2009/10/17

日記「馬鹿教科書の謎」

「イモリ水棲に戻る」「夢の二段ベッド」「前庭に墓場」ほか。

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■09/10/06(火) □ 馬鹿教科書の謎
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 週末に続き、今日も萌が数学の宿題に1時間半かかる。フランス語がわかる天才数学青年MKのヘルプを得てなお、である。なんなんだこれは馬鹿ばかしい。明日先生と談判しよう。

 だいたいこの教科書からして馬鹿なのだ。巨大な百科辞典みたいな重い教科書で、先生に常識があれば「机で開けばノートを置く場所がなくなる教科書」というモノ自体馬鹿げてるとわかるはずだし、こんな重いものを子供のバックパックに入れ家と学校を毎日往復させる不毛さに気づくはずだが(最初期のラップトップコンピュータより重くでかい)、その物理的馬鹿さに加え設問がひどい。ほとんどすべての設問が答えを文章で書くようになっている。

 たとえば今日は公約数・公倍数をやっていたのだが、「この図は何を意味するか述べよ」という設問になっており、

「左の丸には3の倍数が入っており、右の丸には4の倍数が入っており、オーバーラップする真ん中には3と4の両方で割れる数が入っている」

と書かなければならないのである。そんなことは一度説明されれば子供はわかるわけだが、疲れた夕方に定義を【文章化】しそれを(フランス語で)書くというのは、はなはだしく時間がかかる作業になる。これだけで萌はMKがヘルプに来るまで30分くらいひっかかっていた(※)。
(※)萌が設問を英語に翻訳できれば俺でもヘルプできるが、文章の意味はわかってもそれを他人にわかるように翻訳することは子供にはなかなかできない。理解と翻訳は別のスキルなのである。翻訳者の俺が言うのだから間違いない。

 「ただ答えを書くのではなく、こうすることで子供はより深く理解できるのだ」という教科書メーカーの意図は明らかだが、子供の労力と自由時間を犠牲にして「深い深い」と悦に入るところが馬鹿だといいたい。従来と同じ所要時間で理解を深くしてもらいたい。そもそも公約数・公倍数にそれほど深く理解するほどの深さがあるのか。この馬鹿教科書と、それを無造作に大量に宿題に出す教師のせいで、子供は毎晩泣いているのである。馬鹿ばかしい。

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■09/10/07(水) □ 馬鹿教科書の謎が解ける
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 放課後、萌の宿題が終わらない問題を先生と話す。結局2Pのうち半分はクラスでやっており、残りを家でやるとのことで、「2Pなんて与えていない」と彼はいう。「しかし今の数学は昔と違って、文章を書いて答えるようになってるじゃないですか。だから時間が余計かかるわけですよね」と、遠まわしに1ページでもぜんぜん多すぎると訴えると、「この教科書は学校が選んで買ったもので、宿題は復習としてやらせてるだけで、やるかどうかは親次第だ。別に翌日答え合わせもしていないし」という。

 なんだか意味がよくわからないのだが、続いて「これが今日の宿題だよ、これが私の教え方だ」と彼が見せたプリントは、同じ公約数、公倍数という主題をより簡潔に、チャートの空白部分に数字を入れていくといった作業を主体に済ませるものであった。あ、これはいいですね。ずっといい。―――しかしこうして簡潔に教えたいならば、自分が気に入らない教科書のページなど宿題に出さなければいいではないかと、結局不満が解消しないミーティングとなった。

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 後からMの持つ情報と合わせ考えてみると、この馬鹿教科書は学校が選んで買い子供にレンタルしてるのだそうで、やっと全部がつながりわかってきた。

 萌は週末の宿題の設問と図を全部ノートに書き写すという馬鹿げたことをし、「先生にそういわれたのだ」と言っていたのだが、それはおそらく先生が「教科書はレンタルだから書き込んじゃ駄目だぞ、ノートに書くんだ」とか言ったのを曲解して、全部書き写したのではないか。

 もちろん萌の勘違いなわけだが、ノートを見れば書き写したのは図に書き込みをする必要を感じたせいもあるのだとわかる。つまり教科書貸与という仕組み自体が、書き込みができないという形で子供らにもう1層の負荷を与えているのだ。重量体積の物理的負荷、設問による長時間負荷、そしてレンタル不便さ負荷の三重苦である。

 ここまで考え、これはあの規律と体育重視、自由と知育軽視のカタブツ校長が噛んでいるのではないかと思えてきた。こんな重くでかい教科書を現場で教える教師が選ぶほうが不自然であり、内容だって親が見ても教師が見てもよくないから今日からプリント宿題に切り替わったわけだ。丈夫で長持ちするハードカバー教科書をレンタルで使えば長期にはコストが削減できるみたいな教科書メーカーのトークにだまされ校長が導入を推進したのだと思えば、すべて辻褄が合う。馬鹿げた重さも彼女ならばスポ根的に受け入れやすいだろうし。

 俺がこの推論をMに話すと、たとえ校長が教科書を選んだとしても、教師はそれを使う義務なんか教育法上ないんだから、この先生の資質を疑うわという。俺も同感である。今日の宿題には文句はないが、今後もあの馬鹿教科書に縛られ毎日宿題が来るのであれば、彼を心から信頼することはできないな。

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■09/10/09(金) □ イモリ水棲に戻る
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最近イモリのジムシーが顔を水につけても嫌がらない様子が見えるので(体調が悪いと呼吸が苦しくなるのか、拒食が始まってからは水に顔がつかるとパニックになっていた)、午後深いところにそっと降ろして水中散歩テストしてみる。するとやはり植木鉢に潜り込み5分も探索し―――これほど長期に水上生活をしていても、肺活量は落ちてないらしい―――、水草を伝って水面で息をしてからまた潜っていくという、調子のいいイモリのような行動をしている。実に 47 日ぶりの水中活動なり。うれしい。

 そしてその後ジムシーはなんと水上に上がらず、ホーム岩陰の浅瀬水中に落ち着いてくれた。散歩を機に完全に水棲生活に戻ったのである。やっ・た\(^o^)/。これはいずれ自力でまた捕食もできるようになるだろう。無用なストレスや病因を与えぬよう気をつけよう。ノボリはもう寒さにも慣れて常時絶好調だし、イモリを飼う喜びが十分に味わえているこの頃だ。

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■09/10/10(土) □ 夢の二段ベッド
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SFがいらなくなった2段ベッドを萌がもらい、今日ADが持ってきてくれたのだが、これがすごいベッドだ。IKEA なんかで子供ならば誰もが登ってしまうようなすごいやつ。ラッキー萌。

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 水槽を軽く掃除。それをやってる間ノイズを嫌がり水に逃げ込んだノボリとジムシーが、なんと連れ立って水中散歩を始めた。ノボリが先導し、47 日間水中散歩をしたことがなく土地勘のないジムシーはそれについて行ったのだろう。か、かわいーと萌と俺は大喜び。2匹が活動してると2倍楽しい。

 「やっぱりペットってイイよねえ」と萌はいう。「なんかやってあげて、ペットがそれを使うとうれしいし」。ああ、それは工夫っていうんだ。You try something and it makes things better ってこと。工夫してやってそれでペットがハッピーになると、ほんとうれしいよね。萌が生まれたばかりのときに、ベイビーの世話は小さなもの言わぬものたちの世話と同じ喜びがあると日記に書いたが、まったくそれがペット飼いの喜びだよな。

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 夕方、浅瀬にいるジムシーにエサをそっと差し出してみる。―――食べた! やっ・た、カムループスから 54 日ぶり、強制給餌開始から3週間余。長かった。感動(泣)。

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■09/10/12(月) □ 前庭に墓場
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夜の墓場で

サンクスギビング。うちは特に行事はなく、萌に宿題をやらせたり庭掃除を手伝わせたりする。夕方、萌の案で前庭にハロウィーンっぽい墓場を作成。なかなかいい感じにできました。

 コスチュームは夏に萌がはまっていた「コーラライン」の目がボタンになったキャラクターで、マイクが厚紙を切り抜いて大きなボタンを作ってくれ、これに黒いケープを合わせる予定。目がボタンというのは映画でもそうだったがなかなか不気味である。

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 その後宿題は、わずかな量になっている。まったくない日もあり、先生が言った通りしっかり集中すれば学校で済ませられるだけの分量なのだろう。萌もペースが掴めてきて、家に持ち帰る必要がないのだと思う。やれやれ。

2009/10/03

日記「カナダの九九問題」

「ロック親父苦悩」「英語式九九」「相撲と格闘技」ほか。

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■09/09/22(火) □ ロック親父苦悩
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 萌のカーCDを久々に作り、彼女が最近がっぷりはまっているティーンポップのうち俺が聞いて耐えられるものに昔のダンスポップみたいのを加えて入れてみたのだが、バナナラマ「Cruel Summer」をかけてるときに、「お父さん、本当に悪いんだけど、私もうそういう昔の音楽は聴きたくないの。なんか、スローだし」と言われてしまった。がくー。俺だって特に好きでバナナラマを入れたわけじゃないのだが。

 これは現代ポップ以外は聴きたくないという萌のオフィシャルな表明である。まあ仕方がないので、「お父さんはああいうの(ティーンポップ)は我慢できんから、これからは萌のためのカーCDは作らんよ。ああいうのはCDプレイヤーでヘッドフォンで聴きなさい」という。

 じゃあ「Boom Boom Pow (Black Eyed Peas)」というのを入れてと、Youtube で俺に聞かせる。これがあまりにもひどいのでもうほんとにがっくりきた。車にスーパーウーファを積んで周り中の車の窓まで奮わせる馬鹿が鳴らすようなアレである。

 「萌さ、これは音楽ですらないノイズだよ。こんなものを聞いてたら頭がバカになるよ。いくらなんでもこれはダメなり」と諭す。「でも学校でみんな歌ってるんだよ!」。これはもう、カナダの小学校にいる限りクソポップ音楽からは逃れられないということなんだろう。もちろん日本の小学校にいればクソJPOPに俺は同じくらい悩まされるだろうが。

 萌には小さい頃から日英ロック・ポップの古典をさんざ聞かせてきたのだが、この夏9歳にして音楽趣味はガタガタっと俗化してしまった。結局「音楽趣味のいい子供」なんてのはあり得ないんだろうな。子供は社会性の生き物で、友達が好きなものはすべて好きになってしまい、それはTVに出てくる高刺激性のものなのだ。最近萌が集中力ないのも、実はこの脳と耳神経を破壊する Boom Boom 嗜好と関係あるのかもなと思えてきた。

 Mにこの俺のロック親父苦悩を話すと、親がどうしようと子供はポップにはまる時期があるのよ、いずれまたいい音楽がわかるわよとのこと。それはそうなんですが。とほほ。

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■09/09/23(水) □ カナダの九九問題
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 萌の風邪が治り明日から学校に戻るのに、週末の宿題が終わってないことにMが気づき、目を通していて萌が掛け算を忘れていると判明してやり直しをさせる。英語には九九がないので大変なのは知っていたが、Mの教え方が 3、6、9、12...と答えだけ暗誦させるというものなので、後であのさあと話をする。3x5 の答えを出すのに 3、6、9、12、15 とやっていては遅くて実用にならんではないか。これがカナダ式なのかね?

 Mは自分はこうして覚えたが、なにが萌にベストな方法かなんてわからない、文句があるならどうしたらいいのか言ってくれという。―――いや、日本じゃ「九九」という表があって歌みたいに覚えるんだが、萌が掛け算を始めた去年紹介しても食いついてこなかったのだよ。英語で覚えてるところに日本語の九九を入れても混乱するっていって。

 するとMは数字は万国共通で混乱などせんと九九導入を命じ、明日から俺が九九係となってしまった。日本の皆が思うとおり九九が本当に優れているのか、頑張って証明せねばならない。

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 しかしカナダではグレード4からは学業がそれまでとは桁違いの厳しさとなるな。これまで宿題ほぼゼロだったのだが、いきなり1時間以上もかかるものになるとは。ヘルプしてやりたいのだが、フレンチエマージョンだと半分以上は設問もフレンチなので、親も意味がわからずお手上げだ。

 俺が子供の頃、こんなに遊びに支障が出るほど宿題なんかなかったぞ。カナダでも日本でもこの宿題の嵐は近年のことなのだそうだが、これじゃ子供が学校嫌い....にはならんだろうが課題嫌いになりそうだし、この宿題量に加えて九九と漢字練習なんて酷でやらせられん。学校はこうだし、音楽その他の趣味は完全にTVに操作されてしまうようになり、この夏を境に萌の生活は激変している。萌はハッピーなままだが俺はあんまりうれしくないのである。

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■09/09/24(木) □ 英語式九九
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 夜、萌に九九を教えようとしてみる。しかし萌は半端ながらも英語ですでに覚えているので、「さざんが?」と聞いても「(3 times 3 is....) 九!」と英語で考えて答えてしまう。九九のメリットは語呂をよくして口で覚えることにあるわけで、これではまるで意味なし。余計な手間が増えるだけである。

 それではと、「Three times Three is Nine」じゃリズムが悪すぎて口が回らない、発音に集中しないとちゃんと言えないからそっちにブレインパワーが使われ答えが覚えられないんだよと説明し、九九は発音が超簡単だから覚えやすいのだとメリットを教え、「Three Three is Nine」と times を省略させることにした。times をスキップすれば語呂が飛躍的によくなる。萌がはまっているヒップホップ風に、

「♪Three Three is Nine, oh yeah, don't you know, Three Four is Twelve, oh yeah, can't you see?」

といったバカ節を作り歌うこともできる。この英語式九九で覚えてくれ。

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■09/09/26(土) □ 相撲と格闘技
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 萌がスーパーショートヘアにカット。かわいいといえばかわいいが、前はナチュラルにかわいかったのが作為的にかわいくなったわけで、なんか無用なことだと思う。まあそれがファッションというものか。ロングヘアが似合うかわいい女の子はみんなショートヘアにする傾向があるといえる。

 萌がヘアカットしている間CTでキャンプ用具を見る。この冬親戚揃ってハワイに行くという話があるのだが、そんな金を使うなら日本に置いてきてしまったすべてのキャンプ用品を買い直し、コット(キャンプ用ベッド)なども揃え豪華快適なキャンプ旅行が5年はできるんではないかと考えてしまう。海外旅行やらホテル滞在やらで金が瞬時に消費されていくのは悲しい。

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 大相撲千秋楽、白鵬が負け単独首位になったあたりから「てめえらふざけんなよ、俺を誰だと思ってるんだ」的な気を発散し、ピークは過ぎても大関陣の2倍は強いというところを見せまくっていた朝青龍が、これまた怪我(?)があっても地力に加え技術の切れもすさまじくなってきた白鵬とすごい相撲を取り優勝。前回の優勝決定戦同様、自分の力を相手よりも下と覚悟して白鵬の力を封じ切った朝青龍もすごければ、一度も有利な体勢を取れないのに押し出されず残し、朝青龍の体をこじり起こし体勢を入れ替えようとした白鵬もすごかった。

 しかし解説の2人が、「白鵬が勝ってほしい、稽古してない朝青龍が勝ったら相撲がダメになる」みたいなアンチ朝青龍論を毎場所連呼していて、つくづく辟易させられる。あんたたちが相撲のしきたりをどれほど愛そうと勝手だが、格闘技の面白さ、アスリートの輝きを見る喜び、天才同士の戦いを味わえる幸運を味わっているその瞬間に、リアルタイムでケチをつけないでもらいたい。相撲を見ているのはしきたり愛好者だけではないのである。

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■09/09/28(月) □ 近所の火事!
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 寒い一日だった。朝は外で息が白く、室温も終日20度から上がらずじまい。もうじきヒーターもキックインするだろう。

 水槽は朝18度だったが、アカヒレとイモリにはまったく問題ないようである。イモリ2匹は動きがないので寒そうに見えるのだが、これはもともとこうだからどう感じているのかまったくわからない。

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 夜、消防車がうちのブロックにウイーと入ってきて、窓から見ると1ブロック向こうの家が燃えている。オーマイゴ。木の向こう側にチラチラと見える炎がどんどん大きく明るくなっていく。早く早く、早く火を消してやってくれ、気の毒すぎる!

 じりじりしていると3分ほど経ってようやく放水が始まり、するとみるみるうちに火が消えていった。残ったのは膨大な煙のみ。はー、よかったー。あれほど簡単に消えたところを見ると、燃えていたのはガレージかなにかだったのだろう。うちからはかなり遠いのでほとんど煙さは感じないが、近所数件はひどいことになっていそうだ。

 火事は恐ろしい。恐怖と興奮で涙を浮かべる萌と、今日燃えたのは多分ガレージで、ガレージにあるものなんて全部お金で買い直すことができるからいいけれど、家が燃えたら最悪だよねと話す。火事が起きたら何を持ち出すか。まず全員分のPC。アルバム。各種書類。ビデオ.....と考え始めると、やはり家の中で金で取り返しがつくものなんてほとんど何もない。家事は本当に恐ろしい。

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■09/09/30(水) □ DSで学習
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 買い出しとみなの送迎で一日が過ぎる。萌がやっと宿題のペースをつかんだようで、今日はすでに学校で終えていた。もともとクラスでやる課題の残りを宿題として持って帰らされているのだそうで、授業のほうに萌のペースが合ってきたのだろう。

 萌の宿題苦労や授業の様子などをMが新しい先生に尋ねたところ、意外や萌は授業中しっかり集中してやってるそうである。家では最近集中力皆無で、いろんな場面で俺はうんざりさせらているのだが、学校では違うのね。疑ってすまなかった。

 おかげでようやく時間ができたので、ここんとこご無沙汰になっていたDSの「漢字なぞって」と掛け算30マスをやらせる。答え合わせがリアルタイムのDSペン学習はテンポがいいので気持ちよく、時間が無駄にならなくていい。漢字はすでに大半を忘れていそうな2年生レベルをやらせてるのだが、思い出せない字もヒントとしてヘンとかツクリを書いてやると萌もやはりおぼろげに形は覚えており、それ風な字を書く。「漢字なぞって」は判定エンジンがすばらしくユルいので、かなり崩れた「それ風な字」でも正解としてくれモチベーションが上がる。コンピュータに読める程度の字なら逆に人間は文脈も合わせ強力に類推できるわけで、漢字力としては実用に近いものが萌の身についているともいえる。

 30マス掛け算はまだ完璧ではないが、70% 台から 80% 台へと正解率が上がっている。毎日の繰り返しでじっくりと 100% を目指そう。

2009/09/18

日記「ヒップホップ・ダンスレッスン」

「DSの中のペット」「Sonny With a Chance」ほか。

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■09/09/09(水) □ DSの中のペット
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 朝、ガーナ・日本戦を Youtube で見る。3点取られたのでこれはあかんと思ったが(俺が Football Manager 2008 でほれ込んでいたギャンが中澤を翻弄していた。1対1になれば当然の事態である)、憲剛、岡崎、玉田、稲本でアララの逆転となった。最後は相手の足が止まっていたのだろうが、岡田日本が追及する小兵の動きで3点、最後にただ1人残った「黄金世代」が格で締めて1点と、試合は楽しかったようである。

 稲本のゴールは昔小野が英国相手に決めたような、ためて狙い澄ましてコースに決める本当に別格なシュートだった。詰めていたのはあのエシエンだそうで、まったく稲本のポテンシャルは天井知らずである。なのに10年間どこのクラブに行っても花が咲かなかったのがなんとも悲しい。プレミア時代に何度か見たが、彼はボールが来ないと様子見になってしまい仕事量が激減するんだよな。その部分であれほどの才能がありながら活躍が限られるのだろう。才能でいえばパクチソンよりずっとあるだろうに。

 しかしやはり思うのだが、走れ走れで全員がエネルギー切れまで奮闘するのではなく(―――だいたい90分プレスを持たせるったって、相手の強さや天候で消費エネルギーは激変するのに、こちらの注文通りになんか試合が進むわけがないではないか―――)、こうして日本が誇る名手たちが技巧とアイデアで強い敵を攻略するところをWCでは見たいものである。06年にやり残したことはそれだろう。走りで「世界を驚かす」のは北朝鮮と韓国がやったことであり、日本はそれとは別な強みを持っていると示したいではないか。実際日本と韓国がやれば、日本の持ち味は走力にはないわけだし。

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KT・HNを呼んで「トモダチコレクション」パーティを行う。2人は一発でのめり込む。やっぱ Wii で Mii を一度でも作ったことがある人ならば、それが喋り世話ができるということがエキサイティングなのは当然だよな。奪い合いでケンカになり大変だ。

 実際作るキャラのネタは尽きたが、俺も萌も世話を楽しんでいる。やることは減らず増えすぎずいい塩梅だ。名作「どうぶつの森」は毎日のルーティンワークが義務化してきて最後は面倒になったのだが、こっちは何もせずともいいし、お金は十分にたまるし、住人の要望を無視してもペナルティはないので気楽だ。

 お気に入りのキャラには似合う服を見つけ買ってやりたいし、歌とキメ台詞を教えたくなる。宮崎監督が目を開けたまま床に寝転がりもの思いにふけっていたりするとすごくリアルに感じるし、ムスカが部屋の中を神経質そうに歩くのもかわいい。動きを遅く設定したカオナシが、虚空を眺めぼーっとしてるのを見ると幸せな気分になる :-)。これはまさしくペットである。

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 夜ゴミを出しに行くと、なんと体長5cm幅2cmの大きなカエルがドライブウェイにいた。市内でカエルを見たのは初めてである。一番近い小川でも 500m はあるのに、どうやってここまでたどり着いたのか。俺は今や両生類飼育のエキスパートで、スペアのビンと塩素が抜けた水とエサその他必要なものはなんでも揃ってるので、ちょっと捕まえてビンに入れ観察してみる。Columbia Spotted Frog という種らしい。

ところが同じ両生類でもイモリとカエルは大違いで、すさまじい筋力ジャンプ力で、ビンの中をずったんばったんと跳ねまくる。はなからイモリ水槽に入れるつもりはないが、もし一緒にしたらイモリと魚たちは大パニックになるだろう。朝までキープして萌に見せてやろうと思ったのだが、この様子では怪我をし弱ってしまうかもしれないので断念し、写真だけ撮って逃がしてやった。いやー、カエルはすごい。ワイルドすぎてペットにならん。イモリのほうが全然かわいいのである (^-^;。

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■09/09/11(金) □ Sonny With a Chance
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 夕方、萌がまた近所のイジワル娘SMとケンカしアップセットして帰ってくる。SMが俺の悪口を言ったという。俺はSMの行動には干渉してないのになんで悪口を言われるんだ?

 話を聞くと、SMがやりたい危険な遊びに萌が加わるのをいつも俺が許さないので、「萌のダッドは strict(厳しい)だ」と、さもそれがひどいことであるかのように言っているらしい。厳しいなんて悪口じゃないのだが、SMの価値観では子供の自由を妨げる厳格な人は悪なのだろう。

 今日はSMが三輪車に乗った2歳のCSを自転車で先導し町内 500mを1周するというスリルイベントを企画し、「車が危険だということすらわかってない2歳の子を子供だけで、歩いて随行するならともかく自転車で先導して安全なわけがないだろう」と萌には同行させなかったのだが(――これをOKするCSとSMの親の考えが俺とMには理解できん――)、それがSMのカンに触ったらしい。

 彼女は小さいときから人間関係の価値観がずれていて、前になんだったか問題行動を俺が叱ったときに、「あんたなんかあたしのボスじゃないわ、あたしのダッドがボスなのよ」と口答えされたことがある。「ボスか否か」「自由(味方)か制限(敵)か」という軸でしか人間関係が捉えられないのである。彼女の親父が典型的レッドネックなので、そういう家長的価値観を持った家庭なのだろう。

 そうしたことを萌にきちんと説明してやった。俺がSMに干渉したらあの親父とケンカになるだけなので、彼女がなにをしようが俺は何も言わないが、萌にやらせるわけにはいかないのだよ。

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 話が終わり、萌を元気付けるために録画しておいたお気に入りのショー、「Sonny With a Chance」を一緒に見る。これはカムループスの退屈なホテルで初回を見、面白くて以後2人で毎週見ているのだが、田舎からハリウッドに出て芸能人になった明るくやさしいティーンエイジャーがイジワル芸能キッズに囲まれ奮闘するというコメディで、少女マンガ的で非常に楽しい。俺がカナダに来て以降唯一毎回見たコメディ「Friends」に通ずるものがある。

 これを作ってるのは、ティーンエイジャー向けのコメディばかりやってるディズニー Family チャンネルという局で、ここがアメリカのティーンエイジ・アイドルを量産しているようである。ジャニーズ事務所がTV局を持っているようなものか。この「Sonny~」の子はすごくいいのだが、この局一番のスターと思われるハナ・モンタナなんてどこがいいのかさっぱりわからない。トイショップには彼女のグッズが並びまくっているが、それを見ればわかる通り全然かわいくないのである。

 そのハナ・モンタナショーをちょっと見ると、彼女は明るく気が強く声がダミ声で健康そうで歌とダンスが得意。アヴリル・ラヴィーンっぽい。やっぱアメリカ/カナダじゃこういうチアリーダーみたいな子が学校の華なのかねという感じ。俺はげんなりさせられる。そういえば「Friends」のレイチェルが高校時代は高飛車な人気チアリーダーで、学校中の地味な男女から呪われていたという設定になってたから、ハナ・モンタナ的な「陽」に辟易するセンスは北米でも普遍的なものなんだよな。

 このチャンネルではアジア系はたいてい台詞もない脇役で、しかも女の子は全員北米アジア系ガールに典型的な、目をくまどるきついメイクをしたヤマンバ的な人々である。かわいく美しいアジア系少年少女はハリウッド芸能界には入らないのであろうか? 別にどうでもいいのだが。

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■09/09/12(土) □ ダンスレッスンに登録
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 昨日今日と夏が戻ったかのように暑い。BCは日差しが強すぎて、日の当たり加減で気温が15度も変わってしまう。萌はこの夏中、遊ぶかTVを見るかゲームかであまりに生活がレイジーなので、この頃俺が意識して勉強と歌とピアノをやらせている。

 夏休み後半彼女はずっと歌とダンスをフリフリとやっており、「実は私最近ロックスターじゃなくてポップスターになりたいのよね」という。なんか Family チャンネルの影響を感じる(笑)。そんなものになってほしくもないが、しかし萌よ、そのために必要なスキルは何かわかるかね―――と、萌を入れてやろうと考えMと相談していたコミュニティセンターの「Jazz & Hip Hop Dance」というレッスンを紹介する。萌は文字通り躍り上がって喜び、即登録。どんな歌をやるのかなと始まる前からめちゃくちゃ盛り上がる。I Got A Feeling みたいな流行歌を使ったダンスだったらいいねえ。

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■09/09/14(月) □ ヒップホップ・ダンスレッスン
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友だちのJDとダンス
 【ヒップホップダンス】待ちに待ったダンスレッスンは予想を超えた10人以上の大クラス。パーキングでダンスの服装をした太った女の人を見かけたのだが、その人が講師だった。太った運動講師は自分の息がしんどいからクラスの運動量を減らす傾向があるのでうーんな感じ。萌の昔の体操講師なんかひどかったからな。

 まずは長々と自己紹介がありアクションはなかなか始まらず。やっと始まると曲は「ハイスクールミュージカル」というアレ(子供向けミュージカルTVショー?)だった。なんとまあイモな。Hip Hop といいながら16ビートですらないではないか。ここまでイモだとは予想外だが、考えてみればこの講師が所属する田舎のダンススタジオでやるのなんて、こういう趣味が悪いミュージカルが定番なのかもしれない。萌に入っていってほしくない世界である。

 しかしアクションが始まってしまえば子供はうれしくて仕方がなく、萌の笑顔が弾ける。こういうのは空手をやめて以来久しぶりだ。ダレていた夏休み後半からの憂さを忘れさせる笑顔だ。よかった。


 座談とストレッチで半分以上つぶれたので正味ダンスは20分ほどだったが、リズム感のない子供にクラップとジャンプを使って16ビートのリズムの取り方を教える課目もあり、なかなか悪くなかった。体型から想像したようなレイジーな人ではないようである。人数が多すぎ、そのほとんどのキッズはダンスが好きというより体を動かしに来てるだけに見え、萌みたいにうまくなりたいと熱心な子がどれだけ上達できるかは怪しいが、とりあえず楽しい6回のレッスンになりそう。

2009/09/11

日記「夏休みが終わる」

「アカヒレでなごむ」「ファーム・バイクライド」「トモダチコレクション」ほか。

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■09/08/29(土) □ M父夫妻にカレーパーティ
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 来週フロリダに発つM父夫妻を迎えカレーパーティをする。うちで採れたズッキーニを入れたカレーは皆に大好評だったが、カナダの人はカレーはそんなにバクバク食わないようで、苦労していつもの倍作ったのにだいぶ残ってしまった。日本に来たときにあらゆる食べ物をビクビク食べていたGLなんかはカレーも苦手らしく、超小盛りだった。カナダの子供や田舎の人って本当に食べられるものの種類が少ない。カナダ食文化情けなし。

 M父夫妻は今回の訪問で、うちの家族と4回も会えた。これはまれなことで、M父も年を取り無闇にMに口論をふっかけるようなところがなくなったゆえ、Mが機会を多く設け穏やかに過ごせたのだと思う。PNEでも1日一緒にいてケンカしなかったもんな。萌とも長い時間過ごせて2人はうれしかったことだろう。

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■09/08/30(日) □ アカヒレでなごむ
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 1時に仕事終了。久々に馬鹿文書を翻訳して脳がはなはだしく疲弊し、昼寝した。窓を閉めて昼寝をしてももう暑くない。夕方大きなトンボが飛んできた。秋が近い。長かった萌の夏休みもあと1週。

 夏以後イモリたちはずっと食欲がなく、2匹は拒食状態になり困っている。環境(水質)を改善したりエサを変えたり、ビタミンと電解質を補うという爬虫類両生類用薬浴剤にまで入れてやり努力をしているのだが、なにをやっても変化がないのである。たとえ1月食べなくても死ぬことはないとはいえ、ペットが食べてくれないと気分が滅入る。

たくましいアカヒレたちのほうはもう何があってもとことん元気。尾が大きくなり、ボディはダークな中に赤っぽく色がついてきた。最近はケンカもスポーツ的なマイルドなものに落ち着いており、仕事の合間にアカヒレを見ていると心が和む。もっとゆっくり泳いでくれないかとは相変わらず思うが、やっぱ小回りが利きまくる Minnows (コイ科小魚) はいいなと思う。狭いところを自在にくぐり抜けていく姿が気持ちいい。これが金魚のように巨大化したりヒレがばたついたりじゃ興ざめなのだ。
 この魚の魅力はこの小ささと、水が汚れようと一気に換水しようと水槽に入れたままレイアウトをがちゃがちゃ変えようと、何があってもストレス&ダメージ皆無というところにある。ほんとに丈夫でいつでもハッピーで、飼ってて気が休まる。うちはイモリたちがみな神経質なので、アカヒレが図太いことに気が休まるのである。

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■09/09/01(火) □ ファーム・バイクライド
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 Mは萌を連れて大学へ。Mが仕事の間、萌は1歳上のM同僚の娘と学内を2人だけで歩いてるそうで、9歳の子にそれはたまらなくエキサイティングだろう。財布を持っていって買い食いしなされと薦めておいた。この夏、萌の遊びの必要上から俺とMは大幅に彼女の自由を認め―――というか過保護の俺たちの心配性を必死に抑えて、萌が大人の立ち合いや許可なしでやれることを増やしているのです。

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午後、Mが前から行きたかったというコキットラムリバー沿いのファーム・バイクライドへ。自転車に乗るならあんな草ボーボーの河原よりうちの近所の森のほうが気持ちがいいと思うが、Mのレジャー感覚というのは独特で、どこかへ出かけひと手間かけないと特別なイベントとは感じられないらしい。彼女は忙しがって町内の公園にも川にも行ったことがないのである。

 で行って見た感じはピットリバーの土手と似た感じの乾いた土手だったが、洪水退避用の広い遊水地なので川はいろいろ入り組んでいてなかなかきれいだった。保護禁猟区域には亀(アカミミの仲間)もいるそうだが、沼は柵からはるか彼方で何も見えず。しかしバイクトレールとしてはうちの市内の川の森のほうがはるかにいい道である。3台のバイクを川沿いまで運ぶ方法があればぜひともMを連れて行ってやりたい。

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■09/09/03(木) □ アカヒレのホバリング
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 掃除をしていると、アカヒレが2匹並んでふわーっとホバリング(その場垂直上昇)をしているのに気がついた。お互いフィンを広げ、ポンプは止まってるのに上昇水流に乗ったようにふわーっと並んで浮いていき、水面近くでクライマックスに達しバチンとファイトして下に戻るを繰り返す。これはフィン自慢合戦だ。強い奴がフィンを広げて弱い奴を蹴散らすのはさんざ見たが、こうして完全に遊びとしてフィンを見せ合い比べ合うのは初めて見た。かわいー。

 萌も呼んで見せると、ラピュタのドーラ兄弟みたいだねと大笑い。たしかに、力コブ自慢だよなあこれは。エサ台を取り除き遊泳スペースがほぼ倍増したので、こういう行動の違いが出てきたのだろう。それにうちに来て一月でフィンが大きく育ったので、見せ合いっこも熱が入るのかも。

 不調イモリたちは環境改善が効いたか、食べてない2匹は相変わらずだがノボリの体調がぐっと上がってきた。今日は水槽の掃除後さっそく散歩に出て、フロントで愛嬌を振りまいてから新しくなったレイアウトを探検し、水底でゆっくりとリラックスしてくれた。彼がうちに来てからのベストな体調だろう。よし。

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 夏休み終盤、向かいの家のMYがおばあちゃんのところに行ったきり2週間も不在で、萌が無聊をかこっていてかわいそうなので久しぶりに新ゲームを導入した。「トモダチコレクション」という、Wiiのあの人形を生活させるというもので、「どうぶつの森」にちょっと感じが似ている。萌はこういうのが間違いなく好きである。さっそく自分と近所のキッズを入力し大笑いしている。これは当たりだ。

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■09/09/05(土) □「トモダチコレクション」
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 【トモダチコレクション】近所キッズを次々に入力している萌は、なんとSMも作成した。えー? たしかに近所キッズだがなんでわざわざあんな意地悪な子を入れるのかと思うと、ちゃんとイジワル顔になっている。ギャハハ。こ、これは絶対にキッズには見せないようにね。まあ日本語ゲームだから仔細はわからぬと思うが。

 こうして嫌いな子を入力して遊ぶというのは、検索してみると誰もがやりがちなことらしい。まあ住民に対し特にイジワルはできない仕様なので笑って済ませていると、世話をされないこのSMが腹を立てて人相がどんどん悪くなっていく。まる1日経つと「誰コレ!?」と驚くほどの形相となり、これは怖すぎると削除。実在の人物だけにマジで怖かった。たぶん行動や言葉の強さを全部フルにした極端な性格設定が働き、非常に直情的なキャラになり、世話の欠如にああいう強烈な反応をするんだろう。今後実在の問題人物は入力しないよう気をつけねば。

この Mii 作りというのは似顔絵作りと同じで、絵がうまい人は限られたパーツで実によく似たキャラを作れる。絵の才能のない俺は自分を作っても全然似なかったのだが、こいつの目を別なパーツに切り替えて見ていたら突然わが弟そっくりになり、これに弟のニックネームと性格を与えてやるとめちゃ愛着の湧く住人となった。Wii で Mii が野球をやってるのを見たときにも、3D馬鹿リアリズムに行かない任天堂はセンスがいいなあと感心したのだが、ここにきて Mii たちをペットみたいに世話できるのだから(この世話感は完全に Nintendogs と同じ)、これはまた新たな到達点だろう。

 惜しいのは「どうぶつの森」に比べたら島やアパートの部屋が単純すぎることで、「どうぶつ」の役場前広場みたいなところを多数の住人がうろうろする町感がほしかった。部屋も、いろんな家具を置いてやれる「どうぶつ」のほうがやはり楽しい。しかしまあ傑作「どうぶつ」も最後にはやることがなくなり飽きてしまったので、この手の生活ゲームは消費型の遊びであり、新しくいいものが出てくれればそれだけで実にうれしいのである。

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 向かいのMY姉妹がついに帰ってきた。この日を2週間待ち続けた萌とスペンサーが大興奮で、ランチを済ますのを待ちきれず何度も何度もドアまで迎えに行き、それから夜まで思う存分遊ぶ。夏休みはもうあと3日しかないが、なるたけ遊んでちょうだい。

 しかし遊びから戻った萌がアップセットしており、話を聞くとMYが引っ越すのだという。えー!? ということは2ヶ月だけのトライアウトだったのか? これは萌ががっくしするのは当たり前である。やっと友達が入ってきたというのにわずか2月でアウトとは。

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■09/09/06(日) □ MY家はひと夏の夢だったのか
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 MYのところへ朝遊びに行った萌が、またもやアップセットして帰ってくる。MY家がこの朝から1週間の旅行に行くという。そ、それはないだろう。2週間の旅行から昨日帰ってきて今日からまた旅行で、それで永遠にオサラバだなんて、子供たちの気持ちの行き場がない。バツが悪そうな顔をしてMYたちが車に乗っていくと、萌は大泣きとなった。嘆息。MY家はひと夏の夢だったのか。

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 代表オランダ戦ダイジェストを見ると、強敵を相手にした日本は可能性がない遠目から打つか、外を回して遠目からのクロスにマークが薄いファーで誰かが走り込むの2つしかフィニッシュする方法がないというのがよくわかる。岡崎のシュートが典型的で、走って走ってボールを刈り、ボールは取れたが敵ゴールは遠くというパターンの繰り返しなのだろう。俊輔が打ちまくっていたミドルも、これ以上ゴールに近づけばDFに刈り取られるという距離から打っており、あれがいいところに行く可能性は低い。自力で相手を交わし打てるのはやはり玉田だけ......まあジャストミートしてなかったけど(※)。
(※)「清水:それにしても玉田はあまり評価されないですね。僕は好きなんですけど。今日もいいプレーだったし」「西部:別に今までと違ったプレーはしてないけど、玉田はこのレベルの相手にも同じプレーができるっていうのはあるよね」と、玉田を評価する記事が1つだけ見つかった。やっぱ玉田の能力は日本の宝なのであり、それを本人も含めて生かす方法を見出せてないのがもどかしい。

 しかし近年ナカータとなり嫌味をいい続ける俊輔は走れ本田とそればかり言っており、監督も60分まで走れたから通用した、これを90分に伸ばすなんていっている。むしろどれだけ必死にやってもプレスだけでは絶対最後まで持たないし、前に人を送らないと点も取れないことを考え抜いてもらいたいものである。

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■09/09/07(月) □ 夏休みが終わる
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 夏休み最後の日。明日から日本語学校も始まるので、1ページだけの「夏休みの日記」宿題を書かせたのだが、萌が夏休み最大の思い出として書いたのは意外にもイモリのことだった。イモリはかわいいと気に入ってはいても萌にとってそんな大きなトピックではないはずで、本当はMYが来たことが最大のトピックだったわけだが、その彼女が最後は引っ越していくことになってしまい、悲しくて書けないのだろう。


追憶のレモネードスタンド
夏休み初日のはじめてのMTBから始まり、近所キッズとの激遊び、KT・HN・WLと行ったウォーターパーク、スイムレッスン、WL・ALとのMTB、歯医者、イモリ、ポニョ、BRとPNE、「河童のクゥと夏休み」、BC史上最暑デイズ、そしてMYと開いたレモネードスタンドと、前半は暑さも遊びも絶好調で萌の人生最高の夏だったと思う。がカムループス以後はMYが完全に不在となり、6歳のSPとは遊べていたけれど彼は幼いしボーイなので趣味もあまり合わず、低調であったのは否めない。

 寝るとき萌は、素敵な夏休みをどうもありがとうと俺にいう。いやー、俺は何にもしなかったよ。もっといろいろ遊ばせてやろうと思っていたのに駄目だった。自己嫌悪を感じるくらいなのだ。すまんです。また来年ね。

2009/09/04

日記「高いが楽しいPNE」

「脱皮だ!」「魚が1匹足りない!?」ほか。

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■09/08/19(水) □ 脱皮だ!
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 午後、仕事を終え旅行中の日記を書いていると、イモリのジムシーが葉っぱの下でなにかもがいている。なんだと見ると体をくの字に折り曲げ、自分の尻尾に噛み付いている。――あ、脱皮だ! すごい、ほんとに皮を噛んでむいている。

 萌も呼んで興奮しつつ観察する。ネットで読んだ通り、最後は脱いだこんぶのような皮をパクパクと食べてしまった。すごいー! さっき水中に杉の枝みたいなものがあり魚たちが突っついていたのだが、あれはジムシーの手の皮だったのである。すごいー。なんかすごいな。このタンクの中でイモリたちの成長が起きていることに感動してしまった。

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■09/08/22(土) □ 魚が1匹足りない!?
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 今日は晴れているのだが風が冷たい。夏はもう終わりだな。

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 最近食欲がないイモリたちが食べ残した赤ミミズを魚たちに与えていて、1匹足りないことに気がついた。げ。シェルターをひっくり返してもいない。あちこち探しどこにもいない。まさか昼間の水槽掃除&レイアウト変更時に閉じ込めてしまったかとイモリのエサ台などを取り除くも見つからず。その砂利の下にもいない。まったく原因がわからない。疲れた。これがうちの水槽で最初の犠牲者か。いなくなったのはあの尾がないケンカ好き野郎で、個体としては一番気に入っていなかった奴ではあるが、それにしても気分はよくないのである。はあ。ケンカも落ち着いたところだったのになあ....。

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■09/08/23(日) □ 水槽レイアウトは要注意
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 朝アカヒレを確認すると、あれ!? 5匹いるじゃん。エサを投入、あ、やはり尾なしがいる。いったいお前は昨夜から今までどこにいたんだ? まさかイモリの陸として入れた植木鉢に入れる隙間があるのか?

 ―――ん? ぐわ、今度はイモリのノボリがいない! またもやシェルター裏を探し、エサ場の裏を探し、まさか脱走かと水槽の周りを探し見つからない。残る可能性はやはりあの植木鉢の中だ。まさかと思いつつ全員を別水槽に避難させ、そっと植木鉢を開けてみるとなんと、ノボリはそこにいたのであった。生きてる。ほーっ (=_=)。

 水中にほんのわずかな、箸の先も入らないような隙間が開いていたようで、そこからどうやってか入り込んだらしい。昨日アカヒレの尾なしもここにいたのだろう。植木鉢の中は1cmほどエアがあるのでノボリは助かったが、そうでなかったらと思うとぞっとする。脱走とこうした事故による水死がイモリの2大死因だそうなので、何か新しいレイアウトをするときは本当に注意しなければならない。

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■09/08/26(水) □ 高いが楽しいPNE
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 毎夏恒例PNEプレイランド、今年はM父夫妻と一緒。しかしいよいよ費用が暴騰している。パーキングがついに$20に達し(5年位前は$12だった)、その時点でもうこれは今年で打ち止めにしとこうかなとのっけから思う。

 萌と俺が2人でウォータースプラッシュに乗り$10、萌単独で空中ブランコ滑り台その他で各$4、観覧車に一緒に乗ってまた$10。高い。$40ほどがほとんど一瞬で消えた。他の遊園地には行ったことがないが(ディズニーワールドはMが全部手配したので、いくらだったのか俺は知らない)、PNEは世界有数の高い遊園地なのではないだろうかと思う。ランチでチキンが1つ$5、わたあめとアップルキャンディが各$5、コーヒーが$2.50。PNE自体は大好きだし入場料は安いのだが、ライドと食べ物の高さは我慢の限界に達している。








バンクーバーオリンピックの
雪映像に写真を合成するブース
まあそれはともあれ、萌とわあわあ言いながら乗るライドは楽しかった。ウォータースプラッシュは乗ってみて初めて1個1個が切り離されたボートなのだと知り、するとレールでコントロールされず自分が重力だけで動いていることに恐怖がじわじわっとやってくる。

そして2回あるうちの小さいスライドダウンは楽しかったのだが、でかい方(←)は昔行った西武園以来20年ぶりの恐怖であった。はあはあ。

 観覧車は普通ゆっくりと周るカーゴに動いてる間に乗る(観覧車自体は止まらない)ものだと思うが、カナダ式は2個ずつ移動してカーゴに客を乗せ、全部埋まったらぐわーと高速で回すという、これまたライドが何でも速すぎるカナダらしい乗り物になっていた。せっかく高いところからの眺めがすばらしいのに、あわただしく回るので写真を取りMたちに手を振りあたりを見渡しと、全然景色を楽しむ時間がない。

 最後にまた2カーゴずつ客を降ろすときにやっと高いところでしばらく静止し景色をじっくりと眺められたが(なつかしいヘイスティングス競馬場の眺めが最高)、あんな早回しをしたら意味ないではないか。観覧車ではなく高架式回転微弱スリルライドという感じである。



 ランチを食べ、ファームエリアで家畜を眺めホースショーへ。今年のホースショーはミニチュアホースという、大型犬くらいの大きさの馬のショーだった。ああいう人が乗れない馬は単に見てかわいさや毛並みを楽しむペットなのかと思ったら、障害物を飛ばせたり、後ろや横に歩かせたり、地面の棒を規定の歩幅で駆け抜けるなど一般的な馬場馬術の課題を【手綱を持ったトレーナーが横を一緒になって走ることで行う】という馬術をやる動物なのだった。知らなかった。まさにドッグショーの犬のごとし。これを見れたのはとても面白かった。

 年々減る出し物、今年はアイリッシュダンスだったが、時間が合わず見れず。しかしまあインドコミュニティの若者たちのダンスが見れたので、そっちのほうが多分アイリッシュよりもよかった。生きる喜びみたいなものをてらいもなくひたすら追求する若者たちの笑顔がまぶしく心地よい。

マーケットや砂の彫刻コンテストや各種テントを覗きながら帰路へつく。PNEはお金がかかり疲れるが、やっぱり楽しい。ディズニーランドのフロリダから来てるM父たちも、ライドのチンケさと費用には腹が立ったろうが、それ以外のPNEのあれこれには満足してくれたと思う。なにもかもクソ高いと腹を立てながら、俺たちは来年もまた来るだろう。

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 M父夫妻を乗せてSHとADのオフィス近辺まで行きディナーをいただく。グルメのADがなじみにしてるというこのレストランがまた例によって、メニューが読みにくく食べ物に何が入ってるかわからないくらい真っ暗。俺は寝るとき以外はこんな暗いところにはいないわけで、ここにいるだけで何もかもしっかりと見えないことに強いストレスを感じる。雨の日にヘッドライトの暗い車に乗るかのようだ。

 俺が食べたのは店が自慢するシーフードラザニアだったのだが、暗くて具が見えないし、焦げ目のつき方もわからない。サラダに入っていたスクワッシュも、食べてみるまでなんなのかわからなかった。まさに闇なべ状態であり、こんな暗いところで物を食べるのは馬鹿げたことである。食は目で味わうなんてスカしたことをいいたいのではなく、食べ物を見るというのは大きな楽しみではないか。何を食べてるのかわからん状態で食ってうまいわけがないではないか。味も暗さに比例してなのか凡庸だったが、この暗さではたとえうまかったとしても喜び半減である。

 日本じゃバーだってこんなに暗くはないんだけどドイツはどうなのと聞くとADは、どうかな、気にしたことはないがあまりカナダと変わらないと思うとのこと。じゃ西洋人はみんなこれでOKなのかね。

2009/08/24

日記「ドライ谷の憂鬱」

「『ポニョ』の評判」「化石掘り」「気持ち悪いコーナーの謎」ほか。

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■09/08/09(日) □ 「ポニョ」の評判
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 午後ファミリーパーティでST家へ。アニメ好きのBTに見せたいとMが「ポニョ」DVDを持っていく。Mに見せたときは「Hm....cute」くらいの薄い反応だったので、やっぱ宮崎信者でないとストーリーの矛盾にあれあれという感じなのかなと思ったのだが、実はMも楽しんでいたのか。

 時間がないのでBTにはオープニングと波乗りシーンだけを見せてやったのだが、AVマニアのSTの液晶巨大TVで見るとものすごい絵のクオリティだった。というかうちのTVだとこんなにいい色が全然出てなかったのかと驚いた(笑)。

 BTは波乗りシーンを見て、「This is cool I wanna see it」という。今すぐシアターに行ってくれ行ってくれ。

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 NHK「リミット 刑事の現場2」が終わる。出演者全員がハナミズが出るくらいの熱演をするすごいドラマであった。「武田鉄矢は日本のクリント・イーストウッドだ」という評を見つけたが、それはまったく大げさではない。ダーティな大人を演じる彼を俺は初めて見たが、顔のしわ1本1本までが芝居をしておりすごいの一語。若い刑事のクライマックスの言葉は論理的でもなく説得力もないが、しかしそれはとても感動的で、老武田刑事と視聴者の心を動かしたのであった。

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■09/08/14(金) □ 爽快 Trans Canada ラン
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夏の旅行。行くのはカムループス近くの Savona という町だと昨日判明し調べてみると、なんと 364.9 キロ。東京から名古屋 (386km) に近い。くくく(泣)。ノンストップで4時間、普通に休んで5時間半くらいかなー。やれやれ。

 イモリとアカヒレの世話はMKに頼む。うちのイモリ樣たちはエサを食べなかったり引きこもったりで手がかかるのだが、まあ4日くらい食べなくても体調に変化はなかろうから心配はするなということで。アカヒレはケンカさえ収まれば手間いらずで、だんだん色がついて美しくなってきた。

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●Trans Canada ラン
 11:45 Hope 着、ランチ。ここまでは 120km くらいで流れる高速ワインディング。スズキエリオは高速が得意な車ではないが、Trans Canada(カナダ横断道路)を楽しむのに十分な直進性と安定性はある。



 Hope を過ぎた頃からエンジンの吹けがよくなり、登坂車線の追い越しで 3rd-4000rpm がストレスなく使えるようになった。絶好調。普段のスロー走行でたまったカーボンが燃え本来のエンジン性能が出た感がある。これからは普段もっと高回転を使ってやろう。

 最近雨のタイトコーナーで突っ込みすぎ前輪をズリっと滑らせてしまい反省し、もっと前後輪を均等に使い腰を入れたコーナリングをしようと練習しているのだが、今日の Trans Canada ランではどのコーナーも最小の舵角でいいトラクションが得られ気持ちよくターンできた。ガチっとした強大なトラクションとフラットさはないが、高い回頭性と軽快なエンジンパワーでレガシィでの山岳ランよりも楽しい。Hope 後のタイトなセクションでは会心のS字切り返しがビシバシ決まり顔が笑い、Mに気づかれてしまった。

●乾燥谷へ
 Lytton で小休止。3時間運転してさすがに疲れを感じたので、ちょっと後ろで休もうとMに運転を代わってもらう。Hope 以北は昔見た乾燥谷が延々と続く。何時間も続くので正直ウンザリするが、来たからにはホントにすげえなと見てしまう。

途中 middle of nowhere、まさになんにもない砂山の谷で小1時間事故による通交止めに遭うという不運もあり時間がかかったが(薄曇りで風のある日でよかったが、暑い日だったら大変だったろう。)、想像したほどは疲れず 364.9km を無事走破。お疲れさまでした。着いたカムループスレイクは殺風景なところ。砂漠の山の裂け目にどこから来るのか水がたまっている。Hope 以北はずっとこういう景色である。



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■09/08/15(土) □ 化石掘り
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 朝暑くなる前に、今回のメインイベント化石掘りへ。サイトはグランドキャニオンみたいなすごいところで、石を割っての宝探しは楽しかった。


この石版群のほぼすべてに植物の化石が含まれている
ここは5千万年前(恐竜後、哺乳類が出てきた時代)の地層だそうで、出るものは主に葉っぱ、たまに出るお宝が小魚の骨と羽虫くらい。割る前からそこら中の石の表面に葉っぱの化石は見えているのだが、割って何かが出ればやはり自分で発見したという喜びはある。俺はシダがきれいに残ったやつが気に入り小さなものを数個だけゲットしたが、萌はメルたちにもはやし立てられ片っぱしから袋に詰め、2袋 50 個以上ものお持ち帰りとなった。そんなにいらんというのに。

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 夕方買い出しに 30 分かっ飛ばしカムループスへ。こんなドライ谷に巨大な町があるのでえーっとたまげた。Save On スーパーなんか PoCo よりも大きい。こんなところまではるばるハイウェイを5時間かけて商品を持ってくるのか。なおかつ PoCo と品物の価格が同じ。Save On の価格が高いのは、こんな僻地での商売をカバーするためなのだろう。

 車内でMとSFが、「興味深いところだけど住みたくはないわね」と言う。「なんか気分が落ち込むよね」と俺は答える。カムループスが大都市だった以外は15年前に見た通りの土地だ。しかしなんでこんなところにこんなにたくさんの人々が住んでいるんだ? 農業も林業もできないだろう?  謎である。みんな何をしてるんだろう(ADは鉱業が盛んなんだろうと言っていたが)。

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 カムループス往復は強烈な高速ワインディングだったのだが、Rが半端にゆるいせいで Trans Canada のようには楽しめなかった。こういうオーバー 100km コーナーというのはトラクションをコントロールして万全に曲がってはいても、手の平のちょっとした動きで車体が大きく反応するので飛ばしすぎだとMがぶーぶーいうし、この道はガードレールもあまりないので、操作ミスがあったら大変なことになるという緊張も常にあり疲れる。実際こういう田舎の超高速は危険で、路肩から落ちた車を2日で2台見てぞっとさせられている。

 こういうシビアな高速域で普通の車とグッドハンドリングマシンとの差が出るわけで、安いファミリーカーであるエリオはガチっと安定しないから緊張を感じ、並んで走ったADの BMW 330 みたいな車なら無緊張でいけるのだろう。タイトなセクションに入り制限速度が 70 くらいに下がると俺はほっとするし、そういうところではより能動的 (大きく) に荷重をコントロールでき楽しいのである。燃費は強いアップダウンを全力疾走しながら 13km/L 強と良好。

 この湖畔に住んでるのはほとんどコテージ所有者だと思うが、緑のないこの景色が好きなのかな。水は湧かさないと飲めず、たかだか買い出しにも命の危険がある 30 分の全力疾走なんだから、僻地に住むというのは消耗なことだ。こんなところまで電気その他インフラを引くことすら壮大な無駄だと感じる。

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■09/08/16(日) □ ドライ谷の憂鬱
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 6時前にMが起き、俺も頭痛と共に目が覚める。俺の頭痛は起きれば治るのだが、Mは終日不調で、この谷のドライな空気がアレルギー性の鼻を直撃しているようだ。

萌も6時半に起き、7時半にはもう退屈で爆発しそうになる。一緒に散歩はしたが、天気も悪くもうすることがない。周り中すべて砂漠山で何もないからなあ。大人は本があればなんとかなるが。今日はみんな疲れており、アクティビティはボートと散歩くらい。散歩をしたら見知らぬ犬が萌についてきて楽しかった。

 毎年旅行のたびに思うことだが、BCは海も山も単調だ。住むには文句なく、アウトドアピープルやモーターボートを駆るパワーレクリエーション家族(日本のバイク人口並みにモーターボート所有人口があるのではないか)には遊びのネタが尽きないドリームランドだと思うが、普通に旅行をするだけではどこへ行ってもあまり変わらない。遠くへ行くことは旅行というより人口の少ないところを求めての移動となり、着いたところはこうして人がいないのも当然みたいな土地になる。旅情を味わいたくば、ソルトスプリングのような特徴のある小さな島に行くのがいいのだろう。

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■09/08/17(月) □ 1人旅のように
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この貨車の長さ!
朝軽くハイク。高いところから湖や珍しい岩を見下ろす。何十輌編成なのか信じられないほど長い汽車が、とんでもなくゆっくりと行き過ぎるのがナイス。ランチ後初めて水に入る。予想通り泳ぐには冷た過ぎたが気持ちよかった。

 夕方みんなはカムループスの動物園へ行ったのだが、俺はホテルに残って1人でいることにする。もうなんか、何をやるにもついて回る殺風景長距離移動がしんどい。4日ぶりの1人はすごい解放感であった。うあーと喜びの声が出てしまう。俺はバイクでのキャンプツーリングみたいな気ままな1人旅が本来一番好きなんだろうな。

 みな夜遅くにクタクタに疲れて帰宿。しかし動物園はすごくよかったとのこと。よかったよかった。

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■09/08/18(火) □ 気持ち悪いコーナーの謎
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●コカハラハイウェイ急勾配
 ようやく帰宅日。帰りは行きの Trans Canada より早いというコカハラハイウェイから。コカハラはステアの保持だけが仕事の退屈なハイウェイだが、その分たしかに速く Hope まであっという間だった。それに景色は Trans Canada よりもいいかもしれない。カムループスから最初の山を越えた途端に砂漠景色が終わり、普通の緑の高原道路になったのには驚いた。俺たちの目はほとほと砂にうんざりしてたので、このBC/長野的平凡な風景が見えただけでわあと声が出てしまった。Hope 近辺のすさまじい岩山景色もすばらしい。人間の目は砂には感動できないが、岩には心底畏怖と感嘆が湧き上がるようである。

 しかしコカハラハイウェイの勾配はあれはなんだ。全線 110km 制限なのだが、あの急勾配を 110km で延々と登っていける車なんて5L級の SUV だけだろう。一般的乗用車で 90km くらい、トラックなんか 50km くらいしか出ていない。こんな勾配をつけたなら 110km 均一なんて無茶を言わず、登りは 90km くらいで流れるようにしとけば燃費もいいし事故も減るだろうに(コカハラは冬の事故で有名)。

●気持ち悪いコーナーの謎
 Hope で近辺まで来るとコーナーのRがちょうどよくなり、100km 近辺で気持ちよく車体をコントロールできるようになる。うおー気持ちいいとまた笑ってしまう。カムループス峠/コカハラの怖く気持ち悪い「オーバー 100km コーナー」とこことの違いはなんなのかシカとはわからんのだが、「オーバー 100」ロードは速度が落ちないようコーナーのRをゆるくしてあるためタイヤにトラクション(路面を蹴る反力)が発生せず、それでいながら速度は高いので外に行ってしまいそうな錯覚が起き緊張を招くのではないだろうか。むろん普通に走れば危険はないのだが、危険がすぐそこにあることは視覚と車体の揺れから体感できてしまうので、横に乗るMも緊張するわけである。

 これはエリオに限ったことではなく、レガシィでバンクーバーアイランドを走ったときも、コーナーがゆるく速過ぎて外輪にうまく荷重が乗っていかず気持ち悪かった。日本でいえば軽井沢の碓井バイパスとか箱根ターンパイクがこんな感じで、バイクで走っても楽しくなかった記憶がある。こういうRでトラクションをがちっとかけるには制限を越えて攻め込んでいかねばならず、家族連れでそんなことはできないのである。ADもカムループス峠でスピードを落とせとずっと家族に怒鳴られてたそうなので、BMW でもああした道での不快さはあるのかもしれない。

 速いコカハラに加えこないだ開通したばかりの Golden Ears Bridge を通ることでさらに 30 分時間を短縮し、なんとランチブレーク込み4時間半で帰宅。行きは渋滞に休憩2回に事故通行止めまであって計7時間くらいかかったので、えらい違いである。ふー。お疲れ様でした。

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 夜、NHK で清水國明の瀬戸内バイクツーリングの番組を見た。やっぱ俺はこういうスローな道をくねくね曲がり、道端で弁当を食べ缶コーヒーを飲みながら里をちびちび巡る旅がいいよ。ハイウェイで一気に 350km の移動なんて旅だとは感じないのである。

2009/08/07

日記「記録的ヒートウェイブ」

「水温に気を使う日々」「BC観測史上最暑の日々」「5匹のアカヒレをゲット」ほか。

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■09/07/26(日) □ 水温に気を使う日々
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BC はヒートウェイブがやってきており、猛烈に暑い。午後室温が 29 度に上がり、水槽ファンはフル稼働しているが水槽も気温 26/水温 24℃から下がらない。24 度でもジムシーたちは元気に食べているが、さすがにこの温度では散歩はしていない。

そこで初めて氷ボトル 500cc にトライしてみる。―――1時間経過、氷はあっという間に解けたが、やはり 25/23℃とちょうど1度ずつダウンできた。23℃になるとジムシーが散歩を開始する。この後俺が寝るまでジムシーは延々と活動してくれる。夜中には、この時間起きてるのは俺とお前だけだよなという連帯感がある。

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 萌が「Coraline」という最新CGアニメをMのために借りてきた。が、俺は冒頭 10 分にもわたる親子の会話シーンで飽きて中座。CGキャラの大げさな身振りと声優の軽快な早口喋りだけで1時間半持たせる米製アニメはもう、飛行機の中など他にやることがない状況でもなければ集中して見れん(あとでちゃんと見たが、やはりたいして面白くはなかった)。

 こういうのっぺりしたCG映像を見ると、日本の手描きアニメがどうしてあんなに気持ちいいのかよくわかる。優れた手描きアニメではうまい人が描いた絵がふんだんに味わえ、CGアニメは技術が優れていればいるほど実写の写しに近づいていく。写真を忠実に数値データに置き換えられても、『絵を見る喜び』は湧いてこないのだ。

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■09/07/27(月) □ 記録的ヒートウェイブ
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 今日は外気 33 度、ついに室温も 30 度突破、じっとしていても汗が吹き出てくる。

 夕方、いろんな場所の温度をチェックしながらMを迎えに行く。車載気温計に出る路面温度(というかボンネット上の気温?)は 37 度以上、ところにより 40 度と恐ろしい数値が出る。40 とかになると、車がオーバーヒートしやしないかと冷や冷やする。エアコンの効きも今年は悪く感じるのだが、外気が暑すぎるんだろうな。

 今日は最終的に室温 31.5℃、水槽も 28/25℃となった。ジムシーはこれでも動いているが、さすがにしんどそう。明日は今日よりもさらに暑いという予報。ひー。扇風機をもう1台買おう。

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■09/07/28(火) □ サブ扇風機導入
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 朝のうちに扇風機を買ってくる。$13 という最廉価ものだが狙い通り窓際でもどこでも置けるコンパクトデザインで、階段下にうまく置いてやるとデカ扇風機とあまり変わらない効率で階下の冷気を送ってくれる。昼は階下から冷気、夕方はMの部屋、夜はデッキから冷気導入と、この夏大活躍してくれることだろう。ったく、なんでもっと前に買わなかったのか。今日は日陰で 34℃、この扇風機をぶわーっと回し、これまで暑くてやれなかったシンクの修繕などを行う。

 3時、水温 25 度に達したところで水槽に3日連続氷ボトル投入。水に直接入れると水温は大きく下がるがすぐに解けて効果がなくなってしまうので、今日は一番浅いエサ場に1cm だけ水につけ置いて、冷気がちびちびとイモリたちの生活圏に染み出すという感じにしてみる。イモリたちは「ふー、ありがたい」という感じでボトルの回りに徐々に集まってきた。水温がちょうどいい塩梅のところを自分で見つけて体を横たえるのだ。これがまたかわいいのである。ちょうど2時間で氷が全部解けたが、その間は相当涼しかったはずだ。

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■09/07/30(木) □ BC観測史上最暑の日々
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 昨日はBC観測史上最暑の日。今日もほとんど同じ。1937 年の記録を突破したそうだが、バンクーバー空港で 34℃とえらい低い値が発表されている。そりゃ計り方がおかしいだろう。そんな気温は森の中の百葉箱かなにかの理論上最低値であって、現実的にはほとんどの屋外は 37~38℃くらいのはずだ(PoCo はバンクーバーよりいつも高め)。路上の気温は 38℃以下にはならんのでエアコンもなかなかキンキンに冷えない。

 帰ると家は熱気でもわもわになっていた。室温 32 度、ファンは回しっぱなしにしておいたがイモリ水温も 26 度に達し、今日も氷ボトルを投入。このヒートウェイブの間は散歩する姿もほとんど見られないが、基本的に体調は維持してくれているようでエサはちゃんと食べてくれた。明日から気温は平常に向かうとのこと。耐え忍んでくれ。

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■09/08/01(土) □ イモリの同居人を考える
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 ようやく涼しくなった。暑さストレスが抜けたジムシー・ノボリは夜、エサ場の上から浅瀬をゆうゆうと這い回っていた。少しレイアウトが変わりフラットで歩きやすくなったのが気持ちいいようで、隠れ場所はないのにずっとそのあたりを徘徊し、俺が覗き込むと「エサ?」という感じで見上げる。こういうのを見ると、人を怖がらないイモリは実にいいなと思う。

 しかし猛暑の前あたりからイモリたちの活動量が減り、昼間はまったく何も動いているものがないので、イモリたちが寝てるときに魚がいたら楽しいかもなあと考えている。実際そうしている人々は英日とも多い。

 イモリと同じ環境で飼える丈夫な魚と検索するとアカヒレ (White Cloud Mountain Minnow) が文句なくトップでヒットし、同居がうまくいっているという実例も多数見つかる。こないだショップで見たところ、メダカにちょっと色が付いたという感じ.....というか、泳ぎがせわしなく落ち着かず、どんな魚なのかよくわからなかった。まあ見た目は十分にいいのだが、あんなに動き回られては見てて疲れるというのが率直な感想。日本じゃコップで売ってるというが、別の種類なんだろうか。

 しかし常時活動している魚は、イモリの同居人としてやはり魅力あるなー。今の砂利を片寄せ水深を 5cm 上げれば、イモリの生活を変えることなくこの小さな魚に十分な遊泳スペースができると思う。今度掃除のときにテストレイアウトしてみよう。

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■09/08/04(火) □ 5匹のアカヒレをゲット
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 昼前にジムシーノボリが揃って前に出てくるくらいまで元気が出たところで模様替え&換水。4L分水を増やし、水深 9cm→13cm とした。全体的なレイアウトは同じ。ジムシーたちは水深は気にしないと思うが、砂利坂が急角度にせり上がるため浅瀬がやや減ったのが気に入るかどうか。

 水深13cmは水槽の約半分、手前の浅いところでも7cmはある。これくらいあると余裕でアカヒレを飼えるだろう。よし。

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  買ってきてしまった5匹のアカヒレ。あのショップは例によっていい加減なので White Cloud Mountain [Tetra] と命名されていたが同じものとのこと。$1.99 という値段からいっても写真を見てもそうだろう。サイズは 1.8~2.8 センチほどで想像以上に小さいのでどんと5匹買ってしまった。車で搬送しながらビニールバッグを覗き込んでいると、なかなかかわいいなと思えてくる。

 あ。今はまだ温度合わせでバッグのまま浮かせてるのだが、それを見にジムシーが下まで降りてきた。笑うー。

 半時間温度を合わせ投入。すると意外なことに、暗さを求めてかイモリたちがいる浅瀬に行ってしまう。うわ、そっちは駄目だと思うまもなくノボリの鼻先を通り過ぎ、ノボリがぴゅっと反応した。うわ。身を翻し逃げるアカヒレ。ハラハラ。捕獲に失敗すると元のポジションに戻るノボリ。捕まえたくて興奮するというほどではないらしい。食べられてもアカヒレは惜しくないが、イモリたちは 2cm のものなど消化できず危険だろうからな。アカヒレがイモリを全然怖がってくれないとは意外だ。まあ養殖育ちで敵に会ったことなどないのだろうし、これから学んでくれるだろう。

 やがて落ち着くと5匹は連れ立って泳ぎ始めた。自分の水槽が初めてなので魚も初めてだが、やっぱふと目をやると魚が泳いでいるというのは気持ちがいい。水深2cmしかないエサ台地帯もヘーキで泳いでるくらいで、水深はまったく十分。地形が複雑なのでショップよりも楽しそうである。もうちょっとゆったり泳いでくれんかなとはショップで見たとき同様思うが、まあその敏捷さがイモリたちのアタックから身を救うわけだろうから致し方なし。

 投入後数時間、アカヒレの色が変わってきた。ショップにいたときよりもダークになっている。なかなかシックで悪くない感じ。大きさから見てみなまだ若いのだが、成長するときれいな色がつくそうである。魚も面白いな。イモリたちはまだ低調なので、無聊が慰められるぜ。

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■09/08/05(水) □ アカヒレ観察
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 アカヒレ投入でいろいろと小さな想定外のことが起きている。弱ったのはケンカで、常に誰かが誰かを追いかけ突っついているのだが、速すぎてどれだか見分けがつかない。じーっと数分観察して、攻撃を数回確認した奴をネットで水槽内の浅瀬に隔離して様子を見てみる。サテ、隔離したはいいがこのままにしとくわけにもいかんし、こいつのためだけに別に金魚鉢を維持するのは馬鹿ばかしいし、どうしたものか。

 あ、魚に興味を持ったジムシーが模様替え以降初めて一番深いところを散歩し、魚を眺めて、13cm を一気に上がってブレスし、飽きると自力でエサ場をよじ登りホームに帰っていった。理想的。ノボリも水に顔をつけて魚を眺めている。イモリたちが浅瀬が減って気に入らないようなら水深を下げようと思ったのだが、エサ場で普通にリラックスできれば問題ないかもしれない。やはりうちの水槽の主役はイモリで、彼らが活動してくれると魚など比較にならないくらい楽しい。こいつなにかを考えてるなと想像力をかき立てられる。

 アカヒレのケンカはネットでアドバイスを読み、シェルターを大きなものに換えて水中の見通しを悪くしてやったら少し落ち着いた。コイ科の魚にケンカは付き物で、アカヒレなんか穏やかなものなのだそうだ。これで様子を見よう。

2009/07/26

日記「崖の上のポニョ」

「河童のクゥと夏休み」「水温26度でイモリぐったり」「アクアテラリウムという盆栽趣味」ほか。

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■09/07/16(木) □「崖の上のポニョ」
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先日送っていただいたDVD『崖の上のポニョ』を見終わった。宮崎監督は「もののけ姫」以降「千と千尋」「ハウル」と、話が進むにつれ謎というかツジツマの合わない部分が増大し答えなく終わる映画を毎回作っており、『いつも後半はワケわかんないけど全体としてすごく好き』というのが俺たちファンの気持ちなわけだが、今回もまことにそうでした。

この映画は後半だけでなく冒頭からリアリティがないことを強く感じる。宗助がポニョをビンから力任せに引っ張り出そうとしたり、ガラス瓶をその場で割ったり、魚を水道水のバケツに入れたり、お母さんもパンを食べながら子供を乗せた車でカッ飛ばすなど、「それをやっちゃ駄目だろ」という突っ込みどころが延々と続く。

宮崎監督が独裁者的ポジションにあり誰もこういう矛盾点を諌められないのかなと最初は思っていたのだが、洪水シーンあたりからはこれは確信的にツジツマを無視してるんだろうなと気にならなくなってきた。危険を侵し通行止めを突破して高潮の中かっ飛ばし、洪水になり町が水に沈んでも平静で、知らない女の子が水の中から現れても身元も聞かず受け入れるお母さん。すべてが失われても朗らかで明るい町の人々。なぜか眠くなってしまうポニョ。水中で息をしているおばあさんたち。説明のつかないシーンが延々と続くのだが、もう「ポニョは疲れると魔法が解けて魚に戻っちゃうんだろうね」といった解釈は萌のために軽くするだけでとにかく映像を楽しんでいると、物語は唐突に終わった。

「宮崎監督が何を伝えたいのか」的な解釈をしようとすると今回も???となってしまうわけだが、これはあの荒れ狂う壮絶な海、水に沈んだ静かで豊かな世界という2つの圧倒的なイメージを描いて、それをさまざまにラブリイなディテールでつないでいったイメージ映像集なのだろう。あの波は北斎だよねと萌に言うと、萌は「あー!」と感動していた。水に沈んだ嵐の後の世界は「パンダコパンダ」の洪水世界の完全版だ(あのゆるゆる泳ぐ古代魚たちはイモリとあまりにも似ている・笑)。その両方に、俺の心はふるふると震え気持ちいい。萌は俺が寝てる間にもう一度最初から全部見直すほど楽しんでいた。

もう「ナウシカ」みたいな整合性の高い圧倒的な「物語」は実際、宮崎監督には頭脳体力的に書けないのかもしれない。そういう体力は俺も、自分でこうして日記を書いていて落ちているのを感じる。しかし宮崎アニメを見る喜びは、彼の唯一無二のイマジネーションを、ヒトの目で鑑賞できる形にしていただけるところにあるんだよな。それは今回も存分に満たされたのである。宮崎監督の大御所アンタッチャブル性と「もののけ姫」以降の作家的独善性を晩年の黒澤明っぽいという話があるが、この映画は黒澤の「夢」に似ている。物語は破綻しているが、美しく心に残る。メルは「もののけ姫」と「千と千尋」を見た後ストーリーの矛盾点(つまり破綻)に強くフラストレートしてたので「ハウル」はもう見せてないのだが、この映画ならどうかな。

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■09/07/17(金) □ お腹プリプリのイモリたち
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友達のバースデイパーティへ行く萌をドロップオフし、久しぶりに1人の用足し日。イモリ水槽の換水とレイアウト変更をする。こないだ日本製ハンドポンプ$4が手に入り、そのおかげで換水自体の時間は中国製ポンプ使用時の 1/5 になった。日本工業製品サイコー。というか中国/カナダ製造業はこんな単純なものさえまともに作れないのだから呆れる。

イモリたちがうちに来て10日。移動のためノボリをつまんでみたら、当初からよく食べているのでもう食べすぎでお腹プリプリだった。捕まえるのに苦労するくらいの迅速さも出てきている。これがイモリ本来のパワーなのか。前とは別種の生き物のようだ。ノボリのこの体の切れを見ていると、ペットショップではみなあまり食べてなかったのだろうなと思う。

ジムシーもドライフードを細かく砕いてやればちゃんと食べており、栄養は完璧に足りている。彼女(だと思う)はあまりシェルターの外で活動してくれないのだが、ノボリも1週間食べ続けてやっと力が出てきたわけで、ジムシーももう少ししたらもうちと活発になってくれるかもしれない。依然拒食が続くパスタはガリガリで哀れなのだが、何を食べさせようとしても顔を背けてしまう。どうしたものか....。

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萌は疲れ果てグッタリとなって帰宅。強力60のサンスクリーンはよく肌を守ってくれたが、真夏の遊園地の暑熱は対処しようもないからな。お疲れ様でした。

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■09/07/18(土) □ ゴールドカップ・ホンジュラス戦
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朝ノボリが水槽越しに俺を見つけ、エサをくれという瞳でこっちをじっと見る。かわいい。―――あ、いや、これはジムシーじゃないか。どっちも太ったのでほとんど見分けがつかぬ (^-^;。ともあれジムシーが水底で長時間遊んでいるのは久しぶりだ。ノボリに続いて彼も探検するだけの体力がついてきたらしい。よかった。

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【ゴールドカップ・ホンジュラス戦】前半は互角。暑そうで双方動きが鈍いが、今のカナダは運動量だけだった昔と違い中盤のキープ力で勝負できるチームに変貌しているので、この展開で特に問題はない。今日は前の試合まででよかったピーターズがおらず、スペイン・デポルティーボ(一流!)に所属するグズマンというMFが下がり目のプレイメーカーとなっている。こいつがうまいがなんとも古典的なラテンのリズムでゆるゆるとボールを愛でるタイプで、それもゲームのスローさを生んでいる。

わ、誤審でPK。オーバーヘッドをやろうとジャンプした相手FWから(ファウルを取られないために)腕を引きさっと上げたスタルテリが、その腕でシュートに触ったという主審の判定。スタルテリ激怒。スローで見てもボールに触ってるか不明だし、もし触っていたとしても腕を上げた理由がシュートと関係ないのは明白ではないか。ホンジュラス選手だってPKなど主張してないし、勝負に水を差すだけで何の意味もない。ここまで格上のホンジュラス相手に自信を持ってゲームをコントロールしていたのだが、これで流れが相手に行ってしまい悪いプレイが続出する。まだまだ時間は十分にある、落ち着け。前半終了。PK以外はカナダのゲームである。早い時間に追いつきたい。

後半も6-4でカナダが攻め、ホンジュラスがカウンターを狙う。高いポゼッションからグズマンが散らしフィニッシュを狙うという、やってることに間違いはなく押してはいるが、決定機に欠ける。グズマンがあと1タイミング早く前に出してくれたらもっと崩せると思うのだが。ピーターズはベンチで準備できていると解説がいう。だったらなんで彼を出してないんだ、グズマンはうまいがホンジュラス選手が守りを固めるPKエリアに突っ込んでいき仕事をできるタイプではないのだから(デポルでもDMFとのこと)、併用すればいいではないか。

あと20分、ようやくピーターズが入る。しかし3トップの右に入ったようで、前の試合ほどボールに触れずリズムを作れない。最後はひたすら放り込み、DFもGKも皆上がって放り込み、ヘッドが枠をヒットするところまで追い込んだものの時間切れ。はーあ。このチームはこれまでとは違うと期待したのだが、運がないところ、格下扱いで簡単にPKを取られるところは昔から変わらない。そしてそこは自力ではコントロールできないからなあ。日本だってそうである。悔しい。

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■09/07/19(日) □「河童のクゥと夏休み」
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ノボリに加えジムシーも体力がつき活動的になってきて、水槽を見ててとても楽しい。イモリというのは個性豊かで、当初から元気で最も食べまくるノボリは人に対しては意外に臆病で、人影が見えるとびくっと体をすくませる。こないだまでシェルターにずっと引っ込んでいたジムシーが、意外や人をまるで怖がらない。上から覗き込むと顔を上げて「なーにー」といった感じでこちらを見上げ、ときに立ち上がることすらあるのが実にかわいい。

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久々にKT・HN来訪。KTは手の上にイモリを取り水中にぼとっと落としまた捕まえヘヘと喜び、それで興味を失う。やっぱイモリは子供にアピールするペットではないようである (^-^;。ジムシーたちが活動しているときに呼んで見せてやれば萌のようにかわいさがわかると思うが、まあ哺乳類のような愛玩性や虫のような造形的かっこよさはないよな。ノボリとジムシーは強いストレスを感じたようで、久々に穴にもぐりこんでしまった。

夜、『河童のクゥと夏休み』を萌と見る。人間のバカさと生き物のやさしさが伝わるいい映画でした。河童を追いかけマスコミが殺到し、人々が携帯電話のカメラを向けまくるシーンで、萌は「こっ、このバカ!」と泣きながら小さく叫んだ。その声に俺は感動してしまった

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■09/07/21(火) □ 水温26度でイモリぐったり
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今日は気温が高く室内で29度、水温も26度ほどになり全員ぐったりしている。ノボリとジムシーはまあ大丈夫だとは思うが、拒食で弱っているパスタが心配である。

シナイモリはアカハライモリよりも低水温を好むという説もあり、やっぱ水温を下げる方法をまじめに考えないとまずいのかもしれない。人間も28度だと耐えられるが29度はぐあーという感じなので、イモリたちと人間はだいたい体感温度が同じであるようだ。

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■09/07/22(水) □ 水槽ファンを製作
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朝、水温は22度まで下がっているのにイモリたちの元気が戻っていない。昨日程度の暑さで翌日までダメージが残るとはショックである。水温30度にも耐えるというアカハライモリに比べ、シナイモリは相当暑さに弱いようだ。うーん。シナイモリのほうが見た目はかわいいのだが。

今日も昨日同様の暑さだろう。一応ボトル氷は用意してあるがそれはいかにも一時的なものだし、水槽用ファンというものを買ってきてもいいが水位が低いイモリ水槽で効果があるものか....。

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あ、「水槽冷却用ファン」というのは実はPCファンと同一のモノだと判明。うちにはごろごろあるのでやってみよう。

ジャンクPCの電源からファンを取り出し規定の12Vアダプタを探してつなぎ、しばらく回してみる。20分ほどで水温が1度下がった。しかも気化熱で涼風が吹き出てくる。調べてみると室温27度で水槽内気温が24度まで下げられる。この涼風はイモリたちにも心地いいだろう。

しかし12Vではあまりに烈風で、これじゃイモリたちの生活にとって大きなストレスになるのは間違いないので、6Vのアダプタを見つけつなぎ直してみる。これがうまい具合に風量半分とはいかず 1/5 くらいになってしまった。そよ風が吹いているという程度で、これじゃ効果がないかなと試してみると水槽内の気温は意外や烈風と変わらないくらい下がる。今室温が28度ほどだが水温は22度。水温が室温と6度差というのはすばらしく(ファンなしでは2~3度差)、ノボリは快調に水中活動している。これはどうやら水槽内の空気が動いてさえいれば、風量はなくとも気化は促進されるものらしい。ノイズはゼロで消費電力はわずか7W、これで夏は乗り切れる。よかった。

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尻尾で浮いてます
今日は一日水温22にキープできたので、ジムシーも晩飯後元気に水中活動開始。ジムシーはノボリよりも体力がないので調子がよくないと水にあまり入らないが、いったん水に入ると人を怖がらない....というか明らかにこちらにアピールするためにガラス際でいろいろ芸をしてくれ、実に楽しい。水中草の茎から葉っぱへと手足を使い器用に移動し、ときには水中をぴゅーとぶざまに墜落する(イモリはかなり比重が重いようだ)。俺が見てるのに気づくと後ろ足で立ち石に片手をつきじっとこちらを見つめたり、尻尾だけで体を支え長時間浮揚してみたり。いつもエサの後にこうなるのでもっとくれというアピールなのかと思うが、見ていれば延々と楽しませてくれるのである。

こういう風に活動しているイモリを見ていると魚では味わえない楽しみがある。手足の自由が効いて尻尾まであるというのが見てて楽しいところだよなー。俺たちが当初ほしかったカメは水中でこんな活動なんてしてくれないだろう。「カメは甲羅があるからこんな風に(手足を自在に使い狭い水中をフレキシブルに)は動けないはずだ」と一緒にジムシーの動きを楽しんでる萌に話すと、「ニュート買ってよかったねえ!」と強く同意してくれた。ほんとだよ。イモリがこれほど楽しいペットだとは、飼ってみるまでは知らなかった。

まあそれはジムシーのように活動的な個体が手に入ればという但し書きはつくけれども。ノボリはあれだけ食いながら人には慣れてくれず、こうした芸はさほどしてくれないのが期待はずれだし、拒食のパスタみたいのが3匹だったらまったく気が重いだけだったろうがね。

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■09/07/23(木) □ 強制給餌を開始
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朝の様子見で拒食のパスタがもう石から足を降ろすにもよろけるほどになっているので、意を決してついに強制給餌にトライする。濡れたペーパータオルで体をくるみ、薄くやわらかいレトルトのパッケージでそっと口を割らせ、水に溶いたドライフード2粒分をきっちり口に押し込んだ。これを嚥下するのを確かめ、もう半粒。これでおよそ3粒分の栄養が入った。これくらいならば毎日やれる。給餌自体によるダメージが見られなければ朝晩やれる。頑張ろう。自分で食えるところまで回復してくれ、頼みます。ほんとに、生きてほしいのだよ。

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■09/07/24(金) □ アクアテラリウムという盆栽趣味
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今日も朝早く目が覚める。イモリが来て2週間以上だが、俺は飽きるどころかどんどんはまっていってる感じ。萌も起き出して2人で水槽を除くと、エサ場の向こうで寝てたらしいジムシーがぐっと首を突き出しこっちを見、ばばーっとフロントに走ってくる。かわいいなあお前。強制給餌を開始したパスタの調子も悪くなさそう。下に平たい石を置いて居住性を上げたシェルターで快適そうにしている。


初期レイアウト。 右奥に石とヤシ
ガラのシェルターを置いた浅瀬、手
前と左が深いところ。 中央にエサ
皿を置くも、自力では入ってくれま
せん。最大水深7cmほど。

4ヵ月後、定番となった水槽レイア
ウト。中央に植木鉢を置いて水深2cm
のイモリ浅瀬と15cmのアカヒレエリ
アを分割。エサ皿は浅いヨーグルト
カップ (砂利が多すぎると水が循環
しにくいため、浅瀬下には空き瓶を
埋め込んでカサを上げてます)。
アクアテラリウム作りというのは盆栽に似ていて、細部に凝るとキリがない。凝るといっても美よりは居住性、移動のしやすさ、隠れやすさといったイモリにとっての快適さと、こちらからの見やすさ(隠れさせてはやりたいが完全に見えないとつまらない)、エサの与えやすさ、安全性、水の循環清掃性といった実用面の折衷最適化を延々とやってるわけなのだ。特に今はパスタが弱っているので、彼が常駐するシェルターの快適さには気を使う。彼が自力で体温調整できるよう、小さなヤシガラ内に濡れたところと乾いたところを作ってやりたいのだがなかなか難しい。住んでいるイモリたちにしてみればなによりも放っておいてほしいのだとはわかっているが、アイデアが浮かぶたびに改善したくなってしまうのです。

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夜、今日初めてのパスタ強制給餌。持った感じの体の張りが昨日とは違う。包まれたペーパータオルから逃れようとする力も戻っている。強制給餌が完全に効いた。パスタ自身もさすがにこの苦行に慣れたのか今日は1口目はほとんど即座に口を開けてくれた。2口目には苦しんだが、全3粒分きっちりと食べた。非常にいい感じなので水槽に戻すときに久々に水に入れてみると、しゅぱしゅぱーっと元気に泳ぐ。こうして強制給餌を続けていけば体力は戻る。そのうちに味にも慣れ自力で食べてくれることを祈ろう。

2009/07/16

日記「イモリで水陸両生箱庭づくり」

「小さなカメの夢は実現不可能」「やること尽きない水槽世界」「ゴールドカップのカナダは別物」ほか。

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■09/07/03(金) □ ペットがほしい
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 萌がペットとしてリザードをほしいみたいなことを最近言っており、無理に決まってると思い俺は特に気に留めてはいなかったのだが、お母さんがよく調べなさいみたいなことをいう。え、いいの? だったらリザードより亀のほうがかわいいではないかと俺がいうと、萌は「タートル! ほしいーっ!!」と一気に盛り上がった。亀は俺も大好きである。子供の頃何度かトライし成功したことはないのだが(逃げられたことがある)、情報のある今ならちゃんと飼えるんじゃないだろうか。

 と調べてみると、思ったよりも大変だ。

 ●換水:フィルターなしの場合1~2日ごとに全交換、フィルター使用時でも1週間程度で換水が必要
 ●温度:冬は水ヒーターとUVライトが必要
 ●衛生:サルモネラ問題があり、触ったら手を洗うのはもちろん、排水処理時も気を使わねばならない
 ●種類:多くの種は巨大に成長し屋内では手におえなくなる

 うーん。当然だが、金魚のごとくエサをやりたまに水を換えてやればOKみたいにはいかないようだ。熱帯魚を飼う以上の手間となるらしい。うーん。

 しかしカメを飼うのは夢が広がる。水場に浅瀬にシェルターに水草に。2年前広口ビンの中でシーモンキーを飼うだけであんなに2週間楽しかったのに、本当に箱庭ハビタットを作れってやれるんだからなー。

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 今日からサッカー【ゴールドカップ】が始まりカナダ初戦のジャマイカ戦を見たのだが、久々に見たカナダ代表は 2000 年のゴールドカップ優勝時よりみんなうまくなっている。やっぱ世代が違うという感じ。実際前に見てた 2002 年頃の選手はもうさすがに1人もいないし。ジャマイカもうまい。ボルトンにいるガードナーが有名だが、知らない選手もみんな見劣りしないレベルにある。米が世界を驚かしたように、CONCACAF サッカーのレベルは上がってるのかもしれない。

 カナダは押され気味のところからカウンターを決め、決勝ゴールを奪う。このMLSトロントの Gerba というFWはカメルーン人とのこと。スピードがからきしないがうまい。いまカナダ代表のエースで25試合で14ゴールしてるらしい。ややラッキーな初戦勝利を見ただけではカナダのチーム力はわからないが、米はコンフェデ帰りで燃え尽きてるはずだし、今回チャンスはあるかも。

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■09/07/04(土) □ 小さなカメの夢は実現不可能
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 萌を連れてペットショップ2軒を回る。小さなカメとして Mud Turtle、Stinkpot (ミシシッピーニオイガメ) がほしいのだが、このあたりには巨大化するミドリガメ類しか見つからず、しかも$98/$69 と意味不明に高かった。俺が子供の頃のミドリガメは 500 円で、今だって 1000 円はしないだろうに、なんで海を挟まぬカナダでこんな無茶苦茶な値段なのだ。わからん。

 帰って一日調査した結果、小さなカメの夢はどうもカナダじゃ実現不可能なようである。決定的法文は見つからないのだが、たとえば「アルバータでは86年までハコガメ種は販売保持禁止だった」みたいな記事が多数見つかり、どうやら昔のミドリガメ起因のサルモネラ中毒でいったんカメの輸入は禁止され、その後環境保護機運から輸入は振るわず(BCの動物保護団体はカメを含む全爬虫類のペットを禁じろと主張している)、現在カナダのペットショップはほとんどカメを売ってないという流れになっているらしい。通信販売でも買えない。結局カナダでは養殖ミドリガメしか手に入らず、珍しいゆえに日米の十倍の値段がついているということのようだ。

 4~5年で30cmにもなるというミドリガメを飼う気はせず(庭に池でもあればともかく)、カメはあきらめるしかないようである。はーあ。

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■09/07/06(月) □ アカハライモリはどうか
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 小さいカメはカナダで買えないようだよと萌に調査結果を説明すると、じゃカエルは? ハムスターは? 鳥は? と、なんでもいいからペットを飼いたいらしい。気持ちはよくわかるがねと、いろんなペットのメリット・デメリットを説明する。

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ハムスター・マウス - かわいいが臭い、噛む、やたら殖える
鳥 - 手乗りは最高のペットだが、家中が確実に汚れる、ダスト要因
熱帯魚 - 設備費多大、つまらない
金魚 - コスト&手間最小だがつまらない
カエル等両生類 - 人には慣れなそう、要生き餌?
トカゲ - おそらく常時ライトが必要、人には慣れなそう、要生き餌?
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 しかし俺がよく生態を知らないペット候補を改めて調べてみると、日本産のアカハライモリ(fire bellied newt)が手軽なペットとして突如浮かんできた。近所のペットショップにも在庫切れだが手軽な値段で売っている。カメと比べ、

 ◎ヒーター不要(日本産なので熱帯種ではない)
 ◎紫外線ランプ不要(カメと逆に暑さを嫌う)
 ○日光浴不要
 ○代謝が低くエサは3~5日に一度で大丈夫
 ○けんかせず複数飼育楽勝
 ◎人に慣れるらしい(水槽から出てきて周りを散歩し、体が乾くと自分で水槽に戻るという驚愕のブログがあった。すごい!)

 と、お手軽ペットとして驚きのメリットだらけになる。金魚ばちの金魚に近いくらいのローメインテナンスで、水陸両棲箱庭づくりの楽しみが味わえることになる。

 イモリを見たことがないのでとりあえず Youtube で映像を探してみると、おたまじゃくしとトカゲの中間という感じの生き物である。カワイイようなグロなような。オオサンショウウオほどグロくはないが、なんとも言いがたい(笑)。

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 隣町のペットショップに電話してみると3匹いるというので、実際に見に行ってみた。覗き込んでみると石の下に隠れて水中に3匹くらいいる。――――か、かわいー\(^o^)/。小さな指のある手足を不器用に使いのそのそと水中を歩くところがなんともかわいい。スローな爬虫類・両生類のかわいさをちゃんと備えている。体の表は退屈なブラックなのに、時折覗く真っ赤なおなかはびっくりするほど鮮やかな赤。

 これはいい。決めた。昔ハワイやタイでゲッコーをほしいと思ったものだが、その実現という感じ。迅速な爬虫類は気持ち悪いが、スローな連中には愛嬌があるのである。決めたがお母さんの許可が出てないので今日は買えず、購入は明日となりました。カメの 1/10 以下の価格だからすばらしい。うーん夢が広がる。すべてうまくいきますように。

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■09/07/07(火) □ イモリで水陸両生箱庭づくり
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 萌のペット+自分の誕生祝いとして、アカハライモリ$7x3匹をゲット(※)。最初は世話がどれだけ大変かわからないから2匹にしておこうと萌と決めていたのだが、2匹を選んだところで最高に元気なやつが隅から飛び出してきて、あ、こいつもほしいと我慢できずピックアップしてしまった。
(※)後日いろんな写真との比較から、うちのはアカハライモリ (Japanese fire bellied newt) ではなく近縁で小ぶりなシナイモリ (Chinese fire bellied newt) と判明。小さいのは残念だが、日本種よりも肌がすべすべでグロ度が低くかわいい :-)。

 一緒にとりあえずタンク、水温計、砂利、エサ(冷凍ミミズ)、塩素抜きというベーシック用品のみゲット。これ以外の備品も揃えたかったのだが、店のオヤジが押し付けがましくて嫌なので今日は最小限にして、残りは必要につれ別の店でじっくり探そうと帰宅する。



 で急いで帰りあせる気持ちを抑えながら水槽を洗い水温を合わせ塩素抜きを入れざっとレイアウトを整える。自力で水槽を作ったのは2年前のシーモンキー(全滅・汗)を除き初めてのことなので、なにか素人的な致命的ミスでイモリたちを死なせてしまうのではないかという不安が拭えなかったのだが、1匹ずつゆっくりと様子を見ながらイモリを投入。手に持った感じはカエルそっくり。スピード的にどうせ逃げられないにしても、それでも人間の手に乗せられて逃げないことにびっくりする。当然皆環境の変化にフリークアウトしている様子なので、落ち着くまでしばらく何もせずにそっと観察しよう。



 しらばくして鎮まったイモリたちは、水槽の中をふらふらと歩き、やがて奥のほうの暗い角に落ち着いた。あちこちにシェルターとなるような石やら植木鉢やらを置いてやったのだが、結局暗くて水が浅い部分が好きらしい。なるほど。ならばと浅瀬と陸を多く作り、葉の付いた木の枝を拾ってきて水槽に入れ葉陰をたくさん作ってやる。すると枝から葉っぱへとゆっくりゆっくり散歩する様子が延々と楽しめた。両生類は動いていると最高に楽しい。止まっているといつまで経っても動いてくれないが。

 大きさはどれも尻尾を含め7cm程度。Youtube で見る成体は子供の手のひらくらい頭胴長があり親指ほどに丸々と太っているので、まだこれから大きくなるのだと思われる。横顔はやはりカエルに似ている。エサは今のところ全然反応しない。初日はフリークしているので食べないという話はたくさん出てるので、ここは待つしかない。

 夕方、1匹が水槽の角に両手両足を踏ん張って半ばまで登り、バランスを失いまっさかさまに落ちて後頭部から砂利の上に落ちるという動作を繰り返す。これを朝までやられてはたまらんので、ちょっとレイアウトを変え水に着水し後頭部を痛打しないようにしてやった。こんなことを心配するようになるとは、ほんと生き物は飼ってみないとわからない。萌がこいつを「ノボリ」と命名する。楽しー (^-^)。

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■09/07/08(水) □ やること尽きない水槽世界
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 イモリとの生活2日目。萌も俺もいつもより早く目覚め、水槽を覗き込む。昨日よりきょろきょろと周囲を伺っている雰囲気があるのでエサをあげてみたが、今日も無反応。鼻先にくっつけてやっても口に入れないし、容器に入れ置いてやっても気づかない。心配になってしまう。

 とりあえずイモリ世話用品の追加購入に出る。濾過フィルターシステム、水換え用バケツ、ドライフード、フードトレイその他いろいろ。イモリ代$21+施設エサ代100で環境が完成した。でさっそくドライフードをやってみたのだが―――食べない。全然食べない。うーむ。

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 夜になって他のイモリ飼い主の記事で「水底で沈下型のエサを漁って食べる」という習性を読み、水中にいる奴の目の前にぽとっと1粒落としてみる。すると目の前を通過するときについにぱくっと食べた。おお。もう1粒。ぱくっ。食いつくときだけ異様に早く、噛んで飲み込むのがえらい遅い(笑)。赤ミミズ少量も同じ位置に落とすと、ちゃんと水底を探り食べてくれた。そうか、こいつらは水底でしかエサを食べたことがないんだ。ペットショップでは陸地がほとんどない水槽だったから、バラバラと水底にまかれるエサを食べていたんだろう。

 これでエサのやり方はわかったが、しかしこれでは水中でたたずんでいる奴にしかエサはやれない。3匹いるうち2匹は常時陸地におり、こいつらを水中に誘導してもすぐに泳いで陸に戻ってしまう。うーん。どうしたものか。

 ノボリが依然として水槽の4隅をよじ登りたがってるので、足場として3箇所に石を積んでやったのだが、うち2箇所で石の隙間へ頭を突き進み、抜けられなり救出することになった。これはいかんと積み石を除去。やっぱ生物は考えられないことをするなー。頭を突っ込める隙間がないよう、あらゆる隙間は必ず通り抜けられるよう、気をつけてやらないと。―――うーん、やること尽きない20インチの水槽世界。楽しい。

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■09/07/09(木) □ 3匹の個性がわかる
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 地上にいるやつらへのエサやりアイデアは思いつかず、水中に沈めた貝殻の上に6粒ほどエサを置いて寝ると、朝きれいに食べられていた。おお。しかし誰が食べたのは当然わからない。陸地にいる2匹は昨夜と同じ位置にいるので、また同じ水中野郎ノボリが食べた可能性が高い。うーむ、とするとやや食べすぎかなあ。

 しかし3日目、みんな落ち着きどころが決まり快適そうだ。一番臆病な奴「ジムシー」(命名はみな萌) はいつもヤシガラのシェルターの下からこちらを伺い、近づくと頭をすくめる。一番人を怖がらない豪胆者「パスタ」は置き石の上にずっと落ち着いている。エサを食べてる活動的な奴「ノボリ」(登るのが好きだから) は水中を散歩してはパスタのいる石に合流する。3匹の見分けはつかないが、習性の違いが明らかなので区別できる。

 しかし食ってない「ジムシー」と「パスタ」が心配である。「ノボリ」はもう元気一杯で探検と遊泳に励み、エサは見つけ次第パクパクと食べ(俺が出かけている間にまた2粒を平らげた)、人間に慣れてきた気配すらあるのだが、食ってない2匹には精気がない。「ノボリ」と同様水の中でエサ待機してくれないかとあれこれ誘導してみるのだが、どうしても水の中にいてくれない。ついには庭のコンポストから掘り出してきたミミズを目の前で振ってやっても食べてくれない。そういえば水の中にいないのは調子が悪いからだという話があったなとマジで心配になってきた。

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■09/07/10(金) □ ゴールドカップのカナダは別物
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 イモリを見たくて7時に目が覚めてしまう。昨夜から何も変化なし。ノボリは元気に活動している。彼はやはり昨日から人に慣れてきており、水槽のガラスを叩くと反応する。これは餌付けも可能になりそう。尻尾の形からメスだと思われるが、彼女を見てるとほんとに飽きない。

 しかしイモリっていつ寝るんだろう。いつ見ても首をもたげているが、あれで眠っているのかな。―――と思っていると、ちょうどノボリの活動が止まり水中浅いところで落ち着いた。あれは寝てるんだろうな。寝ていても時々ブレスしてるのだろう。

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 ◆13:44 この夏休みで初めて何もない日となり萌が退屈したので、WLを誘いバイクライドに出る。WLはバイクでの遠出はあまりしたことがないようで、交差点の安全確認、トレールでのベルを使った安全確保など指導しながらのラン。



 公園に入ってしまえば後は自由行動で、みな大喜びで林の間のでこぼこを走り回る。WLのは24インチのMTBで、やはりショップで思ったとおり24は9歳の子供にはフレームがやや大きい。外乱のないロードバイクならばちょうどいいが、オフロードで筋力がない子供があのサイズをコントロールするのは難しいと思う。実際坂で止まったWLはバランスを崩していた。いろいろやってうまくなるには20~22がベストだと思う。

 自転車は最高だ。今後この人生でまたモーターサイクルを所有できるとは思えないが、自転車は体が動かなくなるまで乗れる。ありがたいことだ。しかし最近遠近メガネの度が合わなくなったために、上下動が激しいとちょっと視界が揺れるのよね。スポーツには悩ましいオヤジ視力である。

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 【ゴールドカップ】カナダ・コスタリカ。前半で2-2、拮抗したいい試合になっている。ゴールドカップのグループリーグ3試合、カナダのこのよさは一体なんなのだ。ヘボな出だしからトントン拍子で噛み合いついには勝ってしまった、あの2000年よりもはるかにいいチームである。

 優勝時のカナダはハードなプレスとGKの神業守備からマグレの得点で勝ち進んでいたのだが、今のチームは判断が早く基本技がしっかりしており、ボールをポゼッションできるところがまったく違う。この判断の速さとこぼれ球を競る強さは非常に厄介で、日本が戦ったら相当に苦労するだろう。こないだ日本が戦った豪よりも強く感じる。こんなカナダは見たことがない。

 所属チームを見れば英2部、ブンデス下位、北欧リーグあたりで前の世代と変わりはないのだが、MFピーターズ(英2部イプスウィッチ)あたりは明らかにプレミアのレベルにある選手だし、ほとんどすべての選手がJリーグより高いレベルでの競技経験を感じさせる。カナダの解説者は昔から「プレスがうまくいっている、誰々が調子いい」と局面を語るだけなので、なぜ選手が皆こんなにうまくなったのかは謎だ。日本のユース育ちという中島選手もカナダ代表で出ている。キビキビして有能そうなMFである。

 ひょっとすると米のコンフェデショックがカナダのパフォーマンスに影響してるのかもしれないな。フィジカルでハードワーキングという同じ持ち味の米が世界最高峰を追い詰めたのを見て、自分たちのプレイスタイルへの確信が生まれ、技巧的選手が多い中米相手に迷いなくストレートパンチで戦えているのではないだろうか。

 結果、現在WC予選で首位のコスタリカを相手に2-2のドローで、余裕の1位でグループリーグ突破。見事。―――しかしこんなにうまくいいチームなのに、なんでWC予選は最終予選前にとうに負けてるのでしょうか(泣)。

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■09/07/11(土) □ アカクビの人々
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 今日は昨日以上の炎天、UVレート 8/11。朝9時の段階ですでに外に出れば皮膚が痛いのだが、隣家JKの孫たちは1時間以上ほとんど日陰のないロータリーをぶらぶらしている。スイムから帰った萌も当然ロータリーに直行。こんな日は日陰で遊んでほしいのだが、ロータリーで自転車に乗るのが今みんなが一番やりたいことなので止められない。サンスクリーンをベタベタに塗り、とにかく自転車で停止するときは必ず日陰にいることと命じて送り出すより仕方がない。

 近所キッズは常時放置されているが、あれでサンバーンにならんのだろうか。この辺の家族はJK家同様、昼間はUV浴で肩と首を真っ赤に焼き、夜は庭で夜中まで酒盛りし(子供も夜更かし)、環境保護クソくらえのガソリン水道浪費という家が多く、その育児方針としては『ジャンクフード上等/危険な遊び上等/転んで大泣き上等 (ビービー泣くな)』というレッドネック(保守右翼)気質が強い。カナダ大都市近郊の中産白人地域はこういう傾向なんだろう。

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 今日はジムシーも長時間水中におり、もしやとミミズをぶらさげてみるとついに食べてくれた。3匹連続。やっ・た。しかしそれ以後は見せても逃げてしまう。ということは、やはりあまり腹が減ってないということなのか? わからん。とにかくジムシーもこれで当分餓死はないだろう。残るはパスタだけだが、ジムシーの3匹満腹状態を見て、やはりイモリは当分食べなくても生きていけるんだなと再認識した。

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■09/07/12(日) □ 皿からエサを食べてくれた
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 今日もイモリ見たさに早起き。「私のペット」がほしかった萌にとっては、反応が鈍すぎ手軽にエサをやることもできずつまらんだろうと気の毒だが、俺自身はイモリ趣味に十分に没頭してるなあと実感する。歩きも泳ぎも逃走も捕食も下手なところが実にかわいい奴らだ。同じタンクに金魚でも入れてやればもっと喜ぶと思うが、これ以上水を深くするとイモリたちがますます水に入らなくなってしまいそうだからなあ。

エサやりは、水面下浅くに沈めたトレー上で行うことにした。ジムシーが水中にいるので指で追ってトレーへ誘導し、スプーンから餌付けしてみる。パクっと食べたはいいが吐き出してしまう。駄目か...と思ったらなんと彼は落としたものを拾って食べ、そこから皿の底をさらい全7粒完食してくれた。やっ・た。うれしー。この手でいこう。

 ノボリも同様の方法で大量に食べる。3匹に等分に食べさせるのは難しいが、とりあえずパスタが少しでも食べてくれるようになれば、もう完璧だ。頑張ろう。

2009/07/05

日記「萌はじめてのMTB」

「タレントショーのカラオケガールズ」「続 Always・三丁目の夕日」「NHKのドラマ製作者は本当に...?」ほか。

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■09/06/23(火) □ ショックなスクール・イヤーブック
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 学校に行くとLSがスクール・イヤーブック(全校生徒が載った写真アルバム)を持ってきたので見せてもらうと、萌の写真がない。名前の上が「!」マークがついた空欄になっている。えーっ! いったいいつ写真を撮ったんだ。そんな大事な日をミスした記憶などないぞ。

 そばにいたWL母に聞いてみると、「あたしも覚えてないけど、クラスフォトは普通学年のはじめに撮るわよね。かわいそうねえ萌」という。そういえば去年の9月、日本からの帰国後に萌は熱を出しまるまる1週くらい休んだな。あのときか。そんな1年前の欠席なんて覚えているわけがない。ましてその欠席が1年後にこんな結果になるとは知る由もない。

 ものが出来上がってからこの事態を知るというのがひどい話で、修整不能の集合写真じゃないんだから、空白にする前に写真を持参しろなりなんなり警告してくれればいいではないか。このブックは外部業者が作っているらしく、そいつらが子供や親の気持ちなど考えるはずもないが、しかし担任はじめ学校の人間はこうなる前にチェックできるだろう。それをしないところがカナダの学校の不親切さで、教職も単なるビジネスだと感じさせるところである。親が学校の Web サイトなどを常時チェックし気を配ってない限り、こうして大事なことを逃してしまう。

 萌は自分が「!」マークだなんてファニーだ、気にしないというが、みんなが後から何度も眺めクラスのことを振り返るイヤーブックに萌だけが載っていないというのは、実に悲しい。俺とMは憮然である。

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■09/06/25(木) □ タレントショーのカラオケガールズ
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 萌の学校最終日。タレントショーで、今年は萌が出ないので後半1時間半だけ見に行く。ピアノや体操など普段やってる習いごとを披露する子は問題ないのだが、その他大勢のカラオケシンガーには毎年げんなりさせられる。きらびやかな衣装をまといメイクアップしてステージに出るまではいいのだが、そこで例外なくシャイアタックに身をすくませ、つまらんポップソングを小さな声でぼそぼそ歌うことになる。振り付けもない。こんなものをやられても、誰もどうにも反応できないのである。

 日本ののど自慢形式なら鐘で中断できるのでまだ救われるのだが、カラオケだとフルコーラス4分やるしかないわけで(習い事披露キッズはみな1分以内で終わるのに!)、やるほうも見るほうもただつらいだけ。ひたすら終わるのを待つだけのイタイイタイ時間が続く。こんなものを許可する親と教師が悪い。ステージに出るなら元気にちゃんと歌う、1番だけ歌ったらサンキューと手を振ってさっさと引っ込むなどと指導してやればいいのに。

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 最後に女の先生がギターを持ち3人の生徒を引き連れ、退職する先生への自作っぽいはなむけの歌を歌った。これが無茶苦茶うまいのでぶったまげる。この人はライブハウスでカントリーソングかなにかを歌ってたに違いない。

 このスーパーのど自慢先生の歌唱に乗せられた生徒たちがはなむけソングを全校で歌い、感動的なフィナーレとなった。ES先生とかこの先生とか、音楽の素養がある人はやっぱパブリックアドレス(聴衆への働きかけ)というものを心得ているよなー。要はそんなに聴衆がひどくしらけるようなことはしないという単純なサービス精神である。クリスマス音楽会で死ぬほどつまらん歌をクラスにやらせたり、タレントショーでああいうカラオケシンガーズをヘルプしないような教師たちには、そのサービス精神が欠けているのである。俺はカナダの小学校に対し、Mが怒るようなアカデミックな不満は感じない(というかフレンチなのでわからん)のだが、子供の楽しみを最大化してくれないこうした怠惰さにはいつも腹が立つ。

 後で萌にあのギターの先生はすごいねというと、「そう、「手紙」の人みたいだよね」といっていた。なるほど、アンジェラ・アキか。たしかにアンジェラさんの歌い方は、この北米女性カントリーシンガー的コブシと喉鳴りなんだよねー。

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■09/06/26(金) □ 萌はじめてのMTB
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 午前中に萌に手伝わせて掃除その他を済ませ、前から目をつけていたコキットラム・リバーパークへ俺と萌の自転車を積んでいく。うちのスズキ・エリオにフルサイズの自転車が載るのかはやってみるまでわからなかったのだが、助手席を2目盛りほど前に出すと無事載ってくれた。やはり小さいとはいえワゴンである。古座布団をはさんで萌の自転車も載せ出発。

 いつも通るコキットラム・リバー沿いの道に車を止めて覗き込むと、そこはいきなりティーンエイジャー用バイク練習場になっていた。ダイナミックなアップダウンヒルの連なりに、トリック用のブリッジ状のものがあちこちに作られている。こんなものが町内にあるんだから、まったくカナダの子供は幸せだよ。トリック部は怪我人が続出しそうだけど。

むろん萌はこんなヒルクライムにトライするようなレベルにはないので素通りし、川沿いのトレールへと向かう。ちょうど昔サーモンを眺めるために散歩した橋からスタートとなった。左に川を眺めながら、曲がりくねった林間のゆるい坂道をゆっくりと登っていく。気持ちいーと俺も萌も大声を出す。

「なんか、(森の)全部がグリーンだよね」「光が木の葉っぱを抜けてくるからだよ」。アップダウンを繰り返すうちにオフロードの走り方がわかってきたようで、「だんだん慣れてきたー」と声を上げる。カチカチとギヤを選んで登り、下りをウイーと降りる。俺を真似て下り坂で腰を引き後輪に荷重を移す動作もやるようになってきた。よしよし。やっぱりあきらめて適当なバイクにせず、ちゃんとしたMTBにしといてつくづくよかった。


気持ちのいい川原を物色して小休止。東京に住んでるときもMTBはやってたけど、車で2時間かけて富士山に行ってたからね。家から5分でこんな川があるんだから、ほんとありがたいよ、PoCo の子は幸せだよと萌に話す。

 上り坂がきつくなり、川が白く泡立ち源流っぽくなってくるあたりまで2kmほど探索して、森の中の別ルートを使い降りていくと、まったく知らなかったのだが大きな沼があった。うわー。静かな湖面に白骨化した枯れ木が沈む。萌が「なんか怖いね」という。いつも車で通る Shaughnessy Street からわずか5mの林の中なのだが、ほんとにもうこれはどこの秘境かという深閑とした景色である。町内にこんな景色があるんだから、カナダの自然環境はさすがだわ。

最後にバイク練習場に戻り、ゆるいヒル部分を走ってみる。トレールランで自信をつけた萌も、1人でぐるーりとダートのヒルを回っていた。坂の下りのブレーキングがまだ下手で、リアをロックさせている。両手でじわっとかける練習を積ませないとな。最初の自転車からハンドブレーキがついている日本では小3ともなればわざとロックさせてブレーキドリフトができるくらい習熟しているはずで、まったくカナダのコースター(ペダル)ブレーキ文化は百害あって一利なし。

 というわけで、萌初のMTBは最高の体験となった。いやー、いい日だったねと萌の顔も輝いてました。「夏休みは毎週これるよね!」。いや毎週どころか、スイムと友達と遊ぶ以外の日はいつだって来れるよ。友達を連れてきてもいいしというとさらに大喜び。しかしカナダの子供バイキングはハンドブレーキのあるなしに左右され、誰でも連れてこれるというわけではないのだが。

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■09/06/28(日) □ ネイバーキッズ・ライフ
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今年は当家移住8年で最大のチェリー収穫量となり(原因は謎)、今日が最後の収穫日となり3人でじっくりと取る。ゴザを広げて黙々とかごにチェリーを入れていると、本当の農家になったみたいでストイックな喜びがある。

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 空き家になっていた向かいの家に、萌と同い年のMYとその弟一家が引っ越してきた。萌は超よろこび、チェリー収穫はほっぽってプレイ・プレイ・プレイ。みなで1日中カルデサックで自転車に乗っていた。MYが引っ越してきてくれて俺も本当にうれしい。まったく、これこそネイバーキッズ・ライフだ。萌はこの夏休み退屈知らずとなるだろう。ありがたいありがたい。

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■09/06/29(月) □ 続 Always・三丁目の夕日
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 予定通りに掃除を進め、MYがいない間に萌に宿題と漢字練習をやらせ、MYが戻るとプレイ・プレイ・プレイ。順調な夏休みである。

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 夜、こないだ TV Japan でやった「続 Always・三丁目の夕日」を萌に見せる。普段 TV Japan のドラマを見るときはしょっちゅうポーズして難解な言葉とか不明瞭なストーリーやギャグを説明してるのだが、この映画は英語字幕のおかげで何も説明せずともわかるようだ。やっぱ英語の読み書きはラクだなあと実感する。面白く、いい映画だったと喜んでいた。まったく全部が漫画だけれど、俳優の魅力は大きい。そして普段静かな日本人が声を荒げると感動を呼ぶなと思う。

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■09/06/30(火) □ 夏のスイミングレッスン
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 今朝、昔働いていたアパレル会社の夢を見たので懐かしく思い検索してみると、今もSM2がブランドとして生き残っている。生き残るどころか店舗数が増えている。倒産は時間の問題と当時は思えたのだが、2代目社長が立て直したのかなあ。

 社員名などは見つからなかったのだが、なんと世話になったFさんが人事部代表として Web インタビューされており写真が見つかった。仕事ができいい人だったから当然だが、出世したのねえ。19年ぶりか。しかし髪が薄くなった以外は変わってないなー。懐かしい。

 今日は萌のスイムと歯医者。朝飯を食べてから1時間自由時間でスイムというのは、夏休みスケジュールとして実にちょうどいい。俺自身子供の頃の夏休みはこんな感じだったと思う。サンダーバードとか見てた記憶があるなあ。

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 今回はスケジュールの都合上初めて隣町の Coquitlam 市でスイミングレッスンを受けたのだが、講師が水にも入らずお寒い内容であった。やれやれ。そのまま萌が楽しみにしていたウェーブプールへ。この波がすごかった。というかすごすぎた。俺も完全に体が持っていかれ、まったく自由が効かなくなる。こりゃ危ないだろう、海ならばシケで遊泳禁止になるくらいの高波である。

 事実萌がプールの深いほうへ向かっていくと、危ないから浅瀬に戻れとライフガードに叱られた。危ないなら危なくないレベルまで波の高さを下げればいいだろうが。これもうちの町営プールの速すぎる流れるプールと同じで、オンとオフしかないのだろうか。カナダのお楽しみ動力モノはすべて too much だと思う。

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■09/07/01(水) □ NHKのドラマ製作者は本当に...?
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カナダデー(建国記念日)。夕方カナダデーを祝いに隣町ポートムーディのビーチパークへ。ここはこないだ萌と発見したのだが、海とピクニックテーブルとウォーターパークとプールとプレイグラウンドとトイレが完備した、完璧なすばらしすぎる公園なのである。うちからわずか15分の隣町にこんなところがあるからカナダはありがたい。着くとちょうど音楽が終わるところだった。長い一日の終わりに西日を浴びると疲れを感じるが、気持ちのいい公園をぶらぶらとする。


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NHKと香港の合作ドラマ「幸福のスープはいかが?」を見る。香港女優・劉心悠(アニー・リウ)さんの美しさには目の玉が飛び出るが、しかしどうして日本のドラマを作る人って、外国人俳優にああいう日本人が書いたのがバレバレな台詞を暗記させるのかなあ。あんな日本語はカタコトも喋れない人が、「アナタ、コノ店ノオーナーガ誰ダカシッテルノ? デテッテ!」と喋るのはあまりにも不自然で、聞いていて苦痛で仕方がない。女優さんは必死に暗記したのだろうが、丸暗記の音の羅列には感情がこもらず記憶の底を探る必死さだけがにじみ、少しもよくないのだから気の毒だ。

 なんで日本人製作者はこの「よくなさ」に気づかないのだろう。双方カタコト英語でコミュニケートするほうがよほど自然で胸を打つではないか。劉心悠さんは台湾出身でカナダに留学してたとのことで、彼女の英語と中国語の台詞ははっとするくらいきれいで気持ちがいいのである。まったく才能と美の浪費だ。

 日本人がドラマで英語を喋っても同じ問題があり、同じくNHK「風に舞いあがるビニールシート」で早口の英語をまくし立てる吹石一恵さんも不自然である。彼女は英語は得意なのだろうが、あれだけアクセントがある人があんな速さで入り組んだ内容を喋るわけがなく、台詞丸暗記がここでも露骨に感じられる。まあ中東などには語彙・文法・発音が不正確なのに喋るのが異常に速く、理解不能な英語を喋る人はいるけれど。

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 その丸暗記台詞の不自然さを抜きにしても、「幸福の~」は凡庸でつまらんドラマであった。あれほど魅力的な女優をゲットし日本と香港を股にかけてこんなものしか作れないんだから、NHKのドラマ製作者は本当に馬鹿なんだろうなあ。「ちりとてちん」以前と以後の朝ドラも本当に、常識のある人間がまじめに作ってるとはとても思えない学芸会レベルのものを延々とやっているし。

 今の朝ドラ「つばさ」は、お母さん役の人が大ウケだったらしい篤姫でのスラップスティック演技をそのまま持ってきているのがなんとも不愉快だ。それを買われての配役だろうから彼女が悪いわけではなかろうが(あの役者は元々ああいう性格らしい)、あれが篤姫ではまったのは時代劇でかつらでヒステリックな役だったからで、現代馬面おばさんのリアリティに欠けたドタバタは悪趣味すぎて耐えられない。俺の知る日系家族であれを見てる人はいないと思う。

 まったくNHKのドラマは悪趣味なものが多すぎる。長髪の西田敏行とか劇団ひとりの平安貴族とか、マカナカの白塗りとかおばさんの似合わぬスラップスティックとか、そういう醜悪なものを人はわざわざ見たくはないのだよ。民放と違い製作者が調子に乗って悪趣味にしてるわけではないのだろうから、NHKのドラマ製作者は本当に馬鹿なのだとしか答えはみつからないのである。