birthday Party Notice)
日本語学校の絵日記から。小さい「ゃ」や「ッ」もちゃんと書き分けていてえらい。

「おとうさんがんばって」
(Keep it up, Otosan!)
ワタシがキーボードを叩いて仕事をしているところを邪魔して叱られた萌が、ささっと描いてきてコンピュータのモニターにテープでぺたっと貼ったのがこれ。つまり詫び状なのです。眉を吊り上げ怒りに震えるワタシ。こ、こんなに怒っていたかな (^_^;;)?
右はトモのロックンロールショー。この晴れの舞台を夢見ることで、地道な仕事の励みといたしました。
Moay bugged Tomo when Tomo was working on a PC and got scolded, and then drew this apology letter right away. "Sorry that I bugged you Otosan, keep it up!"
On the right there is "Tomo's rock'n roll show" pic, which she thought would make me feel better?
2006/05/19
日記「生きているということ!」
「久々の登校」「萌の絵が塗り絵に」「クリエイティブの炎」ほか。
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■06/04/30(日) □ 中田の苦闘は続く
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萌は昨夜も夜泣きをした。これで3晩連続、時間もだいたい同じ 11:15 頃のようだ。これはどうやら夜驚症というものらしい。原因は、ストレスや興奮など原因がある場合もあればない場合もあるそうで、今週はフルーで身体的なストレスが高かったのでそのせいかもしれないが、なんとも分からない。起きたときには何も覚えてないのである。
記録を見ると前に夜泣きがあったのは春休みで、あの頃は毎日が興奮のきわみだったよなあ。日本で昔からいう夜泣きカンの虫というやつで、昼間の興奮と因果関係はやはりあるのだろうと思う。
今日はもう体調もほとんど回復し、午後は友達と遊べるかなという感じ。
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トッテナム-ボルトン:ぐわ、のっけから中田が中盤でボールを奪われ味方のイエローを招く。MFをやりたいなら、あそこは自分がファウルしてでも相手にボールを渡すことだけは避けなければならない。言い訳の効かない「判断の遅さ」をのっけから見せてしまったので(やっぱプレミアは速い)、これは何かビッグプレーをしないとまたサブに逆戻りだと思っていると、デイヴィスの落としをハーフボレーでシュート! ポストに弾かれる! 惜しい。しかしプレーに絡む頻度が高く、攻撃的な位置にがんがんと上がっており、コンディションと味方からの認知度は明らか高まっている(TVもそれを感じ取って頻繁にアップにしている)。認めてもらおうと守備に走り回ってイエローをもらっていた頃とは動き方が違い、攻撃で仕事をしようとしている。よし。交代させられないだけの結果を出すのだ。
コンディションのいい中田が入った中盤を生かそうと選手たちが思うのか、それとも監督のプランが変わったのか、今日のボルトンは長短のパスをつないでなかなか面白いサッカーをやっている。これも失点するなどしていつものロングボール一本やりに戻ってしまう前に、中田ともども結果を出してほしいところ。
ボルトンはホームのトッテナム(カナダ代表のステリオリがいる)を押し込んでチャンスを多く作ってはいるが、フィニッシュにはなかなかつながらないという展開で前半が終わる。だんだんボルトンのボールが長くなってきて、中田のプレー機会が激減してきた。このままいつものボルトンサッカーを続けるか、後半もう一度パスをつなぐサッカーに戻すか、監督の判断が気になるところ。アナウンサーと解説者は、「どうなんでしょう、この(長いボールからのこぼれ球を生かす)フットボールって、古いんじゃないでしょうか」「たしかにまあ70年代っぽいけれど、シーズン中ずっとこれがうまく行ってるんだから変える気はないだろうね」と言っている。
後半:中田は....まだいる。ほっ。後半は前半とはガラリと変わって、トットナムが怒涛の押し込みをはかる。中田がPKボックス脇で一度きれいにぶち抜かれた。こういう時間帯に中田の力でゲームの落ち着きを取り戻せるといいのだが、チーム自体がチェルシー戦の最終盤と同じ状態で、攻撃を跳ね返すのが精一杯でつなぎは不可能になっている。
10分の怒涛がやんでやっとボルトンもボールを持てるようになる。さあ中田を使ってくれ―――というところできれいなつなぎからトッテナム先制! うむー。―――あ、オコチャが入る。あー......中田はここまで。がっくし。やっとここから攻められるのになあ。
この試合での中田の評価は、5.5 というところじゃないだろうか。シュートを打ったところまではチームともどもよかったのだが、その後はチームともども効果的ではなくなり、何も試合に変化を与えられなかったということで(その後オコチャが大きな変化を与えたわけでもないが)。
----------------------
午後から萌はKT・HNと遊ぶ。まる1週間ぶりに友達と遊べて、萌はうれしそうであった。
=======================
■06/05/01(月) □ 久々の登校
=======================
萌は丸1週間ぶりに学校へ。早めに連れていってプレイグラウンドで遊ばせていると、「萌! 新聞に出てたの見たわよ!(※)」「萌! あなたドローイングコンテストで勝ったのよ、知ってるの?!」とクラスメイトがみな話しかけてきた。なかなかいい感じの welcome back である。
(※)サケの放流祭を見に行って、地元新聞の取材を受け写真が掲載され、後から驚くほど多くの人に見た見たと言われた。
しかし学校について車から降りるときに、萌は俺の手を緊張気味に握り締めている。前はこんなことはしなかったので、やっぱりまだあの怒鳴りつけられた上級生のことを怖がっているのだ。
するとちょうどそいつとグラウンドでまたすれ違う。「....いまいたよ」「うん、いたね」と話す。「―――だけどさ萌、こないだ言ったでしょ。あの子はもうペアレンツや先生に叱られたわけ。もう今度萌たちに怒鳴ったりしたら、もう超怒られちゃうわけだから、なにも言わないよ。心配ないよ。もし何か言ってきたら、そう先生に言えばいい」。
すると萌は、「お父さん、あの子を scare して(怖がらせて)くれて、好き!」などというのだった。「いやお父さんは何もしてないよ。ただあの子と目が合うたびに、『俺は知ってるんだぜ! もうやるなよ』って顔(目くばせ)をしてるだけさ」「ありがとう!」。
=======================
■06/05/07(日) □ 自転車の練習
=======================
仕事が終わって萌と遊んでいると、自転車の練習を一緒にやろうとHN家に呼ばれる。2人とも車体がまっすぐに立ちひとこぎ目に力がしっかりかかるといった条件が揃えば、すいーと5mくらいいける。が、ああいう極端に小さなバイクでは条件を揃えること自体が難しい。
=======================
■06/05/09(火) □ 庭でピクニック
=======================
天気がよくて風が涼しく気持ちのいい日が続く。学校前に庭でピクニック。気持ちよし。萌を遊ばせながら草むしりやフェンスの修理をする。翻訳仕事をやっていると、仕事以外の時間で家事をやっつけてしまおうといっそう熱がこもる気がする。
わざわざ話題に上げて蒸し返すことは避けているが、学校ではもう行き帰りに萌が俺の手を握ることはなくなって、イジメボーイへの恐怖はなくなったようだ。あれから2週彼がモニターをやったわけだが、一度「おいお前、俺のことが好きなのか?」「...うん」という意味のよく分からない会話があった以外は問題ないらしい。その会話の意味は萌にも俺たちにもよく分からないのだが、まあ威嚇しようという意図はなかったらしく萌が気にしてないので、俺たちもまあ気にしても仕方がない。
=======================
■06/05/10(水) □ 萌の絵が塗り絵に
=======================
萌の絵がコンテストで勝って、その後表彰のやり直しをしたという話もないのでどうしたかなと思っていたら、今日クラスのキンダー全員(あるいは学校のキンダー全員?)に萌の絵のコピーが配られ、それにみんなで塗り絵をするというイベントがあったのだそうだ。萌は超うれしかったらしい。よかったよかった。
その絵のコピーを見てみると、先生の説明を受け塗り絵として使うために、きちんと輪郭だけをクリアに描いているのが分かる。こういう注文にきっちり応え描き分けられる画力がすごい。いやはや。
=======================
■06/05/11(木) □ マグノリアの花
=======================



午後萌とKTを乗せて日本語学校へ。往復する道すがら、道端に見えるマグノリアなどの花が美しくてハッとする。BCはこの季節が一番美しい。町中にいっせいに花が咲いて実によろしい。日本の桜の春もいいが、マグノリアも甲乙つけがたく美しい。うちの前庭の花も、Mが冬の間に堆肥を入れたおかげで、今年は5年ぶりに見事咲き誇っている。
=======================
■06/05/13(土) □ クリエイティブの炎
=======================
夕方 Port Coquitlam のメイデイ祭りに行ってきたのだが、今年はCDをインディーズで出してるというロックバンドが来ていた。おおロックだと萌ともどもコオフンしてしまい、ずっと踊ってしまい、萌は特にステージ前まで進出して踊りまくりで楽しかった。
しかしこのバンドはボーカルの女の子が 20 代でオトコらは 30 代だったのだが、やってる曲はボニーレイットにパットベネターだから、いくらなんでも趣味が中途半端に古くて、正直うーむ (^_^;;) という感じでもあった。バンドのアレンジもイモだったしなあ。
----------------------
古いといえば、12年も一緒にやってたドラマー・TRが最近70年代ポップスのバンドを遊びでやってると昨日音源を送ってくれて、聴いたらカーペンターズの「Close to You」をなかなかいい感じでやっていた。しかし一方で鬼才MRさんは、
> 曲はクリムゾンとザッパとリトル・フィートを合わせたような音楽で全> てオリジナル。最後だけツェペリンのブラックドックをアレンジしてやっ> てました。もううらやまして倒れそうだった。お客さん大勢来て盛り上> がってました。
なんてことをやってるんだそうだ。メールで読んだだけで、俺もそれを見たくて見たくて倒れそうだ。多摩のクリエイティブの炎は消えていない。たとえキノコ隊長がキノコ専業になっていても。
=======================
■06/05/15(月) □「生きているということ!」
=======================
夕方日本語学校の発表会へ。全クラス1つずつの出し物だったのだが、一番よかったのは6年生の「生きているということ」という、なつかしい谷川俊太郎の詩の朗読だった。
生きているということ! いま生きているということ! それはのどがかわくということ!
と、5人の子供たちが体に力をみなぎらせて叫ぶ。それが実によくて、特に6年生にしては体の小さな女の子の可憐な声なんかは、一生懸命に生きているということの愛おしさをまさに体現しているものがあって、胸を震わされた。言葉が分からないMとBRおばあちゃんも、この子たちの朗読の美しさに微笑んでいた。
このクラスの先生は客席の見えないところに潜んで朗読の指揮をしていたのだが、「あなたの手のぬくみ! 自由ということ!」というリズムを、クラシック指揮者のように両手の力強いフリで子供たちに伝えていた。そのパッションが子供たちをして、人前であんなに大きな声を出させていたのである。まだ若い先生でどういう人なのかは知らないけれど、劇団か何かの経験があるひとじゃないかと思われる。
萌のクラスはお面をつけての教科書の朗読。最近はクラスを見学できないので、こんなことを練習しているとは知らなかった。悪くはなかったが、教科書の朗読をやったクラスは上記の「生きているということ」以外は正直言って全滅で、ぼそぼそと教科書をみなで朗読しても広い場所(ジム)では聞こえないし、盛り上がりようがない。日本語が分からない父母も多かったわけで、歌や踊りをやってくれたほうがよかった。
----------------------
あの「生きているということ」のインパクトが強烈で、家に帰ってから寝るまで、萌と俺は「生きているということ!」を叫び続けた。
「生きているということ! それは早く寝なさいということ!」「スナックくださいということ!」「いいから歯磨きしなさいということ!」「リンゴくださいということ!」
といった具合に、なんにでも応用が効くところが谷川俊太郎の偉大さか。
=======================
■06/05/16(火) □ 完璧に真夏
=======================
今日は外は完璧に真夏で、学校から帰った萌が、外で猫ティガーとずっと遊ぶ声が聞こえていた。子供はやはり夏がきて来るととてつもなくうれしいらしい。その声が仕事のはげみになる。
なのだがしかし、萌は最近実に頭の回転が速く、こっちが答えに詰まるような口答えをするようになっている。イジメ問題を抜けたことと関係があるのかないのか自立心が高まっており、なかなか言うこともきかないのである。最終的にはいい加減にせよと大きな声を出すしかなくなり、疲れてゲンナリするのであった。やれやれ。
=======================
■06/04/30(日) □ 中田の苦闘は続く
=======================
萌は昨夜も夜泣きをした。これで3晩連続、時間もだいたい同じ 11:15 頃のようだ。これはどうやら夜驚症というものらしい。原因は、ストレスや興奮など原因がある場合もあればない場合もあるそうで、今週はフルーで身体的なストレスが高かったのでそのせいかもしれないが、なんとも分からない。起きたときには何も覚えてないのである。
記録を見ると前に夜泣きがあったのは春休みで、あの頃は毎日が興奮のきわみだったよなあ。日本で昔からいう夜泣きカンの虫というやつで、昼間の興奮と因果関係はやはりあるのだろうと思う。
今日はもう体調もほとんど回復し、午後は友達と遊べるかなという感じ。
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トッテナム-ボルトン:ぐわ、のっけから中田が中盤でボールを奪われ味方のイエローを招く。MFをやりたいなら、あそこは自分がファウルしてでも相手にボールを渡すことだけは避けなければならない。言い訳の効かない「判断の遅さ」をのっけから見せてしまったので(やっぱプレミアは速い)、これは何かビッグプレーをしないとまたサブに逆戻りだと思っていると、デイヴィスの落としをハーフボレーでシュート! ポストに弾かれる! 惜しい。しかしプレーに絡む頻度が高く、攻撃的な位置にがんがんと上がっており、コンディションと味方からの認知度は明らか高まっている(TVもそれを感じ取って頻繁にアップにしている)。認めてもらおうと守備に走り回ってイエローをもらっていた頃とは動き方が違い、攻撃で仕事をしようとしている。よし。交代させられないだけの結果を出すのだ。
コンディションのいい中田が入った中盤を生かそうと選手たちが思うのか、それとも監督のプランが変わったのか、今日のボルトンは長短のパスをつないでなかなか面白いサッカーをやっている。これも失点するなどしていつものロングボール一本やりに戻ってしまう前に、中田ともども結果を出してほしいところ。
ボルトンはホームのトッテナム(カナダ代表のステリオリがいる)を押し込んでチャンスを多く作ってはいるが、フィニッシュにはなかなかつながらないという展開で前半が終わる。だんだんボルトンのボールが長くなってきて、中田のプレー機会が激減してきた。このままいつものボルトンサッカーを続けるか、後半もう一度パスをつなぐサッカーに戻すか、監督の判断が気になるところ。アナウンサーと解説者は、「どうなんでしょう、この(長いボールからのこぼれ球を生かす)フットボールって、古いんじゃないでしょうか」「たしかにまあ70年代っぽいけれど、シーズン中ずっとこれがうまく行ってるんだから変える気はないだろうね」と言っている。
後半:中田は....まだいる。ほっ。後半は前半とはガラリと変わって、トットナムが怒涛の押し込みをはかる。中田がPKボックス脇で一度きれいにぶち抜かれた。こういう時間帯に中田の力でゲームの落ち着きを取り戻せるといいのだが、チーム自体がチェルシー戦の最終盤と同じ状態で、攻撃を跳ね返すのが精一杯でつなぎは不可能になっている。
10分の怒涛がやんでやっとボルトンもボールを持てるようになる。さあ中田を使ってくれ―――というところできれいなつなぎからトッテナム先制! うむー。―――あ、オコチャが入る。あー......中田はここまで。がっくし。やっとここから攻められるのになあ。
この試合での中田の評価は、5.5 というところじゃないだろうか。シュートを打ったところまではチームともどもよかったのだが、その後はチームともども効果的ではなくなり、何も試合に変化を与えられなかったということで(その後オコチャが大きな変化を与えたわけでもないが)。
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午後から萌はKT・HNと遊ぶ。まる1週間ぶりに友達と遊べて、萌はうれしそうであった。
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■06/05/01(月) □ 久々の登校
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萌は丸1週間ぶりに学校へ。早めに連れていってプレイグラウンドで遊ばせていると、「萌! 新聞に出てたの見たわよ!(※)」「萌! あなたドローイングコンテストで勝ったのよ、知ってるの?!」とクラスメイトがみな話しかけてきた。なかなかいい感じの welcome back である。
(※)サケの放流祭を見に行って、地元新聞の取材を受け写真が掲載され、後から驚くほど多くの人に見た見たと言われた。
しかし学校について車から降りるときに、萌は俺の手を緊張気味に握り締めている。前はこんなことはしなかったので、やっぱりまだあの怒鳴りつけられた上級生のことを怖がっているのだ。
するとちょうどそいつとグラウンドでまたすれ違う。「....いまいたよ」「うん、いたね」と話す。「―――だけどさ萌、こないだ言ったでしょ。あの子はもうペアレンツや先生に叱られたわけ。もう今度萌たちに怒鳴ったりしたら、もう超怒られちゃうわけだから、なにも言わないよ。心配ないよ。もし何か言ってきたら、そう先生に言えばいい」。
すると萌は、「お父さん、あの子を scare して(怖がらせて)くれて、好き!」などというのだった。「いやお父さんは何もしてないよ。ただあの子と目が合うたびに、『俺は知ってるんだぜ! もうやるなよ』って顔(目くばせ)をしてるだけさ」「ありがとう!」。
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■06/05/07(日) □ 自転車の練習
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仕事が終わって萌と遊んでいると、自転車の練習を一緒にやろうとHN家に呼ばれる。2人とも車体がまっすぐに立ちひとこぎ目に力がしっかりかかるといった条件が揃えば、すいーと5mくらいいける。が、ああいう極端に小さなバイクでは条件を揃えること自体が難しい。
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■06/05/09(火) □ 庭でピクニック
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天気がよくて風が涼しく気持ちのいい日が続く。学校前に庭でピクニック。気持ちよし。萌を遊ばせながら草むしりやフェンスの修理をする。翻訳仕事をやっていると、仕事以外の時間で家事をやっつけてしまおうといっそう熱がこもる気がする。
わざわざ話題に上げて蒸し返すことは避けているが、学校ではもう行き帰りに萌が俺の手を握ることはなくなって、イジメボーイへの恐怖はなくなったようだ。あれから2週彼がモニターをやったわけだが、一度「おいお前、俺のことが好きなのか?」「...うん」という意味のよく分からない会話があった以外は問題ないらしい。その会話の意味は萌にも俺たちにもよく分からないのだが、まあ威嚇しようという意図はなかったらしく萌が気にしてないので、俺たちもまあ気にしても仕方がない。
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■06/05/10(水) □ 萌の絵が塗り絵に
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萌の絵がコンテストで勝って、その後表彰のやり直しをしたという話もないのでどうしたかなと思っていたら、今日クラスのキンダー全員(あるいは学校のキンダー全員?)に萌の絵のコピーが配られ、それにみんなで塗り絵をするというイベントがあったのだそうだ。萌は超うれしかったらしい。よかったよかった。
その絵のコピーを見てみると、先生の説明を受け塗り絵として使うために、きちんと輪郭だけをクリアに描いているのが分かる。こういう注文にきっちり応え描き分けられる画力がすごい。いやはや。
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■06/05/11(木) □ マグノリアの花
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午後萌とKTを乗せて日本語学校へ。往復する道すがら、道端に見えるマグノリアなどの花が美しくてハッとする。BCはこの季節が一番美しい。町中にいっせいに花が咲いて実によろしい。日本の桜の春もいいが、マグノリアも甲乙つけがたく美しい。うちの前庭の花も、Mが冬の間に堆肥を入れたおかげで、今年は5年ぶりに見事咲き誇っている。
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■06/05/13(土) □ クリエイティブの炎
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夕方 Port Coquitlam のメイデイ祭りに行ってきたのだが、今年はCDをインディーズで出してるというロックバンドが来ていた。おおロックだと萌ともどもコオフンしてしまい、ずっと踊ってしまい、萌は特にステージ前まで進出して踊りまくりで楽しかった。
しかしこのバンドはボーカルの女の子が 20 代でオトコらは 30 代だったのだが、やってる曲はボニーレイットにパットベネターだから、いくらなんでも趣味が中途半端に古くて、正直うーむ (^_^;;) という感じでもあった。バンドのアレンジもイモだったしなあ。
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古いといえば、12年も一緒にやってたドラマー・TRが最近70年代ポップスのバンドを遊びでやってると昨日音源を送ってくれて、聴いたらカーペンターズの「Close to You」をなかなかいい感じでやっていた。しかし一方で鬼才MRさんは、
> 曲はクリムゾンとザッパとリトル・フィートを合わせたような音楽で全> てオリジナル。最後だけツェペリンのブラックドックをアレンジしてやっ> てました。もううらやまして倒れそうだった。お客さん大勢来て盛り上> がってました。
なんてことをやってるんだそうだ。メールで読んだだけで、俺もそれを見たくて見たくて倒れそうだ。多摩のクリエイティブの炎は消えていない。たとえキノコ隊長がキノコ専業になっていても。
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■06/05/15(月) □「生きているということ!」
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夕方日本語学校の発表会へ。全クラス1つずつの出し物だったのだが、一番よかったのは6年生の「生きているということ」という、なつかしい谷川俊太郎の詩の朗読だった。
生きているということ! いま生きているということ! それはのどがかわくということ!
と、5人の子供たちが体に力をみなぎらせて叫ぶ。それが実によくて、特に6年生にしては体の小さな女の子の可憐な声なんかは、一生懸命に生きているということの愛おしさをまさに体現しているものがあって、胸を震わされた。言葉が分からないMとBRおばあちゃんも、この子たちの朗読の美しさに微笑んでいた。
このクラスの先生は客席の見えないところに潜んで朗読の指揮をしていたのだが、「あなたの手のぬくみ! 自由ということ!」というリズムを、クラシック指揮者のように両手の力強いフリで子供たちに伝えていた。そのパッションが子供たちをして、人前であんなに大きな声を出させていたのである。まだ若い先生でどういう人なのかは知らないけれど、劇団か何かの経験があるひとじゃないかと思われる。
萌のクラスはお面をつけての教科書の朗読。最近はクラスを見学できないので、こんなことを練習しているとは知らなかった。悪くはなかったが、教科書の朗読をやったクラスは上記の「生きているということ」以外は正直言って全滅で、ぼそぼそと教科書をみなで朗読しても広い場所(ジム)では聞こえないし、盛り上がりようがない。日本語が分からない父母も多かったわけで、歌や踊りをやってくれたほうがよかった。
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あの「生きているということ」のインパクトが強烈で、家に帰ってから寝るまで、萌と俺は「生きているということ!」を叫び続けた。
「生きているということ! それは早く寝なさいということ!」「スナックくださいということ!」「いいから歯磨きしなさいということ!」「リンゴくださいということ!」
といった具合に、なんにでも応用が効くところが谷川俊太郎の偉大さか。
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■06/05/16(火) □ 完璧に真夏
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今日は外は完璧に真夏で、学校から帰った萌が、外で猫ティガーとずっと遊ぶ声が聞こえていた。子供はやはり夏がきて来るととてつもなくうれしいらしい。その声が仕事のはげみになる。
なのだがしかし、萌は最近実に頭の回転が速く、こっちが答えに詰まるような口答えをするようになっている。イジメ問題を抜けたことと関係があるのかないのか自立心が高まっており、なかなか言うこともきかないのである。最終的にはいい加減にせよと大きな声を出すしかなくなり、疲れてゲンナリするのであった。やれやれ。
2006/05/17
萌の絵いろいろ(06年5月)
萌の絵いろいろ(2006年5月)

学年コンテスト優勝絵「カラーリング・ガール」
School Prize Awarded "Colouring Girl" (May 2006)
萌の絵がコンテストで勝って、その後表彰のやり直しをしたという話もないのでどうしたかなと思っていたら、今日クラスのキンダー全員(あるいは学校のキンダー全員?)に萌の絵のコピーが配られ、それにみんなで塗り絵をするというイベントがあったのだそうだ。萌は超うれしかったらしい。よかったよかった。
その絵のコピーを見てみると、先生の説明を受け塗り絵として使うために、きちんと輪郭だけをクリアに描いているのが分かる。こういう注文にきっちり応え描き分けられる画力がすごい。いやはや。
「アート・コンサート」
"Art Concert"
英語のスペルは音と一致しないので難しいのですが、萌は日本語で得たスペリングのコツを使い、自力でバリバリ書いています。
It goes, "Lila was a star. She could make a art. She was wondderful. She was so happy. She went in a art concert She was so excited."

「ジュースのふたり」
"Juice for Two"
どう見てもワインかと思いましたが、子供だからジュースだとのこと。この頃は彼女の描くキャラクターが、かわいく美形になってきている。
「しゅくだい」あそび
"Quiz Sheet"
3択クイズを書いて出し合うという遊びのシート。ワタシの字(左3列)と萌の字が、あまり区別がつかない....というか萌の字のほうが味があってナイス....
「すごろく」
"Game Sheet"
3択クイズからの派生で、萌はよくすごろくを作りました。各コマでやらねばならない指示に工夫があって、なかなかよろしい。

学年コンテスト優勝絵「カラーリング・ガール」
School Prize Awarded "Colouring Girl" (May 2006)
萌の絵がコンテストで勝って、その後表彰のやり直しをしたという話もないのでどうしたかなと思っていたら、今日クラスのキンダー全員(あるいは学校のキンダー全員?)に萌の絵のコピーが配られ、それにみんなで塗り絵をするというイベントがあったのだそうだ。萌は超うれしかったらしい。よかったよかった。
その絵のコピーを見てみると、先生の説明を受け塗り絵として使うために、きちんと輪郭だけをクリアに描いているのが分かる。こういう注文にきっちり応え描き分けられる画力がすごい。いやはや。

「アート・コンサート」
"Art Concert"
英語のスペルは音と一致しないので難しいのですが、萌は日本語で得たスペリングのコツを使い、自力でバリバリ書いています。
It goes, "Lila was a star. She could make a art. She was wondderful. She was so happy. She went in a art concert She was so excited."

「ジュースのふたり」
"Juice for Two"
どう見てもワインかと思いましたが、子供だからジュースだとのこと。この頃は彼女の描くキャラクターが、かわいく美形になってきている。

「しゅくだい」あそび
"Quiz Sheet"
3択クイズを書いて出し合うという遊びのシート。ワタシの字(左3列)と萌の字が、あまり区別がつかない....というか萌の字のほうが味があってナイス....

「すごろく」
"Game Sheet"
3択クイズからの派生で、萌はよくすごろくを作りました。各コマでやらねばならない指示に工夫があって、なかなかよろしい。
2006/04/29
日記「いじわるなモニター」
「FM 2006: 華麗なサッカーは難しい」「下町の学校山の手の学校」ほか。
=======================
■06/04/11(火) □ 忙しい春の日
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今日は朝のモールでの用足しから始まり、夕方のタンポポ摘みまで外での仕事が途切れず、疲れた。
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今日から始まった「ごくせん2」を夕方見る。「1」でも少女マンガ的ファンタジーに満ちていたのは最初の方だけで、中盤以降はほとんど熱血本宮ひろし路線だったのでさほど期待はしてなかったが、やはり「ごくせん2」も熱血路線で行くらしい。最初っから殺伐としたケンカばっかりで、もうぜんぜん学園ファンタジーではなくなってしまっている。生徒役のボーイズがなぜか全員老けてかわいげのない奴らなのもしっくりこなくて(萌は「沢田はもういないの?」とがっかりしている)、俺も萌もただ黙って見ているのみだった。まあTVドラマの続編なんてこんなもんか。
=======================
■06/04/14(金) □ 追憶の1996年
=======================
KT・HNのところに萌を連れて行って、父親のMSさんと話をしていたら、前はバンクーバーのF社で働いていた....という話が出てきた。ん? 待てよ?それってあのF社ですか? ....と記憶をたどり、なんと俺とMSさんは96年ごろ、翻訳&マルチメディアのF社で同時期に働いたことがあるのだと判明した。俺は契約翻訳者で会社にはときおりローカライズを手伝いに行くだけだったので、マルチメディアの部署にいたMSさんとは接点がなかったのだろう。でも会社の全部の人を共通に知っていたので、おそらく当時昼飯なんかは一緒に食べていると思われる。いやー驚いた。
しかしオークストリートのアパートに住んでたあれから、すでにもう10年だ。東京で過ごした年月ですら12~3年だったのだから、カナダで暮らす年月もそれに近づいている(1年半は帰国してたが)。そう思うと、長いなあと感慨深いものがある。
=======================
■06/04/15(土) □ FM 2006: 華麗なサッカーは難しい
=======================
チェルシー2-0ボルトン:残り20分で久々に中田を見れた。中田本人は調子がいいので出番をただ待つといい、監督は
>「運動能力や判断スピードというものがネックになっているのかもしれない。
> ミリセカンド(0コンマ何秒)の遅れで、技術を発揮できないのがプレミアだ」
と論評する中での出場なのだが、率直に言ってボルトンの中盤はボールに触れないのだから、運動能力や判断スピードも見せようがない。びゅんびゅんとボールが飛び交う中でプレーに絡むことが求められており、それには足の速さと判断の早さが必要だと監督は言いたいのだろうけれども、たとえば今日の中田のポジションに鬼フィジカルのMFが入ったとしても、何度ボールに触れたか。
----------------------
サッカーシミュレーション FM 2006 をやっていても思うのは、サッカーというのはスペースのない中盤でのパスを避けて横を回していくのがもう絶対的に効率がよくチャンスにつながる確率が高まるわけで、どこのチームも中盤はプレスが厳しく、MFは自然とボールを持った瞬間にサイドにはたく、つなぎが主な仕事となってしまう。この中で攻撃的MFが何か決定的な仕事をするのは本当に難しい。中田は昔よりもドリブルでボールを運べなくなっているし。
それでも中田にボールを持たせファンタジーを起こさせようと、中盤で組み立てる 4-3-1-2 フォーメーションにトライしてみる。俺たちの記憶にある「華麗なるペルージャ・ローマ時代の中田」を再現するには、
①相手に押し込まれる②相手攻撃のこぼれ球を拾う(敵のほとんどが前がかりになっている)③中田に渡し、中田がスペースをドリブルで驀進③同時にFWとウィングが猛スピードで上がって複数のパスコースを作る⑤フィニッシュにつながる長く低く美しいグラウンダーパス!
という流れを人為的に作らなければならない。②の時点で FM 2006 の人工知能は一番ゴールに近いFWかウィングへのミドルパスを選択してしまうのだが、そこをあえて中田に渡せという指示を出すと、中盤からFWへスルーパスが出たりと明らかな変化が現れ、いろんな攻撃パターンを楽しめるようになった。
だがしかし強い相手にこれをやると当然のことながら、真ん中のやばいところでボールを奪われ一気にシュートに持っていかれ、惨敗を喫する。ボルトンの監督などが恐れているのはまさにこの事態なわけである。華麗なサッカーは難しい。
=======================
■06/04/19(水) □ いじわるなモニター
=======================
萌は先週水曜に弁当を残し、どうしたのかと聞くと「いじわるなモニター」(※)に早く食い終えて教室を出ろといわれたと言っていたのだが、今日は同じモニターに何かで怒鳴りつけられ、萌と何人かが泣いてしまったらしい。
(※)ランチの時間は先生が職員室に戻り、4年生の係の子供が数人で萌たちを監督している。
グレイド1の子がなぐさめてくれたそうだが、明らかにかんしゃく持ちのモニターに嫌な目に遭わされているようだ。萌はその子の理不尽な命令に毅然と対処したようだし、先生にも俺たちにもきちんと説明してくれたので即善処されるだろうが(そもそもそういう生徒をなぜモニターに選ぶのか理解できんが)、かわいそうだったなあと胸が痛む。
そして今日は俺に仕事があるというと萌は一人で静かにレゴをやって遊んでいてくれるので、そのけなげにこれまた胸が痛み、時間がないのについついリビングに出向いていっては遊んでやってしまうのであった。
=======================
■06/04/21(金) □ Pocket PC でどこでも仕事
=======================
今日はジムナスティックスで萌を待ちながら、Pocket PC 上で仕事を進めた。快調に進んだので、毎日いい子でいて俺に仕事をやらせてくれてありがとうの意を込めて、萌をプレイグラウンドのあるマクドナルドへ連れてきてやった。
ここでも遊んでいる萌を見ながら、また仕事を進める。機械翻訳をテキストで持ってきて Pocket PC 上で清書一歩手前へと直していくわけだが、Pocket PC では小さなスクリーン上でやっているとは思えないくらいはかどるし、環境が変わるのがいいのか頭もよく回転する。Pocket PC は本当にありがたい機械である。
=======================
■06/04/23(日) □ 停電のかなしみ
=======================
萌とBRとMがバンクーバーにキッズバレエを見に行くというので、Lougheed 駅まで送り、久々の単独休暇。日本食を仕入れて帰ってきた。アジの干物などうまそう。
14:15 しかしたまっていた掃除をしつつ、映画を見ながらPCで遊ぼうと思っていたら、掃除の途中で停電になってしまった。なんでこんな春のいい天気の日(日向で28℃にも達している)に停電なんだ? あれもこれもやりたいのになにもできん。はあ。昼寝しよう。春の休日が台無しだ(泣)。
=======================
■06/04/24(月) □ いじわるなモニターと対面
=======================
今日は昨日にも増して暑く、今年初めて帽子とサンスクリーンを着用して萌を学校へ連れて行く。BCには春らしい春がなくて、先週まで肌寒かったのがいきなりこういう気候になったりするよな。
で校庭で遊んでいると、萌が「ブリイ(いじめっこ)がいた!」といって俺の袖を掴み体を固くする。―――どの子? あいつか。4年生くらいの、だいたい世界共通イメージ通りの感じのいじめっ子である。顔を見ているとそいつがこちらに気づき、萌の親父が自分を見ているということの意味をたちまち理解したようで、愛想笑いを浮かべて手を振ってきた。先生とこいつとの間でどういう話がついたのか分からんので俺が直接口出しをするわけにはいかないが、とりあえずその愛想に「小僧、俺は知ってるんだぜ」という視線をバシバシと返しておく。
放課後事件の対処状況を先生に聞いてみると、悪い子ではないがそういう威嚇的な態度をとりがちな子なんだそうで、本人と先生と親とが話し合い、もう一度だけチャンスをやるということになったのだそうだ。つまり二度とキッズに声を荒立てたりしないという約束をしたのだろう。しかし萌は彼をあんなにも怖く思っているわけであり、あと数ヶ月毎週顔を会わせて過ごすのかと思うと単純に気の毒である。もう怖がる必要はないのだと、ていねいに説明してやらねばならない。
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萌が夕方腹痛を訴え、やがてどぱーっと吐いてしまった。熱はないのだが(ちょっとほてっている程度)、ストマックフルーだろうか。水曜に学校でダンスの発表会を控えていて、萌はそういう楽しみがあるときに間が悪く風邪をひくことがあまりにも多いので先週からずっと気を使ってきたのだが、やっぱりきたかーという感じ。子供の場合どれほど気をつけても駄目なときは駄目なようだ。
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■06/04/26(水) □ 二重に残念な欠席
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昨日も今日もなかなか萌の体調が上がらない。食べられないのでほとほと心身が弱っているようだ。朝イチでMが薬局にペインキラーと流動食のようなものを買いに行き、この流動食を飲み干したことで元気が出てきた。ふいー。やっぱ食べられんと回復せんよなあ。本日のダンス発表は、やはり行けない。無念。
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午後、だいぶ回復したところでLSから電話があった。よく分からないが、こないだMと萌の行ったサーモンフェスティバルで撮られた萌の写真がローカル新聞の1面に載り、さらに学校のドローイングコンテストで萌が賞を取ったらしい。つまり今日の生徒集会ではダンスの発表に加えて、ドローイングコンテストの表彰もあったわけだ。萌は楽しみにしていたメキシカンダンスだけでなく、みなの前で絵を表彰される喜びもミスしてしまったのか。かわいそうなり。
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■06/04/28(金) □ 下町の学校山の手の学校
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10:59 萌は元気になったがまだ回復途上ということで、学校はよしてプレイグラウンドへ。最初は近くの小学校の庭で遊んでいたのだが、休み時間に生徙がワラワラと出てくると萌はやや気圧されて、別の公園へ行こうよという。ここは自分の学校ではないと感じるのだろう。うちの隣家のKTがいたのだが、こちらに目もくれなかった。そのKTの態度がどこか象徴するように、こっちはより雑多で元気でキツイ、下町の学校という感じがする。萌の学校はフレンチイマージョンクラスがあるゆえ、自然と教育熱心傾向の親を持つ子供が広域から集まりやすい(のであろう)、山の手の学校だ。
ゆっくりと遊び帰ってランチを食べ、即萌は庭へ。俺もタンポポ刈りに出る。カナダではタンポポがナンバー1嫌われ雑草なわけだが(日本じゃもっと背丈の高い強力雑草が無数にあるので、タンポポなんぞなんとも思われていないと思う)、こいつの生命力は日本のセイタカアワダチソウあたりとタメをはるものがある。どれだけ掘り起こしても半日もすれば別なところから花が出てきて、まったくキリがない。これがカナダ中を覆い尽くす事態になってないのが不思議なくらいで、個々の家のこういう地道なタンポポ摘み作業だけが蔓延を食い止めているのであろうか。不思議だ。なんとかならんのかこれは、と庭先で快適モバイルPCをやっているMKに愚痴りながらタンポポを掘り尽くした。尽くしても明日はまた出て来るんだよなあ。やれやれ。
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昨日休んだ日本語学校から宿題と一緒に先生の手紙がファックスで届いていたのだが、俺が知らぬ間に萌は宿題をさっさと終わらせて、先生に長い手紙を書いていた。この手紙がまたいい味で、flu とか vomit といった言葉をうまくカタカナ化&イラスト化しており、最高なのです。
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■06/04/11(火) □ 忙しい春の日
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今日は朝のモールでの用足しから始まり、夕方のタンポポ摘みまで外での仕事が途切れず、疲れた。
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今日から始まった「ごくせん2」を夕方見る。「1」でも少女マンガ的ファンタジーに満ちていたのは最初の方だけで、中盤以降はほとんど熱血本宮ひろし路線だったのでさほど期待はしてなかったが、やはり「ごくせん2」も熱血路線で行くらしい。最初っから殺伐としたケンカばっかりで、もうぜんぜん学園ファンタジーではなくなってしまっている。生徒役のボーイズがなぜか全員老けてかわいげのない奴らなのもしっくりこなくて(萌は「沢田はもういないの?」とがっかりしている)、俺も萌もただ黙って見ているのみだった。まあTVドラマの続編なんてこんなもんか。
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■06/04/14(金) □ 追憶の1996年
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KT・HNのところに萌を連れて行って、父親のMSさんと話をしていたら、前はバンクーバーのF社で働いていた....という話が出てきた。ん? 待てよ?それってあのF社ですか? ....と記憶をたどり、なんと俺とMSさんは96年ごろ、翻訳&マルチメディアのF社で同時期に働いたことがあるのだと判明した。俺は契約翻訳者で会社にはときおりローカライズを手伝いに行くだけだったので、マルチメディアの部署にいたMSさんとは接点がなかったのだろう。でも会社の全部の人を共通に知っていたので、おそらく当時昼飯なんかは一緒に食べていると思われる。いやー驚いた。
しかしオークストリートのアパートに住んでたあれから、すでにもう10年だ。東京で過ごした年月ですら12~3年だったのだから、カナダで暮らす年月もそれに近づいている(1年半は帰国してたが)。そう思うと、長いなあと感慨深いものがある。
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■06/04/15(土) □ FM 2006: 華麗なサッカーは難しい
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チェルシー2-0ボルトン:残り20分で久々に中田を見れた。中田本人は調子がいいので出番をただ待つといい、監督は
>「運動能力や判断スピードというものがネックになっているのかもしれない。
> ミリセカンド(0コンマ何秒)の遅れで、技術を発揮できないのがプレミアだ」
と論評する中での出場なのだが、率直に言ってボルトンの中盤はボールに触れないのだから、運動能力や判断スピードも見せようがない。びゅんびゅんとボールが飛び交う中でプレーに絡むことが求められており、それには足の速さと判断の早さが必要だと監督は言いたいのだろうけれども、たとえば今日の中田のポジションに鬼フィジカルのMFが入ったとしても、何度ボールに触れたか。
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サッカーシミュレーション FM 2006 をやっていても思うのは、サッカーというのはスペースのない中盤でのパスを避けて横を回していくのがもう絶対的に効率がよくチャンスにつながる確率が高まるわけで、どこのチームも中盤はプレスが厳しく、MFは自然とボールを持った瞬間にサイドにはたく、つなぎが主な仕事となってしまう。この中で攻撃的MFが何か決定的な仕事をするのは本当に難しい。中田は昔よりもドリブルでボールを運べなくなっているし。
それでも中田にボールを持たせファンタジーを起こさせようと、中盤で組み立てる 4-3-1-2 フォーメーションにトライしてみる。俺たちの記憶にある「華麗なるペルージャ・ローマ時代の中田」を再現するには、
①相手に押し込まれる②相手攻撃のこぼれ球を拾う(敵のほとんどが前がかりになっている)③中田に渡し、中田がスペースをドリブルで驀進③同時にFWとウィングが猛スピードで上がって複数のパスコースを作る⑤フィニッシュにつながる長く低く美しいグラウンダーパス!
という流れを人為的に作らなければならない。②の時点で FM 2006 の人工知能は一番ゴールに近いFWかウィングへのミドルパスを選択してしまうのだが、そこをあえて中田に渡せという指示を出すと、中盤からFWへスルーパスが出たりと明らかな変化が現れ、いろんな攻撃パターンを楽しめるようになった。
だがしかし強い相手にこれをやると当然のことながら、真ん中のやばいところでボールを奪われ一気にシュートに持っていかれ、惨敗を喫する。ボルトンの監督などが恐れているのはまさにこの事態なわけである。華麗なサッカーは難しい。
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■06/04/19(水) □ いじわるなモニター
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萌は先週水曜に弁当を残し、どうしたのかと聞くと「いじわるなモニター」(※)に早く食い終えて教室を出ろといわれたと言っていたのだが、今日は同じモニターに何かで怒鳴りつけられ、萌と何人かが泣いてしまったらしい。
(※)ランチの時間は先生が職員室に戻り、4年生の係の子供が数人で萌たちを監督している。
グレイド1の子がなぐさめてくれたそうだが、明らかにかんしゃく持ちのモニターに嫌な目に遭わされているようだ。萌はその子の理不尽な命令に毅然と対処したようだし、先生にも俺たちにもきちんと説明してくれたので即善処されるだろうが(そもそもそういう生徒をなぜモニターに選ぶのか理解できんが)、かわいそうだったなあと胸が痛む。
そして今日は俺に仕事があるというと萌は一人で静かにレゴをやって遊んでいてくれるので、そのけなげにこれまた胸が痛み、時間がないのについついリビングに出向いていっては遊んでやってしまうのであった。
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■06/04/21(金) □ Pocket PC でどこでも仕事
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今日はジムナスティックスで萌を待ちながら、Pocket PC 上で仕事を進めた。快調に進んだので、毎日いい子でいて俺に仕事をやらせてくれてありがとうの意を込めて、萌をプレイグラウンドのあるマクドナルドへ連れてきてやった。
ここでも遊んでいる萌を見ながら、また仕事を進める。機械翻訳をテキストで持ってきて Pocket PC 上で清書一歩手前へと直していくわけだが、Pocket PC では小さなスクリーン上でやっているとは思えないくらいはかどるし、環境が変わるのがいいのか頭もよく回転する。Pocket PC は本当にありがたい機械である。
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■06/04/23(日) □ 停電のかなしみ
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萌とBRとMがバンクーバーにキッズバレエを見に行くというので、Lougheed 駅まで送り、久々の単独休暇。日本食を仕入れて帰ってきた。アジの干物などうまそう。
14:15 しかしたまっていた掃除をしつつ、映画を見ながらPCで遊ぼうと思っていたら、掃除の途中で停電になってしまった。なんでこんな春のいい天気の日(日向で28℃にも達している)に停電なんだ? あれもこれもやりたいのになにもできん。はあ。昼寝しよう。春の休日が台無しだ(泣)。
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■06/04/24(月) □ いじわるなモニターと対面
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今日は昨日にも増して暑く、今年初めて帽子とサンスクリーンを着用して萌を学校へ連れて行く。BCには春らしい春がなくて、先週まで肌寒かったのがいきなりこういう気候になったりするよな。
で校庭で遊んでいると、萌が「ブリイ(いじめっこ)がいた!」といって俺の袖を掴み体を固くする。―――どの子? あいつか。4年生くらいの、だいたい世界共通イメージ通りの感じのいじめっ子である。顔を見ているとそいつがこちらに気づき、萌の親父が自分を見ているということの意味をたちまち理解したようで、愛想笑いを浮かべて手を振ってきた。先生とこいつとの間でどういう話がついたのか分からんので俺が直接口出しをするわけにはいかないが、とりあえずその愛想に「小僧、俺は知ってるんだぜ」という視線をバシバシと返しておく。
放課後事件の対処状況を先生に聞いてみると、悪い子ではないがそういう威嚇的な態度をとりがちな子なんだそうで、本人と先生と親とが話し合い、もう一度だけチャンスをやるということになったのだそうだ。つまり二度とキッズに声を荒立てたりしないという約束をしたのだろう。しかし萌は彼をあんなにも怖く思っているわけであり、あと数ヶ月毎週顔を会わせて過ごすのかと思うと単純に気の毒である。もう怖がる必要はないのだと、ていねいに説明してやらねばならない。
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萌が夕方腹痛を訴え、やがてどぱーっと吐いてしまった。熱はないのだが(ちょっとほてっている程度)、ストマックフルーだろうか。水曜に学校でダンスの発表会を控えていて、萌はそういう楽しみがあるときに間が悪く風邪をひくことがあまりにも多いので先週からずっと気を使ってきたのだが、やっぱりきたかーという感じ。子供の場合どれほど気をつけても駄目なときは駄目なようだ。
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■06/04/26(水) □ 二重に残念な欠席
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午後、だいぶ回復したところでLSから電話があった。よく分からないが、こないだMと萌の行ったサーモンフェスティバルで撮られた萌の写真がローカル新聞の1面に載り、さらに学校のドローイングコンテストで萌が賞を取ったらしい。つまり今日の生徒集会ではダンスの発表に加えて、ドローイングコンテストの表彰もあったわけだ。萌は楽しみにしていたメキシカンダンスだけでなく、みなの前で絵を表彰される喜びもミスしてしまったのか。かわいそうなり。
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■06/04/28(金) □ 下町の学校山の手の学校
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10:59 萌は元気になったがまだ回復途上ということで、学校はよしてプレイグラウンドへ。最初は近くの小学校の庭で遊んでいたのだが、休み時間に生徙がワラワラと出てくると萌はやや気圧されて、別の公園へ行こうよという。ここは自分の学校ではないと感じるのだろう。うちの隣家のKTがいたのだが、こちらに目もくれなかった。そのKTの態度がどこか象徴するように、こっちはより雑多で元気でキツイ、下町の学校という感じがする。萌の学校はフレンチイマージョンクラスがあるゆえ、自然と教育熱心傾向の親を持つ子供が広域から集まりやすい(のであろう)、山の手の学校だ。
ゆっくりと遊び帰ってランチを食べ、即萌は庭へ。俺もタンポポ刈りに出る。カナダではタンポポがナンバー1嫌われ雑草なわけだが(日本じゃもっと背丈の高い強力雑草が無数にあるので、タンポポなんぞなんとも思われていないと思う)、こいつの生命力は日本のセイタカアワダチソウあたりとタメをはるものがある。どれだけ掘り起こしても半日もすれば別なところから花が出てきて、まったくキリがない。これがカナダ中を覆い尽くす事態になってないのが不思議なくらいで、個々の家のこういう地道なタンポポ摘み作業だけが蔓延を食い止めているのであろうか。不思議だ。なんとかならんのかこれは、と庭先で快適モバイルPCをやっているMKに愚痴りながらタンポポを掘り尽くした。尽くしても明日はまた出て来るんだよなあ。やれやれ。
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昨日休んだ日本語学校から宿題と一緒に先生の手紙がファックスで届いていたのだが、俺が知らぬ間に萌は宿題をさっさと終わらせて、先生に長い手紙を書いていた。この手紙がまたいい味で、flu とか vomit といった言葉をうまくカタカナ化&イラスト化しており、最高なのです。
Label:
Football Manager,
サッカーゲーム,
学校,
子供
2006/04/24
萌の絵「ヤンクミ」

「Yankcumyi」
★サカタ萌(もうじき6歳)は TV Japan でカナダでもやっていた、「ごくせん」のヤンクミと沢田が大好きなのでした。名前をローマ字で書いていますが、これがなかなか工夫の跡が伺える。英語のスペルはやはり難しい。
"Yankumi (from Japanese TV show)" (April 2006)

「ヤンクミがたたかうところ」
★バットを持った悪い奴らがヤンクミの生徒をいじめ、ヤンクミが『あたしの生徒に手を出すんじゃねえ!』と、さっそうと登場するシーン。この表情が、か、完全にタイプだ。
2006/04/18
萌の絵「たんけんひとたち」

「たんけんひとたち」
ひとりの12さいの ちいさなおんなのこが、 おはなのかびんを もっていたのに、 はなが あんまり なかったのでした。
そして しょうがないから、そのおんなのこは はなをさがして たんけんにいくことにしました。
ほねを もっている いぬも、「なにやってるの?」と おもいました。
(おわり)
[Note:名前の入った帽子をかぶった探検ガール。手に持ったものは花瓶だそうです。地面にはモグラの穴の断面図が描かれ、もぐら家のテーブルと椅子が見えています。]
"The explorer" (April 2006)
A 12 year-old girl had a vase but she didn't have any flowers, so she decided to explore the world to collect flowers. A dog is watching her wondering what she is doing. There is a mole hole and mole's house (table and chair) in the ground.

「たんけんひとたち」のうた
[Note:いい感じの山か島のようなものの連なり。歌詞がすんばらしい\(^o^)/。]
Song (lyric) for the story "The explorer"
"I always dream about a snowstorm mountain and a snow covered island....."
2006/04/14
日記「Football Manager 2006」
日記「Football Manager 2006」
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■06/03/27(月) □ Football Manager 2006
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萌が風邪気味なので大事を取って(というかクシャミが出ている今行かせたら他の子にうつるので)休ませたのだが、午前中静かに映画を見たりレゴをやったりしているとえらい元気になってしまい、これは学校に行かせてもよかったかなと思う。がまあ、静かにしてリンゴなどを摂取していたから元気になったのかもしれないしな。
午後は暖かい春の日の中外に出て萌を遊ばせ、俺は車のオイルチェンジをした。3度目なのでさすがに滞りなくきれいにできた。
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サッカーシミュレーション Championship Manager の最新版 Football Manager 2006 が届く(版権の関係で名前が変わったらしい)。寝る前に1試合だけ観戦してみると、前のバージョンCM5(Championship Manager 03/04)よりもリアルなプレーが多い。パスがタッチを割るといった凡ミスが多発している。UI がCM5からまた激変していて操作方法がぜんぜん分からないので(CMは世代が進むごとに使い勝手が激しく低下していくという珍しいシリーズなのだ。見栄えを重視しすぎである)、じっくりと試していこう。
ちなみに中田のデータを見てみたら、イタリー時代は能力値 150 近辺 (200点満点) だったのが、なんと 120 まで下がっていた。今のイングランドではこんなにも評価が低いのかと愕然。120 といえばJリーグのレベル、欧州で試合に出られないわけである。絶頂であったローマ時代よりは下手になっているとは俺も思うが、いくらなんでもそんなに低いわけがないだろう。まったくがっくしくるな。
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■06/03/28(火) □ 難儀なプレミアシップの監督
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FM 2006 はだんだん操作に慣れてストレスが減り、ゲームを楽しみ始めた。ボルトンはFWの2枚が素晴らしく(速く強くポストがうまく得点力がある)、はまればアーセナルを倒す力がある。しかしチームの厚みはまったくなくて、試合が続くと主力が疲れ怪我人が出、ガタっと力が落ちる。中田は能力値を 140 に修正したがまだたいした仕事はしていない。
しかしプレミアは相変わらずサブが5人しかベンチに入れなくて、戦術的柔軟性を持てなくて嫌になる。アクシデントを考えるとGKとDFのサブははずせないので(他のポジションの選手をそこに使えば悲惨なことになる)、チームのバリエーションとして使えるのは実は3枚しかない。FW/MF/サイドで1枚ずつしか選手を選べないのだ。現実のボルトンで中田がベンチから外れる理由も、守備が崩れたとき、中盤で怪我が出たときのエマージェンシー要員としてDMF Speed はベンチからはずせなく、そうなると攻撃的MFを入れる余地はないというあたりにあるのだろう。こんなんでどうやってサブ選手をくさらせずにやってるのだろうかプレミアの監督は。不思議である。
それに加えてイングランドは労働ビザが無闇に厳しくて、南米で若く素晴らしい選手を見つけてきてもまずビザが下りない。各国代表の常連でなければプレミアではプレーできないのである。若く無名で能力が高い選手を見つければこそ掘り出し物の喜びがあるのに、それが絶対に使えないのだから嫌になる。難儀なりプレミアシップの監督業。
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■06/03/29(水) □ ボケとツッコミ DNA
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最近学校の校庭で萌を遊ばせていると、いつも萌より1年上のOVが俺に話しかけてくる。今日は友達3人をぞろぞろと連れてきて萌と俺に紹介し、プレイグラウンドで遊びながらニコニコとずっと俺のことを見ていた。そのうちに彼女の友達もみな俺が見ていることに気づきはしゃいできて、俺を観客に滑り台でえらいシリーな(ふざけた)ことをやり始める。こりゃ調子に乗って怪我でもしたらえらいことだと思い途中でやめさせたのだが、子供は大人が観客になって反応してくれるとやたらにうれしいらしい。
こないだRBがうちに来たときも、おとなしいと思っていた彼女が何もしていない俺にふざけてパンチしてきたりしてびっくりしたのだが、それは俺が反応するからだとMは言う。「子供がちょっかいを出してきたときに、あたしを含めたいていの大人は What? って無反応だけど、あなたは律儀にウワっと反応するから喜ばれるのよ」。同様にOVも、自分がバカなことをするたびに俺が見せるリアクションが楽しいのだろう。
俺も別に喜ばせようと思ってそうしているわけではないのだが、日本人にはボケとツッコミ DNA みたいなものが織り込まれていて、子供がボケると自然に「なんでやねん(ガクッ)」という感じで体が動くのだ。ささいなジョークでも大笑いして楽しむというような、言葉のコミュニケーションをメインにするカナダの大人とは違う反応が俺にはあって、それがOVら子供に喜ばれているのではないかと思われる。
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「ごくせん」が終了した。最終回は当然ながらエモーショナルなシーンが多かったのだが、沢田が「やめるなよヤンクミ!」と叫ぶシーンでは、萌も「ちょっと.....泣きそう」という反応を見せていた。来週からは「ごくせん2」だと予告編が出て、やったやったと大喜びの父娘なのである。
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■06/03/31(金) □ スクールアッセンブリ(生徒集会)
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月例の生徒集会のようなもので萌が何か賞を受けるというので来たのだが、萌がもらったのは単にクラスの全員が月替わりでもらえる「よくできました賞」だった。が、全校生徒の前で前に出るということ自体がやっぱり子供にはとてもとてもうれしいらしく、顔を真っ赤にして喜んでいた。
しかしこれを毎月やるのかいとキッズが気の毒になるような退屈な集会であった行事伝達など紙に書いて配布すれば時間を半分にできように。いつも思うことだがカナダ人は一般に、口頭での交信の力を強く信じているように思われる。学校もMも他の家族も、かなり先のことでも物事を口頭で伝えてくる傾向が強く、俺はそれをコンピュータ上に記録しない限りてんで憶えられないのだ。日本語学校が通知を何事もプリントにして配布してくれるのを見れば、日本人は俺と同様に、文字の力を非常に強く頼る傾向があるんじゃないかと思われる。TVだって日本じゃ必要以上にテロップだらけだしな。
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また、普段文書に頼る度合いが薄いからなのかどうか、カナダの先生たちの通達はプリントでも分かりにくく、毎月のスクールレター等を読むのに苦労している。通達なんてものは↓このように箇条書きにしておいてくれれば一番分かりやすいのだが、
04/19 (Wed) 9:00am Jump Rope Contest
通達では「On Wednesday 19th we will be attending the Jump Rope Contest」と、口頭で伝える言い回しをそのまま文章にしてあるのだ。情報伝達のスタイルがものすごくアナログなのである。こういう最後まで読まずには何のことだか分からない通達がスクールレターには8ページとかぎっしり書かれているわけで、俺は読むのが苦痛だし、Mですらも分かりにくいとこぼすことしきりなのである。
またまたこういう通達の中で「Division 14 のキッズは...」とクラス名をよく言ってくるが、学校側はこれまでクラス名が俺たち親には告知されていないことが分かっているのであろうか。「マダムAのクラス名は Division ○○」と書かれたものは俺もMも見たことがないので、俺たちは萌のクラス名を知らないままここまで来ているのだ。こういうところのきっちりしてなさは、日本と最も異なるところである。
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FM 2006:監督業がつまらないプレミアには見切りをつけて、スペインのセビージャというチームに中田を移籍させてやっている。が、4-4-2 できれいにパスはつながりゴールエリア横までは気持ちよく持っていけるのだが、その頃にはバイタルエリアに相手がきっちり揃ってしまい、サイドから放り込む以外に選択肢がなくなってまるで点が取れない。そしてうちが全体的に前に上がるので相手はチェルシーのごとく、少ないパスで見事に隙を突いてくる。これではわがチームはまるで日本代表ではないか (^_^;;)。
もっと少ない手数で速く前に運ぶにはどうしたらいいのだろう。悩む。放り込みでも点が取れたCM5とは、組織の緻密性とGKのセーブ率が違うのである。GKはちょっと非現実的にうますぎると思うが、この組織の緻密さはすごいと思う。
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■06/04/04(火) □ 本当のサッカー監督みたいな悩み
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FM 2006:相変わらず深刻な得点力不足に悩んでいる。相手が戻る前にシュートに持っていくことがどうしてもできない。ボールは十分に持てるのにまるで点が取れない。FWの足も十分に速いのに、どうしても抜け出せないのは何故なんだろう―――と、実に本当のサッカー監督みたいな悩みを抱えているのです。失点も少ないのでリーグではまだ2位につけているが、実にストレスがたまるシーズンを送っている。
フォーメーション指示をじっくり見直し、あまりにFWに組織プレイをやらせすぎているのだろうと判断して、「プレスに行け」をはずし「自由にやれ」という指示を与えて、攻撃に専念できるようにしてみる。これでやや良化の傾向が見える。
しかしこの FM 2006、攻撃側守備側ともアルゴリズムが前に比べ実に強化されているなー。攻撃側のパス回しも華麗だが、シュートレンジに入る頃にはゴール前をきっちり固める守備陣の動きにもスキがない。ゲームとしてはシュートが入らずイライラするのだが、攻守とも優れた AI でコマたちが考えしのぎ合う FM 2006 は、見ていて充実感がある。たいしたものである。
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■06/04/07(金) □ ガールズとボーイズの違い
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日本から帰るのを萌が待ちに待った、KT・HNが久々に来訪。しかし萌はHNとガールズの遊びばかりやっている。KTが一人じゃかわいそうなので、俺とMKが遊んでやるのであった。まあこれは致し方ない。ガールズはどんどんとおませになりいろんな複雑なゴッコをやりたいのに、ボーイズはいつまでも単純だからなー。HNは実際日本に行く前から比べて、短い間に言葉も成長している。KTはMKに単純に抱え上げられ放り投げられ、これこそ最高という単純喜悦の声を上げていた(笑)。
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FM 2006、やっとフォーメーションが定まりチームがクリックし始めた。両サイドのウィングに攻撃的な指示を与え、ボールを奪ったらできるだけ早く彼らを上がらせてボールをはたく感じ。監督である俺のイメージ通りにこれが運ぶと快感を感じる。
そしてリーガを無事制覇。よし。CM5で培った俺の監督理論はやはり通じるのであった。実際ビッグクラブに個の力では負けても、セカンドボールを拾う組織力の強さで対抗できる、いいチームになっている。次いで UEFA カップ決勝。
決勝、ミランに負けたー。やっぱカップ戦の一発勝負では個の力で勝負がつきやすい。ディダが止めに止めジラルディーノが無理なところからゴールを決めてくれた。はー。まあ1年目からリーガが取れただけでも予想外の成功といえよう。
しかし中田は結局何もはなばなしいことをしなかったなあ。4-4-2 を研ぎ澄まして行けば行くほど、MFは相手の進行を止めてサイドに流す単純労働者の出番が多くなってしまう。まさにボルトン的サッカーになってしまい、中田を生かすことができないのである。中田のよさは中距離パスの発想と精度にあるわけで、2年目はそこを生かすサッカーを追求したい。欧州でパッサーが生きる道はもうないのかどうか。
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■06/04/09(日) □ バンクーバーキッズシンフォニー
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KDさんが突如発熱で行けなくなったとのことで、急遽萌がバンクーバーキッズシンフォニーに誘われダウンタウンに来た。俺はホールに入るまでの付添いで、あとは自由時間なので念願のブックオフ・バンクーバー店ヘ。
入った瞬間に、日本レストランでも日本語学校でも感じることのない猛烈な「日本にいる」感覚に襲われ、顔が笑ってしまった。だって本当に日本のブックオフそのままなのである。須坂店より小さく一般の古本屋くらいの狭さだが、品揃えの按配と価格はまさにブックオフ(100 円棚が 200 円になってるだけ)。勤勉な店員の必要以上の礼儀正しさもまるごと輸入されている。この店内は完璧に日本になってるのだ。
はやる心を落ち着かせ1時間じっくりと、どんな本があるのかに目を通す。品ぞろえもまったく典型的なブックオフ。そんなにコレという本がたくさんあるわけではないが、予算と時間があればいくらでも買えそうだ。インターネット漬けの生活ゆえに、本を買ってまで読みたいというサブジェクトもあまりないのだが、赤瀬川原平の「老人力」の本が手に入ったのがうれしかった。他にこれといったものはなかったが、まあ特に迷うこともなく定番のこち亀コミックスを3冊 :-)。
しかしダウンタウンを歩くと人々のテンションが高くて本当に緊張する。空気が悪いのもはっきりと臭いで感じ取れて、俺は純正に田舎の人だなあと思った。ありがたいことである。スケールは異なるが東京で言えば、調布基地周辺と上野界隈くらい環境が違うよな。
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で萌たちを迎えに行くと、何よりもまずシアター内部の内装がすごかったらしくて、撮った写真をお父さんに見せてと萌がNRさんにさかんにせがむ。見せてもらうとなんと内部は、完璧なゴシック・ロココ調(?)のオペラ座になっているのであった。うわーこれはすごい。これを見て萌たちは、お城みたいと超盛り上がっていたらしい。コンサートも長すぎたが楽しかったようで、よかったよかった。誘ってくれてありがとうございました。

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■06/03/27(月) □ Football Manager 2006
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萌が風邪気味なので大事を取って(というかクシャミが出ている今行かせたら他の子にうつるので)休ませたのだが、午前中静かに映画を見たりレゴをやったりしているとえらい元気になってしまい、これは学校に行かせてもよかったかなと思う。がまあ、静かにしてリンゴなどを摂取していたから元気になったのかもしれないしな。
午後は暖かい春の日の中外に出て萌を遊ばせ、俺は車のオイルチェンジをした。3度目なのでさすがに滞りなくきれいにできた。
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サッカーシミュレーション Championship Manager の最新版 Football Manager 2006 が届く(版権の関係で名前が変わったらしい)。寝る前に1試合だけ観戦してみると、前のバージョンCM5(Championship Manager 03/04)よりもリアルなプレーが多い。パスがタッチを割るといった凡ミスが多発している。UI がCM5からまた激変していて操作方法がぜんぜん分からないので(CMは世代が進むごとに使い勝手が激しく低下していくという珍しいシリーズなのだ。見栄えを重視しすぎである)、じっくりと試していこう。
ちなみに中田のデータを見てみたら、イタリー時代は能力値 150 近辺 (200点満点) だったのが、なんと 120 まで下がっていた。今のイングランドではこんなにも評価が低いのかと愕然。120 といえばJリーグのレベル、欧州で試合に出られないわけである。絶頂であったローマ時代よりは下手になっているとは俺も思うが、いくらなんでもそんなに低いわけがないだろう。まったくがっくしくるな。
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■06/03/28(火) □ 難儀なプレミアシップの監督
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FM 2006 はだんだん操作に慣れてストレスが減り、ゲームを楽しみ始めた。ボルトンはFWの2枚が素晴らしく(速く強くポストがうまく得点力がある)、はまればアーセナルを倒す力がある。しかしチームの厚みはまったくなくて、試合が続くと主力が疲れ怪我人が出、ガタっと力が落ちる。中田は能力値を 140 に修正したがまだたいした仕事はしていない。
しかしプレミアは相変わらずサブが5人しかベンチに入れなくて、戦術的柔軟性を持てなくて嫌になる。アクシデントを考えるとGKとDFのサブははずせないので(他のポジションの選手をそこに使えば悲惨なことになる)、チームのバリエーションとして使えるのは実は3枚しかない。FW/MF/サイドで1枚ずつしか選手を選べないのだ。現実のボルトンで中田がベンチから外れる理由も、守備が崩れたとき、中盤で怪我が出たときのエマージェンシー要員としてDMF Speed はベンチからはずせなく、そうなると攻撃的MFを入れる余地はないというあたりにあるのだろう。こんなんでどうやってサブ選手をくさらせずにやってるのだろうかプレミアの監督は。不思議である。
それに加えてイングランドは労働ビザが無闇に厳しくて、南米で若く素晴らしい選手を見つけてきてもまずビザが下りない。各国代表の常連でなければプレミアではプレーできないのである。若く無名で能力が高い選手を見つければこそ掘り出し物の喜びがあるのに、それが絶対に使えないのだから嫌になる。難儀なりプレミアシップの監督業。
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■06/03/29(水) □ ボケとツッコミ DNA
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最近学校の校庭で萌を遊ばせていると、いつも萌より1年上のOVが俺に話しかけてくる。今日は友達3人をぞろぞろと連れてきて萌と俺に紹介し、プレイグラウンドで遊びながらニコニコとずっと俺のことを見ていた。そのうちに彼女の友達もみな俺が見ていることに気づきはしゃいできて、俺を観客に滑り台でえらいシリーな(ふざけた)ことをやり始める。こりゃ調子に乗って怪我でもしたらえらいことだと思い途中でやめさせたのだが、子供は大人が観客になって反応してくれるとやたらにうれしいらしい。
こないだRBがうちに来たときも、おとなしいと思っていた彼女が何もしていない俺にふざけてパンチしてきたりしてびっくりしたのだが、それは俺が反応するからだとMは言う。「子供がちょっかいを出してきたときに、あたしを含めたいていの大人は What? って無反応だけど、あなたは律儀にウワっと反応するから喜ばれるのよ」。同様にOVも、自分がバカなことをするたびに俺が見せるリアクションが楽しいのだろう。
俺も別に喜ばせようと思ってそうしているわけではないのだが、日本人にはボケとツッコミ DNA みたいなものが織り込まれていて、子供がボケると自然に「なんでやねん(ガクッ)」という感じで体が動くのだ。ささいなジョークでも大笑いして楽しむというような、言葉のコミュニケーションをメインにするカナダの大人とは違う反応が俺にはあって、それがOVら子供に喜ばれているのではないかと思われる。
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「ごくせん」が終了した。最終回は当然ながらエモーショナルなシーンが多かったのだが、沢田が「やめるなよヤンクミ!」と叫ぶシーンでは、萌も「ちょっと.....泣きそう」という反応を見せていた。来週からは「ごくせん2」だと予告編が出て、やったやったと大喜びの父娘なのである。
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■06/03/31(金) □ スクールアッセンブリ(生徒集会)
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月例の生徒集会のようなもので萌が何か賞を受けるというので来たのだが、萌がもらったのは単にクラスの全員が月替わりでもらえる「よくできました賞」だった。が、全校生徒の前で前に出るということ自体がやっぱり子供にはとてもとてもうれしいらしく、顔を真っ赤にして喜んでいた。
しかしこれを毎月やるのかいとキッズが気の毒になるような退屈な集会であった行事伝達など紙に書いて配布すれば時間を半分にできように。いつも思うことだがカナダ人は一般に、口頭での交信の力を強く信じているように思われる。学校もMも他の家族も、かなり先のことでも物事を口頭で伝えてくる傾向が強く、俺はそれをコンピュータ上に記録しない限りてんで憶えられないのだ。日本語学校が通知を何事もプリントにして配布してくれるのを見れば、日本人は俺と同様に、文字の力を非常に強く頼る傾向があるんじゃないかと思われる。TVだって日本じゃ必要以上にテロップだらけだしな。
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また、普段文書に頼る度合いが薄いからなのかどうか、カナダの先生たちの通達はプリントでも分かりにくく、毎月のスクールレター等を読むのに苦労している。通達なんてものは↓このように箇条書きにしておいてくれれば一番分かりやすいのだが、
04/19 (Wed) 9:00am Jump Rope Contest
通達では「On Wednesday 19th we will be attending the Jump Rope Contest」と、口頭で伝える言い回しをそのまま文章にしてあるのだ。情報伝達のスタイルがものすごくアナログなのである。こういう最後まで読まずには何のことだか分からない通達がスクールレターには8ページとかぎっしり書かれているわけで、俺は読むのが苦痛だし、Mですらも分かりにくいとこぼすことしきりなのである。
またまたこういう通達の中で「Division 14 のキッズは...」とクラス名をよく言ってくるが、学校側はこれまでクラス名が俺たち親には告知されていないことが分かっているのであろうか。「マダムAのクラス名は Division ○○」と書かれたものは俺もMも見たことがないので、俺たちは萌のクラス名を知らないままここまで来ているのだ。こういうところのきっちりしてなさは、日本と最も異なるところである。
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FM 2006:監督業がつまらないプレミアには見切りをつけて、スペインのセビージャというチームに中田を移籍させてやっている。が、4-4-2 できれいにパスはつながりゴールエリア横までは気持ちよく持っていけるのだが、その頃にはバイタルエリアに相手がきっちり揃ってしまい、サイドから放り込む以外に選択肢がなくなってまるで点が取れない。そしてうちが全体的に前に上がるので相手はチェルシーのごとく、少ないパスで見事に隙を突いてくる。これではわがチームはまるで日本代表ではないか (^_^;;)。
もっと少ない手数で速く前に運ぶにはどうしたらいいのだろう。悩む。放り込みでも点が取れたCM5とは、組織の緻密性とGKのセーブ率が違うのである。GKはちょっと非現実的にうますぎると思うが、この組織の緻密さはすごいと思う。
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■06/04/04(火) □ 本当のサッカー監督みたいな悩み
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FM 2006:相変わらず深刻な得点力不足に悩んでいる。相手が戻る前にシュートに持っていくことがどうしてもできない。ボールは十分に持てるのにまるで点が取れない。FWの足も十分に速いのに、どうしても抜け出せないのは何故なんだろう―――と、実に本当のサッカー監督みたいな悩みを抱えているのです。失点も少ないのでリーグではまだ2位につけているが、実にストレスがたまるシーズンを送っている。
フォーメーション指示をじっくり見直し、あまりにFWに組織プレイをやらせすぎているのだろうと判断して、「プレスに行け」をはずし「自由にやれ」という指示を与えて、攻撃に専念できるようにしてみる。これでやや良化の傾向が見える。
しかしこの FM 2006、攻撃側守備側ともアルゴリズムが前に比べ実に強化されているなー。攻撃側のパス回しも華麗だが、シュートレンジに入る頃にはゴール前をきっちり固める守備陣の動きにもスキがない。ゲームとしてはシュートが入らずイライラするのだが、攻守とも優れた AI でコマたちが考えしのぎ合う FM 2006 は、見ていて充実感がある。たいしたものである。
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■06/04/07(金) □ ガールズとボーイズの違い
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日本から帰るのを萌が待ちに待った、KT・HNが久々に来訪。しかし萌はHNとガールズの遊びばかりやっている。KTが一人じゃかわいそうなので、俺とMKが遊んでやるのであった。まあこれは致し方ない。ガールズはどんどんとおませになりいろんな複雑なゴッコをやりたいのに、ボーイズはいつまでも単純だからなー。HNは実際日本に行く前から比べて、短い間に言葉も成長している。KTはMKに単純に抱え上げられ放り投げられ、これこそ最高という単純喜悦の声を上げていた(笑)。
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FM 2006、やっとフォーメーションが定まりチームがクリックし始めた。両サイドのウィングに攻撃的な指示を与え、ボールを奪ったらできるだけ早く彼らを上がらせてボールをはたく感じ。監督である俺のイメージ通りにこれが運ぶと快感を感じる。
そしてリーガを無事制覇。よし。CM5で培った俺の監督理論はやはり通じるのであった。実際ビッグクラブに個の力では負けても、セカンドボールを拾う組織力の強さで対抗できる、いいチームになっている。次いで UEFA カップ決勝。
決勝、ミランに負けたー。やっぱカップ戦の一発勝負では個の力で勝負がつきやすい。ディダが止めに止めジラルディーノが無理なところからゴールを決めてくれた。はー。まあ1年目からリーガが取れただけでも予想外の成功といえよう。
しかし中田は結局何もはなばなしいことをしなかったなあ。4-4-2 を研ぎ澄まして行けば行くほど、MFは相手の進行を止めてサイドに流す単純労働者の出番が多くなってしまう。まさにボルトン的サッカーになってしまい、中田を生かすことができないのである。中田のよさは中距離パスの発想と精度にあるわけで、2年目はそこを生かすサッカーを追求したい。欧州でパッサーが生きる道はもうないのかどうか。
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■06/04/09(日) □ バンクーバーキッズシンフォニー
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KDさんが突如発熱で行けなくなったとのことで、急遽萌がバンクーバーキッズシンフォニーに誘われダウンタウンに来た。俺はホールに入るまでの付添いで、あとは自由時間なので念願のブックオフ・バンクーバー店ヘ。
入った瞬間に、日本レストランでも日本語学校でも感じることのない猛烈な「日本にいる」感覚に襲われ、顔が笑ってしまった。だって本当に日本のブックオフそのままなのである。須坂店より小さく一般の古本屋くらいの狭さだが、品揃えの按配と価格はまさにブックオフ(100 円棚が 200 円になってるだけ)。勤勉な店員の必要以上の礼儀正しさもまるごと輸入されている。この店内は完璧に日本になってるのだ。
しかしダウンタウンを歩くと人々のテンションが高くて本当に緊張する。空気が悪いのもはっきりと臭いで感じ取れて、俺は純正に田舎の人だなあと思った。ありがたいことである。スケールは異なるが東京で言えば、調布基地周辺と上野界隈くらい環境が違うよな。
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で萌たちを迎えに行くと、何よりもまずシアター内部の内装がすごかったらしくて、撮った写真をお父さんに見せてと萌がNRさんにさかんにせがむ。見せてもらうとなんと内部は、完璧なゴシック・ロココ調(?)のオペラ座になっているのであった。うわーこれはすごい。これを見て萌たちは、お城みたいと超盛り上がっていたらしい。コンサートも長すぎたが楽しかったようで、よかったよかった。誘ってくれてありがとうございました。
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