2007/05/25

日記「車の RZ250 がほしい」

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■07/05/18(金) □ 車の RZ250 がほしい
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 レンタカーを朝イチで返却し、今回の修理騒動は終結した。不具合が直ってしまうとほんとにレガシィはいい車であり、乗っていて気持ちがよく安心感が PT Cruiser とは違う。昨日までは乗り換えたくてしょうがなかったが、今はよほど程度のいい(故障の確率が低い)車が見つからなければ、こいつを売る意味はないなと冷静になっている。

 まあまた異音が出てきたらどうしようという故障への不安はあるが、危機回避力に関しては何があってもダメージを最小化する方向にコントロールでき、車がそれに応えてくれるという安心感がある。チープな車に乗り換えるのはいいが、コントロール性が低い車にはしたくない。こっちで車を買うまで乗ってたバイクの SR250 なんかやっぱ、日本で乗ってた RZ/TZR らスーパースポーツに比べたらコントロール性が低くて、まさに PT Cruiser だったもんなー。

 実際最後に乗ってた TZR なんて、車でいったらインプレッサ WRX だよ。あれ以上コーナーを速く曲がれる乗り物なんかそうそうなかったわけで。ああいう究極の速さをピンポイントで探ることは TZR 時代後半すでに飽きていたわけだが、RZ みたいに普通の交差点に適当にぽーんと飛び込んでトラクションをかけきゅーんと抜けていくコントロールの楽しさは、絶対に手に入れたい。レガはそうした振り回せる軽快さは持ち味になく、バイクで言うと SRX 400 である。ハイスピードで走っていると速く快適だが、低速コーナーでの切れが足りない。もっと小さく軽い車に乗り換えたいのは、よい燃費とともにもっと手の内に入る軽快なハンドリングがほしいからなのである。

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 シーモンキーの第2世代(血縁関係はないので厳密には単なるセカンドグループだが)の孵化が3日ほどかけて昨日でほぼ終了した。すでに成長が始まっており、昨日よりも大きく泳ぎがしっかりしている。こうして覗き込むたびに変化が楽しめるのだから、やっぱりシーモンキーはいいなと思う。全滅したときには本当にがっくりきたが、それはかわいそうなことをしたという良心の痛みよりもむしろ、3週間大きく培ってきたこの楽しさをミスで失ってしまった喪失感だったのだよな。今度こそは水質を悪化させないよう、くれぐれも気をつけよう。

 車問題が解決したので家回りの穴掘りを再開する。右前のクレイドレインパイプを掘り出し、掘り起こしが難しいところはホースで掃除した。クレイパイプの中は半分まで泥が詰まり水などまるで流れない状態。これもまた昔のカナダ建築業の阿呆さで、経年で不可避的にこんなになってしまうものを排水に使わないでもらいたい。あと丸一日あればパイプ設置まで終わる。

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■07/05/19(土) □ 右前ドレインパイプ入れ完了
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 小雨の中、右前ドレインを掘って砂利を敷きパイプを切って入れ水を流してテストし固定した。2年前にさんざやったのでもうこれは手馴れたもので、キツかったが1人で4時間で終了した。ふー。明日砂利を全体に入れれば右前は終了である。ふー。

 しかしMとMKがパイプと一緒に2mのドア(BRの部屋改装用)を買ってきたのだが、こんなものを買って帰ってこれるんだから、やっぱりレガシィはえらい。2年前も今回のリークも、普通のハッチじゃ自力で資材を運んで来れないわけで、それを含めてやはりワゴンに乗っている価値はあるんだよな。

 またレガシィえらいという気持ちが盛り上がり、久々にコーナーを攻めてしまう。このレガシィのコーナリングではバイクのような完璧感はなかなか得られないが、まだ自分のテクニック的に詰められるところはある。

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 買い替えを急ぐ気持ちはもうなくなったが、引き続き候補車たちの燃費やハンドリング情報を仕入れている。それぞれの車のオーナーの実燃費報告がなかなか手に入らない。だいたいアメリカ・カナダ人は大雑把なので、燃費を計っているようなマメな人でも自分の車の【排気量】【FF/AWD】【マニュアル/AT】を明記してくれないんだよな。その3点は燃費情報の根幹で、ないと参考にならない。まあ中古車売買サイトでさえ車の排気量記入欄がない(その代わりに気筒数は必ず明記されている、なぜ?)というお国柄なので仕方がないが。

 またカナダじゃ燃費を「●L/100 km」って表示するのが主流で、これも気筒数を明示するのと同じカナダ車文化の謎である。毎日ちょうど 100km の通勤をしているという人には有用かもしれんが、それ以外意味がないではないか。カナダ人は自分の車が 100 km 走るのに何L使うかを把握して暮らしてるのかとも一瞬思ったが、それは一度 km/L を計算してからもう一度「km÷km/L」を計算しないと出ないわけで、やってるわけがない。ほんとに意味ないのである。

 燃料警告灯がつくまで○マイル走れたなんていう超大雑把な燃費記録をしてる奴もまたおるし、やっぱインチ・フィート・ポンドなんつー理不尽単位がいまだに(一部)使われておる国は駄目である。

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■07/05/25(金) □ レガ頑張ってます
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 次期車候補について調査を続けていると、どんな車のユーザーフォーラムも悲惨な故障事例であふれている。まあトラブルがないと普通の実用車オーナーはこうしたフォーラムへの書き込み自体しないわけで、掲示板はどんな車でもこうなってしまうのだろう。今見たら 96 年式レガシィだって俺のよりもずっとひどい故障に見舞われてる人はたくさんいた(汗)。

 やっぱ車の修理というのは実にめんどくさく厄介なことなので、こうして見ていると皆がホンダ・トヨタにいく(ゆえに中古価格が下がらない)理由もわかるのだった。まあフォーラムを見ればシビックでも故障事例はそれなりにあるが。

 しかしシビックハッチバックで庶民の味方となったホンダが、北米で売れないからといまやハッチバックのシビックを作らずどんどん価格を上げているのが腹立たしい。6年前まで乗っていたシビックワゴンは本当にいい車だったのに。

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 2日ぶりに排水ドレインに砂利入れ。現時点で砂利を入れられるところは完全に完了した。腰が痛い。ふー。

 これをしながら考えていたのだが、さまざまな車フォーラムで語られている問題に比べると、うちのレガシィは割合に丈夫なほうである。今回の CV ジョイント固着→被害拡大にはまったくまいったが、その他はオイルリークとブレーキのオーバーホールだけで、ブレーキは故障というよりは踏みしろ不足→パッド&ローター全交換というチューンアップだったしな。路上で突然死となるような致命的問題や電気モーター切れが一切出ていないところが、うちのレガはえらい。

 現在レガは頑張っており、最も苦手項目の市街地燃費も過去最高の 9.5 を記録している。CV ジョイント交換が燃費と関係あるとは思えないのだが。何も知らないレガでさえ、売られていくのがわかるのだろうか。どうなっているんだよオイうれしいじゃないかまあ飲みなさいとオイルとクーラントを入れてやり、Mと萌を乗せ用足しに走るのであった。このまま当分好燃費をキープし壊れずに行ってくれ、レガよ。

2007/05/17

日記「車が直らないサッドデイズ」

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■07/05/09(水) □ 腰痛持ち
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 掃除掃除掃除、久々に布団叩きを含め徹底的に掃除をした。先週の仕事中に猫背姿勢から腰痛が始まり、昨日外を歩いているときなんかはかなり痛かったのだが、こうして意識して体を使っていると良化する。

 MKが外仕事を始めたので、俺も掃除後合流。やってる間はまあ大丈夫だったのだが、1時間シャベル仕事をするとさすがに腰痛が悪化した。その後飯を作るともう腰が痛くて動けんという感じ。うー。とにもかくにも慢性化しないよう、グキっというショックを与えぬよう注意しよう。

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 カラテ:今日は最初から最後までLSとペアでさまざまな技を掛け合うという内容で、超楽しかった。LSと萌のハイキック打ち合いなんかは、もう見ていて微笑まざるを得ない。

 最後にパープルベルトの上位グループが手伝ってヘッドロックからの脱出というサバイバルテクもやったのだが、相手の髪の毛を引っ張り体勢を崩すという荒業なのでこれはさすがに無理だろうと心配する俺を尻目に、萌はどんどんとやっていた。もちろん相手はヘッドロックに力を入れてないのだが萌はそれはわからんので、「すごい強いマッスルでホールドされたんだけど、私ぜんぜん痛くなかったよ」と誇らしげであった。そうかー。

 しかしこのヘッドロック抜けが始まると、それまでガヤガヤとずっと談笑しながら稽古を眺めていた父兄2名がにわかに興奮し、「カモン○○! 遠慮するな! (髪の毛を)もっと強く引っ張れ!」とヤジを飛ばすので呆れてしまった。あのね武の道はそういうんじゃないんですよ。この父兄らはいつも畳の上を土足で歩いて入ってきて椅子にふんぞり返っているのだが、子供らは先生の薫陶を受けしっかりしても、親はまるきりわかっていないようである。

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■07/05/10(木) □ 空手の心は自制なり
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 シーモンキー:最大 6mm に到達。イーストでもやはり底に食べ残しが堆積しているので、今日はエサをやらず様子を見る。実はここ数日数が減り 100 匹くらいになってる気がするが、これだけでかいのがたくさんいると総数は少なくとも気にならないのでまあ様子見。これが水質によるものなのか俺が水換えで与えたストレスによるものなのかがわからないため、ややナーバスになる。まあ 5mm 級以上はもう成体だろうから今後大量に死にはしないだろうが。

 そして昨日に続きダート掘り。裏も横も穴はでき、あとは砂利を注ぎ込めば排水は万全なり。

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 萌が友達といると空手の型をやりたがりすぎて、友達がやや気おされている気配があるので、カラテをやるときはよくよく注意して、相手もやりたがってるとはっきりしてるとき以外は駄目だよと萌に注意する。悪気がないのはわかっているが、それでも相手次第なのよね。

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■07/05/11(金) □ サッドデイ
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 レガシィ修理終わらず。ハブがアクスルから抜けずパーツ交換不能という事態に陥り、時間が切れた。がっくし。説明によれば別にCVジョイント故障のせいでアクスルが抜けないわけではなく危険もないそうだが、とにかく抜くのはマシンにかけたりして大事&長時間になるため改めて後日ということになる。ため息。がっくし。これが終わったら、次の故障が出る前に買い換えよう。

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 そして帰るとシーモンキーが全滅状態になっていた。絶句。昨日水質の悪化を感じエサを止め、夜も活性が非常に低いなと感じていたが、今朝見たときは持ち直していたのでエサを再開し、それが水質悪化のとどめを刺したことになってしまったらしい。俺が入手したイーストは、シーモンキーのエサとしては5日で全滅に至るほど水質を悪化させる代物だったというわけである。

 あわてて生き残ったものをきれいな水に移したが、残ったのは20匹ほどとなってしまった。泳ぎ方から見てこれらもとても助からない。はあ。成長を毎日楽しんでいただけに心底がっくしきた。もう一度卵から3週間なんて、とても育てる気がしない。ああ、なんて一日だ。サッドデイ。

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■07/05/12(土) □ 次期車検討
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 ふう。昨日の落ち込みから立ち直れないでいる。最終的に残った20匹のうち半分も姿を消し、全滅一歩手前となっている。

 次に買う車についていろいろと調べてみると、燃費最強でかわいいトヨタエコーハッチバック(旧型)は4人しか乗れないことが判明。これでは家族全員で移動することができない。セダンはかっこ悪いしハッチがない車なんて乗りたくない。没。

 2004 フォーカスが信頼性が高まり辛口のコンシューマガイドのベストピックになったとの記事が見つかる。とすると不具合を恐れてフォーカスを落とす理由はなくなる。しかしフォーカスの実燃費は 11 以下。うーん、レガシィよりははるかにいいが微妙だ。シビックには完敗し、アコードと同等というところだろうか。

 うーん。燃費のいいフォーカスか、5人乗りのエコーか、安いフィット(まだ中古なし)がほしい。カナダの車選びは永遠に解けないパズルだ。

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■07/05/15(火) □ PT Cruiser を借りる
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 シーモンキー第1世代は今朝絶滅を確認。ごめんよなあ。気を取り直して第2世代となる卵を投入。みんな頑張れ。もうあらゆるケア技術はマスターしてるぜ。

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 レガシィ修理:今日も諸事情で終わらず、代車を借りることになる。「もうこのスバルは売ろうと思うが、たとえ売るにしてもこれを直さないことにはなんとも」と車屋にいうと、「しかしそんな売るほどバッドじゃないじゃないか」とのこと。実際試乗したプロの目で見てそうならば、この故障さえ直れば普通に下取りに出せるだろう。ふー。

 代車はクライスラー PT Cruiser というあのクラシックカー風のやつで、もっと小さいのかフォーカスに乗りたかったがなし。乗り味はなるほどアメリカ大衆車はこういうものかという感じ。ノバスコシアで借りたクライスラーとおそらく同じプラットフォームで、吹け上がりが軽快なエンジンと低いローギアでひゅっと出るが中速からは伸びず、直線はソフトで快適だがコーナーではぐらっと傾き怖い。

 それにどこを触ってもいじってもチューニングがチープだなあと実感する。ウィンカーレバーの入りの悪さ、ブレーキのタッチの悪さと車体姿勢の崩れ(毎度シートから身体がずり落ちる)、アクセルの軽さとコントロール幅の狭さ、軽自動車のような音がして閉まったかどうか目で見ないとわからないドア、中ががらーんと広いせいでドラムノイズがズンズンと飛行機みたいに耳を圧迫することなどなど。逆にいうとレガシィはその全てがよくチューンされた車なのである。まあしかしそういう心地よさは5年半十分楽しんだわけで、燃費さえよければ車なんてこんなもんでも我慢はできるなという気もする。この車は燃費まで悪いが。

 PT Cruiser のよいところは駐車場のバンプでの突き上げがレガシィより少ないこと、明色塗装で中が涼しく、朝はすぐヒーターが温まること。そうした実用性はなかなか高い。車なんてこんなもんで十分かもな。......しかしやはりレガシィが恋しい。早く帰ってきてくれ。出費に負けて売ることはもう決意したが、こんな夜にお前に乗れないなんて。



 萌の空手着が届き、今日は初めてみなと同じ胴着でカラテをやれた。かっこいー! しかし帯の締め方とか俺にはまだ全然覚えられん。きちんと教わらねば。

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■07/05/16(水) □ レガシィパーツ待ち
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 PT Cruiser でMと萌を送って買い物をして帰る。乗りにくい車だが、Lougheed を帰ってくる頃には慣れてしまって、完璧に走らせられるようになってしまった。ロールももう怖くないし、うちのレガシィみたいに滑るレザーシートじゃないので、コーナーでのポジションも案外決まる。

 修理は今日もパーツ待ちで終わらず。がっくし。バンクーバーでスクーターが壊れ同時にヘルメットを盗まれたとき以来の脱力である。日本でもバイクを盗まれたことが2度あるし、俺って乗り物運がぜんぜんないのかもしれない (;_;)。

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■07/05/17(木) □ エリオを眺める&レガシィ戻る
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 天気が崩れ寒さが戻る。萌を送って帰る道すがら、次期車候補して突如浮上しているエリオが止まっているのを見た。改めて見ると悪くない形をしている。実用性を犠牲にしてもミニマムを追及したエコーに比べると野暮ったいが、シビックのクラシックな血筋をまったく引いていないフィットや、未来の掃除機みたいな Matrix よりは好みである。燃費がよければ安く広く燃費がいいの3拍子なのだが、どうなんだろう。

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 銀行に用事があったのでついでに向かいのスズキに行って、エリオ中古の内部を見せてもらう。ドライバーズポジションは PT Cruiser みたいなバン式ではなく普通だった。これはよい。そこにシートを合わせて後ろに回ると、ひざ回りは十分にある。実はレガシィでも前を俺に合わせると後ろはけっこう狭いので、まったく同等かひょっとするとこっちのほうが広いかもしれん。後席の幅はまあ普通で、シートのすわり心地はいたって普通。十分快適だ。

 そしてカーゴは、なんと昔乗っていたシビックシャトルとほぼ同等なのであった。後席真ん中の非快適ささえ我慢すれば、一家揃っての旅行も楽勝そうである。フォーカスと同じ全長でこんなにキャビンもカーゴも広いのだから、いかにエンジンルームが小さいかということだ。パッケージングは素晴らしい。シビックシャトルの再来だなこれは。ドアや外板のチープさも含めてシャトルと同等だし、違いは10数年分の安全性向上だけだと思われる。

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 ●18:59 はー、やっとレガシィが帰ってきました。最終的にもう1個デカいパーツがいかれていたとのことで、工賃は大幅にまけてくれたのだが初期の予想とは桁が違ってしまった。しかしここまで不運が重なるともう費用などどうでもよくて、ただただ終わったことがありがたい。萌を連れて行った車屋のパーキングで、「お帰りスバルー」などと言いながら自転車を積み込んでいると、心底うれしい気持ちになった。ふ~~~~。

 そしてMを迎えに夜の Lougheed を走ると、もーやっぱこのレガシィは良い。このフラットライドの心地よさとあらゆる操作に対する車の動きと、3速でボクサーエンジンがすーっと吹けていく感覚(速くはないが)は、これまでかけた手間や費用をみんな許してやりたくなるものがある。2日他の車に乗った後だけにつくづくその良さがわかる。やっぱ近い将来に乗り換えるにせよ、こいつに乗ると今あせることはないと思うよと言うと、あなたをハッピーにするんだからこの子をキープしなさいよとMは心優しい妻的に答えるのだった。うむ。―――まあでも燃費問題もあるから、気長にいい出物を探し続けよう。

2007/05/08

日記「萌@両手ピアノプレイヤーへの第一歩」

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■07/04/27(金) □ シーモンキー水質問題
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 シーモンキー孵化後1週間経過。水槽がだいぶ白濁してきたのが気になって仕方がないので(白濁は全滅への道と先達の誰もがいっている)、生体を残して汚れだけを捨てようとしたが、無駄な努力であった。ゴミとシーモンキーとがほとんど同じ大きさなのだから分離のしようがなく、汚れた水を別容器に移そうとすると生体も一緒に入ってきてしまうのである。頑張っても透明度5割戻しくらいしかできず。

 いまだ 300 匹ほどから減っていないが(少量残った卵からまだ孵化が続いている可能性もある)、これが容易に目視できる 3mm くらいになってくるまで待って、なんとかゴミと分離するしかないよなあ。とにかくみな元気なので、換水可能になるまでこのまま頑張ってくれ。

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■07/05/03(木) □ 泳ぎ方が優雅に
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 シーモンキー14 日目:昨日今日は数も活性度も安定。最大のやつ数匹は 3mm 近くに達し、エビの形になってきた。こいつらはすでに尻尾の巻き方や泳ぎ方から個体として判別できるので、姿を見かけるとうれしい。

 日本のシーモンキーブリーダーのページでは過密による全滅ケースがやたらと報告されているのだが、うちのはそうしたケースに比べるとすごく安定しているようである。水質が日本とカナダとでは違うのかな。もともと北米産のエビだし。

 大きく育った連中を眺めているとなかなか気分がよい。脚の使い方が効率的になって、泳ぎが優雅になってきた。このくらい優雅にすいーっと泳いでくれると、立派なアクア系ペットである。Mもついに「大きくなってきたわね」と、これまで気にもかけなかった水槽を初めて意識的に覗き込んでいる。

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■07/05/05(土) □ ファイナルファンタジー5
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 13:01 仕事終了。さあ自由だ....というわけでもないが(家の掃除と車の修理と庭のタンポポ駆除が差し迫っている)、ともあれ一息。

仕事が終わったので萌にファイナルファンタジー5をやらせてやる。「クロノトリガー」もこないだちょっとやらせたが、第2章に入ったらダークで退屈な未来世界を延々と歩かされ、萌はそれなりに楽しめても俺が辛抱できずやめてしまったのである。やっぱドラクエ/FF以外のスーファミRPGは全滅だというのが正直なところ。ドラクエは大人の文字RPGなので萌にはちと地味すぎ、やはりFFシリーズしかないのだろう。FF5は出だし軽快でなかなか楽しい。

 萌は2本目の前歯が抜け、マンガみたいな顔になってます。

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■07/05/06(日) □ 消防署フェア
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 市のフェアがあるというので楽しみにしてたのだが、シティフェアではなくシティ消防署フェアであった。心配性のMが好きな予防安全の講習がメインで、大人にとってはまあなるほどで意味のないイベントではないが、連れて行った萌とHNにとってはちょっとうーんであった。カナダ人は教条主義的にマジメなので(うちの奥さんは特別にそう)、窓際にベッドは置くなとか枕元に水槽は置くなとか、子供が意味がわからず退屈していてもとにかく延々と喋るんだよな。地震による停電暗闇で煙に巻かれたらなんていう実習もあって萌はちょっと怖がっていたし、うーんなんだかちょっとマジメ過ぎるカナダ的イベントであった。

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■07/05/07(月) □ レガシィ修理か乗り換えか
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 はー、さて。車を修理せねばならない。最近交差点など右ターン時にステアを大きく切ると、ディファレンシャル関連のどこかからカリカリとノイズが出るようになってしまっており、どう考えても修理が必要なのだ。しかし費用がかかりすぎるようであればこれを機に高燃費の車に買い換えようという方向でMと話がまとまりつつある。レガシィの下取り価値が現在売値相場の半分くらいあれば、トヨタエコーなどのサブコンパクト=超高燃費車の中古が視野に入ってくる。

 エコーは家族5人全員乗車の旅行時には明らかに小さすぎるが、それは年に二度ほどのことでなんとか対処できるし(他の親戚の車に1名ピックアップしてもらうとか)、燃費はハイブリッド以外のレシプロで最高なのだ。ハンドリングを求め欧州フォードのフォーカスに乗りたいという気持ちも、最近はあまりなくなっている。ハンドリングよりも燃費だ。レガシィよりフォーカスのほうが大幅にハンドリングがいいということはありえないが、エコーなら燃費 1.5 倍以上が確実に得られるのだ。これは精神衛生に非常によろしい。

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 カラテ:萌もだいぶ動きが板についてきた。同じ防御の型の繰り返しでも飽きることなくやっていて、あれは子供でもやってて気持ちいいんだろうなあ。

 しかしこの先生は沖縄でカラテを覚えたそうだが(指導はなまった日本語)、どういう流派なのだろう。ネットで調べてもよくわからない。見ていて気づくのは、腕を頭上でクロスして相手のチョップをブロックするとか、横からの相手の中段突きを手のひらで受けチョップを返すとか、相手が注文どおりの動きをしてくれなければ成り立たない型が非常に多いことである。つまり実戦空手ではなく、空手と舞踊の決めポーズを合わせたような流派なのだ。強さを追求するなら向いている流派とは思えないが、萌のようにかっこよさに憧れている子供にはこれがぴったりな感じがする。LSのお母さんはもっとずっとハードな流派で、若い頃はトーナメントに出て骨を折ったりしたのだそうである。しええええ....(^_^;;)。このクラスがそんなんでなくてよかった。

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■07/05/08(火) □ 萌@両手ピアノプレイヤーへの第一歩
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 シーモンキー:昨日全換水し(※)、エサを最も一般的らしいイーストに切り替えたのが効果大で、キッチンに強い陽射しが差す今日はすごい活性度になっている。体をくねらせて脱皮しようとしているやつらが目に付く。サイズも初期に生まれたのは全員 4mm になり、5mm 級も現れてきた。でかい。これだけでかいのがワラワラいると 1.5L のビンでは狭く感じてくる。密度が高すぎてちょっとグロテスクな感じもする(^_^;;)。水中酸素の面から見ても、このまま全匹成長が続くともっとサイズの大きな水槽に切り替える必要があるなー。
(※)結局台所用巨大スポイトを買ってきて、モンキーたちを10匹ずつ吸い込みきれいな水に移してやるという荒療治が一番効果的なのであった。モンキーたちにはどえらい嵐状態で大変だろうと思ったが、怪我をしたり犠牲になったものは結局ゼロ。これでよし。

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 車の修理見積もりをを車屋に頼む。$1000 を超えるならぱもはやと覚悟は定まりつつある。チェック中近隣の車屋でエコーを探してみたがなし。初めてフォードフォーカスの中に入ることができたが、意外や後席の狭さを感じた。前後左右すベてレガシィよりも窮屈な感じ。FFで後部にメカはないはずなのに、なんでああ余裕がないのだろう。しかしフォーカスで窮屈に感じてはサブコンパクトなんてとても乗れないなあ。サイズを一気に2段落としだもんなあ。難しい。

 車屋に戻ると診立てはCVジョイントだった。やはりそうか。これはどんな車でもありうることで、想定内の一番軽度な故障ではあるが、ホイールをはずしてブレーキをはずしてドライブアクスルをはずしてだから費用は最低でも $500 コースか.....と思ったら、俺がひいきにするこの車屋は良心的で、パーツ $160 で工賃込み $300 だというので即決、金曜に直すことになる。やれやれ。ほっ。あのCVジョイントブーツが裂けていたのだろうか。俺は下を覗いていても気づかなかったので、やっぱ車というものはたまにはオイル交換に出して、底からチェックしてもらわないと駄目なのかもしれない。やれやれ。ほっ。

 そういうわけで高燃費車乗り換え案は来年以降に繰り越し。それまでにスケジュールに入る大メンテは特にないし、費用を最小限に抑えていけるだろう。やれやれ。ほっ。燃費の悪さ以外は乗ってて楽しい愛するレガシィなので、ほんとやれやれである。

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 ピアノ:今日はもうのっけから「ハウル」をやらせていただく。「いいわねえ、でももうちょっと気持ちを込めて強く弾いてみよう」などと励まされ、萌はタメと力をキーと顔の表情(笑)に込めて弾いている。ここまで半年は、独学ロックギター親父には耐え難い基礎の積み重ねが続きじりじりさせられたが、突然ものすごいペースで俺が望んだ方向=好きな曲の習得に進み始めた。素晴らしい。最後には単音だが左手でベースを入れる練習もしていて、萌は出だし4小節が両手で弾けるようになってしまった。す・すんばらしい。感動。MK先生ありがとうございます!

 ピアノの帰りに、Mの運転で半年振りくらいにレガシィの後ろに乗った。広く快適でいい車である。こいつの修理代が恐れたよりも安くついただけで、その他にもいろいろと心配事がある人生だが気持ちがずいぶん楽になった。

2007/04/29

日記「シーモンキーブリーダー」

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■07/04/17(火) □ ジブリ・ソングブック
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 萌は風邪が治り学校へ。昨日に続き雨なので俺とMは掃除。先生が日本から帰ってきたので久しぶりにピアノ、ついでにシーモンキー(ブラインシュリンプ)の卵をゲットと、いろいろ生産的な一日であった。

 ピアノのMK先生が、お願いしておいたジブリのピアノブックを買ってきてくださり、今後萌はベーシックスだけではなく念願のジブリソングを教えてもらえることになった。初心者用に簡略化されたアレンジを先生がさらに簡単にアレンジしてくださるそうで、試しに弾いてもらうと俺の耳コピーでは絶対にとれなかったえもいわれぬ和音が左手に入っており感激。やっ・た。

 夜、シーモンキーの卵を投入。萌が一振りで入れすぎたような気がする。水の温度が低すぎるかもしれないが(室温マイナス数度で18度くらいか)、卵は$5で事実上無限にあるので、何度でも試してみよう。

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■07/04/18(水) □ カラテ3回目
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 カラテ3回目:今日は皆が型を披露した。LSなど数人を除き、みな競技に出たことがあるらしい。実際あの兄弟の1人などは相当に達者で、次の色の帯をもらえるレベルにあるんじゃないだろうか。萌はすでにハードさには慣れたらしく、最初から最後まで楽しく練習した。実際このカラテクラスは予想外にいい。毎回新たな技が学べて楽しさ一杯だし、突きや蹴りのバランスが目に見えてよくなっている。

 先生が萌につきっきりで、クラスのペースが大きく落ちてるのが相変わらず気になるのでそう先生にいうと、「いやいや、この連中もみな最初は同じようにつきっきりで教えてもらっていたんだよ。みんなそういうものだとわかってるさ、心配するな」とのことだった。あーなるほど、だったらいいですね。

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■07/04/19(木) □ シーモンキー孵化!
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 シーモンキーが孵化し始めた。卵投入後24時間経った昨夜すでに数匹いるなと思ったが、今日水槽に日が差して温度が上がったおかげか、すでに数百匹孵化している。投入した量が全部孵化すると水槽の酸素が足りなくなりそうなので、この程度でとどまってくれてもよいのだが。子供のとき以来30年以上ぶりに見たが、ピコピコと泳いでいてやっぱかわいいぜ :-)。

 シーモンキー用にエアストーンも購入したが、ポンプは予算を大幅に超えていた。全部ひっくるめ子供の小遣い内で完成せねば面白くないので、ここは工夫でカバー。

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■07/04/20(金) □ シーモンキー大量孵化
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 シーモンキーは日が当たって水温が上がったのが効いたか、なんと投入ほぼ全数の卵が孵化してしまった。適正数は不明だが、検索によれば、親まで成育させるには「30-40 匹/リットルくらいが上限」という経験則が見つかり、途中での自然淘汰を考えてうちの 1.5L で上限は 100 から 200 あたりだろう。なんとかせねばならない。うーむ。

 とりあえずエサと水質の問題が発生するのはまだ数日先なので、空気だけは不足せぬようにとエアストーンで空気を送り込む。しかしこういうのは楽しい努力だ。ちまちまと泳ぐシーモンキーを見てると和むしな。一日のうち何度もキッチンに行って眺めてしまう。

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■07/04/21(土) □ シーモンキー水交換
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 シーモンキー3日目:昨夜から急速にシーモンキーの活性度が下がってきて、いよいよ過密で空気が足りずこのままでは全滅という感じになってきた。水換えを行うべきか。しかし水換え自体が幼生にはストレスだろうしなあ。

 いろいろ考え、水を生体ごと別容器に移し、底のゴミや孵化しなかった卵などを捨てて水槽をよく洗い、水を戻す。ゴミにまぎれて底のほうにいたであろう生体は、どうすることもできないので合掌 (=_=)。これで水質と酸素環境はだいぶ改善したはずだ。

すでに生まれて3日目でケムンパス的形態がよくわかるほど育ってきているやつも多いので、今夜からえさを少々与えてみたい。育成に燃えてるのは俺だけで萌は孵化以後はぜんぜん興味をなくしているが、エサをやるなど関わりあればまたペット的興味も湧くだろう。ためしにエサを少量与えてみると、食べているような様子も伺える。推定300匹は素晴らしく元気で、これはいけそうな感じ高し。子供の頃は1週間/1mm 以上には育てられなかったが、情報の揃った現在なら大人にできるのではないか。体の形がわかる数 mm にでも達してくれたらめちゃくちゃうれしい。

 シーモンキーの記事を昨夜いろいろと読んだが、藻(植物プランクトン)を発生させて自律環境にしてやるのがベストらしい。つまり循環系を完成させ水換えもエサやりもいらない小宇宙的アクエリアムにするのが一番長生きさせられるのだそうだ。藻の発生といっても塩水ゆえ放っておいては発生しないわけで、サンゴ砂とか植物プランクトン溶液が必要らしい。

 しかしサンゴ砂はともかく、植物プランクトン溶液なんて微妙なものがカナダで売ってるのか不明だ。実際近所の巨大ペットセンターにこないだ行ってみたが、実に大雑把な品揃えだったからな。他の巨大スーパーと同じで、一番売れ筋の品が山ほど積まれているだけで、選択の余地がない。シーモンキー関連製品がゼロだったのは仕方がないにしても、小型エアポンプやスポイトさえ売ってなかったのには呆れたぜ。日本みたいに細かい製品は売ってないのがカナダです。

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■07/04/24(火) □ ピアノで「ハウル」
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 シーモンキーは終日みな素晴らしく元気で、泳ぎ方もみな速くダイナミックになっている。こうした成長をひしひしと感じる快調さはすでに子供の頃の限界は突破してるなと思う。こうしていい調子であるときは手を出さないのが鉄則らしいのだが、なにしろ数が多く活動量が激しいので栄養と水質(酸素)が心配で、エサをやりフレッシュな水を 500cc 足してやる。現在 1 mm は超えた。早く数 mm になって俺を安心させてくれ。

 萌ピアノはついに「ハウル」を習い始める。まだ右手だけだが、指使いも習うので、自己流で音だけ拾うのとは習得度が違う。よしよし。

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■07/04/25(水) □ 健全な精神はカラテで
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 カラテ:今日は前半はブロック&アタックのコンビネーション、後半はスパーリングだった。萌は当然スパーリングはできないので別メニューで型を教わる。次のクラスの紫ベルトの子が2人、先生にいわれて師範代として萌に型を教えてくれたのだが、この2人が実にいい子で、泣ける。小学生くらいで小さな子に親切な子供というのは実はなかなかいないので、やはり健全な精神はカラテで研ぎ澄まされた健全な体に宿るのかもしれない。素晴らしい。

 しかし萌のクラスで最もレベルの高い白帯に横線3本の子らとこの紫ベルトの子とでは、技の切れが歴然と違うので驚いてしまう。紫ベルトの子はもう先生と同じ角度とバランスがぶれずに横蹴りができるのである。かっこいい。惚れ惚れする。白帯横線の子たちはスパーリングが始まると、体が引けて型をさっぱり忘れ見栄えのしない横カカト蹴りになってしまうのだが、紫ベルトの子たちのスパーリングも一度見てみたい。

2007/04/16

日記「熱きRPG血統」

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■07/04/05(木) □ 名作「タクティクスオウガ」終了
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 昨夜タクティクスオウガの正義編を終了した。物語のハッピーエンディングが5分くらいも流れ、これが非常によい味わいであった。正義編でもストーリー的に嫌なところはけっこうあったが(ヒステリック王女カチュアなど、最強の魔法使いでなければ仲間に戻したくなかったぜ)、このエンディングでかなりさっぱりする。

 しかしこのストーリーはさておいても、本当にすごいゲームである。同じ作者なので興味がわいて、「ファイナルファンタジータクティクス」を6年ぶりに起動し比べてみたが、一度TTOをやってしまうとFFTはもうとてもやる気になれない。戦闘マップが狭く使えるコマも半分の5人なので、「こっちへ人数を割いて横から攻撃して....」といった一番楽しい戦略部分が皆無だと感じる。マップが狭くて敵の魔法が強いのでどうしたって逃げられず、結局ゲスト出身の強いキャラクターに「魔法剣」で一気に片付けていただく以外にやることがないという感じ。昔はこれを楽しんだが、今にして思えばこれはキャラを育てるだけのゲームだったんだろうなということで、シンプルかつ緻密な育ての楽しみと究極の戦略を楽しめるTTOの圧勝です。

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■07/04/07(土) □ 最強RPG家庭
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 昨日はサイドのトレンチを掘り、フロントサンプのパイプを最終調整して埋め、サンプの泥を可能な限り掻き出し、MKが簡易ふたを作ってフロント周りの完成となった。あとはバックとフロントをパイプでつなぎ電装屋に来てもらえば排水システムは終了である。体はもーギシギシに痛いが、しっかり働き成果が上がったので気分がよい。

 今日は俺もMKも休。萌は朝 Playstation のRPG「ブレスオブファイア」というゲームをMKのところでやっていた。MKが持つ「ファイナルファンタジー9」は、俺が日本語版をいずれ買ってきて萌の日本語テキストとしたいと考えているので、MKが気を利かせて別のアニメっぽいRPGを探してきてくれたらしい。上でも下でもRPGをやらせてもらえて、萌はRPG的に最強な家庭で暮らしているといえる(^_^;;)。

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■07/04/09(月) □ 浸水箇所をついに発見
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 夜中雨が降り続き俺の意識はそれを捉えて熟睡できなかったのだが(フラッドの不安ではなく水位への興味で)、起きてみると水位は依然としてパイプ以下だった。ポンプを稼動させるまでもない。ふー、やはりノーマルな雨ではテストにはならんのか。

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 雨がやみAKさんが萌を友達のところへ連れて行ってくれたので、俺は3日ぶりに外仕事。穴を掘って掘って堀りまくる。そしてついについにサイドのコンクリート浸水の箇所を特定した。当家リークの歴史で初めての直接リークポイント発見である。興奮してMKに電話。これをふさげば右サイドは完璧だぜ。

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■07/04/10(火) □ 浸水穴をどうふさぐか
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 昨日の穴掘りで激しい腰痛を感じつつ目を覚ます。うあ、これがギックリ腰というやつだったらどうしようとビビったが、起き上がって動かすと腰は動いたので単なる筋肉痛であるようだ。やれやれ。

 そういうわけなので午前中は無理せず家事をし、穴掘りは午後少々にとどめた。昨日のリーク箇所の外壁を仔細に調べたが、目に見えるクラックはやはり見つからない。仕方がないのでまた水を入れ、どこまで水がたまるとリークが始まるのかを確かめる。水位と内側から水が出るポイントは一致し、そのあたりにクラックがあるのは間違いない。が、どうやってふさぐかうーんというところで時間切れ。これだけでももう体がギシギシで、狭いところでの作業は本当にきつい。使える筋肉の部位が非常に限定されるからだろう。うー。

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■07/04/11(水) □ カラテとテコンドー
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 萌のカラテレッスン二度目。まったく実にハードなクラスで、萌は手刀の打ちすぎで最後は脇腹の筋肉痛になりリタイヤしてしまった。初心者の萌が加わったことでクラスのペースが大きく落ちてるのも申し訳ないし、もっとレベルの低いところに移行するべきかなあと考えながら見る。しかしこのカラテが駄目だとテコンドーしかなかろう。町内のテコンドー道場も一度見たことがあるが、あれは同着を着て飛び蹴りの動きを入れたマット体操を楽しむという感じで、武道では全然なかったからなあ。

 一緒に見ていたカラテ出身のLSのお母さんに、「テコンドーって、オリンピックなんかで見てもルール下で技の切れを比べあうという感じで、武道というよりもテニスとかの対戦スポーツに近いという感じがするんですけど、なんでカナダじゃカラテよりも人気がある(道場数が多い)んですか?」と質問をぶつけてみる。すると、「そんなの宣伝のうまさに決まってるじゃない! オリンピックだって政治力で種目として入ってるわけだし!」とえらい剣幕で答えが返ってきた。やっぱそうでしたか。

 ともあれまあ、このハードな内容についていけるようになれば萌の体力はその分上がるわけなので、本人がくじけない限りここが我慢のしどころであろう。

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■07/04/14(土) □ 熱きRPG血統
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 MKとともにサイドを一気に穴掘り。しんどかったが、天気もよくて好調に頑張る。

 ファイナルファンタジーが終わり、RPG的手持ち無沙汰な萌に次にやらせてやるゲームはなにがよかろうかと考えていて、「どうも『クロノトリガー』ってのが面白そうなんだけどさ」とMKに相談する。と、「ああ、あれは萌は絶対喜ぶよ」と即答が返りひっくり返った。お、お前やったことあるの? ドラクエとファイナルファンタジーだけじゃなくて? なんでそんなに日本のゲームを知ってるんだよと問うと、「だって僕はRPGが好きでたいていはやってるからね、そしてRPGはたいてい日本製だからね」とのことであった。たしかに細部が勝負のRPGは日本製に限るのだろう。

 MKがいうにはBVのところのBTもRPG狂だそうで、「僕が27、BTが17、萌がもうじき7歳、つまりこの一族は10年おきにRPG好きが現れるわけだよ」と分析していた。そうか、そういう遺伝子が流れる血脈だったのか。

 まあその血統面の特徴をそんなに強く促進する必要もまるでないので(^_^;;)、いよいよ萌が我慢できないというときまでは「クロノトリガー」を温存しておこう。

2007/04/06

日記「初のカラテレッスン」

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■07/03/24(土) □ 新排水システムのテストはハードすぎた
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 MとMKの話し声で目が覚める。あ、やはり駄目だったかとそれで覚り起き上がる。少量ながら夜中にリークが出たらしい。ふー.....。

 MKは裏にもサンプをつくり、その水をフロントサンプへ流すとファイトを燃やしている。バックはそれはいいのだが、右サイドがなあと考える。

 フロントサンプを見てみるとシティ水位はやはりうちの配水管の7割にまで達しており、やはりポンプなしには水は出て行かないのだとわかる。こっちにポンプを入れたことは間違いではなかった。ただただ昨日心配したとおり、フロントの対処だけでは十分ではなかったのだ。やることはほぼ決まった。裏にサンプをつくり、ホースでフロントへ送るべし。

 水がどこから来るのかを突き止めるため、結局ドライウォールをはがすしかなく実施。これで当分は自分の寝室に戻れないことが確定したBRが泣き始める。無理もない、みな泣きたいのである。

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 俺は気晴らしに、最近始めたファンタジー系シミュレーションゲームの「タクティクスオウガ」をやる。このTTOは最高に面白い。強い敵にあたって何度かリセットし、左から来る敵を硬いドラゴンを橋に置くことでとどめ、そのドラゴンには遠くから毎ターンヒールをかけて命を保ち、その間逆側から総力を挙げて敵ボスを叩くという方法で見事に仕留めることができた。勝機を見出し、「今だかかれ!」とボスに向かい皆で殺到しやっつけるのが、実に楽しい。

 結局その後水は出ず、何もできることはなく日が暮れた。無力感で体も動かない。

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■07/03/25(日) □ できることを少しずつ進めるしかない
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 夜ドレインのことを考えて眠れず、起きてもいったいどうしたらいいのだと途方に暮れていると、とりあえず家具を移動してBRの生活スペースを確保しようとMKが提案する。具体的に動いている間は絶望も薄れるのでありがたい。

 MKと作業を続けながら、「何をしてもリークを止められないからさ、俺は本当に敗北感と無力感で、頭も体も働きが鈍ってるよ。BRなんかあの年になって自分の部屋が駄目になってしまったんだから、さぞかしひどい気持ちだと思うよ」と話す。MKは、「僕はそういう敗北感とかぜんぜん感じないタイプなんだよね」だそうだ。どんな事態だって好転は可能だと感じられるのだという。お前さんは若くて前途洋々だしなあ。えらいよ。

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 MKの部屋の壁は目に見えるほどのダメージは受けていないことが判明。となると右フロントはフロントサンプで問題なく処理されていると見ていいだろう。バックだけであれば、MKの案通りそちら側にもサンプを作り水を呼び込めさえすれば、BRの部屋をドライにできる可能性は高い。

 というわけで裏にサンプ穴を掘り始めたが、地表1m以下は水がまだありすぎて掘ることは不可能であった。しかしドレインパイプは見ることができ、その周りだけはきれいに水が引いている。つまりここもまたアゲイン、2年前の努力はちゃんと働いていたのである。ただただ近年のBCの雨には十分ではなかったということなのだろう。はあ。

 隣のJKが言うには、昔は彼の家もこれほどのフラッドはなかったそうで(彼の家はシティドレインから水が逆流して吹き上げているとのこと)、山の上と川際でどんどんと木を倒し家を建ててながら、排水システムは何も改善していないシティが悪いのだと彼は憤慨している。署名を集めて市役所にねじ込むのだそうだ。頼んます。

 それに加え、こんな雨の多い土地にベースメントなんかを作り続けたBC大工業界の阿呆さが、そこらじゅうの家で悲劇を呼んでいるのである。MKによると、「BCの古い家は全部ダメだ、ノバスコシアの家はもっとしっかりしている」だそうだ。こうした浸水などの修理で儲けてるのもまた大工業界だろうしな。腹が立つ。

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■07/03/29(木) □ サンプとシーモンキー
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 バックのサンプ作業本格化。サイドをまずは掘りきってから次に移ろうと思ったのだが、MKは新しいものを仕入れて試すことが最大の喜びなので早くサンプを作りたくて我慢できない様子。仕方がないのでサンプとポンプを買ってきて、穴を掘り入れてみた。深さは十分に掘れたが、固定が難しく時間切れ。

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 この水対策に追われ終日欝な気持ちを打開すべく、MKの部屋を片付けていて見つけたシーモンキーの卵を、萌と水槽をつくりトライしてみる。お父さんも子供のとき3回くらいこれにトライしたよ。かわいいんだよ。

 萌はすごく興奮してたのだが、残念ながら孵化せず。メーカーサイトによると「10年ものが孵化した例もある」とのことで、俺がこれをクリスマスにMKに買ってやったのは96年くらいだと思うので、ちょうど賞味期限が過ぎていたのだろう。卵だけなら金魚のえさとして安価らしいので、今度買ってこよう。

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■07/03/31(土) □ カラテをやりたい萌サカタ
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 昨日はパイプ周りをちょっと掘る以外に特にすることがなく、丸一日オフを取ってしまった。まあ洪水以来休みなしだったので1日くらいは許される。今日はサンプの泥を全部掻き出しポンプを入れた。これで排水は完璧である。残るは壁の防水とドライウォールと床。ドライウォールは2度目床はもう3度目なので(1度目は俺がやったわけではないが)、つくづく憂鬱だ。

 「タクティクスオウガ」はもう終盤まで来ている。最高。12年も前のスーファミでありながら、なんというすごいゲームであろうか。ある種究極のゲームに出会ったという気がする。
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 ファイナルファンタジーのティファに感化されて萌がやりたがっているカラテの先生に電話。来週から開始することになった。



「―――それでモエはマーシャルアーツの経験はあるのかね?」
「いやないですが、ゲー....あーあのカンフー映画とか好きで真似してるんです(さすがに「ゲームのカンフー使いキャラに憧れて」とはいえない)」
「あー、まあああいうのとカラテはだいぶ違うけどねー」
「あ、わかってますわかってます、よーく言い聞かせてあります(汗)」
「で君は経験があるの?」
「僕は日本人だから、子供のときからカラテその他の格闘技はさんざ見てますよ。もー大好きで。ほんと。見るだけですが」
「あー、見るだけね」


 なんかがっかりさせてしまったようだが(^_^;;)、まあよし。

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■07/04/04(水) □ 初のカラテレッスン
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 雨が降ってきた。テストになるよう本降りになってくれ。ホースを通す溝を掘ろうと思ったのだが、ホース自体がつながらない(ジョイントがパッケージに入ってなかった)ので掘っても無駄であるので中止。これにかかりきりで最近できなかった掃除をする。ふー。もうつくづくこの洪水対策には嫌気がさしていて、これに加えて急ぎの翻訳仕事が入ったらどうするのだといった悪夢を毎夜見ている。

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 萌が初のカラテレッスン。最初は構えと正拳突きだけを延々とやらされるかと思ったら、のっけから1年くらいの経験があるLSたちと一緒に型のメニューを一通りやらせてもらう。60分間休みなしで型を打ち続けるという思いもよらぬほどド根性道場的なハードな内容でびっくりしたが、萌は今とにかく「たあっ! とあっ!」とカラテのあの動きをやりたくて仕方がないわけで、望みがかない超嬉しそうであった。先生も今日はほとんどの時間を萌について教えてくれたし。

 しかしさすがにLSたちと萌とではまるで違う。LSが一番小さくてレベルが低く見えるが、それでも足腰の切れと体幹の安定が萌とは段違いなのだ。すごい。そしてあの無口なLSが、腕はこうで足はこうなのよと手取り足とりで萌に教えてくれるので、2人のあまりのかわいらしさに胸がじーんとするのであった。

2007/03/23

日記「萌のファイナルファンタジー VII、ついに終了」

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■07/03/11(日) □ 史上最大のリーク
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 昨日からの雨がやまず、これはまずいなと午後ベースメントの床をチェックしにいくと、やはりリークが始まっていた。そこからMとともに延々かかりきりなのだが、今回はもうタオルで食い止められないレベルに達している。吸い取りタオルを交換する手を一刻も休められない。俺は前回にも増して絶望的な気持ちになってるのだが、事態が悪くなればなるほどやけくそなパワーが出るM一家は船乗りの歌を大声で歌いながら、延々と水取り作業に励んでいる。えらい。

 その後MKの部屋も若干だがサイドからリークが出てることが夕方判明。BRの部屋のサイドからも水が大量に出てきて、もうお手上げとなる。水処理はいったんあきらめて、家具に下駄をはかせてダメージを食い止めることにした。実際どうしたらよいのかもう誰もわからない。隣のJKの家も水が床の排水溝から吹き出すありさまだそうで、彼が見てきた川のほうなどもっとひどい状態で道路が冠水し、浸水の家多数とのこと。

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 10時過ぎに雨がやみ、後は相撲が終わるまで時々降りていってタオルを換えるだけで済んだ。床も乾き始める。しかしさてこそ。明日はどうしたらよいのか、それすらもわからない。

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■07/03/12(月) □ 2年前の努力は無駄になったわけではない
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 雨がやみ、とりあえず俺は前庭のサンプ(雨水をいったんためる排水口)を掘る。まったく2年前と同じ、ファインな状態であった。泥がたまってもいない。ただただ大雨ではこの土地のウォーターレベルが高くなりすぎ、水が出て行かないのである。MKと話し、セカンドサンプを作ってポンプで水を移動し、そこからシティドレインへ水を落とすという案が実現可能なプランではないかと考える。

 午後、裏に水を入れればフロントにきちんと流れてきていることも確認できた。2年前のドレインパイプ交換努力は全部ちゃんと働いていたのである。業者を呼び、この水をどうにかしてシティに流してもらう方法を考えてもらうだけだ。金がかかるのは仕方がないが、事態は思ったよりも具体的に進みそうで、気持ちが明るくなる。頑張ろう。

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■07/03/13(火) □ 神羅ジュノン支社脱出の巻
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 ドレインパイプ業者の連絡を待ちつつタックス処理などをする。

 夜、昨日おとといとできなかったゆえに萌がやりたくてやりたくて仕方なくなっていた FF7 の旅へ。フラストレーションのたまる大氷河の探索からクラウドの記憶の秘密なんたらという意味不明超長シーンをやっと終え、神羅ジュノン支社までやってきた。ここは俺も6年前の旅で一番楽しかったところなので、ちょっと長かったがティファのガス室送りから脱出までを一気に萌にやらせてやった。

「(バレットの声で)ティファ、絶対助けるから、待ってろお! (ティファの声で)く、苦しい。ガスだわ! うう! ―――さっきソルジャーが鍵を落としていったじゃん、あれを拾って手錠をはずすんだ萌!」
「どうやるの?!」
「×ボタンで足が動くって!」
「―――できた!」
「それを使うんだ!」
「どうやって?!」
「ボタンを2つ一緒に使えって書いてあるよ!」
「そうか! ―――あーできた!」
「それで手錠をはずせー!」


 ―――てな具合に見事脱出に成功。そして建物の壁をつたい追っ手から逃げながら萌は、「これは(未来少年)コナンのインダストリアだよ!!」と、冒険歓喜の頂点をどひゃーと体験していたのである。そうだまったくだ。このあとの場面は「カリオストロの城」だもんなー。こうしてダイナミックにアニメ名場面の主人公となれるのが、このゲームのすばらしい美点である。これを萌にやらせてやれたのは幸福なことだと思う。

 今日の冒険を終え歯を磨きベッドに向かう萌。その脳裏にめくるめく冒険の記憶がぐるぐると巡っているのが、見ていてよくわかった。よかったよかった。

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■07/03/16(金) □ 一向にサンプ業者がやってこない
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 最初の業者をあきらめより近そうな別の会社に電話したが、こっちも後で連絡すると言われたまま放置された。どこの水周り業者もここ2年で今週が一番忙しいわけで、緊急度(修理費用)「低」と見なされ後回しになってるのかもしれない。

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■07/03/17(土) □ サンタナさんとジャムセッション
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Mの学友の旦那がうちで俺と一緒にギターを弾きたいと前々から熱狂的に言っていたので今日のひな祭りに招待すると、朝からいきなりジャムとなる。その熱意からして故郷メキシコでは相当に鳴らした腕前なのかと思ったが、実はまるきりビギナーなのであった(笑)。

メキシコという文化圏ゆえサンタナ以外共通で知ってる曲もなかなかみつからず困ったが、フルートも持ってきていたのでキーがCかAmならいけるだろうと、ディランの「One More Cup of Coffee」をやってみる。すると物悲しいメロディにフルートがぴったり合って、ものすごくかっこいい。そんなこんなで徐々にお互い知ってる曲を見つけては盛り上がり、久々のジャムなので大声で歌ってしまった。ギターなんかとんと弾いてなかったので指が痛い(^_^;;)。


 しかしMの学友がくるといつも思うのだが、こうしたホームパーティには家族をみんな連れてくるので、誰も知る人のいない旦那なんかは話す人もおらず気の毒である。普通のカナダ人家庭だと俺がそういう人と世間話をして間をつなぐ役割なのだろうが、このアミーゴみたいに音楽好き楽器ラバーでなければ話すことなどなんにも思いつかんしなあ。退屈するに決まってるんだから連れてこなきゃいいのに、この辺のカナダ人ファミリー感覚はいまだにわからない。

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■07/03/18(日) □ 2年ぶりの自力ドレイン作業再開
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 業者はいつになってもこないので、MKと自力でやれるかを検討開始する。水を排出するためにシティのドレインパイプの角度を変えるというのは重機を使わねば無理なのだが(それに庭のメイプルの木の根がめためたになるだろう)、ドレインパイプに垂直に煙突をつけそこへポンプで水を運べば、水の自重で強制的に排出できる。これなら自力でできるだろうということになりパーツを見に行く。

 しかしシティの水位が上がった場合の逆流を防ぐ決定策が見つからない。コンクリートのサンプ自体を新しいものに換えれば逆流バルブが新型になっているのかもしれないが、そんな重機仕事は当然無理。とりあえず今日は店が閉まり時間切れ。

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■07/03/20(火) □ サンプポンプ購入
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 MKと二人再度サンプ改善案を検討する。コンクリートのサンプを交換するのはやはり無理なのでDIY屋で店員とも相談し、逆流する水路自体を断ち切り、雨水の排出はすべてポンプに任せるという方式にした。これなら逆流は当然確実に防げる。店員に見てもらい必要品を買い揃える。意外にも安価にポンプ一式は揃ってしまった。夕方になってしまったのでインストールはできなかったが、この程度の出費で済むなら、そしてシティドレインの水位自体が問題なのだとわかっていれば、2年前にインストールしていたのだがなあ。そうすればベースメントのフロアを失うことはおそらくなかったのである。とほほ。

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■07/03/21(水) □ 雨中のドレイン作業
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 朝から3時半まで雨の中1人でパイプを切り続けた。2時間かけてシティへのドレインパイプは切断したが、結局カップリングのサイズが合わずシステムは完成せず。ふー。

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■07/03/22(木) □ パイプをつなぐ体力なし
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 昨夜から雨が強くなりやや心配だったので、うーとベッドから体を引きはがしてサンプを見ると、排水パイプが切断されているので当然ながらパイプ全体が水没するほど雨水が大量にたまっている。出口がないのでサンプも水位がえらい上がっていた。やはり出口がないと一夜の雨でこうなるわけだ。あわてて駆け出し排水パイプをふさいでいたキャップをはずすと(泥を流さないようストップしていた)、さーっと一気に水が流れ出る。やっぱり屋根からここまでのうちのドレインシステムは完璧に働いていたのである。

 パイプをつなぎたいが雨は昨日よりも強く、昨日の疲労が著しくて体力なし。たとえ接続してもポンプを入れない限り水は流れないので、無理して風邪をひいてもなあうーんというところ。

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 俺がぐずぐずしていると、午後雨の中MKがパイプをつなぎポンプを設置してくれた。ものすごい強力なポンプで、もうサンプでの停滞とシティからの逆流は金輪際ありえないことになった。しかしもう俺はこのリークは完全なトラウマとなっているので、バックと右サイドの水がちゃんとサンプに流れてきているのかが不安で仕方がない。雨脚が強まればバックからフロントへの流れも強まるのは確認できたが、これでリークを防ぐに十分なのかは知る由もないからなあ....。まあ防水処理後2年間は大雨でもなんともなかったのだから、問題はシティのサンプであるとロジックは指し示しているのだが。

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■07/03/23(金) □ さっそくの強烈なドレインシステムテスト
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 昨日よりもさらにひどい雨となり、おととい俺がパイプをカットし、昨日のうちにMKがシステムを作動させておいて助かった。ポンプが1分おきに水を排出している。雨脚は先週のリーク発生時の6割程度には達していると思われ、ポンプがなかったらすでにかなり際どい状態である。ポンプのたくましい働きを窓から見下ろし見て、リークへの恐れを鎮めるという一日。

 電気屋に来てもらってポンプの電源接続の見積もりをもらう。ただ電線をむいてつなぐだけかと思ったらやはり安全上アンダーグラウンドにしなければならないそうで、思ったよりもはるかに大仕事なのであった。これは致し方ない。できることを自分でして稼ぎ、できないことを人にやってもらうしかないわけだが.....だがしかし家周りのこのコントラクターの工賃の高さには毎度毎度まいる。翻訳技術者その他一般人が2日かけて稼ぐ金を、どうしてコントラクターは数時間で稼ぐことが許されるのか、それがわからない。

 夕方雨量がさらに増す。芝生に水が浮き始めこれは大リークの先週のレベルに達しているかもしれない。早速の強烈なテストになってしまったが、とにかくフロントのポンプはたゆまず黙々と力強く働き、ものすごい量の雨水をシティに流してくれている。この雨で大丈夫なら問題は解決したと九分九厘いえるだろう。

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 萌のファイナルファンタジー VII、ついに終了。最後の戦いは萌の興奮が極まってコマンドを入力できず俺が全部やる羽目になったが、「お父さんティファにリジェネ(体力自動回復)がかかってないよ!」「いや、さっきやったよ」「そのあとティファが死んだ(&蘇生)から、リジェネが切れてるんだよ!」「あわわそうか、よく気がついたえらい!」―――といった具合に、親子チームでうまいこと最後の敵をやっつけることができた。はーお疲れ様でしたと握手。

 最後のムービーは萌が、「これは湯気じゃなくてライフストリームなんだよ。これがメテオを止めてくれるの」と、俺にその意味を教えてくれた。エアリスの不在を示すイベントもその後特になく、このムービーで彼女は祈りでホーリーを使い星を助けてくれたのだということだけが萌にきちんと伝わり、ハッピーエンドであった。萌の感想を聞くと、「あー楽しかった。明日はファイナルファンタジー8か9ね!」。そんなのはうちにはないのよ。しかし今度日本に帰ったら買おうかな。

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 雨は強くなったり弱くなったりで降り続いているが、ドレインシステムは完璧に働き続け so far so good。頑張ってくれポンプとうちのドレインパイプたちよ。


2007/03/13

日記「萌、先生に叱られる」

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■07/03/02(金) □ 萌の虫歯治療2回目
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 萌を連れ虫歯治療2回目に行ったのだが、麻酔を打たれたところで萌はMがいないことに強い心細さを感じたらしく泣きそうになり、俺が大丈夫だよ、これが終わればまたうちでファイナルファンタジーをできるしさと元気付ける。実際時間は短いが6歳の子にとっては麻酔を打たれ口を開いてじっとしていなければならないわけで、パニックになっても不思議ではないよなあとハラハラしながら手を握って元気付けていた。

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■07/03/03(土) □ お雛組み立て
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 あまりに萌と俺が FF7 にはまっているので今日はついにゲーム禁止日にされてしまった(^_^;;)。ちょうどいいのでお雛様を出しました。お雛は出して組み立てるのが楽しいよなあ。萌は飛び上がって喜んでいる。

 FF7 の冒険は飛行気乗りも仲間に入り、ついに最後のユフィを探しに出かけるところ。萌はもう自分でケアルをかけ、ときには魔法も使って攻撃するなどRPGを存分に楽しんでいる。

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■07/03/04(日) □ ひな祭り
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 夕方SFを呼んで、今度は萌もちゃんと着付けをし、うち中のあらゆる日本関係ものをリビングの一角に集結させた「大日本コーナー」にて気合を入れて撮影した。萌の新しい着物が渋いグリーンで超美しい。ありがとうねとおばあちゃんにも電話しました。


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■07/03/06(火) □ 萌、先生に叱られる
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 放課後萌が久々に友達のところへ行ったのだが、帰りの車の中で、実は学校で大変なことになっていたのだと判明。休み時間後ブザーが鳴っても萌と友達がウォッシュルームでずっとふざけていて教室に戻らず、先生たちが探してちょっとした騒ぎになったらしい。げげ。

 それで校長も出てきて叱られ、反省文を書かされ、昼飯時は外に出られず職員室で謹慎になったとのこと。これは萌が全面的に悪いのですべて仕方がない。罰を受けて反省していればそれは済んだことなのだが、問題はそれを俺に黙って友達のところへ遊びに行ったことで、ことの重大さが全然わかっていないということなのである。

「もし見つからなかったら、先生が心配してうちに電話したりポリスに電話したりしたかもしれないんだよ。こんな大変なことを言わないで友達のところにいくなんてどういうこと?」と問うと、車の中で萌は泣き出した。

 とにかく泣き止ませて、今日は罰としてゲームは当然ダメねと宣告すると、またう・う・うと泣く。はあ、やれやれ。まあしかし俺なんか小学生の頃はもっと全然ふざけていて毎日ビンタを食らうようなガキだったわけだが、萌もそういう本格的に先生に叱られるようなガキんちょになってきたのだなあと思う。

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■07/03/07(水) □ エアリス問題をどうすべきか
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 昨日の件を先生に謝ると、いやいやそんな特におお事だったわけではないと笑われた。ほっ。

 FF7 は、ついに問題のエアリスシーンあるパートに到達してしまった。あれは非常にアップセッティング(悪い意味で心が揺れる)なので萌に見せたくないなあと思う。彼女は戦闘力が低く普段萌のパーティには入ってないので、いなくなることはどうということはないと思うが(俺はあのブリブリポーズがたまらなくて、最初から最後までまったく彼女を使わなかった)、あのCGシーンがなあ。萌が寝てる間に俺が進めておくしかない。それで話がつながるかどうかが不明だが。

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■07/03/09(金) □ カナダ初の床屋体験
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 伸びに伸びた髪の毛を自分で切るのがめんどくさくて、ついに床屋へ行く。床屋へ行ったのは高校生以来だと思う。しかし始まって5分で、ああやっぱ自分でレザーを探してやったほうがいいなあと思った。ちょこちょこと細かく切るので時間がかかりすぎて、イライラする。これだから俺は自分でやってたんだよな。

 そして10分を過ぎるとだんだんおばさんの手つきが荒くなってくる。髪が引っ張られてえらい痛い。アジア人の男は髪が硬いので嫌がられると噂は聞いていたが、俺の場合それに加え長髪&多髪なので手間がかかり、おばさんの辛抱が切れてきたらしい。俺はとにかくカサを落として短くしてくれれば後はどうにでもなるのでそんなに細かく切らずレザーでバッサリと削いでくれればいいのだが、プロに対して方法を指示はできんので我慢する。15分を過ぎたあたりでおばさんが再度スタイルを確認し、もっと大幅に短くサッパリしてほしいというと、そこで「ああそうなの」とやっとレザーが出てきて、ザクザクと削いでくれた。最初からこうしてくれればよかったのだが、おばさんのイメージではもっと長髪っぽく整えるつもりだったのだろうか。

 それで俺のイメージ通りの軽くてボサボサのいい感じにはなったのだが、うん気に入ったと俺がいうとおばさんはそこでいきなりバサリとカバーをはずし、終了してしまうのであった。―――えー! だって頭の中には切った髪がたっぷり残ってるではないか。日本と違いシャンプー台はないが、せめてブラシであらかたは取ってくださいよ。しかしもうおばさんはこんな安い料金でこれ以上やれるかという感情を押し隠して、顔が能面のようになっている(汗)。

 いやいやどうもありがとうございましたと、チップを置いて逃げ帰り、髪クズで首周りが痛くてかゆくて予定していた買い物などとてもできず、大急ぎで家に戻りシャワーを浴びる。ふー。やるなーカナダの(安い)床屋。やっぱりもう二度と床屋に行く気はしないが、とりあえず軽く短くなってよかったよかった。

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 FF7:問題のシーンの直前にセーブポイントがあることが判明したので、そこまで萌にやらせて今日はやめにし、「あしたからディスク2だよ」と伝えた。やったと喜ぶ萌。今後エアリスがいつまで経っても見つからないことに萌が疑問を抱くことがあるかもしれないが(エアリス回想シーンなどがありそうな予感)、「セフィロスを追いかけていたからやられてしまって、ライフストリームの湯気となって助けてくれてるんじゃないか」などといった風に教えよう。

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■07/03/10(土) □ セルフォン一挙導入
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 ついに我が家も俺MBR母さんと一挙3台のセルフォン(携帯電話)を導入。生まれて初めての自分のセルフォンなので、機能に興味がありあれこれいじったのだが、電話番号登録などのベーシックな作業さえやり方がわからず、15分もあれこれトライしてやっと謎が解けた。RPGよりも謎解きが難しい。

 説明書を読めばわかるといいたいのだろうが、この程度の簡単な操作から全部文書を読んでいたら、いつまで経っても快適に使えやしない。そして説明書を読まねばわからぬほど非直感的な方法は、やがてユーザーが必要になるときにはまた忘れてしまうのだ。セルフォンというのはどうしてこう、PCなどを使い慣れた人間には見当もつかない操作を要求するのだろうか。すごい異文化な感じ。どんなヘボゲームよりも使いにくいのである。

2007/03/02

日記「ゲームで心が洗われる」

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■07/02/21(水) □ ジュノンの軍港
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FF7、萌とジュノンの軍港へ。軍服に変装してパレードに加わるあたりを、時間をかけてゆっくりと楽しむ。いつもは戦っている敵と会話をしながらソルジャーのふりをするというのが、くすぐったくてじっとしていられないほど萌は楽しいらしい。これまでやったゲームの中で一番夢中になっている。

そりゃそうだよなあ。ファミコン時代にドラクエ2で初めてRPGをやったときには、これほど面白いものがあったのかと俺も思ったよ。それがこんなにも高画質で、楽しいイベントに満ちて最初から存在するのだから、現代の子供が夢中になるのは当たり前だ。

 一連のパレードが終わり船に乗ったところで、ほかのソルジャーから「私よ、エアリスよ」と話しかけられる。こういう細部は俺も全然覚えてなくて(なにせ前にやったのは6年前)、おーこの変装のうまさはまるでルパンの仲間みたいだねと萌と共に大喜びするのであった。

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■07/02/22(木) □ ゲームパッドでドラクエ三昧
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 萌とやるファイナルファンタジーとは別に俺も昔やったRPGがやりたくなり、昨日モールでゲームパッドを買ってきた。これをPCにつなぎスーファミのエミュレータを走らせると、80~90年代にやったドラクエその他が全部再体験できる。

 まずはドラクエ5。昔日本でやったときにはつまらんつまらんと日記に書いていたのだが、倍速でプレイできどこでもセーブ可能なエミュレータと Web 情報のおかげで超快適RPG環境が整っているため、サクサクと楽しめちゃっている。ストーリーは完璧に忘れているしな。

 不満なのは持ちキャラを育てられずゲストばかりが入ることと謎解きが単調なことで、奴隷の館から抜け出すときとか城に忍び込むときとか、オートマチックにせずもっと謎解きを楽しませてほしい。たとえば樽に入って川から出るのもオートではなく、ゲストが「外につながっているのは川だけだよなあ....」というヒントだけをまずくれたら良い。それでも解けない場合には「なにかの中に入って流れればおぼれずに済むんだが....」というような、これで解けないならRPGをやる意味なしという最終ヒントをくれればよいのである。それでプレイヤーは樽をどうやって調達するか工夫すると。

 要は絶対に話をするゲストキャラが段階的にヒントをくれれば、謎解きが楽しく、いずれ去るゲストキャラを育てる義務に対しても不満がなくなり、一石二鳥なのだよな。町/城の全住人ともれなく話し、全部を統合して次の指針を定めるのがRPGの王道なのだが、製作側が思っているほど情報が整然と都合よくユーザーに届くことは絶対にないのだから。RPGのパートナーというのは直情型でメインキャラが頭脳型と相場が決まっているのだが(これはディズニー映画などでもそう)、頭脳明晰な軍師がいてくれたほうが旅はよほど楽しいと思う。

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 DQ5:序盤のメインらしい結婚イベントまでやってやる気が失せた。前回もこの結婚イベントで呆れたのだと思い出したが、一度一緒に幽霊屋敷を歩いただけの戦闘能力の低い女の子を幼なじみだからといって選ぶのもばかげているし、初対面の女の子を盾を持ってる金持ちの娘だからと妻(というか攻撃メンバー)に選ぶ理由などもっとありえない。こういうくだらない出入りばかりだから、冒険の旅をもう3分の1も終えていながら、結局育てているのはモンスターだけという馬鹿げた事態になっているのである。主人公の父親が倒れた経緯と10年もの間脱出のトライもできず奴隷となったという設定と今回のエピソードの3点で、ストーリーを味わうマインドが完璧に切れた。ここまでにしよう。

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■07/02/24(土) □ 今度はドラクエ6
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 今度はドラクエ6にトライ中。世界が表と裏の2つあるというややこしくめんどくさい話で、「ラーのカガミ」という物語前半の最重要アイテムを苦労してゲットして城に帰り、これで表裏の面倒が解決するのかと思ったらなんとこれがまったく役立たず、レイドック王が実は女が変装した姿だと判明するだけなのである。でその女が「実はレイドック王自身がムドーなのです」などと余計にややこしいことを言い始めた。

 何を言ってるのだと頭痛を覚えつつ苦労してムドーを倒してみたのだが、するとムドーだった王様から「じゃ今度は本当のムドーを倒してくれ」といわれるだけなのであった。褒美(新しい武器や船)もなければ世界も変わらない。

 このドラクエ4あたりから延々と続く、無茶苦茶なストーリーの飛躍と冒険結果の甲斐(カタルシス)のなさはなんなのだろう。表裏世界の『謎』と共にもはや FF7 並にワケがわからず、今後謎を解く―――というか話を進めてそのストーリーに納得できるとはとてもとても思えない。ウンザリ。これもやめよう。はー、ドラクエも駄目になったものである (=_=)。というか、発売時の90年頃にやった2・3だけが素晴らしかったのかもしれないな。

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■07/02/25(日) □ 萌の辛抱強さ
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 MKが持っていた「ファイナルファンタジー・アドベントチルドレン」という映画を萌と半分ほど見た。すごいCG映像で、ファイナルファンタジー7のキャラクターたちが出てくる出てくる。これはゲームをやった人間にはなかなか興奮するものがある。

 ストーリーはゲーム同様ワケがわからないのだが(ファイナルファンタジー関係者というのはとにかく「伏線」をこよなく愛すのだろう)、萌に「ストーリーはお父さんも全然わかんないけど、これすごいね」というと、萌は「いいんだよ、ストーリーがわかんなくても楽しいから」と、子供は核心をきっちり抑えているのであった。まことにそれがファイナルファンタジーの楽しみ方なのである。

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 久々にDIをうちに招いて遊んでいるのだが、彼女は思い通りに行かないと我慢できないタイプらしく、スムーズに遊べない。俺にもあれこれ指図するので、そんなに命令ばかりするなよ、みんな好きに楽しめばいいじゃないかと何度も言ったのだが効果なし。

 俺が折り合いをあきらめ遊びから離脱すると、萌が「あなたがゲストだから好きにさせてあげたいけど、それじゃ楽しくないから....」などと言っているのが聞こえ、「....じゃ帰る....」などと言う声も聞こえてきて、こりゃ今日は駄目だなと覚悟する。ところがそのうちに2人は適当なバランスに落ち着いたらしく、いい按配に盛り上がって遊び始めた。おー、よしよし。

 萌は俺よりもはるかに辛抱強く、とにかく議論を続けて友達と折り合いをつけようといつも努力する。えらい。この議論好きが高じて説教癖になっている面は気をつけねばならんが、これは母Mの議論好きがいい面にも悪い面にも受け継がれているわけで、致し方ない面もある。

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■07/02/27(火) □ ゲームで心が洗われる
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お母さんを見上げるこのまなざしがキュート。


 萌の個人学習発表を見に行ったのだが、フレンチなので毎度内容はわからず、しかしすごい進歩しているなとはわかる。



家では最近あまり絵を描かないのだが、学校のジャーナルなどに描いてる絵は非常に細密で彩色もよい。文章も内容は不明だがすごい長文もバリバリ書いてるしなあ。フレンチなんて英語以上に発音とアルファベットが一致しないと思うのだが、どうして書けるのか不思議だ。
 
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 毎夕は萌と FF7。昨日天文台のあるコスモキャニオンというところに到着し、ナウシカの城にも似た入り組んだ砦を萌は興奮して歩き回り、「お父さん、ここすごいね! すごいよ!」と喜んでいた。今日はそこから敵が超強い洞窟を抜けていく。途中でこれはやばいと町に引き返して薬やマテリアを買い直すほど敵が強かったが、無事終了。

その洞窟での戦いが終わり、連れのライオン? のおじいさんの長い長い語りが始まる。「お前(ライオン)のお父さんは、村を守るためにゴーストたちと戦って、毒でああして(峠の上で)石にされてしまったのじゃ」といった感じに単純化して語りを読んでやっていると、キラキラと空から光るものが落ちてくる。「―――あ、涙じゃない? お父さんの涙だよきっと!」と萌が声を上げる。「どうして泣いてるの?」「うーん、息子がゴーストを倒して、これから星を救うっていってるから、お父さんもうれしいんじゃないかな」。

 そしてそのシーンが終わると萌は、「わたし、ショックだよ」というのだった。「ん? ショックって、いいショック? 悪いショック?」「いいショック」「それはショックじゃなくて、感動してるんだよ。英語では I'm moved とか touched っていうんだ」「そうか。わたしカンドーしてる」。

 昔1人でやっていたときは、わかったわかった早く次に行かせてくれとメッセージを早送りしてたようなパートなのだが、こうして子供と一緒に眺めていると、自分の心も洗われる気持ちがする。

2007/02/23

日記「6年ぶりにファイナルファンタジーの旅へ」

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■07/02/17(土) □ 6年越しに FF7 を完遂
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半年ぶりになにかゲームをやりたくなり、日本に住んでいたときに購入し途中で挫折したまま6年間放ってあった「ファイナルファンタジー7」を再開してみた。どこで何をしていたのかさっぱり覚えていない。とにかくセーブデータを読み込んでみるといきなり大掛かりなムービーイベントがあって、それをネットで検索して自分がどこまで進んでいたかわかった。なにせ6年ぶりとなると、ここまでしないとならないほど忘れているのである (^-^;。

 友達がみな風邪で遊べず退屈している萌にも見せてやると、ぐぐっとつよい興味を示す。進行表を見れば終わりは近いようなので、そこから一緒に冒険してみることにした。

 するとなんと、そこからわずか半日でエンディングに到達してしまったのである。びっくり。あれほど伏線を積み重ね、セフィロスへの恐怖を刷り込み続けたゲームが、最後半日で終わるとは予想もしなかった。最後の Disc 3 はどうやら CG ムービーがほとんどだったらしい。

 そしてそのエンディング CG ムービーがさっぱり意味不明で、「この湯気はなんだ? 隕石は結局どうなったの? 意味がわからないー!」と萌とともに大笑い。あれほどクドクドとストーリーを語っておきながら、セフィロスが本当に死んだのか、隕石が地球にぶつかってどうなったのかという最重要な2点がよくわからない。

 これは一体どういう意味なのかと、英語版ファイナルファンタジーのファンであり映画版 DVD も持っているMKにも聞いてみたが、彼にもストーリーの意味はまるでわからなかったとのこと。とにかくもう迷路を迷うのも戦うのもごめんだったので、終わってやれやれだ。

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■07/02/18(日) □ FF7 にはまる萌
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 昨日 FF7 は終了したのだが、「これストーリーはワケわかんなかったけど、最初はいろいろなことができて楽しかったんだよ」と、萌にオープニングで爆弾を仕掛けるシーンなどを見せてやる。俺がセリフを読んで、記憶喪失やらなんやらの意味不明な伏線を全部カットし要点だけ教えてやりながら。

 すると萌は「アニメの中みたい!」とえらく喜んで、爆弾を仕掛けて逃げ走り、おいすがる敵をきゃーっと喜びながらたたき伏せ、登場人物たち1人1人に好きな名前をつけてやり、ひと段落するまで一気に自力で進んだのだった。最高の盛り上がり。実際このゲームは大仰なストーリーにはうんざりするが、こうした冒険の旅部分は実に楽しいのである。こうしてアニメの中を旅するような楽しさだけをシンプルに詰め込んでおいてくれたら最高だったのである。

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■07/02/19(月) □ 神羅のビル潜入
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萌がフィールドトリップをキャンセルし休みになったので、勉強と宿題をさせながらその合間合間に FF7 をまたプレイする。女装をして敵を倒し、思い出深い神羅カンパニーのビルに潜入。萌はもう飛び上がらんばかりに楽しんでいる。1人でやっていたときは女装部分などはくだらないとはしょって進めていたが、子供はやはりああした部分が最高に楽しいらしい。その反応がよいからこっちも楽しくなるのです。

 ときおり出てくる長い長い回想シーンや、長い長いセリフ部分は、これはもう仕方がないのでボタンで早送りしつつ『悪いカンパニーがエアリスを狙っている』とだけ説明する。すると萌は、「ラピュタでもコナンでも悪いやつらがシータやラナを捕まえたから、あれと同じでしょ?」と非常にカンがよくわかってくれるのであった。そう、冒険を楽しむにはそれで十分なのである。

 神羅ビルから脱出し、モーターサイクルチェイスとともにちょうど一日が終わる。萌は歯を磨きパジャマを着ながら、楽しかったねえ、途中でつかまってジェイルに入ったけど逃げられたしねえと、冒険の旅を振り返りながらベッドに向かっていったのだった。「未来少年コナン」を見ていたときのような、萌の幸せな冒険が当分楽しめそう。