2010/01/12

日記「ハワイ・ビッグアイランド(2)」

「シャンペンポンドと Lava Tree Park」「ヒロからコナへの全力疾走」「紅白過大評価合戦」ほか。

=======================
■10/01/05(火) □ シャンペンポンドと Lava Tree Park
=======================


2人はこの調子で一日中
喋くりあってます。
 萌がヘロヘロで疲れて目を覚ます。昨夜ずーっと喋くり合っていたイトコSFがべッドに向かったとき、萌はエナジーが尽きひゅるるるとしぼんでいったのだった。あれだけ喋るとやはり疲れるのだろう。

----------------------

シャンペンポンドの透明度!
 今日はうちのホームラグーンで泳いだ後、地熱で海水が温まっているというシャンペンポンドへ初めて行く。ホームラグーンでもところどころお湯が湧いているのを感じるが、ここはまさに温泉だった。ホームは暖かい部分で 28 度、冷たいところは我慢できないほどの冷水で、水温が入り交じっているが故に常時にごりというか水のゆらぎが多く見通しが利かないのだが、こっちは全面 32 度くらいありそうで、均等温度ゆえにクリスタルクリアー。スノーケル&ゴーグルをつけて温泉で泳ぐというのは子供が誰も夢見ることだが、それが熱帯魚付きで実現という豪華版なのである。

 しかもここは完全な人工ラグーンらしく浅瀬はビーチ状に浅くなっている。水温が高過ぎるのか魚の数はホームよりだいぶ少ないが、小さな魚が群泳しているのを安全快適な浅瀬で見られるのは素晴らしい。

 小さなウツボを発見。おーとしばらく皆で追いかけると、鎌首をもたげ威嚇っぽいポーズを取る。おーと皆が後ずさる。楽しい。俺は足が付く場所を探して休み休み潜っているのだが、萌はもう一瞬も浅瀬に上がってこず浮いている。すごい熱中ぶりである。

この亀がうちの池に
いるんですから、もー。
(ホームはホームで魚の豊富さが素晴らしい。うちのラグーンには亀が住んでて、毎日どこかどこかでお目にかかれるんだからすごい。俺と萌は水中では見れなかったが、水上からは←この距離で見ることができるのだ。)

 しかし海というのは怪我がつきもので、萌のカバーで無理な動きをするせいで2日続けて足に怪我をしてしまった。ダイビングは岩場に取り付く瞬間が一番危ないので、萌があせって脚をぶつけないよう補助すべく体を入れ、自分の脚を打ちつけてしまった。今日のつま先の怪我は血がタラタラ出て滅茶苦茶痛い。あいたたたた......。

----------------------


枯山水の世界、Lava Tree Park
 午後はごく近場の Lava Tree Park というところへ行く。これが素晴らしかった。Lava Tree という名の通り、熔岩が流れた際に樹木をコートし、樹木が中で焼け落ち中空の熔岩のコーンが残ったというもので、数十の熔岩コーンを巡り歩く遊歩道になっている。その自然が作った偶然の産物が実に1つ1つ美しく、いにしえの仏師に彫られた彫像が注意深く配置された寺院の庭のように見える。苔むしぷりも完璧で、龍安寺の石庭のごとし。実にスピリチャルな場所であった。

=======================
■10/01/06(水) □ Hilo 観光
=======================


ヒロの小さなマーケット
 Hilo 観光。シアターでフラダンス(というかハワイの歴史講話)を見たあと、萌はマーケットで友達へのおみやげを買う。俺は欲しいのはウクレレくらいだが、明日はもう帰るのだから今頃買っても無駄だなと思う。ハワイ製のちょっといいのを買うのでもなければ意味はない。で結局ウクレレはよして、インドネシアの安い竹パーカッションをゲット。音は同じ店にあった$30のやつに遠く及ばないのだが、パーカッションというものは面白い。

 初日のホテルからずっとそうなのだが、この島で働く労働者はほとんどみな、無愛想で英語にすごい訛りがある。地元民じゃないのだ。顔つきからはポリネシア系に見えるのだが、フィリピンなどからの労働移民ではないかと推測される。ここで観光客が求めるのは気候のよさと火山なので人々が無愛想でも別段文句はないが、せっかくパラダイス的な土地にいながら味気ないといえば味気ない。愛想がいいのは値段がはるレストランのウェイターだけだな。

=======================
■10/01/07(木) □ ヒロからコナへの全力疾走
=======================


さよならカポホビーチ
 とうとう帰国日。このまま学会でホノルルに向かうMを送り俺はヒロ空港へ寄ってからコナ空港へ行くので、萌はコナ方面に直行するSHたちに同行させる。1週間を過ごした宿を離れる寂しさと、マミーと離れるつらさが襲い、萌はうっうっと泣きながら出発する。さよなら、カポホビーチ(帰国後日記を書くために地図を見て、初めて自分がカポホという土地にいたのだと知った ^-^;)。

 俺はMをヒロ空港で降ろしてSHと萌たちを追う。2時間全力疾走の後ブラックサンドビーチで見事追いついたのだが、萌はイトコSFと一緒に行きたいといって結局俺の車には移ってこず(苦笑)、結局最後まで1人のドライブとなる。有名な観光地を飛ばしていながら、今ひとつ心は盛り上がらない。バイク時代のソロツーリングみたいな気分にはなれなかった。やっぱ同乗者と景色がきれいだなんだと語りながらでないと、観光は盛り上がらないのね。そもそもビッグアイランドは溶岩だらけで殺風景だしな。

 それにバイクで日本を旅していた頃は時間も場所も定めぬお気楽旅だったのだが、今日の終わりにはフライトがあるわけで、いくら走っても一向にコナ空港が近づいてこないぞという焦りで休憩できなかったのが、盛り上がらなさの一因としてある。ヒロからコナへのドライブは 2'45 なんてのは大嘘で、ガラ空きの道をほぼノンストップで3時間半ほどかかった。コテージ発から4時間15分、疲れた。

 これほど車で本格的に飛ばしたのは初めてである。Mも萌もいないので、自分の力量と安全と法規だけを見ながら全力で走ることができた。キラウェア下りの高速ツイスティではステアに若干の遅れが出、やはりフォーカス米国仕様は日欧仕様に比べ相当にサスとステアに遊びがあるんだろうなと感じる。徹底してファミリーカーとしてチューンされてるようで、これだけの好条件でおお気持ちいいと思うほどぴしっと決まったのは数回だけだった。

 ブラックサンドビーチ以降の30マイル以下ツイスティは長野の山の中みたいな超タイトコーナー群で、低速安全に全力で曲がれ最高だった。切れやトラクションのフィーリングは凡庸だが、しかし超タイトなところをギリギリのスピードで曲がっていっても(前をスポーツカー・マスタングが走っていたので追尾)、タイヤが鳴くとかアンダーが出るなど破綻をきたさないのだから、やはりシャシーバランスはすごくいいんだなと思う。ホイールベースが短いエリオならもっと気持ちよくくるっと曲がれるに違いないが、エリオにこれだけのGをかけたらバランスを崩すと思う。

 しかもこれだけ飛ばして燃費が 37MPG (15.63km/L) なんだから、いやはや。エンブレなしで疲れるとはいえ(最後は右足が攣った)、フォードがこういうエンジンにするのもむべなるかなだよなあ。ストップ&ゴーがなければまるでハイブリッドみたいな燃費が手にはいるのだ。やはり車の実力としては大したものである。負けました。

----------------------
 ◆21:20 チェックイン終了。帰りのほうがやはり手荷物チェックは簡単だった。さよなら、ハワイ。

=======================
■10/01/08(金) □ 静かに沈む北の国へ帰宅
=======================

 8時着でラゲッジが出てこず、10時に家につく。ふー。今日のバンクーバーは小雨で寒くはなく、ハワイとの巨大な気温差など特に感じることもないのだが、静かに沈む北の国という感じがすごくする。ハワイはなにかいつも空気がさざめいていたようなイメージがある。実際鳥の声、波の音、風の音、車の音といろいろ聞こえていたしな。

----------------------
 正月の天皇杯を見ていたら気を失うように寝てしまった。萌は飛行機が出発する前から6時間寝通したので、疲れているが眠くはないようだ。

 で夜、早めに寝かせようとすると、ついに爆発。I miss ハワイ、マミーマミー、と号泣が止まらなくなる。これほど泣いたのは小さな頃以来だろう。はあ、やれやれ。1時間かけて泣きを止め、ホノルルにいるMに電話。これで萌も落ち着いたようである。

=======================
■10/01/09(土) □ 紅白過大評価合戦
=======================

 萌はやはり非常に疲れており、8時に起こしても反応がないのでもう半時間寝かせておいた。昨夜泣きすぎて目が腫れてます。

----------------------
 録画しておいた【紅白歌合戦】を見ているのだが、「こども紅白」という、子供がやればなんでも全てかわいいのか、これじゃペット芸だろうと思うイベントを含め全部不愉快で、全部早送りして前半終了。

 【スーザンボイル】この人は「こんなアグリイなおばさんからこの美声が!」というだけのことなのではないか。美醜の落差と音楽の価値とはなんの関わりもない。

 【Aiko「あの子の夢」】独特のこぶしが気持ちいい人だとは思っていたが、この曲も自作とは感心する。大塚愛やこういう人がやはり日本ならではの、他の国にはないメロディを生む才能だなあと思う。平原綾香のバックで完璧なブライアンメイ奏法をお茶の間に届けたローリーは、ロックが日本で育てた才能である。EXILE はムード歌謡とド演歌の土壌に洋楽を挿し木して育てた花(というかなんというか...)といえよう。

 【ゆず「逢いたい」】NHKの少女ドラマの主題歌としてこれが流れたとき、この拙い言葉とメロディと歌唱はどこの子供だ、またジャニーズかと思ったら「ゆず」だった。EXILE とゆずと東方神起は現代ニッポン過大評価大賞の1・2・3だろう。だいたい紅白とは過大評価合戦なのだともいえる。前半に司会その他で出てきた清史郎君だのポニョの子も同じことだ。

 【矢沢永吉】見え見えのサプライズはどうかと思うが、去年のミスターチルドレンみたいに別スタジオで演奏しても意味がないので、あの登場からホールに入り歌いまくったのはよかった。紅白過大評価合戦の観衆を啓蒙するのがここでのロッカー枠の使命なのである。このステージにロッカーを上げるには、こういう特殊枠しかないんだろう。

 【DREAMS COME TRUE】ついに女子トリとなったが曲が地味であった。その地味さを覆うために吉田美和が絶叫しすぎていた。何年か前の「何度でも」がドリカムのエモーショナルなピークだったようである。残念。

 総じて、歌の力歌の力とNHKは騒いでいたが、このショーで本当に歌の力を見せたいのであればNHKは演歌枠と Jpop 枠を相当数削り、過大評価愚民でもわかる説得力を備えたミュージシャンを呼んでこなければならない。今の形態ではどうやっても無理である。

2010/01/11

日記「ハワイ・ビッグアイランド(1)」

「初のスノーケル」「キラウェア火山」「萌スイムに成功」ほか。

=======================
■09/12/26(土) □ 霧に沈む大陸
=======================


霧に沈む橋を渡り親戚家へ
(C)The Weather Network
 ファミリークリスマスでM姉家へ。道中ものすごい霧になる。そろそろと走りながら、「萌、これは完全に『霧に沈む大陸』だな」と言うと、萌は「FF9の? そうだよねえ!」と、似たようなことを感じていたようで即座に反応する。「なんか、本当にモンスターが出てきそう!」。

 そしてMに、私はFFに本当にハマっているから、ゲームと現実の区別がつかなくなってるのよと説明していた。それが説明できるんだから区別はついてると思うが(笑)、でもそのゲーム内のセンセーションと現実の景色が強烈に結びつくという感覚はよくわかる。

----------------------
 有馬記念、勝ったのはドリームジャーニーという知らない馬で、調べてみるとステイゴールドの子供だった。府中で大敗し有馬で勝つというのは展開がはまらないと勝てない他力本願な馬であり、チャンピオンを目指すような存在ではないということだが、かつてのホワイトストーンのようなピッチ走法できれいに突き抜け気持ちよかった。あの展開できっちりと前をいき、後ろからあの脚で来たドリームジャーニーとギリギリまで競ったブエナビスタも強かった。ウオッカなき後は彼女が日本の主役なのだろう。

 ウオッカはなんと、もう一度ドバイに出てから引退するそうである。もし彼女の能力が普通に出てくれればそれはもううれしいが、府中以外で爆発したことがないピンポイントが狭い能力なので、そうもいかんだろうな。期待はしてしまうが、とにかく無事でという気分の方が強い。

=======================
■09/12/31(木) □ 毎度の米国入国問題
=======================

 ハワイ行きの荷造りが終わらん。25日のテロ未遂に応じてUSが手荷物持ち込み禁止という無茶をいうせいで、いつも持ち込むキャリーバッグはおろかショルダーバッグすら使えないらしいので、何をどうやって持っていけばいいのだと思考が頓挫してしまう。

 Mがエアセーフティカナダに電話すると、ラップトップはOKだが Pocket PC/DS は駄目、男と子供は本もアウト、紙と鉛筆もダメだと狂った無体をいうのだが(男のほうがテロ犯率が高いということらしいが子供はなぜなのだ?)、ラップトップがOKで Pocket PC やDSや本は駄目だというのはナンセンスなので、とにかく持っていってチェックイン時に航空会社に相談してみるしかないというところ。このストレスでやや胃がどんより気味である。インターナショナルトラベルは嫌なり。ふー。出発1時間前に支度は全終了。

----------------------
 ◆19:10 1時間遅れで離陸。セキュリティチェックは聞きしにまさる遅さだったが、結局 Pocket PC、DS、本と全部OKだった。乗客の持ち込み荷物を極力減らすために、セキュリティ当局がデマを流しているわけである。

 それに加え俺の米国入出国恒例のイミグレーション問題が今回も出て、M姉たちから30分も遅れる。しかし今回の入国管理官は俺にカタコトの日本語を使うなどいい人で、どうして米国入出国で俺がいつも止められるのかを教えてくれた。日本人はビザ免除のグリーンカードに記入する必要があり(フロリダ時は求められなかった)、昔もたしかにそれを書いた記憶があるが、出国時にUSイミグレーションで回収されるベきその半券が回収されてなく、それで不法に出国したという記録になってるのだという。―――ああ、それかー。

 たぶん96年ハワイに行ったときにビザ免除を書き、その半券が回収されなかったのだ。それはカナダ入国管理官のミスで俺のせいではないのだが(個人が半券をどうこうするなんて判断をするワケがないではないか)、このミスを単なるミスと認め登録情報をリセットする方法はないのかと尋ねるも、カナダパスポートを取る以外にないねと言われる。13年前の入国管理官のミスが俺の旅行自由を一生奪うのか? 全く不合理なりインターナショナルトラベル。こんな移動をしないで済むならそれが一番いいことだとほんとに思う。無方図な駐車場代だの空港レートの飲食費だの、人の足元を見る商売でザルからこぼれるがごとく金が消えていくし、環境負荷は膨大なわけだし。

----------------------
 ハワイは地図上では日本とカナダの中間に見えるのだが、北国から赤道までずーんと下がるゆえに6時間以上もかかり、フライトは日本行きと大差ないほどしんどい。WestJet というこの会社は北国人を赤道まで安く連れていくことを専門にやってるところで、安いので機内食も映画も毛布すらも有料になっている。そんなものは無料でなければ誰も欲しがらないので全員が何もすることなく、ただただ所在なさと退屈に苦しむ旅であった。

=======================
■10/01/01(金) □ コナ~ワイメア~カポホビーチ
=======================

 昨夜着いたのはすでにアフターミッドナイト、レンタカーを借りコナエアポート近くのホテルに着いて1時、1時半にべッドに入ったがノイジーで何度も起こされほとんど眠れなかった。グダグダであるが、ホテルのレストランに行くとそこは海に面した半露天の茶房に鳥が訪れ、すでにパラダイス的光景となっている。空港カウンターやレストランに壁がないんだからやっぱすごいところだよなー。横殴りの雨すら吹き付けないものなのかしら。

----------------------
 昼前に出発。北回り最大の町ワイメアではファストフードのハワイ食をいただいたのだが、ほうれん草にくるんだ豚肉をバナナの皮に入れ蒸したという感じのものが滅茶うまかった(カルーアポーク?)。萌に声をかけてきた地元おばさんが、この店は安っぽいが町で最高にうまいと激賞していたが、確かにうまい。日本食以外の外食でこれほどうまいものを食ったのはいつ以来かと思う。滅茶苦茶いい味なのだがなんの味なのかまるでわからないといううれしい喜びは、初めてタイフードを食べたときに似ている。

 ところがMとM姉にこれを勧めても、フムおいしいわね程度で何の反応もない。えーっ。俺はバンクーバーのレストランをちっともうまく感じないのだが、やはり東西の味覚には甚だしい違いがあるらしい。ちなみにこの地元おばさんは日系で、萌に「あなたかわいいわねえ、ハフゥ(ハーフ)でしょ、私もよ」と言っていた。ハワイ語には hafu(ハーフ)、musubi(むすび)、furikaki(ふりかけ)など、日本語がたくさん取り込まれている。

 出発で1時間遅れ、ランチでM姉の車とはぐれて1時間、買い出しではぐれて1時間とロスが重なり、ヒロ近郊カポホビーチの宿到着時は真っ暗になってしまった。ここは貸し手が鍵を渡しにすら来ない殿様商売のコテージで、何マイルも離れた別な家屋でゲートキーを手に入れ、コテージではナンバー式のロックを開けるという面倒な手順を取らされたのだが、玄関まわりに明かりが一切ない。すでに暗闇でナンバーが見えないと怒声を上げるMのところに俺がM母のセルフォンを借りて持って行き、ディスプレイでロックを照らしついに解錠成功。RPGの謎解きかよという感じのスリルだった。

 今日は遅くなりすぎ何もできず晩飯&就寝。暗がりの中にうちのコテージ隣接ラグーンポンド(礁湖)がぼんやりと見える。ゲッコーがやはりデッキにいるが、あまりにも素早くてまともに観察できない。あれほど速いとイモリほどのかわいげはない。

----------------------
 レンタカーは、FFで最高級のハンドリングという(日欧での)評価を読み俺が長年あこがれ、エリオ購入時も直に比較したフォード・フォーカス。剛性感や快適性、エンジンパワーに不足はないのだが、意外や直進安定性やコーナリングは凡庸だった。コナからワイメアへ登っていく上りで攻めてみると、いい姿勢を作りイメージ通りコーナーに入っていけるのはいいが、その先の切れと安定性が思ったほどでもない。エリオのほうが軽快に向きが変わるし、安定性はレガシィに劣り、イメージしていたようながしっとしたオンザレール感は味わえない。思い通りに走れるけれど、車好きが喜ぶようなところは何もないのである。

 しかしワイメアからの下りで平均燃費の出し方が分かり表示してみると、38MPG (16km/L) というすさまじい数字が出ている。これにはたまげた。リセットして観察すると平地町中では 22 (9.29km/L) と平凡だが、ちょっとハイウェイに乗ればたちまち 30/12.68 を超え、高速燃費はすばらしい。

 総合的に判断して、乗り心地と燃費でエリオを大きく上回り、しかし肝心のハンドリングで大差なしという程度で、今どちらか選ぶならその2点を重視してフォーカスにしたとは思うが、ほしいというほどではない。車って人の評価を読んでも実のところはわからないものである。

=======================
■10/01/02(土) □ 初のスノーケル
=======================


パラダイス的光景

トモ家初スノーケル
 昨夜の雨でひんやりとした朝となる。実に爽やかで気持ちいいが泳ぐには寒い。しかしすごい景色だ。Mがネットで探し尽くしただけあるパラダイス滞在地である。

 ビレッジ内を散歩した後、ついにうちのラグーンプールの水へ。雨は上がり気温水温は希望通り俺でも入れるほどだったのだが、残念ながら水際はいきなり萌の足がつかない深さになっており、相当に怖い。俺でも怖い。初めての海スイム、初めての岩場、初めてのスノーケル完全装備のせいもあって、萌は完全にフリークアウトしてしまう。怖くて水に入れないのだ。

 結局萌の足がつく岩盤部まで俺が背中に乗せ行ったのだが、心身が萎縮しているせいか寒い寒いと震え、すぐに水から上がるよりほかなかった。これはちょっと難しいなー。

----------------------
 午後もう一度スノーケル。俺も人生初の足フィンを試してみたが、あれはバタ足でしかワークせず、カエル足をやるとひどく邪魔になる。思ったように進退できず、海が苦手な俺はパニックになりかける。

 これは諦めて、以後はスノーケルのマスターに努めた。あれも失敗したら水が肺を直撃しそうで怖いのだが、タイドプール内なので波と潮流が皆無と身体で実感できると怖さが克服できてくる。波で泳ぎが妨げられ息が続かず、潮流で沖に流され戻れなくなるから俺は海が怖いのであって(どちらも経験がある)、ここではそれが起き得ないのだ。何もせず海水ならではの浮力でただ浮いてれば、息をしながら延々と魚を見ていられる。手足をゆっくりと動かすとそれだけでずーいと体を大きく動かせるのも海水(浮力の高い塩水)効果なんだろう。波のある普通の海ではこんな感覚は味わえないので、ラグーンプール付きのリゾートを選んだお母さんが大正解だったということだ。

 萌は結局Mが指導しても1人で水に入るところまでいけなかったのだが、まったく無理はない。しかし俺とMの今日の発見を生かせば、残り4日でなんとかなるはず。

----------------------

見事な水中写真
 今回MKの水中動画カメラ(SANYO Xacti CA9)を借りてきたのだが、スナップカメラとしては起動やシャッターリリースが非常に遅く使いづらい。写真を撮るにはグリップ式の形状も親指シャッターにもなじめないし(同じ片手操作でも昔ながらのベルト式ハンディカムの方が安定する)、ファインダーがないのも明るい屋外では支障となる。

 使いにくいカメラは使用頻度が激減し、旅行3日目にしてまだ10枚くらいしか写真を撮っていない。面倒がらずキャノンを持ってくるべきだった。手荷物持ち込み禁止が頭にのしかかっていたせいだろう、今回は皆忘れ物が多いのである。カメラ、サングラス、ショルダーバッグ、ペンを忘れた。くそー。

=======================
■10/01/03(日) □ キラウェア火山
=======================


すごーい! すごすぎる!
 今日はキラウェア火山公園へ。公園入り口がえらいガスっているので何かと訊ねると、火山性硫黄ガスという。え、それは毒なのではと問い直すと「そうかもね!」とにこやかに答えられた。これは冗談ではなく、ビジターセンター付近ではみな咳込み、外にいられないほどガスが濃い。13年前にぐるりと周った火口外輪ドライブはこのガスのせいで半周通行止めになっていた。しかしこの山のクレーターはやはりすごい。萌はオーマイゴ、信じられないほどでかいと大興奮。


島の南面は全部こうして
溶岩に覆われている
 今日のゴールは前回行けなかった Chain of Crators Road で、無数のクレーターと見渡す限りの熔岩野を下り抜け、熔岩に沈んだ伝説の町カラパナへ至るというルート。こちらはガスはなく、クレーターも熔岩野も見応えありまくりだったが、疲れたM母が先を急いでくれとぼやくので自由に行動が取れない。俺とMだけなら日本でそうだったように、車を止めまくって景色を楽しむのだが、団体行動は面倒である。

 Chain of Crators Road 終点は熔岩が道路をドラマチックに断ち切るあのサイトなのだと思ったら、あれは車の終点から1キロも先であった。暑い中そんなに歩いていけるわけがない。TVで見たあのカラパナの悲劇にまつわるものは結局見られず、はるばる降りていった価値は感じられなかった。


このケムが風でこっちに来ると
毒なわけです
 M母が疲れてしまったせいでM姉たちはキラウェア本火口は後日再訪ということで下山し、俺たちだけが世界最大の火口へ。十数年ぶりに見るキラウェアは、他の火口を先に見てしまったのでややインパクトが減じてしまったが、目前で現にケムを盛大に吹き上げているのは壮観だった。

----------------------
 まる1日運転して、フォーカスはアクセルオフで回転が落ちない(エンブレが効かない)のがつらい。フライホイールを重くして回転落ちを防ぎ(急いでゼロ発進すると一瞬おいてドンとくるのもフライホイールの重さだろう)、それで巡航燃費を稼いでいるのだと思うが、前の車に追いついてほんの少しスピードをゆるめたいときにもブレーキを踏まねばならず、そしてわずかでも踏むとざっくり速度が落ちるデキが悪いブレーキとなっており、片時も右足が休めない。キラウェア往復で MPG32 (13.52km/L) はたしかにすんばらしいとはいえ、この乗りづらさと引き換えではなあ。

 下りでは特につらく、旋回中スピードが上がるのを防ぐようブレーキをなめていくゆえコーナーもあまり決まらない。カラパナからの一気上りではエンブレが不要なので爽快に攻めていけたが、エリオだったらこうした低速ワインディングは得意中の得意で、もっとクリスプにコーナーを切り取り外輪荷重に持っていけるはずだよなと思う。

 最後にMの運転で後ろに乗ってみると、購入比較時に思った通り後ろはエリオよりやや狭い。レザーシートの収まりとダンピングが非常に悪いせいで体が左右に強く揺られ、不快で眠れなかった。エリオはちゃちだがホールドのいいシートと広大なスペースのおかげで、サスのショック吸収性で大敗しているわりには疲れないと思う。

=======================
■10/01/04(月) □ 萌スイムに成功
=======================

 昨日は1日観光でハードだったので、今日は皆の希望でイージー&スイムデイ。おとといは萌を水に入れられなかったので、1m先に立つ俺の腕を補助に静かに水に浮かび、そのまま向きを変え岸に戻るという練習をさせる。できるだけ静かに、背中をまっすぐにすれば普通のプールより浮くし、流されないから何もしなくていいんだよ。これができると水中の魚がついに見え、萌は狂喜する。

 萌は昔のスイムレッスン時、「浅いところで泳げるなら深いところでも同様に泳げるはずだ」という理詰めのカリキュラムを強制され苦労していたのだが、恐怖は理屈では乗り越えられないんだよな。海というこの実戦ではなおさらである。プールで25m泳げるんだからこのラグーンプールでも問題ないはずという理屈にはなるが、怖いものは怖いのだ。こうして心理的負荷を具体的かつ小刻みに取り除いていくしかない。


ついに萌がスノーケルに成功
 午後のスイムでは浅瀬まで泳いでそこの魚を観察し、最後は階段A⇔B往復10mが何度でもできるようになった。上出来だろう。これだけ泳げれば俺とMが行ける範囲はいけるはずである。魚を見つけた興奮と喜びで萌は何度も顔を上げ笑いだし、それで沈み水を飲み、それでも笑っていた。よしよし。

2009/12/27

日記「音楽的クリスマス」

「結局クリスマス行事全敗」「YAMAHA 購入決定」ほか。

=======================
■09/12/16(水) □ 萌の体力回復に努める日
=======================

 ストマックフルーが治った萌は一日静かにし、滋養のあるものを食べ過ごしたのだが、夜寝る間際になってまた少しお腹を痛がる。晩飯は普段のわずか 1/4 量で、ライス、魚の白身、納豆、蒸し野菜、アボカド一切れだったのだが、納豆は豆だからガスは発生するだろうとMはいう。しかし発酵してるのに?

 今回のストマックフルーでMも俺も無数の「消化にいいもの」ページを見まくったわけだが、科学的根拠を示した確実な情報ページというものはなぜか英日どこにもない。公共サイトかせめて企業サイトからの情報であれば研究に基づく信頼性が感じられるのだが、手に入るほとんどの情報は個人の経験や見解に基づいたものなのである。したがってあらゆる人々の言ってることが全然違う。正反対だったりする。納豆だっていいという人と悪いという人が両方いるのである。これには困るのである。

=======================
■09/12/17(木) □ 結局クリスマス行事全敗
=======================

 朝起きてきた萌は足に力が足りず、やっぱりスクールと老人ホーム慰問(くるみ割り人形ダンス)に行けないとしくしく泣き出した。ダンスだけでも行かせてやりたいと思ったのだが、踊れないのでは意味がない。せめて数日発病が前後にずれていてくれれば、今日か月曜の全校リハーサルには行けただろうに、行事ド真ん中にフルーがストライクしてしまったわけである。はあ。

 かわいそうなので夕方1年半ぶりにFF9を引っ張り出し、萌と久々にゲームを楽しんだ。RPGはバトルが面倒だ、それにFFシリーズはとにかくストーリーが分からないと痛感する。間を置きすぎたせいもあるけれど、セリフを読んでもまるっきり意味がわからず萌に意訳できないのだ。特に敵の親玉らしいクジャの言ってることは分からない。まあFF世界はセフィロスみたいな意味不明な奴が多いということで、セリフは読まずにどんどん進めていく。

 しかし実際ストーリーなんてどうでもいいんだよな、FFは。次の景色、めくるめくグラフィックを見たくて頑張ってしまう。それを楽しむゲームなんです。

----------------------
 明日から戻れるだろうと、Mが学校に行き休み中の課題などを持ち帰る。病気だったんだから別に課題などやる必要もないだろうと思ったが、持ち帰ったプリントやノートを見て萌が元気になった。金曜までこれをやってたんだよねーと俺に見せながら、課題のノートに取り掛かる。いや別にすぐにやらなくていいよというと、「やりたいの、I missed it(やりたくてたまらなかった)!」だそうだ。萌は本当に学校が好きだ。

=======================
■09/12/18(金) □ 萌はついに学校へ
=======================

 萌はついに学校へ。猛烈に照れてしまい、皆がどうしたのよ、クリスマスコンサートをミスしたじゃないと話しかけてくるのにロクロク返事もしない。まあとにかく無理しないようにと言い聞かせ、先生にもフルーは完治したがまだ体力がないと伝言して置いていく。今日は終業日なので実質クラスパーティのみらしい。最後のお楽しみだけは間に合ったわけだ。まだお菓子は食べられないのが心配だが、楽しくチャットはできるだろう。

----------------------
 ピックアップすると今日はやはり1日パーティだったそうで、食べられるものがないんじゃないかと心配してたのだが、「ベーコンとクリームを食べた」だって。えー! それでお腹は大丈夫なのかと聞けば平気とのことで、思ったよりも胃は回復してたようです。晩飯も量は少なめにしておいたが、ポークと野菜の普通の晩飯をしっかりと食べた。よかったよかった。

=======================
■09/12/21(月) □ 独学キーボード
=======================

 萌は一日俺とゲームをし、ピアノ(キーボード)を弾き、絵を描き、TVを見て順調に過ごし、生産的な冬休み1日目だったと思う。FF9ディスク3はほんとゲーム性が皆無で、かれこれ3時間のプレイ時間俺はひたすら萌のために会話テキストを読み上げている。喉が枯れまた咳が戻ってしまう。長い長いテキスト読み上げ→ムービー→シーン移動の繰り返しで、萌もムービーが出ると「またァ?」と呆れた声を出す。


この絵の説得力がゲーマーを動かす
 しかしたまーにキャラを動かし自由に探索できる普通のRPGシーンに切り替わると、1年前のプレイ時に行ったことがあるトレノやリンドブルムの町再訪などがあり、萌と共にうわあ懐かしいと声を上げてしまう。「RPGってさ、やっぱこういうところがいいよねえ」「ねー!」「こういう場所なんて本当はないんだけど、つまりファンタジーなんだけど、すごくリアリスティックに『前にここに来た』っていう気分になるよね。旅をしてる気分に」。―――やっぱりFFシリーズはストーリーはクソだが絵がとにかくいい。次の絵を見たい一心で俺たちはクソストーリーの中一生懸命ボタンを押しテキストを先送りし、強力な敵と戦っているのだ。

 萌ピアノはどこかで耳にした「エリーゼのために」を気に入り、右手でメロディを弾き、Am/E/Am/C/G/F/E というコード進行を自力で拾い左手で弾いている。えらい。最近はできるまで切れずに何度も練習するようになってきた。そうそう、止まらないこと、ミスをしないこと、スピードを上げることの順で上達していけばいいんだよ。

=======================
■09/12/23(水) □ YAMAHA 購入決定
=======================

 萌へのクリスマスプレゼントとしてワイヤレスマイクを買う。これで準備OKと思ったら、MKがイトコ3人で金を出して萌に何かを買ってやりたいという。だったら今萌が一番ほしいのはキーボードだよ、最近ピアノ熱がすごいんだと俺はサジェストし、とんとんと話が進み、大型電子ピアノにアップグレードしたHNたちが使ってないというあのヤマハ MIDI キーボード YAMAHA YPT-300 を廉価で買い取れることになった。あれはいい音である。あのキーボードがうちに来るのだと思うと俺もうれしい。

 調べてみると液晶スクリーンを使ったコードブックだとか右手左手を別々にトレーニングするメニューなんてのがプログラムされており、俺も習えるのかもしれない。日本の借家に置いてあったヤマハ・アップライトピアノに近い、というかあれをも超える人生最高のピアノ体験が得られるだろう。

 萌には今年はハワイ行きがあるからプレゼントはあまり期待するなと言ってあったのだが、Mの買った本その他の雑物、親戚や日本からのプレゼント、そしてワイヤレスマイクにキーボードと、萌人生最大の盛大なクリスマスプレゼント群となってしまった。まあクリスマス行事中病気でひどい目に遭ったのだから、クリスマスの神様がそれを埋め合わせてくれたのであろう。

 萌がこのキーボードを弾くのが楽しみなり。これほど楽しみなクリスマスは久しぶり。萌が小さな頃大きなドールハウスを買ってやって以来かもしれない。今日はクリスマスソング「グローリア」を萌が弾いていたが、明日からはこれが YAMAHA YPT-300 の美しいサウンドで聴けるのだ。

=======================
■09/12/25(金) □ 音楽的クリスマス
=======================

 クリスマスなので俺も珍しく8時に目が覚める。萌はストッキングに入っていたバードコールなどで朝から超盛り上がり。

 クリスマスは毎年思うが too much な行事で、MとBRの両方がクリスマスクッキーを焼き、高価なクリスマス専用缶クッキーまで買ってくるので家中がクッキーだらけになる。朝からこれをポリポリ食べるのが伝統というわけ。TVでは薪をくべた暖炉が映し出され、クリスマスキャロルが一日中流れる。まことにとことんクリスマスという趣向になる。


これがYAMAHA YPT-300だ!
 11:18 プレゼントを全部開き、萌と俺はニューキーボード YAMAHA YPT-300 を満喫した。最高。萌も当然狂喜しているが、俺のほうがこのキーボードの多機能を理解しているので狂喜度ははるかに大きい。リズム機能を試していて、伴奏がちゃんとマイナーコード&ベースをやってくれることが判明。これで1人でなんでも完璧に演奏ができるわけである。「While My Guitar」や「Telephon Line」を弾いて録音し悦に入る。

 萌はワイヤレスMKも当然喜び、家中を走り回り俺のギターアンプに電波を飛ばし歌ってます。目論見通りとてもミュージカルなクリスマスとなった。

----------------------
 しかし音は最高だが、この YAMAHA の操作系は意外や使いにくい。ボタン数も十分にあるのに、「こうしたい」と思ったときにまるで直感的に操作できない感じ。たとえばリズムマシンを鳴らすのに、左でオンにしてから真ん中の「Style(リズムをこう呼ぶこと自体不自然でなじめない)」ボタンを押してリズムパターンを選び、右の数字パッドを使ってテンポを決めるという実に使いにくい仕様になっている。なんで「リズム関係はこのあたり」というUIにしておかないのか。家庭でこうして困ってるようでは、人前で演奏するときなんかパニックになるだろう。

 KORG、YAMAHA、Roland あたりの老舗シンセメーカーはもうこのあたりは四半世紀も作っており完成してるのだろうと思ったが、電子楽器の世界ってこんなもんなのかしら。PCやゲームよりも相当にUIが遅れてる気がする。萌はバンドブラザーズの複雑なUIを完璧にマスターして自在に作曲していたが(考えてみればあれは作った任天堂も使いこなす萌のコンピュータ練度もすごいことだ)、このキーボード操作には非常に手こずるだろうな。

2009/12/16

日記「最も悲しい季節(ムスメのストマックフルー)」

「自己流ミュージシャンの生きる道」「ジンジャーブレッド・ハウス」ほか。


=======================
■09/12/08(火) □ キビキビな娘
=======================

 先週、先々週の宿題忘れ&レポート地獄騒ぎその他を経てどこかスイッチが入ったのか、萌が変わってきた。放課後クラスから真っ先に出てくるし、課題は授業時間内にしっかりと済ませ家に持ち帰らず、日本語学校では予習復習をざっとやるだけで2週連続漢字テスト100点を取り、ご飯もチャキチャキと食べる。

 今日は日本語学校から帰ると宿題を自ら済ませ、弁当箱をキッチンに返し、間に俺との遊びを挟みつつ掃除までやってしまった。素晴らしい集中力。もともと性質上行動がおっとりしている上にここ1年くらいは何事にも集中力がなくて惨憺たる有様だったわけだが、ものごとへの集中力がなぜか戻ったところに1年分の実務調整能力の成長が加味されたようで、素晴らしい大躍進だ。漢字テストのご褒美に、萌が毎年友達の家でうらやましがっていたジンジャーブレッドハウスを買ってきました。

=======================
■09/12/09(水) □ 自己流ミュージシャンの生きる道
=======================

 ALを久々を久々にうちへ呼ぶ。2人で二段ベッドに登り大騒ぎ。萌がウクレレが弾けるのをALに見せようとして、こないだ俺と合作した「レイニーデイズ」を弾き歌っていた。俺はウクレレは「You Really Got a Hold on Me」1曲しか教えてないのだが、それに出てくる C/Am/F/G/Dm という黄金コードセットが「レイニーデイズ」にも合うと自力で発見したらしい。そう、そのセットがあれば大抵のメジャー曲が弾けるのだよ。

 じゃ、TVでかかっていた Silent Night(きよしこの夜)をやってみなと弾かせてみると、俺が G だと思ったサビで萌は Dm に行き、それが正しかった。―――おお。「今萌は Dm だと一瞬に予測したじゃん。それがつまり、コードを拾うということなんだよ。つまり萌はウクレレで何かが弾けるというよりも、すでに『ウクレレが弾ける』というレベルにあるわけだ」。萌はうれしくて、お母さんのところへ行き弾いてみせました。萌は自己流ミュージシャンの生きる道を着実に進んでいる。

=======================
■09/12/12(土) □ ジンジャーブレッド・ハウス
=======================

 俺の風邪が悪化し、Mと萌が放っておいてくれないので頭痛がする。萌が楽しみにしていたジンジャーブレッド・ハウス(クリスマス用のお菓子の家)を作ったのだが、萌もやや風邪をひいてるので頭が働いておらず、俺の忠告を無視して気の利かないことを続け、あげくにビーズを1袋全部床にざーっとこぼす。とほほ。2人で盛り上がっていたのに、うまくいかないものだ。頭痛が止まらん (=_=)。


これで$9、お買い得です。
もう俺は頭痛がするので萌1人でジンジャーブレッド・ハウスを作らせていたが、午後見に行ってみるとなかなかすごいデキになっていた。萌はなんか俺が段取りをつけて論理的にきちんとやらせようとすると気が急いてダメらしく、自分で思うままにやればいい結果が出るようである。最近ピアノも自分でやっているしな。

 クリスマス前の週末にこれほどふさわしい時間の過ごし方もない。これだけ豪快な工作ブツを他の材料で作ったらお菓子でも粘土でも相当高価につくと思うが、クッキー・アイシング・キャンディのこのセットはわずか$9なのである。ありがたい&すばらしい。

----------------------
 アカヒレ稚魚がまた見つかった。賢いことに親たちがこない浅瀬の屋根下に隠れていた。底砂から掬い上げた卵から保護水槽内で生まれた1匹と合わせ、これで計4匹。小さいとはいえ 2mm ありこれだけくっきりと黒ければウィンドウ際や浅瀬にいれば見えるはずなので、これ以外は生まれてないか成魚に食べられてしまったのだと思う。シーモンキーみたいに透明で見つけにくいものを想像していたが、これなら知らぬ間に死なせてしまうということはそんなにないだろうな。無事大きくなってくれ。

=======================
■09/12/13(日) □ 強烈なストマック・フルー
=======================

 昨夜萌が腹痛を起こしたあげくに吐いてしまった。下痢もしているが熱はなく、強烈なストマック・フルー(嘔吐下痢症)らしい。えらいことになってしまった。とりあえず水分を取る以外にできることはないので、朝イチで電解質ドリンクを買ってくるが、まだ嘔吐が治まっていないのでほとんど飲めない。ストマック・フルーはたいがい一晩で症状がおさまるのだが、これはひどく長引いている。かわいそうとしか言いようがない。

----------------------
 午前中雪が5cmほど降る。今年も去年並みになるのかしら。萌の病状は終日まるで回復せず。これほどシックになったのは記憶にないほどだ。当然明日学校へはいけないが、あさってのクリスマスコンサートにはなんとしても行かせてやりたいものである。フルーはいつも学校のクリスマス行事の頃に流行り、萌はこれまで何度もクリスマスパーティを逃しているのだ。おそらく12月になるといろんなウィルスが本格的に活動を開始するんだろうなあ。萌のクラスの子の何人かがこんな週末を過ごしてるのかもしれない。

=======================
■09/12/14(月) □ 最も悲しい季節
=======================

 夜の間萌は一度も吐かず、下痢も治まったが、胃はまだ働いておらず食欲はなく、動く力もない。今日のリハーサルはもちろん明日のクリスマスコンサート本番もミスするかもしれないと本人も考え始めたようで、無茶苦茶落ち込んでいる。俺も実に悲しい。萌は年末から行くハワイ行きが中止になってもさして悲しまないだろうが、学校行事のクライマックスであるこのコンサートを逃すのは耐え難いだろう。家でも毎日演目の「くるみ割り人形」を練習しているのに。

 かわいそうで居ても立ってもいられず、萌の周りをうろうろとしている。なにかしてやりたいが、あまりにもシックで食べることも遊ぶこともできないのである。話しかけても憮然として反応がない。はあ。

 クリスマスソングに、「It's the most wonderful time of the year」というのがあり、西洋で育った人は実感としてそう感じるものらしいが(※)、病気の子供には悲しい季節である。寒さが本格化するこの季節に病気になる子供は、他の季節よりも多いだろう。
(※)スーパーで俺の後ろに並んだおじさんがクリスマスソングを歌いまくり、俺が愛想辞令的にリズムに乗ってるフリをしたらそれに喜び、クリスマスの話題をガンガン振ってきて超上機嫌だった。俺は娘が病気でそれどころじゃないんだけどなと思いつつ愛想笑い。

----------------------
 夜になりなんと熱が出てきた。せっかく嘔吐がなくなったというのに。もう一家全員泣きたい。しかし親が泣いてはいけない。いつかは出口が見える。

 あとから熱が出てくるというのは経験がなく嫌な感じなので、念のためにと病院のエマージェンシーへ。夜なので待ちはなかったが、それでも疲れ切った萌にはかわいそうの一語の中、問診、触診、検温、検脈、血中酸素濃度、反応検査などが手早く行われる。深刻度は低いといわれ、検尿・検便までは至らなかった。

 手早く問診を済ませたドクターが、「じゃあ究極のキッズテストをやろう、アイスキャンディ検査だ」と萌にアイスキャンディを食べさせる。「これを10分以内に半分食べられたらこのまま家に帰っていいよ」。その真意は測りかねたのだが、食欲とか甘いものへの反応とかスティックを落とさず長時間保持できるか(コーディネーション)が意識混濁の指標になるとか、そういうことかな。

 ちょっとドクターのウケ狙いパフォーマンスもそこに感じたが(空腹の子供に冷たいものというのもなんだかなあと思う)、ともかく正常、心配することはない、48時間経っても改善しなければまた気軽に来なさいとのこと。必要もないのに病院に連れていかれた萌には悪かったが、これで余分な心配はなく治療に専念できるということで、おやすみなさい。

=======================
■09/12/15(火) □ シック4日目でようやくトンネルを抜ける
=======================

 病状は昨夜から変わらず、熱も下がらない。水分は十分取っているがものが全然食べられない。

 朝9時半時計を見た萌が、「あ、コンサートは? 雪で延期になった?」と聞く。いや雪は降らなかったと言われどわっと泣きそうになり、いやまだ木曜の老人ホーム慰問がある、あきらめるなとMが元気付ける。しかし現時点でまだ熱があり食べられないのだから、普通に考えてあと2日でバレエを披露できるところまで体力が戻るとは考えにくい。ものを食べられないほどのシックネスが3日あれば、回復にも最低でそのくらいの日数はかかるだろう。このまま金曜のスクールラストデイを迎えてしまう可能性の方が高いように思う。

 まったくもってつらい病気だ Stomach Flu。こんなものに原因不明で陥り、またかからないという保証もないのだと思うと恐ろしくなる。まめに手を洗い、学校で指をなめないようにと言い聞かせるしかできることはないのである。

----------------------
 夕方仕事から戻ったMに萌の容態は昨夜から進捗してないと伝えると、なんとしても食べさせなきゃ駄目だわと決然という。胃が動いてることはもう確かなんだから。そして帰るや萌とちゃっちゃと話し、スクランブルド・エッグなら食べたいと萌がいうのでミルク・バター抜きでさっと作り、ちゃっちゃと食べさせた。そんなに急に食べさせて大丈夫なのかとちょっと心配になるくらいの勢いだったが、やはり見込み通り萌の胃はもう準備ができていたようで、けろりと食べる。それを食べた後Mが本を読むと、萌がファニーなところで笑うなど生き生きとしてきた。おお。

 そして俺が自分の晩飯を用意していて豆腐を見つけ、豆腐なんか消化がいいに決まってるではないか―――というかすでに粉砕で消化されてるようなものではないかと気づき、萌に食べるかというと大喜びでこれもペロリと食べ「Oh food, glorious food!」と喜びの声を上げ、そしてジブリ映画を見ながらクロスワードを開始する。―――やっ・た。これでもう大丈夫だ。あとは時間の問題である。

 いやー、マザーの力は偉大である。解熱剤なしで1日過ごし熱が37度台まで下がっていたのもタイミングとしてよかったのだろうが、俺みたいに無理強いはせんと静かにしているだけでは回復はより遅くなっていたに違いない。やれやれです。

2009/12/06

日記「Google 日本語入力」

「パスタが突然水棲に」「日没さんを思う」「鹿島のにくらしさ」ほか。

=======================
■09/11/29(日) □ パスタが突然水棲に
=======================


イモリ給餌皿。これまで水に入ったことの
なかったパスタ君が右下水中に写ってます
 2匹のイモリに均等にエサをやる方法を思いつく。2つのエサ皿をつくり、2匹をそれぞれに入れてしまえばいいのであった。試してみると2匹とも自分の分をきれいに食べてくれ、完璧。2匹を捕まえるというひと手間があるが、どちらも通常は浅瀬にいるので簡単である。

 それをやっていると、拒食歴6ヶ月のパスタがいない。石の上にもシェルター屋根上にもいない。あれ? さっき掃除の時に外に石ごと出しちゃったかなと焦って水槽周りを探すと、なんと水槽の深場にいることに気がついた。えーっ! 彼が入水するのは、うちに来てから初めてのことだ。

 そしてそれからなんとパスタは完全に水棲となってしまったのです。水から上がらず、ガラス越しに俺の指にガンガン近寄ってくる。いったい奴に何が起きたのでしょうか。というかこうして普通に水に入れるならば、6ヶ月もぴくりとも動かず石の上にいたのは、いったいなんだったのでしょうか。イモリの健康と行動は本当に読めん(笑)。

----------------------
 夜、NHK「坂の上の雲」が放送される。日本のドラマというものは、萌が俺に「どうして日本のドラマは全部フェイク(わざとらしい、芝居ミエミエ)なの?」と聞くくらい常にスキだらけなのだが、これは完璧であった。この完璧さのためには、バカバカしい大河ドラマなど比較にならないくらいの努力が注ぎ込まれているのだろう。この物語は宝物だな。

=======================
■09/11/30(月) □ 日没さんを思う
=======================

 日曜からネットで各種競馬コラムを探してずっと読んでいる。カナダからの日本競馬鑑賞は20世紀末まで届いていた日没閉門さんの珠玉のコラムが頼りで、その後フォローする方法が見つからずにきたのだが、久しぶりに探してみたら柏木集保のレース評や面白い競馬ブログ (「Brain Squall」) が見つかり、ここ10年のチャンピオンホースたちについてだいぶ知ることができた。競馬を見始めた頃、過去の大レース勝ち馬とかをワクワクして勉強したのに似ている。ウオッカとすごいレースをしていたあのダイワスカーレットが、好きだったスカーレットブーケの子だと知って驚いた。

 現在日本の競馬は、サンデーの子供たちがドバイや香港で開いた世界へのドアがサンデーの死と共にまた閉まりかけているというところらしい。ここ2年はウオッカが海外へ挑戦し、まったく真価を発揮できなかったわけだし。サンデーの孫たちは国内レースで勝ちまくっているが、海外を目指すような大物は登場していないようだ。しかし今のリーディングサイヤー表を見ると驚いたことに上位は全部国内で走った近年のチャンピオンたち。俺が競馬場にいた頃は上位の半分以上は輸入種牡馬だったと思う。そういうところにも、日本競走馬の質が上がっていることが伺える。ドアなんていつか必ずぶち破れるだろう。

 日没さんはどうしているだろう。海外赴任したはずだが、日本の競馬は見ているのだろうか。サッカーのコラムでいい文章を書く人を見つけると、「ああサッカー界にも日没さんがいる」と感じたりする。ネットで日本競馬を見ることが可能になった今、また彼の書くものが読みたいのです。

=======================
■09/12/02(水) □ 突如タイヤ交換
=======================

 フロントタイヤのサイドに穴が空き、修理不能で突如フロント2本交換となる。しかも今日はMが車を使うので2時間でケリをつけなければならない。弱った。テンポラリタイヤを履いたまま急いで家に帰り全力で検索。

 うちのスズキエリオはいろいろ欠点のある車だが、タイヤが 55 と妙に扁平でスピードレートがVなのは特に腹立たしい。おかげでコーナリングがいい車じゃないのに高価なパフォーマンスタイヤしか合わないのだ。修理屋 Canadian Tire の親父も、「なんで V レート(240km/h 対応)なんだ、ワケがわからん」とつぶやいていた。まったくである。エリオの他にはホンダインテグラくらいしか履いてない珍サイズなのだ。それでなくてもカナダはタイヤが日米より高いのに。

 前回の調査結果を引っ張り出して、もう一度検索し各種情報を探すも状況はさほど変わってない。悩んでいると早くも時間切れ、結局あと1時間で確実にインストールが終わりMが乗っていけるのは Canadian Tire ブランドの Motomaster SE だけだ。これは毀誉褒貶あるのだが、パターン写真とユーザー評から見て雪に強いのは間違いない。冬に向けてそれが一番ほしい。これにしておこう。


冬タイヤのようなオールシーズン
 というわけでインストールが終わり走ってみると、ブロックの大きなパターンからの予想とは異なり乗り味がいい。ブロックタイヤっぽいパタパタパタという感触はなく、乗り心地がかなり上がった。これは安車にとってうれしいことである。

 リアに回した Falken Ziex ZE-912 より柔らかな分コーナリングの切れは悪いだろうが、うちのエリオの場合スポーティなタイヤを履いてもコーナリングの特性はよくならないと夏の旅行で思い知ったので、クリスプ感はさほど欲していない。冬タイヤに一番欲しいのはとにかく雪道での移動可能性で、この乗り味で雪に強いのであればうれしいのである。あと1年は乗れそうだった Yokohama Geolander の寿命が縮んだのは損失ではあるが、乗り心地と雪性能が上がれば禍転じて福となる。これで冬への準備は万全だ。

=======================
■09/12/03(木) □ Google 日本語入力
=======================

 「Google 日本語入力」というものが公開されたのでテスト中。予測変換といわれているが、Pocket PC の POBOX みたいに前の単語から文脈を読み次候補を出すという予測変換ではなく、膨大なデータベースから音が合うものを選ぶという補完入力だ。POBOX 型予測変換はPCじゃ版権かなにかで使えないんだろうか。

 今のところこの膨大な補完機能はあまりありがたみはないが、文節切りの精度が素晴らしい。これほどバリバリと打っていて、文節切りエラーが全く出てこない。おかげで俺は何もしてないのに初回使用から誤変換がめちゃくちゃ少ないのである。XP付属の MS-IME から7年分の日本語処理の進歩がひしひしと感じられる。

 MS-IME も新品XPの頃はもっとよかったと思うのだが、ここ数年明らかに性能が劣化してるのだ。

さいこうの → 再耕野
とてもおもえない → 録ても思えない
もえとめる → 燃えとめる


 こんな人を激昂させる誤変換は、前にはなかっただろう。単語登録や学習が増えると変換効率上おかしくなるエンジンなのだと思われる。これに辟易してちょうどATOKを真剣に考え始めた最中にこんなすごいものが出てきてくれるとは。ありがたい。

 予測変換がたとえ期待ほど働かなくても、この文節切りの正確さだけでも乗り換える価値はある。ローマ字の定義ができないなどの弱点はあるが、MS-IME の登録単語はほぼ問題なくインポートできたし、もう MS-IME に戻る気がしなくなってきた。なにか致命的なバグでもない限り決定的である。

----------------------
 俺は最初に買ったPCソフトウェアが、MS-DOS 時代 Dynabook の日本語入力 WX2 で、Microsoft がその後 WX2 を買収したため 16 年継続して同じ日本語入力を鍛え続けてきたわけだが、それをたった1日で上回る精度の入力環境が手に入ってしまった。Google は検索から言葉をデータベース化し、この精緻な日本語文節切りシステムをいきなり作ってしまったわけだ。Google の検索以外のサービスはどれもあまりピンとこないのだが(Picasa や Gmail なんかすごく使いにくいと思う)、この言葉の集積力と処理能力には恐れ入る。

 検索操作と検索情報が日本語変換に使えると気づいた時点で勝利の道は見えたのだろうが(いや日本語だけじゃなくどんな言語版も作れるはずだな)、それをこうしてエンドユーザーが使えるところまで実現したところに、Google に雇用された知性の凄味を感じるのだ。

=======================
■09/12/04(金) □ 鹿島のにくらしさ
=======================

 WCの組み分けが出た。【カメルーン、オランダ、デンマーク】。おー。カメルーンには勝ったことあり。オランダはこないだプレスが効いた。デンマークはガタイのいいベルギーだろう。ということは、2勝1分けを目標にできる。ベスト4など考えても仕方がないが、この目標は努力に値する。

----------------------
 【パスタ、餌を自力で食べる】水棲になり元気なパスタを捕まえエサ皿に入れ、赤ミミズを鼻先で振ってみる。前は水に入らなかったので給餌できなかったのだが(イモリは水中にあるものしか食べない)、ついにパクっと食べてくれた。6ヶ月にして初の自力捕食成功である。そのまま赤ミミズを数匹入れておくと、自分で拾って5匹完食。やっ・た。石の陸地から一切移動せず飯も食わず、こいつはいずれ死ぬんだろう仕方がないと思いながら半年強制給餌を続けてきたパスタが、こうして突如健康活発になり散歩し水槽ライフを謳歌してくれるとは本当にうれしいことである。

 3匹が健康になると、見るたびに誰か誰かが活動していて、見ていて飽きない。パスタなんか半年間3日置きに捕まえられ口に食べ物を詰め込まれていたので人間を嫌って当然だと思うのだが、なぜか愛想がよく指にガンガン近づいてくる。これまで体調を崩したことがなく、したがって強制給餌の経験もないノボリがなぜか一番俺を怖がり、近寄ってきてくれない。逆ではないか。イモリの気持ちは測りがたい(笑)。

----------------------
 【浦和・鹿島】J最終戦。今の鹿島に浦和が勝てるとは思えないが、ドローに持ち込むことは可能だろう。それで川崎には十分である。

 闘莉王は中東に行くのかなあ、もったいない。守備力はそこそこでも、あのパス能力とひらめきがあればどこのリーグだって行けそうなものを。マルキーニョスが怪我で完調ではないようだが、興梠が自信を持って闘莉王と勝負している。浦和は田中達也が珍しく出ており、原口・山田直輝とともに奮闘しているが、個々の判断で狭い場所をつないでいるうちに鹿島のきれいなプレスの網にかかってしまい、まったく前にボールを運べない。

 鹿島に何度も決定機が訪れるも決まらず、試合は案外淡々と進む。浦和は奪って達也が抜け出しクロスを入れるも中に通らずの繰り返しで、シュートにつながる気配もない。浦和は強かった頃もこうして球際勝負で勝ちワシントンに渡すというのが攻撃の核だったので、ワシントン、永井、相馬というAFC制覇の役者がいなくなれば弱くなるのも道理だ。この玉回しを見ればフィンケ監督の仕事がまるで実ってないのは明らかだが、所有戦力も実際低いと思う。永井なんかどうして出してしまったのか不思議だ。

 前半終了、ドローでは駄目なのに鹿島が余裕を持っているのが不気味である。最後には勝てると自信を持っているのか。後半、浦和は山田直輝に替えてポンテ。山田は怪我上がりなのか違いを生み出せなかった。―――うわ、興梠! ハーフボレーで完璧なダイビングヘッド。素晴らしい。興梠はいま止められないなー。

 鹿島がボールを回し残り時間をつぶす。ポンテが入って浦和がやや攻撃できるようになるが、あと10分。闘莉王が前線に上がる。ゴール前に放り込みが続き、接触で怪我人が出てロスタイムが伸びる。これを延々とやっていればいつか闘莉王の足元にボールはこぼれてくるわけで、鹿島にとって怖いのは闘莉王だけだなと実際思う。

 試合終了。浦和は試合前は「サポーターに恥ずかしいところは見せられない」なんてコメントが出ていたけど、鹿島に優勝させないという程度のモチベーションじゃ、やはり心底必死にはなれなかったなという印象を受ける。浦和サポーターだってホームで鹿島に抵抗できない自チームに目立って怒ってる様子もないので、ライバル関係なんてのも希薄なんだろう。

 鹿島は強くてにくらしいが、抵抗すべき浦和、ガンバが弱いのだから仕方がない。それににくらしい印象の大部分は柳澤・小笠原の陰気な表情に起因しているのかもしれない(笑)。鹿島に憲剛がいれば誰もが素直に応援するチームになるのかも。

 前節ガンバ戦とこの試合を見て、興梠は大物になりそうだと再認識した。代表クラスのFWの中でも際立っていそうなスピードと運動能力に加え、ボディバランスと強さしなやかさがあるので体を大きく使え、切り返してDFから距離を取りシュートが打てる。2度の海外挑戦で切れ味が鈍ってしまったらしい大久保よりも、今は興梠の方がWCで役立つだろうな。

=======================
■09/12/06(日) □ 酷寒乗馬パーティ
=======================

 【ホース・ライディング】ささ、寒いとしか言いようがない気温3度の風が吹き込む屋内馬場でのEMのバースデイ・パーティ。世話人4人は全部ティーンエイジガールズで、カナダの乗馬ってまったくガールズ趣味だなと思う。まあ純情ガールズじゃなきゃ日曜にこんな寒いランチで馬の世話なんかしてるわけないか。


おじいちゃんが喜ぶ
華麗なるライディング
 萌は白い年寄り馬に乗ったのだが、これがズブい馬で、調馬索(←こういう乗馬専門用語が当たり前に出てくるから Google 日本語入力はすごい)を持ったすごいキツい世話ガールがどやしつけ馬の腹をビシバシ叩き、やっともっさりもっさりと走り出す感じ。走り出すと萌はビッグスマイルを顔に浮かべっぱなしになる。

 膝で馬を押し出せるようもうちょっとアブミを短くしてくれないかなと思っていると、リーダーの子が声をかけて短くしてくれた。さすが乗れる年長者はわかっている。さっそうと輪を描き馬場を何度も回り嬉しそうな萌。「(乗馬の達人だった)おじいちゃん)が喜んでるよ!」と日本語で声を掛けると、「うん! 今ここにいるかな?!」と声が返ってきた。

 しかし冷えた。俺は1時間で退散したが帰ってからも震えが止まらず、萌は2時間半で心底冷えたとのこと。風邪をひきませんように。晴れて寒い日が続くBCである。

2009/11/30

日記「ホームスクーリング」

「WALL-E のロボット」「ニューブランズウィック州プロジェクト」ほか。

=======================
■09/11/21(土) □ WALL-E のロボット
=======================

 朝PCが起動せず、復帰に5時間かかった(後から電源タップの不良で電圧が足りてなかったのだと判明)。

----------------------
 夜、萌がお勧めの「WALL-E(ウォーリー)」を借りてきて見る。始まってすぐに、こんな人間が見てかわいいと感じる動作、思考、行動だけで絶妙な塩梅に出来上がったロボットというのも、なんだかなあと違和感を感じる。やることなすこと全部かわいいのだが、いろんなペットや子供やアニメのかわいいところを掬い取って作った理想のキュート物という感じなのである。ロボットらしい行動が愛らしいというのとはぜんぜん違う。

 相方のイブも最初のうちは機械的な行動をするロボットだったが、数分のうちに怒って目を吊り上げものを破壊しまくる人情味あふれる存在になり、まるでロボットっぽくない。女の子のかわいいところを凝縮した理想の女の子マシンなのである。このロボットの造形? がどうにも解せず、普通に面白かったがまあねーという感じであった。「ニーモ」と同じだな。

 この登場ロボットに対するもやもやはなんだと「Wall-e ロボットではない」と検索してみて、「ラピュタ」のロボット兵との対比を書いている人が見つかった(「WALL-Eに感動し損なう」)。―――あ、それだ。シータに手を差し伸べながら死ぬロボット兵、人間が去った後もラピュタを守り永久に働き続けるロボット兵。その仕草にかすかに見える「心根のようなもの」に俺は胸を打たれたが、饒舌なハートにあふれた WALL-E はとても幸せで、それは見ていて楽しいけれど、しかし胸が震えることはないのである。

=======================
■09/11/25(水) □ ニューブランズウィック州プロジェクト
=======================

 萌が風邪の喉痛と頭痛で休。ちょうど週末のレポート宿題をやってなかったので、それに取り組むこととなる。

 しかしMがこれを見ていて、萌がここんとこずっと学校で取り組んでいたはずの課題ニューブランズウィック州に関するリサーチが、まるでお粗末であることが判明する。当人はサボろうという気があったわけじゃなく、子供向けの Wiki みたいなページでニューブランズウィック州の概要を1ページプリントし、それをまとめれば終わりと思っていたらしい。Mは小学校の教職免許を持っているので「グレード4でこんなレベルでは話にならない」と超厳しく指導され、萌は泣きながら全やり直しとなる。気の毒。

=======================
■09/11/28(土) □ ホームスクーリング
=======================

 先週に続き、レポート宿題。今週は萌が自ら選んだイモリについて。そりゃいいものが書けるに決まっていると俺も手伝おうとすると、萌の学校の指導があまりにヘボいと最近怒りがピークに達しているMが「もう教師の方針など関係ない、萌には私がバリっと有意義なレポートを書かせる」と陣頭指揮を取り、俺は除外されてしまった。俺が持つ豊富な知識をそのまま萌に与えてはリサーチにならぬそうである。とほほ。

 萌の学校は実際、よそに比べてレベルが低いといわざるを得ないようである。これまで5人の担任中3人は教育や子供に何の興味もなく単に仕事として教師をやってるのははっきりしており、それがカナダじゃ普通の教師像なのかと感じていたのだが、この学校は明らかに並以下らしい。

 今の担任は厳格で、これまでで一番教師っぽいが、「ニューブランズウィック人の暮らしや宗教なんて課題を出す時点で凡としか言いようがないわ。そんな誰も興味を持つわけないことを調べても意味がないし苦痛だし、しかも萌が1月で1ページしかリサーチしてないことに気づいてなかったということは、彼は授業中モニターしてないということじゃない」とMは憤慨する。その通りだよな。萌が泣きながら何時間もかけてやったニューブランズウィック・プロジェクトは、ほんとに意味がないと俺も気の毒に思った。ニューブランズウィックは寒い。フランス語人口がある。どこの国の人だって他県についてはこの程度しか知らんだろう。

 萌の課題を俺がヘルプできないのは、最終提出物がフランス語だからというのもある。萌は英語や算数の宿題は俺に聞いてくるが、フレンチは俺に手伝わさせない。課題を英語に翻訳し俺に説明すること自体を面倒に感じてるようだ。これは親としては味気ないことで、レポートを手伝えない俺は気分が落ち込む日だった。

----------------------
 浮かぬ顔の訳を夜Mに聞かれ、「インターナショナルスクールに子供をやる日本や韓国の親みたいな気分だよ」と説明する。外国語を習得できるのはありがたいことだが、子供が今どういう課題をやってどう答えているかは、子供自身にノートを全部翻訳でもさせない限りわからないわけである(Mだってさほどフランス語がわかるわけではない)。これが外国語教育ゆえの巨大な喪失でなくてなんなのか。

 ともあれ今さら学校を変えるのは無理なので、これからはMが家で平行して教育するという。ホームスクーリングだ。萌が最近注意散漫なのも学校のつまらぬ授業がヘビーに影響してるとMは見ており、たしかに家でしっかりと教育を与えるしか対処法はないだろう。しかしそれでこうして萌の自由時間が激減することには気の毒さを禁じえない。

----------------------
 【競馬ジャパンカップ】ウオッカ! 勝った? 同着か? ―――勝った! ふーっ。

 ウオッカはユタカが下手な乗り方をずっとしていたので(ネットでG1しか見てないのでわからないが、ああいう出し引きが裏目に出るところが近年の武豊の「スランプ」なのだろうか?)、フランスのジョッキーにきれいにロスなく乗ってもらえてよかった。距離が長いので残り 300m まで追い出しを我慢したと過去形が使えない下手な英語で彼は語っていたが、それでも抜け出したあと追いつかれるというこれまでにない展開だった。この走りを見ればやはり 2400 は距離が長い上に、能力的にはピークを過ぎてしまってるのだろう。それでも勝つんだからえらい馬だ。本当にこのレースを勝ててよかった。

 これでもうファンも思い残すことはないので、有馬記念など出ずにお疲れ様で引退してもらいたいです。海外の競馬ラバーにいい走りを見てもらえなかったのは残念だけれど、牝馬なのでそういう日本競馬のプライドみたいな役割は期待していない。オグリキャップ同様、世界で勝てなくても君が素晴らしかったことには何の変わりもない。ありがとうウオッカ。父さんが最後に愛した馬よ。

2009/11/20

日記「表層的子供イベント」

「短気なバカ親父」「JDスリープオーバー」「H1N1 ショット」ほか。

=======================
■09/11/09(月) □ 短気なバカ親父
=======================

 夕方つまらぬことで萌を叱ってしまい、俺は短気すぎるバカ親父なんだろうなと反省する。俺がカリカリしているのは萌が最近人の話に注意を払わないからなのだが、落ち着かない萌9歳はじっさい今、なにごとにつけ大きな変化の渦中にあるのだろう。生活態度や興味だけでなく作る絵も歌も物語もみんな変化している。萌が今作るものからは、TVで見るものや友達に「似てる」ということに強力に惹かれているのがわかる。

 ま、歌に関してはたとえTVポップスターに憧れていてもきっちりロック教育は施しているし(今は車でビートルズやポリスを聞かせ歌わせている)、絵も書き物もいずれまた素敵にオリジナルなものを作ってくれるだろう。親の期待通りになんて何事もいかないのだが、なにが俺を感動させるかっこいい音、楽しいもの、きれいなものなのかだけは、ブレることなく教えていこう。

=======================
■09/11/11(水) □ リメンバランスデー
=======================

 今日はリメンバランスデー(英連邦戦没者追悼日)で休日なのだが、今年は学校でカナダ戦史のプレゼンテーションなど大々的に行事をやったらしく(そういうところにも校長由縁の右傾化を感じる)、萌は昨日帰ってから「何百万人もが死んだのよ、ひどすぎるわ」と泣いていた。戦争反対の作文も書き、それがスクール・ニューズレターに載るそうである。元敵国出身者の俺は複雑な思いがする。日本とカナダが直接戦ったことはほとんどないだろうが。

 萌は学校で、「あなたは日系なのに中国系と仲がいいのね」と言われたことがある。そのときには日独伊が世界を支配しようとし、英米加欧中が戦ったというように第二次大戦概要を俺が簡略化して教えたのだが、将来詳細に触れてショックを受けることがあるかもしれない。心ない輩にからかわれたりしなければいいなと思う。

=======================
■09/11/13(金) □ JDスリープオーバー
=======================


大きなベッドで一緒に寝るの図
 萌が去年から熱望していた、JDを招いてのスリープオーバー(お泊り会)。お母さんのTVを奪い取って2人で映画「コーラライン」を見、お菓子をばくばく食べながら遊び、一緒のベッドで寝るといって大騒ぎしながら寝支度をしている。

 23:01 暗い寝室で2人はシンディ・ローパー「Girls Just Wanna Have Fun」を歌ってます(笑)。いい加減寝なさいよ君たち。まあ兄弟がいない萌がこうして狂乱の週末を過ごせて、よかったよかった。

=======================
■09/11/14(土) □ 表層的子供イベント
=======================

 ガールズは昨夜12時まで眠らず、今朝は7時に起きて騒いでいる。一緒にいる俺のほうが疲れる。

 ランチ後ちょっとギターを弾いて2人の好きなポップソングを歌わせてみたのだが、JDは長いことミュージカル&ボーカルレッスンを受けているというのに意外と歌は普通だなと思う。音程は悪くないが声量が出てないし(ボーカルレッスンって複式呼吸をやるんじゃないのか?)、コードやリズムの変わり目がわからないようで、俺のギター&ドラムマシンとタイミングがずれる。彼女がレッスンで習った持ち歌をカラオケ振り付け付きで上手にやるのを見たことがあるが、それがこうして音楽の力にはなっていないということである。

 JDの歌唱教師も他の習い事講師と同様に、適当な仕事をやってるのかもしれないな。習ったことはできるが応用ができないというところがこないだの萌のダンスレッスンと同じ。講師に物事の本質を伝える意欲がなければ、子供は表層しか覚えられないのだ。

 学校の行事にも同じことが言える。今年は誰の方針なのか、ハロウィーン・フェイスペイント、マッドサイエンスなど校外からゲストを招く有料イベントが毎月入ってくるのだが(突然通知がきて強制的に料金を徴収される)、あとから萌に内容を聞いてもそれこそ表層的でその場でだけ楽しいイベントで、子供の心に残る教育的要素なんて何もない。

 楽しいことなら各家庭でやっており、だいたい子供は学校で友達と一緒なら特別なことをしなくても十分楽しいわけで、そんなことに大金を費やさないでもらいたい。BC映画産業の有名特殊メイク・アーティストなんて人物を呼んでハロウィーンの血糊フェイスペイントなぞをやってもらい、総計500ドル近く払っているのだ。馬鹿げてるとしか言いようがない。イベントをやりたいなら実費・交通費だけでやってくれるボランティアを探してくれよ。

=======================
■09/11/16(月) □ ストームシーズンに突入
=======================

 今年最初の嵐、雨が続く。雨と停電が同時に来るとうちは排水ポンプが止まり困るのだが、今のところ風は強くなく停電の心配はなさそう。うちは過去8年間雨風で停電したことはないので、配電網がたまたま恵まれていて、電柱が1本倒れたらアウトみたいな地域には入っていないのだろう。今後とも大丈夫であることを願いたい。

----------------------
 夜、雨と風が強まる。夜の間に停電になったら弱るなあと思い、眠れず配水管修理時の07年日記を読んでしまった。あのときは本当に大変だった。あの07年春以降芝生に雨が浮くほど地中水位が上がったことはないわけだが、ストームシーズン3回目の今年は確率的にそろそろ大雨が来る頃合かもしれない。しかし停電さえなければどんな雨でも万全に排水できる自信はある。大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせて眠ろうと努めた。

=======================
■09/11/17(火) □ アクアショップはたのし
=======================

 久しぶりにコキットラムのペットショップに行く。前は開店したばかりで爬虫類と魚タンクは空だったのだが、相当な品揃えになっていた。金魚 $0.49 なんてのがきれいでかわいくほしくなるが、あれは実はベイビー緋鯉でデカくなっちゃうんだよなあ(調べたらやはり 30cm だって)。惜しい。他にはグッピーなどがやはり素晴らしい色で惚れ惚れする。やっぱ熱帯魚はすごい。アカヒレのオスが赤黒深化したなぞと喜んでいるのが馬鹿ばかしくなる。

 しかしどの水槽も水温26度なんだよなー。うちの水槽の17度でも死にはしないだろうが、活性が下がったり病気になりやすくなったりするらしい。俺は半年水槽を維持してみて魚を飼う自信は付いたが、それは超丈夫なアカヒレだったから問題なくいったのだという面も多分にあるはずで、グッピーだったらどうだかはわからない。やっぱうちは地味なアカヒレで我慢します。

----------------------
 買い物はポンプに入れるバイオ濾材というものを探しに来たのだが、ちょうどいいサイズが見つからなかった。しかし稚魚保護水槽とか水槽掃除ブラシとか、面白いものがいろいろ見つかる。保護水槽は母親を収納すると卵だけ下に落ちるという透明アクリルボックスで、小さくてこりゃいいなと手に取って見ていると、店の兄ちゃんが「そいつは駄目だ、問題だらけだよ」という。ネットのほうがはるかに成功しやすいとのこと。ふーむ。


稚魚保護ネット
 うちはメスの腹がでかいので、生むのかどうかはわからないが用意はしておきたいところ。で兄ちゃんが推奨するネット式を買ってきた。17x12x12cm、アクリル水槽のほぼ2倍ででかいといえばでかいが、これだけあれば稚魚が大きくなるまでここで育てるのはまったく問題なさそうである。その他必要なもの数点も安価で手に入り、うれしい買い物であった。貧乏アクエリアム趣味は楽しい。

=======================
■09/11/19(木) □ H1N1 ショット
=======================

 ◆12:05 萌をピックアップしてお医者へ。H1N1 ショットは初物なので俺はそれなりに緊張しているのだが、乳幼児はすでに済んで小学生という順番なので、安全性は万全なのだろう。久し振りに会った Dr.B はさすが萌のことをよく知っており、こういうところがやっぱファミリードクターはいいなと思う。

 H1N1 ショットはなんと「お父さんもやる?」と聞かれる。え。大人もOKなんですか。んー、じゃあお願いしますとやってもらうことになった。俺みたいにひ弱な奴がやってもらって大丈夫なのかなとも思ったが、まあ乳児が大丈夫なら大人も大丈夫なんだろう。発熱する可能性はあるので、帰りの飯屋や運転する道中で急激にシックになったら大変だなと思う。家に帰り静かにしていよう。

----------------------
 17:25 寿司屋で遅い昼を食べたせいと、多分 H1N1 ショットのせいで胃の働きが落ちており、腹が減ってこない。萌もブランケットにくるまってTVを見ており、揃ってどことなく体がだるい夕方を過ごす。しかし熱が出ずこれくらいの副反応で済むならありがたいことである。

=======================
■09/11/20(金) □ 擬似病み上がり
=======================

 腹が減って目が覚める。体調はいい。萌も問題なし。注射をした左肩が痛くて、そちら側を下に眠れなかった。

 冷え性で冷えるので家事前に体を温めようとエア縄跳び行ったのだが(縄跳びアクションが一番短時間で心拍が上がり手早く温まる)、これがやりすぎで、妙に体へのダメージとして残ってしまった。どうやらワクチン後の俺の体は病み上がりみたいな状態にあるようで、筋肉がやわになっており内臓がゆさぶられたらしく、腹筋あたりが痛い。大人になってから俺はインフルエンザの予防接種をしたことがないが、こうして短時間で擬似的に病後に移行することで免疫を作るものなのかもしれない。今日は静かにしているべきでした。ふー。

2009/11/07

日記「ネットスポーツ観戦のつらい秋」

「ボイスレコーダー」「彼を思い出す」「水槽新レイアウト」ほか。

=======================
■09/11/02(月) □ ネットスポーツ観戦のつらい秋
=======================

 【ナビスコカップ決勝】川崎は相手に引かれると点が取れないチームで、それは出す手がストレートすぎるからである。MFからFWにクサビを入れFWがなんとかするという最短手ばかり狙うので(上手さに自信を持つFW陣がそういう動きばかりする)、東京はFWを捕まえているだけで対処できる。たまにサイドに開けば崩せる気配は漂うのだが、チョンテセのヘッドは決まらず、ジュニーニョは競るFWじゃないのでボックスから遠ざけられ、最後までフリーでシュートを打てなかった。今野率いる東京守備ブロックの勝利である。

 東京は平山が素晴らしい働きっぷりで驚いた。彼は高校で過大評価→慢心腐敗の典型みたいな選手でいい心証を持つ人はいないと思うが、あれだけ体がある選手がちゃんと動くとものすごく役に立つ。ポストでは的が大きくリーチが長いので、後ろからアバウトに飛んでくるボールを簡単に足元に収められ、万全に保持して味方にさばける。プレスをかけにいけばこれまた面積がでかいので、川崎DFは普通の相手よりもワイドに交わさなければならず、次のプレーが狂う。クロスに走り込み素晴らしい点を取ったのも驚いたが、こんなに効果ありまくりのFWになっていたのか。

 憲剛と関塚監督にはビッグゲーム運がないのだろうなという気がつくづくする試合だった。天皇賞に続き期待がかなわず、ネットスポーツ観戦のつらい秋が続く。

=======================
■09/11/03(火) □ ボイスレコーダー
=======================

 【CLミラン・レアル】戦を見ながら掃除。不動の布陣が年を取り運動量が落ちるばかりのミランは中盤ではレアルに(というかたぶんどこの強豪にも)勝てないので、とにかく手数をかけずに前に飛ばし、若く元気なパトになんとかしてもらうというしょうもないが効果がないこともないサッカーを延々とやっている。が、ロナウジーニョのパス精度がひどい。フィニッシュを狙う中距離パスで3mはズレてる感じ。彼は上体が強く腕力で敵を押しのけボールを守れるので取られることは少ないが、あれでミランの攻撃が機能するわけがない。

 ロナウジーニョは衰えたなあ。この落差が中田英寿みたいだ。じっさい能力と価値の暴落っぷりにおいて、中田とロナウジーニョは近年双璧なんじゃないだろうか。他に世界的選手で、大きな怪我もないのに若くしてこんなに力が落ちた例は思いつかないのである。

----------------------
 Mの学業用にボイスレコーダーを買ってくれといわれネットで軽く調べると、いまどきのハイエンド・ボイスレコーダーはPCM録音だとか4チャンネル録音だとか、昔の生ロクデッキやDAT愛用者を満足させるような仕様になっている。ライブハウスでの録音なんか素晴らしい音で録れるんじゃないだろうか。エレキギターをつないで録音できる機種もあるらしく、いまどきのミュージシャンはそうしてデモテープを作ってるんだろう。なるほどねー。

 むろんうちはそういう高級機種は必要なく、店でソニー、パナソニック、オリンパスなどのベーシック機種6種くらいをじっくり比較する。しかしいつも買い物時に思うが、カナダの電気製品パッケージは情報が少ない。事前のリサーチでほしい機能をリストアップして行ったのだが、箱を見てもそれが備わっているかどうかわからないのだ。店員はもちろん客以上に知らないので(客はネットで事前調査しているが、店員はボイスレコーダーなんて見るのも初めてだろう)、万全を期すならば売ってる機種名を調べて、いったん帰って調査しなければならない。面倒なことである。


ICD-PX720 (1GB、$80)
 俺は結局ソニーのものにした。昔ながらのソニーらしい黒筺体でデザインはいいのだが、家でいじってみると機能が全部メニューボタンからの呼び出しで使いにくい。パナソニックは操作性を重視してゴツゴツといかついボタンがたくさんついていたので、あっちにすればよかったかと後悔する。

 しかしわかりにくい設定を済ませて録音してみると、録音音質のよさにぶったまげた。キッチンでテストしてリビングのTVの音がちゃんと録音されている。補聴器並みの感度だ。昔初めてテープレコーダを買ったとき、ダイナミックマイクよりはるかに感度が高いコンデンサマイクがついてるといったことに家電少年は興奮したわけだが、この機械の高感度コンデンサマイク+メカノイズ皆無という組み合わせは、体験したことがない桁違いのクリーンな録音体験を味あわせてくれる。

 これは面白い。Pocket PC にもセルフォンにもボイスレコーダは付いているので日常的に使っているが、これほど音がいいとなると別物である。とりあえずはギターを弾き萌を歌わせるくらいしか用途は思いつかないが、いろいろと活用していこう。

=======================
■09/11/04(水) □ 彼を思い出す
=======================

 【CLディナモ・キエフ vs インテル】シェフチェンコが今も最高級の選手であることを証明する素晴らしいプレイで、少ないチャンスで点も取ってみせたのだが、インテルが最後はとにかく圧力をかけ続けどうにか逆転したという試合。インテルは年棒総額はすごそうだがスターが一人もいないという妙な地味チームで、エトーも走れど走れどほしいところにパスは来ず空しそうだった。昨日のミランもひどいサッカーを延々やっていたが、セリエAの日の出は遠いという感じである。

 それはともあれキエフにいいMFがいて、カウンターになると彼が高速ドリブルで一気にボールを持ち上がり、シェフチェンコにしゅぱーっとスルーを通し何度も危険なシーンを作る。背筋を伸ばし視野が広そうなその姿が、これがどう見ても中田英寿(!)。アナウンサーの呼ぶ名前がまるで聞き取れず、試合を見ながらネットで検索しても名前がわからなかった。あれは誰でどういう選手なんだろう。もし彼がまだ若い選手で、これから有名になってくれたりしたらなんとなくうれしいけれど......。とまあ昨日も今日も欧州サッカーを見るたびに、俺は彼を思い出してしまうのです。

 中田がすごかったのはこのキエフMFよりもさらに高速で強く、一瞬でスタジアムの空気が変わり敵守備ブロックが慌てふためくほどのドリブルで持ち上がる力があったからで、パルマ3年目 (0304?) あたりから輝きが薄れたのはそれがなくなったからである。スピードが落ち、ドリブルもなぜか足に吸い付かなくなった―――いや、ボールが足に吸い付かなくなったから高速ドリブルや華麗なパスができなくなり、ボールを取られる前に簡単に味方につなぐ無難なプレースタイルに変わってしまったのかもしれない。

 今スペインにいる俊輔は、CLマンU戦や今年のWC予選を見て想像したように「プレッシャーのない後方スペースから長いパスを送っても跳ね返される」というプレーしかできないようで、ガゼッタ氏によればボールをもらっても「前を向くなりドリブルするなりしない」ゆえ、出番を失ってきているらしい。日本代表ですら前にボールを運べず無難なプレーばかりして俺をイライラさせるのだから、スペインで出番が得られないのも道理。

 出番が減ってきたので結局1月に横浜に戻るなんて噂も出始めているが、いくらなんでも半年で見切りをつけられるような選手ではないだろう。パス能力と足技ならば俊輔は今も一級品なはずで、危険なところにラストパスを送るにはとにかくもっと前で、味方攻撃陣&敵守備陣に近いところでボールを持ち勝負しなければならない。それを追求し実現してほしい。スペインでそれができないならWC日本代表でもできないに決まっているのだ。

----------------------
 最近あまり食欲がなくドライフードを拒否していたイモリ2匹にエサを差し出してみると、今日は久々に2匹とも元気に食べてくれた。ノボリなぞジムシーに給餌している俺の手元まで来てもっとくれという。おお。


エサ皿に入ったノボリ君
 うちのイモリたちはエサ皿(エサが散って水が汚れないようヨーグルトのカップを切ったもの)に置いたエサを一向に見つけ食べてくれないのだが、今日は可能性ありと見てエサ皿に赤ミミズをに置いてみた。そして放置すること数分、ノボリが臭いをかぎつけ自分で入り、ついに食べてくれた。自力でカップのエサを見つけたのは初めてで、これはうれしい。これで教育効果が進めば給餌が楽になる。

=======================
■09/11/05(木) □ 水槽新レイアウト
=======================


ハウスから右が水深2cmのイモリエリア、
左が15cmのアカヒレエリア
 昨日久々に高栄養ドライフードを食べたのが効いて、今日は2匹とも活動量が上がっている。3週間ぶりの全換水。掃除ついでに、どう見ても抱卵しているのに一向に産卵してくれない雌アカヒレ用シェルターとして、昔一時使っていたカエルハウスの置物を置いてみる。イモリエリア陸地の崩落を防ぐと共に、中空になった内部が産卵床になればという狙い。

 イモリたちは上から覗き込まれるとギクっとすることが多いので、黒いプラスチックをカットし屋根型シェルターも作ってみた。屋根の下は 1cm 弱の空間があり、イモリたちはここに隠れたまま息ができる。イモリたちはすぐに屋根下に落ち着き、魚たちもカエルハウス内を軽くチェックしている。総体的にいい感じである。

=======================
■09/11/08(日) □ 川崎あやうし
=======================

 【川崎・千葉】フロンターレは憲剛を筆頭にプレーがぶれ切れがない。疲れているんだろう。憲剛はガーナ戦直後はすごかったそうだが、敵をズバっと抜いてフィニッシュするイメージはあっても体が動かないんだろうと思う。パスもトラップもずれシュートは空振りしている(最後はひどく脚を吊らせタンカで交代)。それに加えナビスコ杯同様ブラジル人2名が持ちすぎチームのチャンスを浪費している。うまいんだから判断を早くすれば効くのだが、うまい分取られず長時間持ってしまい、中を固められるの繰り返し。3日前の煮え湯につながったこの欠点を修正できない監督も情けない。守備も詰めが甘く、降格間際のジェフに簡単にシュートを打たれ失点している。この試合はたとえ勝てても優勝は難しそうだ。

 後半残り3分、ジェフが追いつく。ジェフはドローでも降格なわけだが、クールに燃えてシンプルにえぐり、川崎よりいいサッカーをしている。川崎はこれで2pt落として優勝はなしだろう。―――と思ったら勝たねばならず上がっていたジェフの裏をジュニーニョがシンプルにえぐり折り返し、レナチーニョが決め再度突き放す。しかし降格はしたが、今日に限って言えばジェフのほうがいいサッカーであった。川崎は残り3戦勝ち切れるかどうか。憲剛はまた代表遠征があるわけだし。

2009/10/28

日記「ハロウィーンで気もそぞろ」

「夢見るポップスター」「萌ダンスの今後」ほか。

=======================
■09/10/25(日) □ 夢見るポップスター
=======================

 萌の新しい二段ベッドを見にJDが来訪、前回イモリの活動をあまり見せてやれなかったので、ノボリをフロントに追い出して散歩を見せてやる。ノボリは期待通りフロントでかわいさを披露してくれJDは大喜び。


水中二段ベッドの上下に
収まった2匹。キュート!
 最近水槽に2段に石を積んだ石段を作ってやったのだが、これが大ヒットで魚もイモリもさかんに入ってくれる。ノボリはそこを基点に石段を上下したり、葉っぱに泳ぎ移り休んだり、ゆっくりゆっくり移動してはガラス越しにこっちを見ている。もーなんというか、かわいいとしか言いようがない。日によってはまったく活動しないこともあるイモリたちだが、動いていてくれると部屋の中にナマケモノとかそういう動物がいるのに近いくらいの楽しみがある。爬虫類はどうかわからないが、亀やカエルには圧勝だと思う。

 イモリが活動的なこういう日は写真を撮りまくりたいのだが、デジカメのレンズって映り込みにすごく弱いようで、昼間はどう撮っても水槽ガラスに外光が映り込み、中がきれいに撮れない。小動物に至近距離からフラッシュはあまり炊きたくないので、なかなかいい写真が撮れないのです。

----------------------

♪Somebody call 911
 萌とJDはこの夏の大ヒット「911」や「Wizards of Waverly Place」の歌など歌って盛り上がっている。まことそういう、ポップスターに憧れまくる年頃なんだろうなー。自分がポップスターになるというのもリアルにイメージできるだろうし。JDなんかシング&ダンスを昔からやっているわけで、すでに芸能路線をまい進しているわけである。

=======================
■09/10/26(月) □ 萌ダンスの今後
=======================

 萌の初心者ヒップホップダンス全6回の最終レッスン。風邪が流行ってるのか半分もの生徒が欠席し、先生も代理になっていた。代理先生は当然何を習ってるのか知らないので、生徒たちから課題の「911」のステップを教わりながらレッスンが進む。

 萌はすべての振りを完全に覚えているのだが、空手をやっていたときのようなエレガントさがまだ身についていない。1つ1つの振りがぶるんぶるんとブレている。これを直したいのだが、俺自身シロートでありどうすればいいのかわからない。休憩のとき「あまり体がバウンスしないように、先生みたいに抑え目に踊るといいかも」と声をかけてみたが、改善効果はなかった。

 今後ダンスをするなら、ボディバランスを高め体のブレを消す方向に進めたいわけだが、このコミュニティセンターの初級コースじゃ次も同じこと(下手をするとフルリセットでステップを最初から全部やり直すという可能性すらある)をやるだろうし、空手と違い個々人の指導は一切ないので上達は望み薄である。

 やはり独立ダンススタジオに行くしかないだろうが、萌が5歳のときに入れたバレエスタジオは最悪だったんだよな。親に一度もレッスンを見させてくれず、その挙句リサイタルがあるからチケットを売れと言ってきたので呆れてやめたのだが、ダンスやバレエはどこもそんな調子らしい。この先生たちが派遣されてるところを調べてみてもやはり、高いし規則がうるさく高飛車で、「親の入場は教師の許可次第」と明記してある。こういう人たちは、ダンスレッスンは教育であってサービス業ではないと思ってるのだろうが、親が見てたら集中できないなんてことはないだろう。レッスンを見れる保障がないという1点でこっちはやる気をなくすのである。日々の進歩を見れなくては、子供に習い事をやらせる甲斐がない。

=======================
■09/10/30(金) □ スクール・ハロウィーン
=======================


これが恐ろしい「偽マザー」

そしてそのコスチューム
 スクールのハロウィーンパレード。例年通りキッズはペアレンツの前を一瞬で通り抜けていき、わざわざ行く甲斐もない行事である。誰か先生が一人ジムに常駐し、「次は誰それのクラスです!」とアナウンスし、みなが見れるよう観衆の前でいったん足止めしてくれるだけで盛り上がりもキッズのうれしさも5倍だと思うのだが、誰も思いつかず毎年こうして変わりもせずやってるんだから、カナダの教務者にそういうサービス精神はないようである。

 萌が今年扮したのは映画「コーラライン (Coraline)」の怖い偽マザーで、目がボタンになり、指先は銀紙の触覚になっている。なかなかインパクトがあると思う。

----------------------
 夕方MKの誘いで、町内にオープンしたモンゴリアンレストランというところに行く。日本で言うジンギスカンラムだろうと思ったらぜんぜん違い、肉と野菜とソースを客が選んでボウルに盛り、巨大な丸鉄板グリルで待つ兄ちゃんのところへ持っていって焼いてもらうシステムになっており、これをカナダではモンゴル料理というのだそうだ。


五右衛門風呂風
モンゴリアングリル
 食材はありふれたもので、肉なんかコリアン肉屋の冷凍薄切り(冷凍のままスライスしてる時点で組織が壊れている)を解凍もせず焼くんだからうまいわけないのだが、しかし野菜がうまい。鉄板の火力が強力なのでカラっと素晴らしくクランチーなままきちんと火が通った野菜炒めができるのである。俺はたまたま中華焼きそば麺を選んでいたので、期せずして焚き火鉄板焼きそばみたいになってうまかった。こんなチープな店でこれほど見事な炒め物ができるんだから、やっぱ炒め物は火力と熱面の面積が命なんだなあと改めて思う。

 うーん、こういうのが家では作れないんだよと俺がぼやくと、IHヒーターでバーベキュー用の鉄板を使ってみたらどうかという。IHヒーターなら大きな鉄板全体がちゃんと熱くなるものなんだろうか。あの一見五右衛門風呂風のモンゴリアングリルがほしい。

=======================
■09/10/31(土) □ ハロウィーンで気もそぞろ
=======================

 ハロウィーンに興奮した萌はここ数日上の空かルード(非礼)かで態度がまったくよくないのだが、本番となる今日はもー朝から駄目駄目で、コスチュームの着付け等をめぐり俺とケンカになる。今日はSFU大学の化学・物理教室が「化学のハロウィーンショー」みたいなのをやるということでJDも誘い来たのだが、気持ちが高ぶった萌は常にJDに話しかけまくり、ステージをまったく見やしない。せっかくスペシャルなイベントに連れてきてやったのにとこれでMも怒ってしまい、興奮を制御できない娘と怒った親2名という嘆息のハロウィーンになってしまった。

----------------------

ドライアイスの煙漂う
トリックorトリート
 今年はMが萌をトリック or トリートに連れて行き、俺は玄関で子供の応対をしたが、うちの近辺は年々小さな子供が減っているのが明らかで、今年は応対が計10回、50名に満たなかったと思う。今年もキャンディがたっぷりと残ってしまった。去年の経験から、残ったら俺と萌が食べられるシンプルなチョコレートとキャラメルにしておいたのだが、それにしてもまるまる1袋以上残ってしまったのだから消費は大変である。

 うちのこの通りは隣のJKのように孫がある家が多く、PoCo では古い住宅地なのだろう。萌たちが行ったWL家近辺はここ10年くらいにできた住宅地なので若い家族が多く、町中を子供が練り歩き大盛況だったらしい。俺とMは終日げんなりだったのだが、萌は記録的な量のチョコレートをもらってきて俺とMとBRに分配もし、これだからハロウィーンはやめられないとご機嫌であった。

----------------------
 【天皇賞ネット観戦】ウオッカのほかに俺が知ってるような有名馬がいない。これは名馬が負けるパターンだなあと最初から感じる。ウオッカの様子はいいので体調は万全だろうが。

 レースは回線が途切れて4コーナーからしか見れなかったのだが、ウオッカは普通に能力通り走った感じで3着であった。勝ったカンパニーの走りが素晴らしかったので、これはディープインパクトがハーツクライに敗れた有馬記念などと同じで、力のある敵がパーフェクトなレースをしたら、いくら天才馬でも普通の走りじゃ勝てないということだろう。残念というしかないが、普通の走りでも3着は楽に確保できるのだから、まだウオッカは終わったわけじゃないはずだ。

 勝ったのは横山ノリだった。秋の天皇賞は初勝利だそうである。うーん、そうか。メジロアルダンでの2着から19年、そんなにも長いことこのレースを勝たずにいたのかノリよと、ダービーのときとまったく同じ感慨に打たれる。初めてのG1ウィニングランなのか大歓声におびえたカンパニーが暴走しそうになるのを、ノリは笑いながら手綱とひざを使い御していく。若い頃から変わらない運動神経と馬乗りのうまさを見せびらかしながらの凱旋だ。

----------------------
 あとで Youtube の映像を見ると、スタート後ユタカがつーっと下げて、ゴール前ではまたも隙間がないところにはまってしまっていた。カンパニーたちが抜け出してやっとスペースができ一瞬しゅっといい脚を見せたが、最後は同じ脚色になってしまっていた。これは安田記念に続きユタカが下手で、あそこから勝てば再びミラクルだが、競馬は馬に奇跡を見せてもらうショーではなくスポーツなのである。33 秒で上がる馬を追いかけて交わすなんてことは物理的に不可能なのだ。新聞には「引退も」なんていう調教師の言葉が出ているが、下手なレースをして負けて引退なんて悲しいではないか。有馬記念はいらないが、もう一度府中を走ってほしい。一月後のジャパンカップで。

2009/10/23

日記「非仏教的体験」

「メロディ・フェア」「ホームページ引っ越し」ほか。

=======================
■09/10/18(日) □ 非仏教的体験
=======================

 Mが昔から興味のある仏教のメディテーションクラスに萌を連れて行くというので、どんなものかと興味があり俺も参加した。インドっぽい曼陀羅が飾られた祭壇で、日本の仏教とだいぶ違う儀式様式は面白いのだが、先生は一般の、それもかなり初心者に近い信者のようで、あまり言葉に重みは感じられない。

 お釈迦様に水と米(白い砂利)を備えてから、仏教とは何か、釈迦とはどういう人なのかみたいなこの宗派の子供向け教本を先生が読んだのだが、この内容がなんかすごく非仏教的であった。釈迦は世界を愛で救う素晴らしい方であり、どんな存在よりも愛の力が強く云々.....。こんな釈迦崇拝思想なんて、これまで聞いたことがない。外に出てから、「なんかこれはキリスト教の教義のジーザスをシャカに変えただけじゃないの」とMにいうと、「(そうよねえ!)」と小声で強く同意する。

 ここは子供向け瞑想レッスンがあるということでわざわざバンクーバーまで来たのだが、呼吸法やら心の持っていきかたみたいな技術系の話は何も出ず、萌も俺たちもただ座って静かに目をつぶっているだけで、得るものなくレッスンは時間は終わってしまった。

 別室の大人のメディテーションルームではチャントをやっていたのだが、これには西洋音階がついている。お経っぽい韻律を西洋人がつけやすくするためなのだろうが、西洋音階なので賛美歌に聞こえてしまう。歌詞カードを見ながら聞いていたのだが、この歌詞もやはり世界人類が平和でありますように、お釈迦様は祈っていますみたいな内容で、ほんとに賛美歌みたいであった。

 「仏教というのは、自己を研鑽し欲望を克服してより高い存在になるみたいな思想だと思うのだが」「それがゼン仏教よね、私もそういうのを期待したのよ。ここはだいぶ違うわねー」ということで、興味深くはあったが非常に非仏教的体験だったのです。

----------------------
 続いてインドのお祭り、バンクーバー・ディワリ・フェスティバルへ。ディワリなんて聞いたことがなかったのだが、インド最大のお祭りで、チャイニーズニューイヤーのようなものらしい(※)。バンクーバーの市長がお祝いを述べに来ており首相の電報まで入っていたので、インド系人口が多いBCではそれなりの行事なのだろう。
(※)後で調べて知ったが、ヒンドゥ教の神の帰還を祝うお祭りだそうです。

 あまりうまくない屋台のインドカレーを食べながら催し物を見る。シタールを持ったインド楽団が最初に出てきたのでおおと興奮するも、シタール奏者だけなぜか白人女性で、彼女が下手なのかまったくマイクで音を拾ってなくて聞こえなかった。残念。

しかしタブラというインドのボンゴが最高で、これを生で聞けただけでも快感であった。左手でドスっとバスドラ的にリズムを入れ、右手は全部の指を使いタッタカタッタカと細かいリズムを刻み、立ち上がりの鋭い音で素晴らしいリズムが出る。おー気持ちいい。

 しかし楽器の音色は最高だが、歌は例のあの他世界から隔絶した独特なインド歌謡で、どう聴いても他国人には面白いとは思えないエグく単調なメロディなので、1曲聴けばもうたくさんという気分になってしまう。俺だったらシタールをもっと強調しタブラをタッタカ鳴らして「Paint It Black」でもやって盛り上げるけどなあなどと考えつつ、2曲で飽きて萌とともに場内を散歩した。

フェスティバルが行われたラウンドハウスというこの建物は、昔の鉄道車庫を改装したコミュニティセンターで、機関車を回転させるアレがそのまま残っており、車庫はそのままホールとなり、汽車も1両保存されているなかなか鉄道的にすごいところだった。こういうところが残ってるんだから、やっぱり都会はすごいな。

 その後インディアンダンスが何人も出ていたが、トラディショナルな民族舞踊というものもやはりさほど面白いものではない。日本舞踊と同程度の興味しか感じない。音楽はなんでもライブで見れば楽器の音が気持ちいいので気持ちが高ぶるが、ダンスはよほどよくないと俺は興味を保てないようである。

=======================
■09/10/21(水) □ メロディ・フェア
=======================

 萌が二度目のランチタイム・モニターをする(昼食どき、上級生が先生の代わりに下級生のクラスを監督すること)。下級生に命令を下すというポジションに高揚したWL小僧がえばるのを、ちょっとあんたエバらないでよといさめてやさしいお姉さんとなっているらしい。

WLとASが喧嘩しているときに萌が無視され腹を立て、「まるで私が目に入らないのよ!」だとか言ってたのだが、今日その話をしたら好きなALに「僕の目はいつだって君を見ているよ」といわれたという。―――くー! なんちうスイートでいい奴なんだあいつは。この子はこないだも萌に、「僕は学校が好きさ。君に会えたからね」などと言ったそうである。萌はもうドギマギになり、「なにそれ、何を言ってるのかよくわかんない」などというおばかな応答しかできなかったそうだ。頭の中でビージーズの「メロディ・フェア」が鳴りそうなかわいさである。


=======================
■09/10/23(金) □ ホームページ引っ越し
=======================

 クボの「共犯新聞」サーバーのアカウントが削除されてしまった件をヘルプしていて、96年から13年にわたり存続してきた Geocities 上のわが古文集積サイトも10月末で廃止されることが判明し、朝いっぱいかけて引っ越しをした。リンク直しがほぼすべての作業でけっこう大変だったが、すっきりである。tomosakata.hp2.jp、短く気分のいい URL が取れてうれしい。

 あそこに置いてあった書き物は古くは93年からのものがあり、今読むとけっこうイタイ(パーソナルすぎて人に見せる価値がない)ものも多い。徐々に整理していこう。