「水温に気を使う日々」「BC観測史上最暑の日々」「5匹のアカヒレをゲット」ほか。
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■09/07/26(日) □ 水温に気を使う日々
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BC はヒートウェイブがやってきており、猛烈に暑い。午後室温が 29 度に上がり、水槽ファンはフル稼働しているが水槽も気温 26/水温 24℃から下がらない。24 度でもジムシーたちは元気に食べているが、さすがにこの温度では散歩はしていない。
そこで初めて氷ボトル 500cc にトライしてみる。―――1時間経過、氷はあっという間に解けたが、やはり 25/23℃とちょうど1度ずつダウンできた。23℃になるとジムシーが散歩を開始する。この後俺が寝るまでジムシーは延々と活動してくれる。夜中には、この時間起きてるのは俺とお前だけだよなという連帯感がある。
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萌が「Coraline」という最新CGアニメをMのために借りてきた。が、俺は冒頭 10 分にもわたる親子の会話シーンで飽きて中座。CGキャラの大げさな身振りと声優の軽快な早口喋りだけで1時間半持たせる米製アニメはもう、飛行機の中など他にやることがない状況でもなければ集中して見れん(あとでちゃんと見たが、やはりたいして面白くはなかった)。
こういうのっぺりしたCG映像を見ると、日本の手描きアニメがどうしてあんなに気持ちいいのかよくわかる。優れた手描きアニメではうまい人が描いた絵がふんだんに味わえ、CGアニメは技術が優れていればいるほど実写の写しに近づいていく。写真を忠実に数値データに置き換えられても、『絵を見る喜び』は湧いてこないのだ。
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■09/07/27(月) □ 記録的ヒートウェイブ
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今日は外気 33 度、ついに室温も 30 度突破、じっとしていても汗が吹き出てくる。
夕方、いろんな場所の温度をチェックしながらMを迎えに行く。車載気温計に出る路面温度(というかボンネット上の気温?)は 37 度以上、ところにより 40 度と恐ろしい数値が出る。40 とかになると、車がオーバーヒートしやしないかと冷や冷やする。エアコンの効きも今年は悪く感じるのだが、外気が暑すぎるんだろうな。
今日は最終的に室温 31.5℃、水槽も 28/25℃となった。ジムシーはこれでも動いているが、さすがにしんどそう。明日は今日よりもさらに暑いという予報。ひー。扇風機をもう1台買おう。
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■09/07/28(火) □ サブ扇風機導入
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朝のうちに扇風機を買ってくる。$13 という最廉価ものだが狙い通り窓際でもどこでも置けるコンパクトデザインで、階段下にうまく置いてやるとデカ扇風機とあまり変わらない効率で階下の冷気を送ってくれる。昼は階下から冷気、夕方はMの部屋、夜はデッキから冷気導入と、この夏大活躍してくれることだろう。ったく、なんでもっと前に買わなかったのか。今日は日陰で 34℃、この扇風機をぶわーっと回し、これまで暑くてやれなかったシンクの修繕などを行う。
3時、水温 25 度に達したところで水槽に3日連続氷ボトル投入。水に直接入れると水温は大きく下がるがすぐに解けて効果がなくなってしまうので、今日は一番浅いエサ場に1cm だけ水につけ置いて、冷気がちびちびとイモリたちの生活圏に染み出すという感じにしてみる。イモリたちは「ふー、ありがたい」という感じでボトルの回りに徐々に集まってきた。水温がちょうどいい塩梅のところを自分で見つけて体を横たえるのだ。これがまたかわいいのである。ちょうど2時間で氷が全部解けたが、その間は相当涼しかったはずだ。
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■09/07/30(木) □ BC観測史上最暑の日々
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昨日はBC観測史上最暑の日。今日もほとんど同じ。1937 年の記録を突破したそうだが、バンクーバー空港で 34℃とえらい低い値が発表されている。そりゃ計り方がおかしいだろう。そんな気温は森の中の百葉箱かなにかの理論上最低値であって、現実的にはほとんどの屋外は 37~38℃くらいのはずだ(PoCo はバンクーバーよりいつも高め)。路上の気温は 38℃以下にはならんのでエアコンもなかなかキンキンに冷えない。
帰ると家は熱気でもわもわになっていた。室温 32 度、ファンは回しっぱなしにしておいたがイモリ水温も 26 度に達し、今日も氷ボトルを投入。このヒートウェイブの間は散歩する姿もほとんど見られないが、基本的に体調は維持してくれているようでエサはちゃんと食べてくれた。明日から気温は平常に向かうとのこと。耐え忍んでくれ。
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■09/08/01(土) □ イモリの同居人を考える
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ようやく涼しくなった。暑さストレスが抜けたジムシー・ノボリは夜、エサ場の上から浅瀬をゆうゆうと這い回っていた。少しレイアウトが変わりフラットで歩きやすくなったのが気持ちいいようで、隠れ場所はないのにずっとそのあたりを徘徊し、俺が覗き込むと「エサ?」という感じで見上げる。こういうのを見ると、人を怖がらないイモリは実にいいなと思う。
しかし猛暑の前あたりからイモリたちの活動量が減り、昼間はまったく何も動いているものがないので、イモリたちが寝てるときに魚がいたら楽しいかもなあと考えている。実際そうしている人々は英日とも多い。
イモリと同じ環境で飼える丈夫な魚と検索するとアカヒレ (White Cloud Mountain Minnow) が文句なくトップでヒットし、同居がうまくいっているという実例も多数見つかる。こないだショップで見たところ、メダカにちょっと色が付いたという感じ.....というか、泳ぎがせわしなく落ち着かず、どんな魚なのかよくわからなかった。まあ見た目は十分にいいのだが、あんなに動き回られては見てて疲れるというのが率直な感想。日本じゃコップで売ってるというが、別の種類なんだろうか。
しかし常時活動している魚は、イモリの同居人としてやはり魅力あるなー。今の砂利を片寄せ水深を 5cm 上げれば、イモリの生活を変えることなくこの小さな魚に十分な遊泳スペースができると思う。今度掃除のときにテストレイアウトしてみよう。
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■09/08/04(火) □ 5匹のアカヒレをゲット
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昼前にジムシーノボリが揃って前に出てくるくらいまで元気が出たところで模様替え&換水。4L分水を増やし、水深 9cm→13cm とした。全体的なレイアウトは同じ。ジムシーたちは水深は気にしないと思うが、砂利坂が急角度にせり上がるため浅瀬がやや減ったのが気に入るかどうか。
水深13cmは水槽の約半分、手前の浅いところでも7cmはある。これくらいあると余裕でアカヒレを飼えるだろう。よし。
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買ってきてしまった5匹のアカヒレ。あのショップは例によっていい加減なので White Cloud Mountain [Tetra] と命名されていたが同じものとのこと。$1.99 という値段からいっても写真を見てもそうだろう。サイズは 1.8~2.8 センチほどで想像以上に小さいのでどんと5匹買ってしまった。車で搬送しながらビニールバッグを覗き込んでいると、なかなかかわいいなと思えてくる。
あ。今はまだ温度合わせでバッグのまま浮かせてるのだが、それを見にジムシーが下まで降りてきた。笑うー。
半時間温度を合わせ投入。すると意外なことに、暗さを求めてかイモリたちがいる浅瀬に行ってしまう。うわ、そっちは駄目だと思うまもなくノボリの鼻先を通り過ぎ、ノボリがぴゅっと反応した。うわ。身を翻し逃げるアカヒレ。ハラハラ。捕獲に失敗すると元のポジションに戻るノボリ。捕まえたくて興奮するというほどではないらしい。食べられてもアカヒレは惜しくないが、イモリたちは 2cm のものなど消化できず危険だろうからな。アカヒレがイモリを全然怖がってくれないとは意外だ。まあ養殖育ちで敵に会ったことなどないのだろうし、これから学んでくれるだろう。
やがて落ち着くと5匹は連れ立って泳ぎ始めた。自分の水槽が初めてなので魚も初めてだが、やっぱふと目をやると魚が泳いでいるというのは気持ちがいい。水深2cmしかないエサ台地帯もヘーキで泳いでるくらいで、水深はまったく十分。地形が複雑なのでショップよりも楽しそうである。もうちょっとゆったり泳いでくれんかなとはショップで見たとき同様思うが、まあその敏捷さがイモリたちのアタックから身を救うわけだろうから致し方なし。
投入後数時間、アカヒレの色が変わってきた。ショップにいたときよりもダークになっている。なかなかシックで悪くない感じ。大きさから見てみなまだ若いのだが、成長するときれいな色がつくそうである。魚も面白いな。イモリたちはまだ低調なので、無聊が慰められるぜ。
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■09/08/05(水) □ アカヒレ観察
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アカヒレ投入でいろいろと小さな想定外のことが起きている。弱ったのはケンカで、常に誰かが誰かを追いかけ突っついているのだが、速すぎてどれだか見分けがつかない。じーっと数分観察して、攻撃を数回確認した奴をネットで水槽内の浅瀬に隔離して様子を見てみる。サテ、隔離したはいいがこのままにしとくわけにもいかんし、こいつのためだけに別に金魚鉢を維持するのは馬鹿ばかしいし、どうしたものか。
あ、魚に興味を持ったジムシーが模様替え以降初めて一番深いところを散歩し、魚を眺めて、13cm を一気に上がってブレスし、飽きると自力でエサ場をよじ登りホームに帰っていった。理想的。ノボリも水に顔をつけて魚を眺めている。イモリたちが浅瀬が減って気に入らないようなら水深を下げようと思ったのだが、エサ場で普通にリラックスできれば問題ないかもしれない。やはりうちの水槽の主役はイモリで、彼らが活動してくれると魚など比較にならないくらい楽しい。こいつなにかを考えてるなと想像力をかき立てられる。
アカヒレのケンカはネットでアドバイスを読み、シェルターを大きなものに換えて水中の見通しを悪くしてやったら少し落ち着いた。コイ科の魚にケンカは付き物で、アカヒレなんか穏やかなものなのだそうだ。これで様子を見よう。
2009/08/07
2009/07/26
日記「崖の上のポニョ」
「河童のクゥと夏休み」「水温26度でイモリぐったり」「アクアテラリウムという盆栽趣味」ほか。
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■09/07/16(木) □「崖の上のポニョ」
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先日送っていただいたDVD『崖の上のポニョ』を見終わった。宮崎監督は「もののけ姫」以降「千と千尋」「ハウル」と、話が進むにつれ謎というかツジツマの合わない部分が増大し答えなく終わる映画を毎回作っており、『いつも後半はワケわかんないけど全体としてすごく好き』というのが俺たちファンの気持ちなわけだが、今回もまことにそうでした。
この映画は後半だけでなく冒頭からリアリティがないことを強く感じる。宗助がポニョをビンから力任せに引っ張り出そうとしたり、ガラス瓶をその場で割ったり、魚を水道水のバケツに入れたり、お母さんもパンを食べながら子供を乗せた車でカッ飛ばすなど、「それをやっちゃ駄目だろ」という突っ込みどころが延々と続く。
宮崎監督が独裁者的ポジションにあり誰もこういう矛盾点を諌められないのかなと最初は思っていたのだが、洪水シーンあたりからはこれは確信的にツジツマを無視してるんだろうなと気にならなくなってきた。危険を侵し通行止めを突破して高潮の中かっ飛ばし、洪水になり町が水に沈んでも平静で、知らない女の子が水の中から現れても身元も聞かず受け入れるお母さん。すべてが失われても朗らかで明るい町の人々。なぜか眠くなってしまうポニョ。水中で息をしているおばあさんたち。説明のつかないシーンが延々と続くのだが、もう「ポニョは疲れると魔法が解けて魚に戻っちゃうんだろうね」といった解釈は萌のために軽くするだけでとにかく映像を楽しんでいると、物語は唐突に終わった。
「宮崎監督が何を伝えたいのか」的な解釈をしようとすると今回も???となってしまうわけだが、これはあの荒れ狂う壮絶な海、水に沈んだ静かで豊かな世界という2つの圧倒的なイメージを描いて、それをさまざまにラブリイなディテールでつないでいったイメージ映像集なのだろう。あの波は北斎だよねと萌に言うと、萌は「あー!」と感動していた。水に沈んだ嵐の後の世界は「パンダコパンダ」の洪水世界の完全版だ(あのゆるゆる泳ぐ古代魚たちはイモリとあまりにも似ている・笑)。その両方に、俺の心はふるふると震え気持ちいい。萌は俺が寝てる間にもう一度最初から全部見直すほど楽しんでいた。
もう「ナウシカ」みたいな整合性の高い圧倒的な「物語」は実際、宮崎監督には頭脳体力的に書けないのかもしれない。そういう体力は俺も、自分でこうして日記を書いていて落ちているのを感じる。しかし宮崎アニメを見る喜びは、彼の唯一無二のイマジネーションを、ヒトの目で鑑賞できる形にしていただけるところにあるんだよな。それは今回も存分に満たされたのである。宮崎監督の大御所アンタッチャブル性と「もののけ姫」以降の作家的独善性を晩年の黒澤明っぽいという話があるが、この映画は黒澤の「夢」に似ている。物語は破綻しているが、美しく心に残る。メルは「もののけ姫」と「千と千尋」を見た後ストーリーの矛盾点(つまり破綻)に強くフラストレートしてたので「ハウル」はもう見せてないのだが、この映画ならどうかな。
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■09/07/17(金) □ お腹プリプリのイモリたち
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友達のバースデイパーティへ行く萌をドロップオフし、久しぶりに1人の用足し日。イモリ水槽の換水とレイアウト変更をする。こないだ日本製ハンドポンプ$4が手に入り、そのおかげで換水自体の時間は中国製ポンプ使用時の 1/5 になった。日本工業製品サイコー。というか中国/カナダ製造業はこんな単純なものさえまともに作れないのだから呆れる。
イモリたちがうちに来て10日。移動のためノボリをつまんでみたら、当初からよく食べているのでもう食べすぎでお腹プリプリだった。捕まえるのに苦労するくらいの迅速さも出てきている。これがイモリ本来のパワーなのか。前とは別種の生き物のようだ。ノボリのこの体の切れを見ていると、ペットショップではみなあまり食べてなかったのだろうなと思う。
ジムシーもドライフードを細かく砕いてやればちゃんと食べており、栄養は完璧に足りている。彼女(だと思う)はあまりシェルターの外で活動してくれないのだが、ノボリも1週間食べ続けてやっと力が出てきたわけで、ジムシーももう少ししたらもうちと活発になってくれるかもしれない。依然拒食が続くパスタはガリガリで哀れなのだが、何を食べさせようとしても顔を背けてしまう。どうしたものか....。
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萌は疲れ果てグッタリとなって帰宅。強力60のサンスクリーンはよく肌を守ってくれたが、真夏の遊園地の暑熱は対処しようもないからな。お疲れ様でした。
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■09/07/18(土) □ ゴールドカップ・ホンジュラス戦
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朝ノボリが水槽越しに俺を見つけ、エサをくれという瞳でこっちをじっと見る。かわいい。―――あ、いや、これはジムシーじゃないか。どっちも太ったのでほとんど見分けがつかぬ (^-^;。ともあれジムシーが水底で長時間遊んでいるのは久しぶりだ。ノボリに続いて彼も探検するだけの体力がついてきたらしい。よかった。
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【ゴールドカップ・ホンジュラス戦】前半は互角。暑そうで双方動きが鈍いが、今のカナダは運動量だけだった昔と違い中盤のキープ力で勝負できるチームに変貌しているので、この展開で特に問題はない。今日は前の試合まででよかったピーターズがおらず、スペイン・デポルティーボ(一流!)に所属するグズマンというMFが下がり目のプレイメーカーとなっている。こいつがうまいがなんとも古典的なラテンのリズムでゆるゆるとボールを愛でるタイプで、それもゲームのスローさを生んでいる。
わ、誤審でPK。オーバーヘッドをやろうとジャンプした相手FWから(ファウルを取られないために)腕を引きさっと上げたスタルテリが、その腕でシュートに触ったという主審の判定。スタルテリ激怒。スローで見てもボールに触ってるか不明だし、もし触っていたとしても腕を上げた理由がシュートと関係ないのは明白ではないか。ホンジュラス選手だってPKなど主張してないし、勝負に水を差すだけで何の意味もない。ここまで格上のホンジュラス相手に自信を持ってゲームをコントロールしていたのだが、これで流れが相手に行ってしまい悪いプレイが続出する。まだまだ時間は十分にある、落ち着け。前半終了。PK以外はカナダのゲームである。早い時間に追いつきたい。
後半も6-4でカナダが攻め、ホンジュラスがカウンターを狙う。高いポゼッションからグズマンが散らしフィニッシュを狙うという、やってることに間違いはなく押してはいるが、決定機に欠ける。グズマンがあと1タイミング早く前に出してくれたらもっと崩せると思うのだが。ピーターズはベンチで準備できていると解説がいう。だったらなんで彼を出してないんだ、グズマンはうまいがホンジュラス選手が守りを固めるPKエリアに突っ込んでいき仕事をできるタイプではないのだから(デポルでもDMFとのこと)、併用すればいいではないか。
あと20分、ようやくピーターズが入る。しかし3トップの右に入ったようで、前の試合ほどボールに触れずリズムを作れない。最後はひたすら放り込み、DFもGKも皆上がって放り込み、ヘッドが枠をヒットするところまで追い込んだものの時間切れ。はーあ。このチームはこれまでとは違うと期待したのだが、運がないところ、格下扱いで簡単にPKを取られるところは昔から変わらない。そしてそこは自力ではコントロールできないからなあ。日本だってそうである。悔しい。
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■09/07/19(日) □「河童のクゥと夏休み」
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ノボリに加えジムシーも体力がつき活動的になってきて、水槽を見ててとても楽しい。イモリというのは個性豊かで、当初から元気で最も食べまくるノボリは人に対しては意外に臆病で、人影が見えるとびくっと体をすくませる。こないだまでシェルターにずっと引っ込んでいたジムシーが、意外や人をまるで怖がらない。上から覗き込むと顔を上げて「なーにー」といった感じでこちらを見上げ、ときに立ち上がることすらあるのが実にかわいい。
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久々にKT・HN来訪。KTは手の上にイモリを取り水中にぼとっと落としまた捕まえヘヘと喜び、それで興味を失う。やっぱイモリは子供にアピールするペットではないようである (^-^;。ジムシーたちが活動しているときに呼んで見せてやれば萌のようにかわいさがわかると思うが、まあ哺乳類のような愛玩性や虫のような造形的かっこよさはないよな。ノボリとジムシーは強いストレスを感じたようで、久々に穴にもぐりこんでしまった。
夜、『河童のクゥと夏休み』を萌と見る。人間のバカさと生き物のやさしさが伝わるいい映画でした。河童を追いかけマスコミが殺到し、人々が携帯電話のカメラを向けまくるシーンで、萌は「こっ、このバカ!」と泣きながら小さく叫んだ。その声に俺は感動してしまった。
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■09/07/21(火) □ 水温26度でイモリぐったり
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今日は気温が高く室内で29度、水温も26度ほどになり全員ぐったりしている。ノボリとジムシーはまあ大丈夫だとは思うが、拒食で弱っているパスタが心配である。
シナイモリはアカハライモリよりも低水温を好むという説もあり、やっぱ水温を下げる方法をまじめに考えないとまずいのかもしれない。人間も28度だと耐えられるが29度はぐあーという感じなので、イモリたちと人間はだいたい体感温度が同じであるようだ。
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■09/07/22(水) □ 水槽ファンを製作
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朝、水温は22度まで下がっているのにイモリたちの元気が戻っていない。昨日程度の暑さで翌日までダメージが残るとはショックである。水温30度にも耐えるというアカハライモリに比べ、シナイモリは相当暑さに弱いようだ。うーん。シナイモリのほうが見た目はかわいいのだが。
今日も昨日同様の暑さだろう。一応ボトル氷は用意してあるがそれはいかにも一時的なものだし、水槽用ファンというものを買ってきてもいいが水位が低いイモリ水槽で効果があるものか....。
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あ、「水槽冷却用ファン」というのは実はPCファンと同一のモノだと判明。うちにはごろごろあるのでやってみよう。
ジャンクPCの電源からファンを取り出し規定の12Vアダプタを探してつなぎ、しばらく回してみる。20分ほどで水温が1度下がった。しかも気化熱で涼風が吹き出てくる。調べてみると室温27度で水槽内気温が24度まで下げられる。この涼風はイモリたちにも心地いいだろう。
しかし12Vではあまりに烈風で、これじゃイモリたちの生活にとって大きなストレスになるのは間違いないので、6Vのアダプタを見つけつなぎ直してみる。これがうまい具合に風量半分とはいかず 1/5 くらいになってしまった。そよ風が吹いているという程度で、これじゃ効果がないかなと試してみると水槽内の気温は意外や烈風と変わらないくらい下がる。今室温が28度ほどだが水温は22度。水温が室温と6度差というのはすばらしく(ファンなしでは2~3度差)、ノボリは快調に水中活動している。これはどうやら水槽内の空気が動いてさえいれば、風量はなくとも気化は促進されるものらしい。ノイズはゼロで消費電力はわずか7W、これで夏は乗り切れる。よかった。
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今日は一日水温22にキープできたので、ジムシーも晩飯後元気に水中活動開始。ジムシーはノボリよりも体力がないので調子がよくないと水にあまり入らないが、いったん水に入ると人を怖がらない....というか明らかにこちらにアピールするためにガラス際でいろいろ芸をしてくれ、実に楽しい。水中草の茎から葉っぱへと手足を使い器用に移動し、ときには水中をぴゅーとぶざまに墜落する(イモリはかなり比重が重いようだ)。俺が見てるのに気づくと後ろ足で立ち石に片手をつきじっとこちらを見つめたり、尻尾だけで体を支え長時間浮揚してみたり。いつもエサの後にこうなるのでもっとくれというアピールなのかと思うが、見ていれば延々と楽しませてくれるのである。
こういう風に活動しているイモリを見ていると魚では味わえない楽しみがある。手足の自由が効いて尻尾まであるというのが見てて楽しいところだよなー。俺たちが当初ほしかったカメは水中でこんな活動なんてしてくれないだろう。「カメは甲羅があるからこんな風に(手足を自在に使い狭い水中をフレキシブルに)は動けないはずだ」と一緒にジムシーの動きを楽しんでる萌に話すと、「ニュート買ってよかったねえ!」と強く同意してくれた。ほんとだよ。イモリがこれほど楽しいペットだとは、飼ってみるまでは知らなかった。
まあそれはジムシーのように活動的な個体が手に入ればという但し書きはつくけれども。ノボリはあれだけ食いながら人には慣れてくれず、こうした芸はさほどしてくれないのが期待はずれだし、拒食のパスタみたいのが3匹だったらまったく気が重いだけだったろうがね。
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■09/07/23(木) □ 強制給餌を開始
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朝の様子見で拒食のパスタがもう石から足を降ろすにもよろけるほどになっているので、意を決してついに強制給餌にトライする。濡れたペーパータオルで体をくるみ、薄くやわらかいレトルトのパッケージでそっと口を割らせ、水に溶いたドライフード2粒分をきっちり口に押し込んだ。これを嚥下するのを確かめ、もう半粒。これでおよそ3粒分の栄養が入った。これくらいならば毎日やれる。給餌自体によるダメージが見られなければ朝晩やれる。頑張ろう。自分で食えるところまで回復してくれ、頼みます。ほんとに、生きてほしいのだよ。
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■09/07/24(金) □ アクアテラリウムという盆栽趣味
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今日も朝早く目が覚める。イモリが来て2週間以上だが、俺は飽きるどころかどんどんはまっていってる感じ。萌も起き出して2人で水槽を除くと、エサ場の向こうで寝てたらしいジムシーがぐっと首を突き出しこっちを見、ばばーっとフロントに走ってくる。かわいいなあお前。強制給餌を開始したパスタの調子も悪くなさそう。下に平たい石を置いて居住性を上げたシェルターで快適そうにしている。

初期レイアウト。 右奥に石とヤシ
ガラのシェルターを置いた浅瀬、手
前と左が深いところ。 中央にエサ
皿を置くも、自力では入ってくれま
せん。最大水深7cmほど。

4ヵ月後、定番となった水槽レイア
ウト。中央に植木鉢を置いて水深2cm
のイモリ浅瀬と15cmのアカヒレエリ
アを分割。エサ皿は浅いヨーグルト
カップ (砂利が多すぎると水が循環
しにくいため、浅瀬下には空き瓶を
埋め込んでカサを上げてます)。
アクアテラリウム作りというのは盆栽に似ていて、細部に凝るとキリがない。凝るといっても美よりは居住性、移動のしやすさ、隠れやすさといったイモリにとっての快適さと、こちらからの見やすさ(隠れさせてはやりたいが完全に見えないとつまらない)、エサの与えやすさ、安全性、水の循環清掃性といった実用面の折衷最適化を延々とやってるわけなのだ。特に今はパスタが弱っているので、彼が常駐するシェルターの快適さには気を使う。彼が自力で体温調整できるよう、小さなヤシガラ内に濡れたところと乾いたところを作ってやりたいのだがなかなか難しい。住んでいるイモリたちにしてみればなによりも放っておいてほしいのだとはわかっているが、アイデアが浮かぶたびに改善したくなってしまうのです。
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夜、今日初めてのパスタ強制給餌。持った感じの体の張りが昨日とは違う。包まれたペーパータオルから逃れようとする力も戻っている。強制給餌が完全に効いた。パスタ自身もさすがにこの苦行に慣れたのか今日は1口目はほとんど即座に口を開けてくれた。2口目には苦しんだが、全3粒分きっちりと食べた。非常にいい感じなので水槽に戻すときに久々に水に入れてみると、しゅぱしゅぱーっと元気に泳ぐ。こうして強制給餌を続けていけば体力は戻る。そのうちに味にも慣れ自力で食べてくれることを祈ろう。
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■09/07/16(木) □「崖の上のポニョ」
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先日送っていただいたDVD『崖の上のポニョ』を見終わった。宮崎監督は「もののけ姫」以降「千と千尋」「ハウル」と、話が進むにつれ謎というかツジツマの合わない部分が増大し答えなく終わる映画を毎回作っており、『いつも後半はワケわかんないけど全体としてすごく好き』というのが俺たちファンの気持ちなわけだが、今回もまことにそうでした。
この映画は後半だけでなく冒頭からリアリティがないことを強く感じる。宗助がポニョをビンから力任せに引っ張り出そうとしたり、ガラス瓶をその場で割ったり、魚を水道水のバケツに入れたり、お母さんもパンを食べながら子供を乗せた車でカッ飛ばすなど、「それをやっちゃ駄目だろ」という突っ込みどころが延々と続く。
宮崎監督が独裁者的ポジションにあり誰もこういう矛盾点を諌められないのかなと最初は思っていたのだが、洪水シーンあたりからはこれは確信的にツジツマを無視してるんだろうなと気にならなくなってきた。危険を侵し通行止めを突破して高潮の中かっ飛ばし、洪水になり町が水に沈んでも平静で、知らない女の子が水の中から現れても身元も聞かず受け入れるお母さん。すべてが失われても朗らかで明るい町の人々。なぜか眠くなってしまうポニョ。水中で息をしているおばあさんたち。説明のつかないシーンが延々と続くのだが、もう「ポニョは疲れると魔法が解けて魚に戻っちゃうんだろうね」といった解釈は萌のために軽くするだけでとにかく映像を楽しんでいると、物語は唐突に終わった。
「宮崎監督が何を伝えたいのか」的な解釈をしようとすると今回も???となってしまうわけだが、これはあの荒れ狂う壮絶な海、水に沈んだ静かで豊かな世界という2つの圧倒的なイメージを描いて、それをさまざまにラブリイなディテールでつないでいったイメージ映像集なのだろう。あの波は北斎だよねと萌に言うと、萌は「あー!」と感動していた。水に沈んだ嵐の後の世界は「パンダコパンダ」の洪水世界の完全版だ(あのゆるゆる泳ぐ古代魚たちはイモリとあまりにも似ている・笑)。その両方に、俺の心はふるふると震え気持ちいい。萌は俺が寝てる間にもう一度最初から全部見直すほど楽しんでいた。
もう「ナウシカ」みたいな整合性の高い圧倒的な「物語」は実際、宮崎監督には頭脳体力的に書けないのかもしれない。そういう体力は俺も、自分でこうして日記を書いていて落ちているのを感じる。しかし宮崎アニメを見る喜びは、彼の唯一無二のイマジネーションを、ヒトの目で鑑賞できる形にしていただけるところにあるんだよな。それは今回も存分に満たされたのである。宮崎監督の大御所アンタッチャブル性と「もののけ姫」以降の作家的独善性を晩年の黒澤明っぽいという話があるが、この映画は黒澤の「夢」に似ている。物語は破綻しているが、美しく心に残る。メルは「もののけ姫」と「千と千尋」を見た後ストーリーの矛盾点(つまり破綻)に強くフラストレートしてたので「ハウル」はもう見せてないのだが、この映画ならどうかな。
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■09/07/17(金) □ お腹プリプリのイモリたち
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友達のバースデイパーティへ行く萌をドロップオフし、久しぶりに1人の用足し日。イモリ水槽の換水とレイアウト変更をする。こないだ日本製ハンドポンプ$4が手に入り、そのおかげで換水自体の時間は中国製ポンプ使用時の 1/5 になった。日本工業製品サイコー。というか中国/カナダ製造業はこんな単純なものさえまともに作れないのだから呆れる。
イモリたちがうちに来て10日。移動のためノボリをつまんでみたら、当初からよく食べているのでもう食べすぎでお腹プリプリだった。捕まえるのに苦労するくらいの迅速さも出てきている。これがイモリ本来のパワーなのか。前とは別種の生き物のようだ。ノボリのこの体の切れを見ていると、ペットショップではみなあまり食べてなかったのだろうなと思う。
ジムシーもドライフードを細かく砕いてやればちゃんと食べており、栄養は完璧に足りている。彼女(だと思う)はあまりシェルターの外で活動してくれないのだが、ノボリも1週間食べ続けてやっと力が出てきたわけで、ジムシーももう少ししたらもうちと活発になってくれるかもしれない。依然拒食が続くパスタはガリガリで哀れなのだが、何を食べさせようとしても顔を背けてしまう。どうしたものか....。
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萌は疲れ果てグッタリとなって帰宅。強力60のサンスクリーンはよく肌を守ってくれたが、真夏の遊園地の暑熱は対処しようもないからな。お疲れ様でした。
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■09/07/18(土) □ ゴールドカップ・ホンジュラス戦
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朝ノボリが水槽越しに俺を見つけ、エサをくれという瞳でこっちをじっと見る。かわいい。―――あ、いや、これはジムシーじゃないか。どっちも太ったのでほとんど見分けがつかぬ (^-^;。ともあれジムシーが水底で長時間遊んでいるのは久しぶりだ。ノボリに続いて彼も探検するだけの体力がついてきたらしい。よかった。
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【ゴールドカップ・ホンジュラス戦】前半は互角。暑そうで双方動きが鈍いが、今のカナダは運動量だけだった昔と違い中盤のキープ力で勝負できるチームに変貌しているので、この展開で特に問題はない。今日は前の試合まででよかったピーターズがおらず、スペイン・デポルティーボ(一流!)に所属するグズマンというMFが下がり目のプレイメーカーとなっている。こいつがうまいがなんとも古典的なラテンのリズムでゆるゆるとボールを愛でるタイプで、それもゲームのスローさを生んでいる。
わ、誤審でPK。オーバーヘッドをやろうとジャンプした相手FWから(ファウルを取られないために)腕を引きさっと上げたスタルテリが、その腕でシュートに触ったという主審の判定。スタルテリ激怒。スローで見てもボールに触ってるか不明だし、もし触っていたとしても腕を上げた理由がシュートと関係ないのは明白ではないか。ホンジュラス選手だってPKなど主張してないし、勝負に水を差すだけで何の意味もない。ここまで格上のホンジュラス相手に自信を持ってゲームをコントロールしていたのだが、これで流れが相手に行ってしまい悪いプレイが続出する。まだまだ時間は十分にある、落ち着け。前半終了。PK以外はカナダのゲームである。早い時間に追いつきたい。
後半も6-4でカナダが攻め、ホンジュラスがカウンターを狙う。高いポゼッションからグズマンが散らしフィニッシュを狙うという、やってることに間違いはなく押してはいるが、決定機に欠ける。グズマンがあと1タイミング早く前に出してくれたらもっと崩せると思うのだが。ピーターズはベンチで準備できていると解説がいう。だったらなんで彼を出してないんだ、グズマンはうまいがホンジュラス選手が守りを固めるPKエリアに突っ込んでいき仕事をできるタイプではないのだから(デポルでもDMFとのこと)、併用すればいいではないか。
あと20分、ようやくピーターズが入る。しかし3トップの右に入ったようで、前の試合ほどボールに触れずリズムを作れない。最後はひたすら放り込み、DFもGKも皆上がって放り込み、ヘッドが枠をヒットするところまで追い込んだものの時間切れ。はーあ。このチームはこれまでとは違うと期待したのだが、運がないところ、格下扱いで簡単にPKを取られるところは昔から変わらない。そしてそこは自力ではコントロールできないからなあ。日本だってそうである。悔しい。
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■09/07/19(日) □「河童のクゥと夏休み」
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ノボリに加えジムシーも体力がつき活動的になってきて、水槽を見ててとても楽しい。イモリというのは個性豊かで、当初から元気で最も食べまくるノボリは人に対しては意外に臆病で、人影が見えるとびくっと体をすくませる。こないだまでシェルターにずっと引っ込んでいたジムシーが、意外や人をまるで怖がらない。上から覗き込むと顔を上げて「なーにー」といった感じでこちらを見上げ、ときに立ち上がることすらあるのが実にかわいい。
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久々にKT・HN来訪。KTは手の上にイモリを取り水中にぼとっと落としまた捕まえヘヘと喜び、それで興味を失う。やっぱイモリは子供にアピールするペットではないようである (^-^;。ジムシーたちが活動しているときに呼んで見せてやれば萌のようにかわいさがわかると思うが、まあ哺乳類のような愛玩性や虫のような造形的かっこよさはないよな。ノボリとジムシーは強いストレスを感じたようで、久々に穴にもぐりこんでしまった。
夜、『河童のクゥと夏休み』を萌と見る。人間のバカさと生き物のやさしさが伝わるいい映画でした。河童を追いかけマスコミが殺到し、人々が携帯電話のカメラを向けまくるシーンで、萌は「こっ、このバカ!」と泣きながら小さく叫んだ。その声に俺は感動してしまった。
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■09/07/21(火) □ 水温26度でイモリぐったり
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今日は気温が高く室内で29度、水温も26度ほどになり全員ぐったりしている。ノボリとジムシーはまあ大丈夫だとは思うが、拒食で弱っているパスタが心配である。
シナイモリはアカハライモリよりも低水温を好むという説もあり、やっぱ水温を下げる方法をまじめに考えないとまずいのかもしれない。人間も28度だと耐えられるが29度はぐあーという感じなので、イモリたちと人間はだいたい体感温度が同じであるようだ。
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■09/07/22(水) □ 水槽ファンを製作
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朝、水温は22度まで下がっているのにイモリたちの元気が戻っていない。昨日程度の暑さで翌日までダメージが残るとはショックである。水温30度にも耐えるというアカハライモリに比べ、シナイモリは相当暑さに弱いようだ。うーん。シナイモリのほうが見た目はかわいいのだが。
今日も昨日同様の暑さだろう。一応ボトル氷は用意してあるがそれはいかにも一時的なものだし、水槽用ファンというものを買ってきてもいいが水位が低いイモリ水槽で効果があるものか....。
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あ、「水槽冷却用ファン」というのは実はPCファンと同一のモノだと判明。うちにはごろごろあるのでやってみよう。
ジャンクPCの電源からファンを取り出し規定の12Vアダプタを探してつなぎ、しばらく回してみる。20分ほどで水温が1度下がった。しかも気化熱で涼風が吹き出てくる。調べてみると室温27度で水槽内気温が24度まで下げられる。この涼風はイモリたちにも心地いいだろう。
しかし12Vではあまりに烈風で、これじゃイモリたちの生活にとって大きなストレスになるのは間違いないので、6Vのアダプタを見つけつなぎ直してみる。これがうまい具合に風量半分とはいかず 1/5 くらいになってしまった。そよ風が吹いているという程度で、これじゃ効果がないかなと試してみると水槽内の気温は意外や烈風と変わらないくらい下がる。今室温が28度ほどだが水温は22度。水温が室温と6度差というのはすばらしく(ファンなしでは2~3度差)、ノボリは快調に水中活動している。これはどうやら水槽内の空気が動いてさえいれば、風量はなくとも気化は促進されるものらしい。ノイズはゼロで消費電力はわずか7W、これで夏は乗り切れる。よかった。
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今日は一日水温22にキープできたので、ジムシーも晩飯後元気に水中活動開始。ジムシーはノボリよりも体力がないので調子がよくないと水にあまり入らないが、いったん水に入ると人を怖がらない....というか明らかにこちらにアピールするためにガラス際でいろいろ芸をしてくれ、実に楽しい。水中草の茎から葉っぱへと手足を使い器用に移動し、ときには水中をぴゅーとぶざまに墜落する(イモリはかなり比重が重いようだ)。俺が見てるのに気づくと後ろ足で立ち石に片手をつきじっとこちらを見つめたり、尻尾だけで体を支え長時間浮揚してみたり。いつもエサの後にこうなるのでもっとくれというアピールなのかと思うが、見ていれば延々と楽しませてくれるのである。
こういう風に活動しているイモリを見ていると魚では味わえない楽しみがある。手足の自由が効いて尻尾まであるというのが見てて楽しいところだよなー。俺たちが当初ほしかったカメは水中でこんな活動なんてしてくれないだろう。「カメは甲羅があるからこんな風に(手足を自在に使い狭い水中をフレキシブルに)は動けないはずだ」と一緒にジムシーの動きを楽しんでる萌に話すと、「ニュート買ってよかったねえ!」と強く同意してくれた。ほんとだよ。イモリがこれほど楽しいペットだとは、飼ってみるまでは知らなかった。
まあそれはジムシーのように活動的な個体が手に入ればという但し書きはつくけれども。ノボリはあれだけ食いながら人には慣れてくれず、こうした芸はさほどしてくれないのが期待はずれだし、拒食のパスタみたいのが3匹だったらまったく気が重いだけだったろうがね。
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■09/07/23(木) □ 強制給餌を開始
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朝の様子見で拒食のパスタがもう石から足を降ろすにもよろけるほどになっているので、意を決してついに強制給餌にトライする。濡れたペーパータオルで体をくるみ、薄くやわらかいレトルトのパッケージでそっと口を割らせ、水に溶いたドライフード2粒分をきっちり口に押し込んだ。これを嚥下するのを確かめ、もう半粒。これでおよそ3粒分の栄養が入った。これくらいならば毎日やれる。給餌自体によるダメージが見られなければ朝晩やれる。頑張ろう。自分で食えるところまで回復してくれ、頼みます。ほんとに、生きてほしいのだよ。
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■09/07/24(金) □ アクアテラリウムという盆栽趣味
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今日も朝早く目が覚める。イモリが来て2週間以上だが、俺は飽きるどころかどんどんはまっていってる感じ。萌も起き出して2人で水槽を除くと、エサ場の向こうで寝てたらしいジムシーがぐっと首を突き出しこっちを見、ばばーっとフロントに走ってくる。かわいいなあお前。強制給餌を開始したパスタの調子も悪くなさそう。下に平たい石を置いて居住性を上げたシェルターで快適そうにしている。

初期レイアウト。 右奥に石とヤシ
ガラのシェルターを置いた浅瀬、手
前と左が深いところ。 中央にエサ
皿を置くも、自力では入ってくれま
せん。最大水深7cmほど。

4ヵ月後、定番となった水槽レイア
ウト。中央に植木鉢を置いて水深2cm
のイモリ浅瀬と15cmのアカヒレエリ
アを分割。エサ皿は浅いヨーグルト
カップ (砂利が多すぎると水が循環
しにくいため、浅瀬下には空き瓶を
埋め込んでカサを上げてます)。
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夜、今日初めてのパスタ強制給餌。持った感じの体の張りが昨日とは違う。包まれたペーパータオルから逃れようとする力も戻っている。強制給餌が完全に効いた。パスタ自身もさすがにこの苦行に慣れたのか今日は1口目はほとんど即座に口を開けてくれた。2口目には苦しんだが、全3粒分きっちりと食べた。非常にいい感じなので水槽に戻すときに久々に水に入れてみると、しゅぱしゅぱーっと元気に泳ぐ。こうして強制給餌を続けていけば体力は戻る。そのうちに味にも慣れ自力で食べてくれることを祈ろう。
2009/07/16
日記「イモリで水陸両生箱庭づくり」
「小さなカメの夢は実現不可能」「やること尽きない水槽世界」「ゴールドカップのカナダは別物」ほか。
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■09/07/03(金) □ ペットがほしい
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萌がペットとしてリザードをほしいみたいなことを最近言っており、無理に決まってると思い俺は特に気に留めてはいなかったのだが、お母さんがよく調べなさいみたいなことをいう。え、いいの? だったらリザードより亀のほうがかわいいではないかと俺がいうと、萌は「タートル! ほしいーっ!!」と一気に盛り上がった。亀は俺も大好きである。子供の頃何度かトライし成功したことはないのだが(逃げられたことがある)、情報のある今ならちゃんと飼えるんじゃないだろうか。
と調べてみると、思ったよりも大変だ。
●換水:フィルターなしの場合1~2日ごとに全交換、フィルター使用時でも1週間程度で換水が必要
●温度:冬は水ヒーターとUVライトが必要
●衛生:サルモネラ問題があり、触ったら手を洗うのはもちろん、排水処理時も気を使わねばならない
●種類:多くの種は巨大に成長し屋内では手におえなくなる
うーん。当然だが、金魚のごとくエサをやりたまに水を換えてやればOKみたいにはいかないようだ。熱帯魚を飼う以上の手間となるらしい。うーん。
しかしカメを飼うのは夢が広がる。水場に浅瀬にシェルターに水草に。2年前広口ビンの中でシーモンキーを飼うだけであんなに2週間楽しかったのに、本当に箱庭ハビタットを作れってやれるんだからなー。
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今日からサッカー【ゴールドカップ】が始まりカナダ初戦のジャマイカ戦を見たのだが、久々に見たカナダ代表は 2000 年のゴールドカップ優勝時よりみんなうまくなっている。やっぱ世代が違うという感じ。実際前に見てた 2002 年頃の選手はもうさすがに1人もいないし。ジャマイカもうまい。ボルトンにいるガードナーが有名だが、知らない選手もみんな見劣りしないレベルにある。米が世界を驚かしたように、CONCACAF サッカーのレベルは上がってるのかもしれない。
カナダは押され気味のところからカウンターを決め、決勝ゴールを奪う。このMLSトロントの Gerba というFWはカメルーン人とのこと。スピードがからきしないがうまい。いまカナダ代表のエースで25試合で14ゴールしてるらしい。ややラッキーな初戦勝利を見ただけではカナダのチーム力はわからないが、米はコンフェデ帰りで燃え尽きてるはずだし、今回チャンスはあるかも。
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■09/07/04(土) □ 小さなカメの夢は実現不可能
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萌を連れてペットショップ2軒を回る。小さなカメとして Mud Turtle、Stinkpot (ミシシッピーニオイガメ) がほしいのだが、このあたりには巨大化するミドリガメ類しか見つからず、しかも$98/$69 と意味不明に高かった。俺が子供の頃のミドリガメは 500 円で、今だって 1000 円はしないだろうに、なんで海を挟まぬカナダでこんな無茶苦茶な値段なのだ。わからん。
帰って一日調査した結果、小さなカメの夢はどうもカナダじゃ実現不可能なようである。決定的法文は見つからないのだが、たとえば「アルバータでは86年までハコガメ種は販売保持禁止だった」みたいな記事が多数見つかり、どうやら昔のミドリガメ起因のサルモネラ中毒でいったんカメの輸入は禁止され、その後環境保護機運から輸入は振るわず(BCの動物保護団体はカメを含む全爬虫類のペットを禁じろと主張している)、現在カナダのペットショップはほとんどカメを売ってないという流れになっているらしい。通信販売でも買えない。結局カナダでは養殖ミドリガメしか手に入らず、珍しいゆえに日米の十倍の値段がついているということのようだ。
4~5年で30cmにもなるというミドリガメを飼う気はせず(庭に池でもあればともかく)、カメはあきらめるしかないようである。はーあ。
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■09/07/06(月) □ アカハライモリはどうか
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小さいカメはカナダで買えないようだよと萌に調査結果を説明すると、じゃカエルは? ハムスターは? 鳥は? と、なんでもいいからペットを飼いたいらしい。気持ちはよくわかるがねと、いろんなペットのメリット・デメリットを説明する。
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ハムスター・マウス - かわいいが臭い、噛む、やたら殖える
鳥 - 手乗りは最高のペットだが、家中が確実に汚れる、ダスト要因
熱帯魚 - 設備費多大、つまらない
金魚 - コスト&手間最小だがつまらない
カエル等両生類 - 人には慣れなそう、要生き餌?
トカゲ - おそらく常時ライトが必要、人には慣れなそう、要生き餌?
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しかし俺がよく生態を知らないペット候補を改めて調べてみると、日本産のアカハライモリ(fire bellied newt)が手軽なペットとして突如浮かんできた。近所のペットショップにも在庫切れだが手軽な値段で売っている。カメと比べ、
◎ヒーター不要(日本産なので熱帯種ではない)
◎紫外線ランプ不要(カメと逆に暑さを嫌う)
○日光浴不要
○代謝が低くエサは3~5日に一度で大丈夫
○けんかせず複数飼育楽勝
◎人に慣れるらしい(水槽から出てきて周りを散歩し、体が乾くと自分で水槽に戻るという驚愕のブログがあった。すごい!)
と、お手軽ペットとして驚きのメリットだらけになる。金魚ばちの金魚に近いくらいのローメインテナンスで、水陸両棲箱庭づくりの楽しみが味わえることになる。
イモリを見たことがないのでとりあえず Youtube で映像を探してみると、おたまじゃくしとトカゲの中間という感じの生き物である。カワイイようなグロなような。オオサンショウウオほどグロくはないが、なんとも言いがたい(笑)。
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隣町のペットショップに電話してみると3匹いるというので、実際に見に行ってみた。覗き込んでみると石の下に隠れて水中に3匹くらいいる。――――か、かわいー\(^o^)/。小さな指のある手足を不器用に使いのそのそと水中を歩くところがなんともかわいい。スローな爬虫類・両生類のかわいさをちゃんと備えている。体の表は退屈なブラックなのに、時折覗く真っ赤なおなかはびっくりするほど鮮やかな赤。
これはいい。決めた。昔ハワイやタイでゲッコーをほしいと思ったものだが、その実現という感じ。迅速な爬虫類は気持ち悪いが、スローな連中には愛嬌があるのである。決めたがお母さんの許可が出てないので今日は買えず、購入は明日となりました。カメの 1/10 以下の価格だからすばらしい。うーん夢が広がる。すべてうまくいきますように。
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■09/07/07(火) □ イモリで水陸両生箱庭づくり
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萌のペット+自分の誕生祝いとして、アカハライモリ$7x3匹をゲット(※)。最初は世話がどれだけ大変かわからないから2匹にしておこうと萌と決めていたのだが、2匹を選んだところで最高に元気なやつが隅から飛び出してきて、あ、こいつもほしいと我慢できずピックアップしてしまった。
一緒にとりあえずタンク、水温計、砂利、エサ(冷凍ミミズ)、塩素抜きというベーシック用品のみゲット。これ以外の備品も揃えたかったのだが、店のオヤジが押し付けがましくて嫌なので今日は最小限にして、残りは必要につれ別の店でじっくり探そうと帰宅する。


で急いで帰りあせる気持ちを抑えながら水槽を洗い水温を合わせ塩素抜きを入れざっとレイアウトを整える。自力で水槽を作ったのは2年前のシーモンキー(全滅・汗)を除き初めてのことなので、なにか素人的な致命的ミスでイモリたちを死なせてしまうのではないかという不安が拭えなかったのだが、1匹ずつゆっくりと様子を見ながらイモリを投入。手に持った感じはカエルそっくり。スピード的にどうせ逃げられないにしても、それでも人間の手に乗せられて逃げないことにびっくりする。当然皆環境の変化にフリークアウトしている様子なので、落ち着くまでしばらく何もせずにそっと観察しよう。
しらばくして鎮まったイモリたちは、水槽の中をふらふらと歩き、やがて奥のほうの暗い角に落ち着いた。あちこちにシェルターとなるような石やら植木鉢やらを置いてやったのだが、結局暗くて水が浅い部分が好きらしい。なるほど。ならばと浅瀬と陸を多く作り、葉の付いた木の枝を拾ってきて水槽に入れ葉陰をたくさん作ってやる。すると枝から葉っぱへとゆっくりゆっくり散歩する様子が延々と楽しめた。両生類は動いていると最高に楽しい。止まっているといつまで経っても動いてくれないが。
大きさはどれも尻尾を含め7cm程度。Youtube で見る成体は子供の手のひらくらい頭胴長があり親指ほどに丸々と太っているので、まだこれから大きくなるのだと思われる。横顔はやはりカエルに似ている。エサは今のところ全然反応しない。初日はフリークしているので食べないという話はたくさん出てるので、ここは待つしかない。
夕方、1匹が水槽の角に両手両足を踏ん張って半ばまで登り、バランスを失いまっさかさまに落ちて後頭部から砂利の上に落ちるという動作を繰り返す。これを朝までやられてはたまらんので、ちょっとレイアウトを変え水に着水し後頭部を痛打しないようにしてやった。こんなことを心配するようになるとは、ほんと生き物は飼ってみないとわからない。萌がこいつを「ノボリ」と命名する。楽しー (^-^)。
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■09/07/08(水) □ やること尽きない水槽世界
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イモリとの生活2日目。萌も俺もいつもより早く目覚め、水槽を覗き込む。昨日よりきょろきょろと周囲を伺っている雰囲気があるのでエサをあげてみたが、今日も無反応。鼻先にくっつけてやっても口に入れないし、容器に入れ置いてやっても気づかない。心配になってしまう。
とりあえずイモリ世話用品の追加購入に出る。濾過フィルターシステム、水換え用バケツ、ドライフード、フードトレイその他いろいろ。イモリ代$21+施設エサ代100で環境が完成した。でさっそくドライフードをやってみたのだが―――食べない。全然食べない。うーむ。
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夜になって他のイモリ飼い主の記事で「水底で沈下型のエサを漁って食べる」という習性を読み、水中にいる奴の目の前にぽとっと1粒落としてみる。すると目の前を通過するときについにぱくっと食べた。おお。もう1粒。ぱくっ。食いつくときだけ異様に早く、噛んで飲み込むのがえらい遅い(笑)。赤ミミズ少量も同じ位置に落とすと、ちゃんと水底を探り食べてくれた。そうか、こいつらは水底でしかエサを食べたことがないんだ。ペットショップでは陸地がほとんどない水槽だったから、バラバラと水底にまかれるエサを食べていたんだろう。
これでエサのやり方はわかったが、しかしこれでは水中でたたずんでいる奴にしかエサはやれない。3匹いるうち2匹は常時陸地におり、こいつらを水中に誘導してもすぐに泳いで陸に戻ってしまう。うーん。どうしたものか。
ノボリが依然として水槽の4隅をよじ登りたがってるので、足場として3箇所に石を積んでやったのだが、うち2箇所で石の隙間へ頭を突き進み、抜けられなり救出することになった。これはいかんと積み石を除去。やっぱ生物は考えられないことをするなー。頭を突っ込める隙間がないよう、あらゆる隙間は必ず通り抜けられるよう、気をつけてやらないと。―――うーん、やること尽きない20インチの水槽世界。楽しい。
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■09/07/09(木) □ 3匹の個性がわかる
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地上にいるやつらへのエサやりアイデアは思いつかず、水中に沈めた貝殻の上に6粒ほどエサを置いて寝ると、朝きれいに食べられていた。おお。しかし誰が食べたのは当然わからない。陸地にいる2匹は昨夜と同じ位置にいるので、また同じ水中野郎ノボリが食べた可能性が高い。うーむ、とするとやや食べすぎかなあ。
しかし3日目、みんな落ち着きどころが決まり快適そうだ。一番臆病な奴「ジムシー」(命名はみな萌) はいつもヤシガラのシェルターの下からこちらを伺い、近づくと頭をすくめる。一番人を怖がらない豪胆者「パスタ」は置き石の上にずっと落ち着いている。エサを食べてる活動的な奴「ノボリ」(登るのが好きだから) は水中を散歩してはパスタのいる石に合流する。3匹の見分けはつかないが、習性の違いが明らかなので区別できる。
しかし食ってない「ジムシー」と「パスタ」が心配である。「ノボリ」はもう元気一杯で探検と遊泳に励み、エサは見つけ次第パクパクと食べ(俺が出かけている間にまた2粒を平らげた)、人間に慣れてきた気配すらあるのだが、食ってない2匹には精気がない。「ノボリ」と同様水の中でエサ待機してくれないかとあれこれ誘導してみるのだが、どうしても水の中にいてくれない。ついには庭のコンポストから掘り出してきたミミズを目の前で振ってやっても食べてくれない。そういえば水の中にいないのは調子が悪いからだという話があったなとマジで心配になってきた。
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■09/07/10(金) □ ゴールドカップのカナダは別物
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イモリを見たくて7時に目が覚めてしまう。昨夜から何も変化なし。ノボリは元気に活動している。彼はやはり昨日から人に慣れてきており、水槽のガラスを叩くと反応する。これは餌付けも可能になりそう。尻尾の形からメスだと思われるが、彼女を見てるとほんとに飽きない。
しかしイモリっていつ寝るんだろう。いつ見ても首をもたげているが、あれで眠っているのかな。―――と思っていると、ちょうどノボリの活動が止まり水中浅いところで落ち着いた。あれは寝てるんだろうな。寝ていても時々ブレスしてるのだろう。
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◆13:44 この夏休みで初めて何もない日となり萌が退屈したので、WLを誘いバイクライドに出る。WLはバイクでの遠出はあまりしたことがないようで、交差点の安全確認、トレールでのベルを使った安全確保など指導しながらのラン。


公園に入ってしまえば後は自由行動で、みな大喜びで林の間のでこぼこを走り回る。WLのは24インチのMTBで、やはりショップで思ったとおり24は9歳の子供にはフレームがやや大きい。外乱のないロードバイクならばちょうどいいが、オフロードで筋力がない子供があのサイズをコントロールするのは難しいと思う。実際坂で止まったWLはバランスを崩していた。いろいろやってうまくなるには20~22がベストだと思う。
自転車は最高だ。今後この人生でまたモーターサイクルを所有できるとは思えないが、自転車は体が動かなくなるまで乗れる。ありがたいことだ。しかし最近遠近メガネの度が合わなくなったために、上下動が激しいとちょっと視界が揺れるのよね。スポーツには悩ましいオヤジ視力である。
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【ゴールドカップ】カナダ・コスタリカ。前半で2-2、拮抗したいい試合になっている。ゴールドカップのグループリーグ3試合、カナダのこのよさは一体なんなのだ。ヘボな出だしからトントン拍子で噛み合いついには勝ってしまった、あの2000年よりもはるかにいいチームである。
優勝時のカナダはハードなプレスとGKの神業守備からマグレの得点で勝ち進んでいたのだが、今のチームは判断が早く基本技がしっかりしており、ボールをポゼッションできるところがまったく違う。この判断の速さとこぼれ球を競る強さは非常に厄介で、日本が戦ったら相当に苦労するだろう。こないだ日本が戦った豪よりも強く感じる。こんなカナダは見たことがない。
所属チームを見れば英2部、ブンデス下位、北欧リーグあたりで前の世代と変わりはないのだが、MFピーターズ(英2部イプスウィッチ)あたりは明らかにプレミアのレベルにある選手だし、ほとんどすべての選手がJリーグより高いレベルでの競技経験を感じさせる。カナダの解説者は昔から「プレスがうまくいっている、誰々が調子いい」と局面を語るだけなので、なぜ選手が皆こんなにうまくなったのかは謎だ。日本のユース育ちという中島選手もカナダ代表で出ている。キビキビして有能そうなMFである。
ひょっとすると米のコンフェデショックがカナダのパフォーマンスに影響してるのかもしれないな。フィジカルでハードワーキングという同じ持ち味の米が世界最高峰を追い詰めたのを見て、自分たちのプレイスタイルへの確信が生まれ、技巧的選手が多い中米相手に迷いなくストレートパンチで戦えているのではないだろうか。
結果、現在WC予選で首位のコスタリカを相手に2-2のドローで、余裕の1位でグループリーグ突破。見事。―――しかしこんなにうまくいいチームなのに、なんでWC予選は最終予選前にとうに負けてるのでしょうか(泣)。
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■09/07/11(土) □ アカクビの人々
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今日は昨日以上の炎天、UVレート 8/11。朝9時の段階ですでに外に出れば皮膚が痛いのだが、隣家JKの孫たちは1時間以上ほとんど日陰のないロータリーをぶらぶらしている。スイムから帰った萌も当然ロータリーに直行。こんな日は日陰で遊んでほしいのだが、ロータリーで自転車に乗るのが今みんなが一番やりたいことなので止められない。サンスクリーンをベタベタに塗り、とにかく自転車で停止するときは必ず日陰にいることと命じて送り出すより仕方がない。
近所キッズは常時放置されているが、あれでサンバーンにならんのだろうか。この辺の家族はJK家同様、昼間はUV浴で肩と首を真っ赤に焼き、夜は庭で夜中まで酒盛りし(子供も夜更かし)、環境保護クソくらえのガソリン水道浪費という家が多く、その育児方針としては『ジャンクフード上等/危険な遊び上等/転んで大泣き上等 (ビービー泣くな)』というレッドネック(保守右翼)気質が強い。カナダ大都市近郊の中産白人地域はこういう傾向なんだろう。
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今日はジムシーも長時間水中におり、もしやとミミズをぶらさげてみるとついに食べてくれた。3匹連続。やっ・た。しかしそれ以後は見せても逃げてしまう。ということは、やはりあまり腹が減ってないということなのか? わからん。とにかくジムシーもこれで当分餓死はないだろう。残るはパスタだけだが、ジムシーの3匹満腹状態を見て、やはりイモリは当分食べなくても生きていけるんだなと再認識した。
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■09/07/12(日) □ 皿からエサを食べてくれた
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今日もイモリ見たさに早起き。「私のペット」がほしかった萌にとっては、反応が鈍すぎ手軽にエサをやることもできずつまらんだろうと気の毒だが、俺自身はイモリ趣味に十分に没頭してるなあと実感する。歩きも泳ぎも逃走も捕食も下手なところが実にかわいい奴らだ。同じタンクに金魚でも入れてやればもっと喜ぶと思うが、これ以上水を深くするとイモリたちがますます水に入らなくなってしまいそうだからなあ。
エサやりは、水面下浅くに沈めたトレー上で行うことにした。ジムシーが水中にいるので指で追ってトレーへ誘導し、スプーンから餌付けしてみる。パクっと食べたはいいが吐き出してしまう。駄目か...と思ったらなんと彼は落としたものを拾って食べ、そこから皿の底をさらい全7粒完食してくれた。やっ・た。うれしー。この手でいこう。
ノボリも同様の方法で大量に食べる。3匹に等分に食べさせるのは難しいが、とりあえずパスタが少しでも食べてくれるようになれば、もう完璧だ。頑張ろう。
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■09/07/03(金) □ ペットがほしい
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萌がペットとしてリザードをほしいみたいなことを最近言っており、無理に決まってると思い俺は特に気に留めてはいなかったのだが、お母さんがよく調べなさいみたいなことをいう。え、いいの? だったらリザードより亀のほうがかわいいではないかと俺がいうと、萌は「タートル! ほしいーっ!!」と一気に盛り上がった。亀は俺も大好きである。子供の頃何度かトライし成功したことはないのだが(逃げられたことがある)、情報のある今ならちゃんと飼えるんじゃないだろうか。
と調べてみると、思ったよりも大変だ。
●換水:フィルターなしの場合1~2日ごとに全交換、フィルター使用時でも1週間程度で換水が必要
●温度:冬は水ヒーターとUVライトが必要
●衛生:サルモネラ問題があり、触ったら手を洗うのはもちろん、排水処理時も気を使わねばならない
●種類:多くの種は巨大に成長し屋内では手におえなくなる
うーん。当然だが、金魚のごとくエサをやりたまに水を換えてやればOKみたいにはいかないようだ。熱帯魚を飼う以上の手間となるらしい。うーん。
しかしカメを飼うのは夢が広がる。水場に浅瀬にシェルターに水草に。2年前広口ビンの中でシーモンキーを飼うだけであんなに2週間楽しかったのに、本当に箱庭ハビタットを作れってやれるんだからなー。
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今日からサッカー【ゴールドカップ】が始まりカナダ初戦のジャマイカ戦を見たのだが、久々に見たカナダ代表は 2000 年のゴールドカップ優勝時よりみんなうまくなっている。やっぱ世代が違うという感じ。実際前に見てた 2002 年頃の選手はもうさすがに1人もいないし。ジャマイカもうまい。ボルトンにいるガードナーが有名だが、知らない選手もみんな見劣りしないレベルにある。米が世界を驚かしたように、CONCACAF サッカーのレベルは上がってるのかもしれない。
カナダは押され気味のところからカウンターを決め、決勝ゴールを奪う。このMLSトロントの Gerba というFWはカメルーン人とのこと。スピードがからきしないがうまい。いまカナダ代表のエースで25試合で14ゴールしてるらしい。ややラッキーな初戦勝利を見ただけではカナダのチーム力はわからないが、米はコンフェデ帰りで燃え尽きてるはずだし、今回チャンスはあるかも。
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■09/07/04(土) □ 小さなカメの夢は実現不可能
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萌を連れてペットショップ2軒を回る。小さなカメとして Mud Turtle、Stinkpot (ミシシッピーニオイガメ) がほしいのだが、このあたりには巨大化するミドリガメ類しか見つからず、しかも$98/$69 と意味不明に高かった。俺が子供の頃のミドリガメは 500 円で、今だって 1000 円はしないだろうに、なんで海を挟まぬカナダでこんな無茶苦茶な値段なのだ。わからん。
帰って一日調査した結果、小さなカメの夢はどうもカナダじゃ実現不可能なようである。決定的法文は見つからないのだが、たとえば「アルバータでは86年までハコガメ種は販売保持禁止だった」みたいな記事が多数見つかり、どうやら昔のミドリガメ起因のサルモネラ中毒でいったんカメの輸入は禁止され、その後環境保護機運から輸入は振るわず(BCの動物保護団体はカメを含む全爬虫類のペットを禁じろと主張している)、現在カナダのペットショップはほとんどカメを売ってないという流れになっているらしい。通信販売でも買えない。結局カナダでは養殖ミドリガメしか手に入らず、珍しいゆえに日米の十倍の値段がついているということのようだ。
4~5年で30cmにもなるというミドリガメを飼う気はせず(庭に池でもあればともかく)、カメはあきらめるしかないようである。はーあ。
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■09/07/06(月) □ アカハライモリはどうか
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小さいカメはカナダで買えないようだよと萌に調査結果を説明すると、じゃカエルは? ハムスターは? 鳥は? と、なんでもいいからペットを飼いたいらしい。気持ちはよくわかるがねと、いろんなペットのメリット・デメリットを説明する。
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ハムスター・マウス - かわいいが臭い、噛む、やたら殖える
鳥 - 手乗りは最高のペットだが、家中が確実に汚れる、ダスト要因
熱帯魚 - 設備費多大、つまらない
金魚 - コスト&手間最小だがつまらない
カエル等両生類 - 人には慣れなそう、要生き餌?
トカゲ - おそらく常時ライトが必要、人には慣れなそう、要生き餌?
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しかし俺がよく生態を知らないペット候補を改めて調べてみると、日本産のアカハライモリ(fire bellied newt)が手軽なペットとして突如浮かんできた。近所のペットショップにも在庫切れだが手軽な値段で売っている。カメと比べ、
◎ヒーター不要(日本産なので熱帯種ではない)
◎紫外線ランプ不要(カメと逆に暑さを嫌う)
○日光浴不要
○代謝が低くエサは3~5日に一度で大丈夫
○けんかせず複数飼育楽勝
◎人に慣れるらしい(水槽から出てきて周りを散歩し、体が乾くと自分で水槽に戻るという驚愕のブログがあった。すごい!)
と、お手軽ペットとして驚きのメリットだらけになる。金魚ばちの金魚に近いくらいのローメインテナンスで、水陸両棲箱庭づくりの楽しみが味わえることになる。
イモリを見たことがないのでとりあえず Youtube で映像を探してみると、おたまじゃくしとトカゲの中間という感じの生き物である。カワイイようなグロなような。オオサンショウウオほどグロくはないが、なんとも言いがたい(笑)。
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隣町のペットショップに電話してみると3匹いるというので、実際に見に行ってみた。覗き込んでみると石の下に隠れて水中に3匹くらいいる。――――か、かわいー\(^o^)/。小さな指のある手足を不器用に使いのそのそと水中を歩くところがなんともかわいい。スローな爬虫類・両生類のかわいさをちゃんと備えている。体の表は退屈なブラックなのに、時折覗く真っ赤なおなかはびっくりするほど鮮やかな赤。
これはいい。決めた。昔ハワイやタイでゲッコーをほしいと思ったものだが、その実現という感じ。迅速な爬虫類は気持ち悪いが、スローな連中には愛嬌があるのである。決めたがお母さんの許可が出てないので今日は買えず、購入は明日となりました。カメの 1/10 以下の価格だからすばらしい。うーん夢が広がる。すべてうまくいきますように。
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■09/07/07(火) □ イモリで水陸両生箱庭づくり
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萌のペット+自分の誕生祝いとして、アカハライモリ$7x3匹をゲット(※)。最初は世話がどれだけ大変かわからないから2匹にしておこうと萌と決めていたのだが、2匹を選んだところで最高に元気なやつが隅から飛び出してきて、あ、こいつもほしいと我慢できずピックアップしてしまった。
(※)後日いろんな写真との比較から、うちのはアカハライモリ (Japanese fire bellied newt) ではなく近縁で小ぶりなシナイモリ (Chinese fire bellied newt) と判明。小さいのは残念だが、日本種よりも肌がすべすべでグロ度が低くかわいい :-)。
一緒にとりあえずタンク、水温計、砂利、エサ(冷凍ミミズ)、塩素抜きというベーシック用品のみゲット。これ以外の備品も揃えたかったのだが、店のオヤジが押し付けがましくて嫌なので今日は最小限にして、残りは必要につれ別の店でじっくり探そうと帰宅する。
で急いで帰りあせる気持ちを抑えながら水槽を洗い水温を合わせ塩素抜きを入れざっとレイアウトを整える。自力で水槽を作ったのは2年前のシーモンキー(全滅・汗)を除き初めてのことなので、なにか素人的な致命的ミスでイモリたちを死なせてしまうのではないかという不安が拭えなかったのだが、1匹ずつゆっくりと様子を見ながらイモリを投入。手に持った感じはカエルそっくり。スピード的にどうせ逃げられないにしても、それでも人間の手に乗せられて逃げないことにびっくりする。当然皆環境の変化にフリークアウトしている様子なので、落ち着くまでしばらく何もせずにそっと観察しよう。
しらばくして鎮まったイモリたちは、水槽の中をふらふらと歩き、やがて奥のほうの暗い角に落ち着いた。あちこちにシェルターとなるような石やら植木鉢やらを置いてやったのだが、結局暗くて水が浅い部分が好きらしい。なるほど。ならばと浅瀬と陸を多く作り、葉の付いた木の枝を拾ってきて水槽に入れ葉陰をたくさん作ってやる。すると枝から葉っぱへとゆっくりゆっくり散歩する様子が延々と楽しめた。両生類は動いていると最高に楽しい。止まっているといつまで経っても動いてくれないが。
大きさはどれも尻尾を含め7cm程度。Youtube で見る成体は子供の手のひらくらい頭胴長があり親指ほどに丸々と太っているので、まだこれから大きくなるのだと思われる。横顔はやはりカエルに似ている。エサは今のところ全然反応しない。初日はフリークしているので食べないという話はたくさん出てるので、ここは待つしかない。
夕方、1匹が水槽の角に両手両足を踏ん張って半ばまで登り、バランスを失いまっさかさまに落ちて後頭部から砂利の上に落ちるという動作を繰り返す。これを朝までやられてはたまらんので、ちょっとレイアウトを変え水に着水し後頭部を痛打しないようにしてやった。こんなことを心配するようになるとは、ほんと生き物は飼ってみないとわからない。萌がこいつを「ノボリ」と命名する。楽しー (^-^)。
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■09/07/08(水) □ やること尽きない水槽世界
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イモリとの生活2日目。萌も俺もいつもより早く目覚め、水槽を覗き込む。昨日よりきょろきょろと周囲を伺っている雰囲気があるのでエサをあげてみたが、今日も無反応。鼻先にくっつけてやっても口に入れないし、容器に入れ置いてやっても気づかない。心配になってしまう。
とりあえずイモリ世話用品の追加購入に出る。濾過フィルターシステム、水換え用バケツ、ドライフード、フードトレイその他いろいろ。イモリ代$21+施設エサ代100で環境が完成した。でさっそくドライフードをやってみたのだが―――食べない。全然食べない。うーむ。
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夜になって他のイモリ飼い主の記事で「水底で沈下型のエサを漁って食べる」という習性を読み、水中にいる奴の目の前にぽとっと1粒落としてみる。すると目の前を通過するときについにぱくっと食べた。おお。もう1粒。ぱくっ。食いつくときだけ異様に早く、噛んで飲み込むのがえらい遅い(笑)。赤ミミズ少量も同じ位置に落とすと、ちゃんと水底を探り食べてくれた。そうか、こいつらは水底でしかエサを食べたことがないんだ。ペットショップでは陸地がほとんどない水槽だったから、バラバラと水底にまかれるエサを食べていたんだろう。
これでエサのやり方はわかったが、しかしこれでは水中でたたずんでいる奴にしかエサはやれない。3匹いるうち2匹は常時陸地におり、こいつらを水中に誘導してもすぐに泳いで陸に戻ってしまう。うーん。どうしたものか。
ノボリが依然として水槽の4隅をよじ登りたがってるので、足場として3箇所に石を積んでやったのだが、うち2箇所で石の隙間へ頭を突き進み、抜けられなり救出することになった。これはいかんと積み石を除去。やっぱ生物は考えられないことをするなー。頭を突っ込める隙間がないよう、あらゆる隙間は必ず通り抜けられるよう、気をつけてやらないと。―――うーん、やること尽きない20インチの水槽世界。楽しい。
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■09/07/09(木) □ 3匹の個性がわかる
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地上にいるやつらへのエサやりアイデアは思いつかず、水中に沈めた貝殻の上に6粒ほどエサを置いて寝ると、朝きれいに食べられていた。おお。しかし誰が食べたのは当然わからない。陸地にいる2匹は昨夜と同じ位置にいるので、また同じ水中野郎ノボリが食べた可能性が高い。うーむ、とするとやや食べすぎかなあ。
しかし3日目、みんな落ち着きどころが決まり快適そうだ。一番臆病な奴「ジムシー」(命名はみな萌) はいつもヤシガラのシェルターの下からこちらを伺い、近づくと頭をすくめる。一番人を怖がらない豪胆者「パスタ」は置き石の上にずっと落ち着いている。エサを食べてる活動的な奴「ノボリ」(登るのが好きだから) は水中を散歩してはパスタのいる石に合流する。3匹の見分けはつかないが、習性の違いが明らかなので区別できる。
しかし食ってない「ジムシー」と「パスタ」が心配である。「ノボリ」はもう元気一杯で探検と遊泳に励み、エサは見つけ次第パクパクと食べ(俺が出かけている間にまた2粒を平らげた)、人間に慣れてきた気配すらあるのだが、食ってない2匹には精気がない。「ノボリ」と同様水の中でエサ待機してくれないかとあれこれ誘導してみるのだが、どうしても水の中にいてくれない。ついには庭のコンポストから掘り出してきたミミズを目の前で振ってやっても食べてくれない。そういえば水の中にいないのは調子が悪いからだという話があったなとマジで心配になってきた。
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■09/07/10(金) □ ゴールドカップのカナダは別物
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イモリを見たくて7時に目が覚めてしまう。昨夜から何も変化なし。ノボリは元気に活動している。彼はやはり昨日から人に慣れてきており、水槽のガラスを叩くと反応する。これは餌付けも可能になりそう。尻尾の形からメスだと思われるが、彼女を見てるとほんとに飽きない。
しかしイモリっていつ寝るんだろう。いつ見ても首をもたげているが、あれで眠っているのかな。―――と思っていると、ちょうどノボリの活動が止まり水中浅いところで落ち着いた。あれは寝てるんだろうな。寝ていても時々ブレスしてるのだろう。
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◆13:44 この夏休みで初めて何もない日となり萌が退屈したので、WLを誘いバイクライドに出る。WLはバイクでの遠出はあまりしたことがないようで、交差点の安全確認、トレールでのベルを使った安全確保など指導しながらのラン。
公園に入ってしまえば後は自由行動で、みな大喜びで林の間のでこぼこを走り回る。WLのは24インチのMTBで、やはりショップで思ったとおり24は9歳の子供にはフレームがやや大きい。外乱のないロードバイクならばちょうどいいが、オフロードで筋力がない子供があのサイズをコントロールするのは難しいと思う。実際坂で止まったWLはバランスを崩していた。いろいろやってうまくなるには20~22がベストだと思う。
自転車は最高だ。今後この人生でまたモーターサイクルを所有できるとは思えないが、自転車は体が動かなくなるまで乗れる。ありがたいことだ。しかし最近遠近メガネの度が合わなくなったために、上下動が激しいとちょっと視界が揺れるのよね。スポーツには悩ましいオヤジ視力である。
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【ゴールドカップ】カナダ・コスタリカ。前半で2-2、拮抗したいい試合になっている。ゴールドカップのグループリーグ3試合、カナダのこのよさは一体なんなのだ。ヘボな出だしからトントン拍子で噛み合いついには勝ってしまった、あの2000年よりもはるかにいいチームである。
優勝時のカナダはハードなプレスとGKの神業守備からマグレの得点で勝ち進んでいたのだが、今のチームは判断が早く基本技がしっかりしており、ボールをポゼッションできるところがまったく違う。この判断の速さとこぼれ球を競る強さは非常に厄介で、日本が戦ったら相当に苦労するだろう。こないだ日本が戦った豪よりも強く感じる。こんなカナダは見たことがない。
所属チームを見れば英2部、ブンデス下位、北欧リーグあたりで前の世代と変わりはないのだが、MFピーターズ(英2部イプスウィッチ)あたりは明らかにプレミアのレベルにある選手だし、ほとんどすべての選手がJリーグより高いレベルでの競技経験を感じさせる。カナダの解説者は昔から「プレスがうまくいっている、誰々が調子いい」と局面を語るだけなので、なぜ選手が皆こんなにうまくなったのかは謎だ。日本のユース育ちという中島選手もカナダ代表で出ている。キビキビして有能そうなMFである。
ひょっとすると米のコンフェデショックがカナダのパフォーマンスに影響してるのかもしれないな。フィジカルでハードワーキングという同じ持ち味の米が世界最高峰を追い詰めたのを見て、自分たちのプレイスタイルへの確信が生まれ、技巧的選手が多い中米相手に迷いなくストレートパンチで戦えているのではないだろうか。
結果、現在WC予選で首位のコスタリカを相手に2-2のドローで、余裕の1位でグループリーグ突破。見事。―――しかしこんなにうまくいいチームなのに、なんでWC予選は最終予選前にとうに負けてるのでしょうか(泣)。
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■09/07/11(土) □ アカクビの人々
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今日は昨日以上の炎天、UVレート 8/11。朝9時の段階ですでに外に出れば皮膚が痛いのだが、隣家JKの孫たちは1時間以上ほとんど日陰のないロータリーをぶらぶらしている。スイムから帰った萌も当然ロータリーに直行。こんな日は日陰で遊んでほしいのだが、ロータリーで自転車に乗るのが今みんなが一番やりたいことなので止められない。サンスクリーンをベタベタに塗り、とにかく自転車で停止するときは必ず日陰にいることと命じて送り出すより仕方がない。
近所キッズは常時放置されているが、あれでサンバーンにならんのだろうか。この辺の家族はJK家同様、昼間はUV浴で肩と首を真っ赤に焼き、夜は庭で夜中まで酒盛りし(子供も夜更かし)、環境保護クソくらえのガソリン水道浪費という家が多く、その育児方針としては『ジャンクフード上等/危険な遊び上等/転んで大泣き上等 (ビービー泣くな)』というレッドネック(保守右翼)気質が強い。カナダ大都市近郊の中産白人地域はこういう傾向なんだろう。
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今日はジムシーも長時間水中におり、もしやとミミズをぶらさげてみるとついに食べてくれた。3匹連続。やっ・た。しかしそれ以後は見せても逃げてしまう。ということは、やはりあまり腹が減ってないということなのか? わからん。とにかくジムシーもこれで当分餓死はないだろう。残るはパスタだけだが、ジムシーの3匹満腹状態を見て、やはりイモリは当分食べなくても生きていけるんだなと再認識した。
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■09/07/12(日) □ 皿からエサを食べてくれた
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今日もイモリ見たさに早起き。「私のペット」がほしかった萌にとっては、反応が鈍すぎ手軽にエサをやることもできずつまらんだろうと気の毒だが、俺自身はイモリ趣味に十分に没頭してるなあと実感する。歩きも泳ぎも逃走も捕食も下手なところが実にかわいい奴らだ。同じタンクに金魚でも入れてやればもっと喜ぶと思うが、これ以上水を深くするとイモリたちがますます水に入らなくなってしまいそうだからなあ。
エサやりは、水面下浅くに沈めたトレー上で行うことにした。ジムシーが水中にいるので指で追ってトレーへ誘導し、スプーンから餌付けしてみる。パクっと食べたはいいが吐き出してしまう。駄目か...と思ったらなんと彼は落としたものを拾って食べ、そこから皿の底をさらい全7粒完食してくれた。やっ・た。うれしー。この手でいこう。
ノボリも同様の方法で大量に食べる。3匹に等分に食べさせるのは難しいが、とりあえずパスタが少しでも食べてくれるようになれば、もう完璧だ。頑張ろう。
2009/07/05
日記「萌はじめてのMTB」
「タレントショーのカラオケガールズ」「続 Always・三丁目の夕日」「NHKのドラマ製作者は本当に...?」ほか。
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■09/06/23(火) □ ショックなスクール・イヤーブック
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学校に行くとLSがスクール・イヤーブック(全校生徒が載った写真アルバム)を持ってきたので見せてもらうと、萌の写真がない。名前の上が「!」マークがついた空欄になっている。えーっ! いったいいつ写真を撮ったんだ。そんな大事な日をミスした記憶などないぞ。
そばにいたWL母に聞いてみると、「あたしも覚えてないけど、クラスフォトは普通学年のはじめに撮るわよね。かわいそうねえ萌」という。そういえば去年の9月、日本からの帰国後に萌は熱を出しまるまる1週くらい休んだな。あのときか。そんな1年前の欠席なんて覚えているわけがない。ましてその欠席が1年後にこんな結果になるとは知る由もない。
ものが出来上がってからこの事態を知るというのがひどい話で、修整不能の集合写真じゃないんだから、空白にする前に写真を持参しろなりなんなり警告してくれればいいではないか。このブックは外部業者が作っているらしく、そいつらが子供や親の気持ちなど考えるはずもないが、しかし担任はじめ学校の人間はこうなる前にチェックできるだろう。それをしないところがカナダの学校の不親切さで、教職も単なるビジネスだと感じさせるところである。親が学校の Web サイトなどを常時チェックし気を配ってない限り、こうして大事なことを逃してしまう。
萌は自分が「!」マークだなんてファニーだ、気にしないというが、みんなが後から何度も眺めクラスのことを振り返るイヤーブックに萌だけが載っていないというのは、実に悲しい。俺とMは憮然である。
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■09/06/25(木) □ タレントショーのカラオケガールズ
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萌の学校最終日。タレントショーで、今年は萌が出ないので後半1時間半だけ見に行く。ピアノや体操など普段やってる習いごとを披露する子は問題ないのだが、その他大勢のカラオケシンガーには毎年げんなりさせられる。きらびやかな衣装をまといメイクアップしてステージに出るまではいいのだが、そこで例外なくシャイアタックに身をすくませ、つまらんポップソングを小さな声でぼそぼそ歌うことになる。振り付けもない。こんなものをやられても、誰もどうにも反応できないのである。
日本ののど自慢形式なら鐘で中断できるのでまだ救われるのだが、カラオケだとフルコーラス4分やるしかないわけで(習い事披露キッズはみな1分以内で終わるのに!)、やるほうも見るほうもただつらいだけ。ひたすら終わるのを待つだけのイタイイタイ時間が続く。こんなものを許可する親と教師が悪い。ステージに出るなら元気にちゃんと歌う、1番だけ歌ったらサンキューと手を振ってさっさと引っ込むなどと指導してやればいいのに。
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最後に女の先生がギターを持ち3人の生徒を引き連れ、退職する先生への自作っぽいはなむけの歌を歌った。これが無茶苦茶うまいのでぶったまげる。この人はライブハウスでカントリーソングかなにかを歌ってたに違いない。
このスーパーのど自慢先生の歌唱に乗せられた生徒たちがはなむけソングを全校で歌い、感動的なフィナーレとなった。ES先生とかこの先生とか、音楽の素養がある人はやっぱパブリックアドレス(聴衆への働きかけ)というものを心得ているよなー。要はそんなに聴衆がひどくしらけるようなことはしないという単純なサービス精神である。クリスマス音楽会で死ぬほどつまらん歌をクラスにやらせたり、タレントショーでああいうカラオケシンガーズをヘルプしないような教師たちには、そのサービス精神が欠けているのである。俺はカナダの小学校に対し、Mが怒るようなアカデミックな不満は感じない(というかフレンチなのでわからん)のだが、子供の楽しみを最大化してくれないこうした怠惰さにはいつも腹が立つ。
後で萌にあのギターの先生はすごいねというと、「そう、「手紙」の人みたいだよね」といっていた。なるほど、アンジェラ・アキか。たしかにアンジェラさんの歌い方は、この北米女性カントリーシンガー的コブシと喉鳴りなんだよねー。
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■09/06/26(金) □ 萌はじめてのMTB
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午前中に萌に手伝わせて掃除その他を済ませ、前から目をつけていたコキットラム・リバーパークへ俺と萌の自転車を積んでいく。うちのスズキ・エリオにフルサイズの自転車が載るのかはやってみるまでわからなかったのだが、助手席を2目盛りほど前に出すと無事載ってくれた。やはり小さいとはいえワゴンである。古座布団をはさんで萌の自転車も載せ出発。
いつも通るコキットラム・リバー沿いの道に車を止めて覗き込むと、そこはいきなりティーンエイジャー用バイク練習場になっていた。ダイナミックなアップダウンヒルの連なりに、トリック用のブリッジ状のものがあちこちに作られている。こんなものが町内にあるんだから、まったくカナダの子供は幸せだよ。トリック部は怪我人が続出しそうだけど。
むろん萌はこんなヒルクライムにトライするようなレベルにはないので素通りし、川沿いのトレールへと向かう。ちょうど昔サーモンを眺めるために散歩した橋からスタートとなった。左に川を眺めながら、曲がりくねった林間のゆるい坂道をゆっくりと登っていく。気持ちいーと俺も萌も大声を出す。
「なんか、(森の)全部がグリーンだよね」「光が木の葉っぱを抜けてくるからだよ」。アップダウンを繰り返すうちにオフロードの走り方がわかってきたようで、「だんだん慣れてきたー」と声を上げる。カチカチとギヤを選んで登り、下りをウイーと降りる。俺を真似て下り坂で腰を引き後輪に荷重を移す動作もやるようになってきた。よしよし。やっぱりあきらめて適当なバイクにせず、ちゃんとしたMTBにしといてつくづくよかった。
気持ちのいい川原を物色して小休止。東京に住んでるときもMTBはやってたけど、車で2時間かけて富士山に行ってたからね。家から5分でこんな川があるんだから、ほんとありがたいよ、PoCo の子は幸せだよと萌に話す。
上り坂がきつくなり、川が白く泡立ち源流っぽくなってくるあたりまで2kmほど探索して、森の中の別ルートを使い降りていくと、まったく知らなかったのだが大きな沼があった。うわー。静かな湖面に白骨化した枯れ木が沈む。萌が「なんか怖いね」という。いつも車で通る Shaughnessy Street からわずか5mの林の中なのだが、ほんとにもうこれはどこの秘境かという深閑とした景色である。町内にこんな景色があるんだから、カナダの自然環境はさすがだわ。
最後にバイク練習場に戻り、ゆるいヒル部分を走ってみる。トレールランで自信をつけた萌も、1人でぐるーりとダートのヒルを回っていた。坂の下りのブレーキングがまだ下手で、リアをロックさせている。両手でじわっとかける練習を積ませないとな。最初の自転車からハンドブレーキがついている日本では小3ともなればわざとロックさせてブレーキドリフトができるくらい習熟しているはずで、まったくカナダのコースター(ペダル)ブレーキ文化は百害あって一利なし。
というわけで、萌初のMTBは最高の体験となった。いやー、いい日だったねと萌の顔も輝いてました。「夏休みは毎週これるよね!」。いや毎週どころか、スイムと友達と遊ぶ以外の日はいつだって来れるよ。友達を連れてきてもいいしというとさらに大喜び。しかしカナダの子供バイキングはハンドブレーキのあるなしに左右され、誰でも連れてこれるというわけではないのだが。
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■09/06/28(日) □ ネイバーキッズ・ライフ
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今年は当家移住8年で最大のチェリー収穫量となり(原因は謎)、今日が最後の収穫日となり3人でじっくりと取る。ゴザを広げて黙々とかごにチェリーを入れていると、本当の農家になったみたいでストイックな喜びがある。
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空き家になっていた向かいの家に、萌と同い年のMYとその弟一家が引っ越してきた。萌は超よろこび、チェリー収穫はほっぽってプレイ・プレイ・プレイ。みなで1日中カルデサックで自転車に乗っていた。MYが引っ越してきてくれて俺も本当にうれしい。まったく、これこそネイバーキッズ・ライフだ。萌はこの夏休み退屈知らずとなるだろう。ありがたいありがたい。
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■09/06/29(月) □ 続 Always・三丁目の夕日
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予定通りに掃除を進め、MYがいない間に萌に宿題と漢字練習をやらせ、MYが戻るとプレイ・プレイ・プレイ。順調な夏休みである。
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夜、こないだ TV Japan でやった「続 Always・三丁目の夕日」を萌に見せる。普段 TV Japan のドラマを見るときはしょっちゅうポーズして難解な言葉とか不明瞭なストーリーやギャグを説明してるのだが、この映画は英語字幕のおかげで何も説明せずともわかるようだ。やっぱ英語の読み書きはラクだなあと実感する。面白く、いい映画だったと喜んでいた。まったく全部が漫画だけれど、俳優の魅力は大きい。そして普段静かな日本人が声を荒げると感動を呼ぶなと思う。
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■09/06/30(火) □ 夏のスイミングレッスン
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今朝、昔働いていたアパレル会社の夢を見たので懐かしく思い検索してみると、今もSM2がブランドとして生き残っている。生き残るどころか店舗数が増えている。倒産は時間の問題と当時は思えたのだが、2代目社長が立て直したのかなあ。
社員名などは見つからなかったのだが、なんと世話になったFさんが人事部代表として Web インタビューされており写真が見つかった。仕事ができいい人だったから当然だが、出世したのねえ。19年ぶりか。しかし髪が薄くなった以外は変わってないなー。懐かしい。
今日は萌のスイムと歯医者。朝飯を食べてから1時間自由時間でスイムというのは、夏休みスケジュールとして実にちょうどいい。俺自身子供の頃の夏休みはこんな感じだったと思う。サンダーバードとか見てた記憶があるなあ。
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今回はスケジュールの都合上初めて隣町の Coquitlam 市でスイミングレッスンを受けたのだが、講師が水にも入らずお寒い内容であった。やれやれ。そのまま萌が楽しみにしていたウェーブプールへ。この波がすごかった。というかすごすぎた。俺も完全に体が持っていかれ、まったく自由が効かなくなる。こりゃ危ないだろう、海ならばシケで遊泳禁止になるくらいの高波である。
事実萌がプールの深いほうへ向かっていくと、危ないから浅瀬に戻れとライフガードに叱られた。危ないなら危なくないレベルまで波の高さを下げればいいだろうが。これもうちの町営プールの速すぎる流れるプールと同じで、オンとオフしかないのだろうか。カナダのお楽しみ動力モノはすべて too much だと思う。
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■09/07/01(水) □ NHKのドラマ製作者は本当に...?
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カナダデー(建国記念日)。夕方カナダデーを祝いに隣町ポートムーディのビーチパークへ。ここはこないだ萌と発見したのだが、海とピクニックテーブルとウォーターパークとプールとプレイグラウンドとトイレが完備した、完璧なすばらしすぎる公園なのである。うちからわずか15分の隣町にこんなところがあるからカナダはありがたい。着くとちょうど音楽が終わるところだった。長い一日の終わりに西日を浴びると疲れを感じるが、気持ちのいい公園をぶらぶらとする。
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NHKと香港の合作ドラマ「幸福のスープはいかが?」を見る。香港女優・劉心悠(アニー・リウ)さんの美しさには目の玉が飛び出るが、しかしどうして日本のドラマを作る人って、外国人俳優にああいう日本人が書いたのがバレバレな台詞を暗記させるのかなあ。あんな日本語はカタコトも喋れない人が、「アナタ、コノ店ノオーナーガ誰ダカシッテルノ? デテッテ!」と喋るのはあまりにも不自然で、聞いていて苦痛で仕方がない。女優さんは必死に暗記したのだろうが、丸暗記の音の羅列には感情がこもらず記憶の底を探る必死さだけがにじみ、少しもよくないのだから気の毒だ。
なんで日本人製作者はこの「よくなさ」に気づかないのだろう。双方カタコト英語でコミュニケートするほうがよほど自然で胸を打つではないか。劉心悠さんは台湾出身でカナダに留学してたとのことで、彼女の英語と中国語の台詞ははっとするくらいきれいで気持ちがいいのである。まったく才能と美の浪費だ。
日本人がドラマで英語を喋っても同じ問題があり、同じくNHK「風に舞いあがるビニールシート」で早口の英語をまくし立てる吹石一恵さんも不自然である。彼女は英語は得意なのだろうが、あれだけアクセントがある人があんな速さで入り組んだ内容を喋るわけがなく、台詞丸暗記がここでも露骨に感じられる。まあ中東などには語彙・文法・発音が不正確なのに喋るのが異常に速く、理解不能な英語を喋る人はいるけれど。
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その丸暗記台詞の不自然さを抜きにしても、「幸福の~」は凡庸でつまらんドラマであった。あれほど魅力的な女優をゲットし日本と香港を股にかけてこんなものしか作れないんだから、NHKのドラマ製作者は本当に馬鹿なんだろうなあ。「ちりとてちん」以前と以後の朝ドラも本当に、常識のある人間がまじめに作ってるとはとても思えない学芸会レベルのものを延々とやっているし。
今の朝ドラ「つばさ」は、お母さん役の人が大ウケだったらしい篤姫でのスラップスティック演技をそのまま持ってきているのがなんとも不愉快だ。それを買われての配役だろうから彼女が悪いわけではなかろうが(あの役者は元々ああいう性格らしい)、あれが篤姫ではまったのは時代劇でかつらでヒステリックな役だったからで、現代馬面おばさんのリアリティに欠けたドタバタは悪趣味すぎて耐えられない。俺の知る日系家族であれを見てる人はいないと思う。
まったくNHKのドラマは悪趣味なものが多すぎる。長髪の西田敏行とか劇団ひとりの平安貴族とか、マカナカの白塗りとかおばさんの似合わぬスラップスティックとか、そういう醜悪なものを人はわざわざ見たくはないのだよ。民放と違い製作者が調子に乗って悪趣味にしてるわけではないのだろうから、NHKのドラマ製作者は本当に馬鹿なのだとしか答えはみつからないのである。
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■09/06/23(火) □ ショックなスクール・イヤーブック
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学校に行くとLSがスクール・イヤーブック(全校生徒が載った写真アルバム)を持ってきたので見せてもらうと、萌の写真がない。名前の上が「!」マークがついた空欄になっている。えーっ! いったいいつ写真を撮ったんだ。そんな大事な日をミスした記憶などないぞ。
そばにいたWL母に聞いてみると、「あたしも覚えてないけど、クラスフォトは普通学年のはじめに撮るわよね。かわいそうねえ萌」という。そういえば去年の9月、日本からの帰国後に萌は熱を出しまるまる1週くらい休んだな。あのときか。そんな1年前の欠席なんて覚えているわけがない。ましてその欠席が1年後にこんな結果になるとは知る由もない。
ものが出来上がってからこの事態を知るというのがひどい話で、修整不能の集合写真じゃないんだから、空白にする前に写真を持参しろなりなんなり警告してくれればいいではないか。このブックは外部業者が作っているらしく、そいつらが子供や親の気持ちなど考えるはずもないが、しかし担任はじめ学校の人間はこうなる前にチェックできるだろう。それをしないところがカナダの学校の不親切さで、教職も単なるビジネスだと感じさせるところである。親が学校の Web サイトなどを常時チェックし気を配ってない限り、こうして大事なことを逃してしまう。
萌は自分が「!」マークだなんてファニーだ、気にしないというが、みんなが後から何度も眺めクラスのことを振り返るイヤーブックに萌だけが載っていないというのは、実に悲しい。俺とMは憮然である。
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■09/06/25(木) □ タレントショーのカラオケガールズ
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萌の学校最終日。タレントショーで、今年は萌が出ないので後半1時間半だけ見に行く。ピアノや体操など普段やってる習いごとを披露する子は問題ないのだが、その他大勢のカラオケシンガーには毎年げんなりさせられる。きらびやかな衣装をまといメイクアップしてステージに出るまではいいのだが、そこで例外なくシャイアタックに身をすくませ、つまらんポップソングを小さな声でぼそぼそ歌うことになる。振り付けもない。こんなものをやられても、誰もどうにも反応できないのである。
日本ののど自慢形式なら鐘で中断できるのでまだ救われるのだが、カラオケだとフルコーラス4分やるしかないわけで(習い事披露キッズはみな1分以内で終わるのに!)、やるほうも見るほうもただつらいだけ。ひたすら終わるのを待つだけのイタイイタイ時間が続く。こんなものを許可する親と教師が悪い。ステージに出るなら元気にちゃんと歌う、1番だけ歌ったらサンキューと手を振ってさっさと引っ込むなどと指導してやればいいのに。
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最後に女の先生がギターを持ち3人の生徒を引き連れ、退職する先生への自作っぽいはなむけの歌を歌った。これが無茶苦茶うまいのでぶったまげる。この人はライブハウスでカントリーソングかなにかを歌ってたに違いない。
このスーパーのど自慢先生の歌唱に乗せられた生徒たちがはなむけソングを全校で歌い、感動的なフィナーレとなった。ES先生とかこの先生とか、音楽の素養がある人はやっぱパブリックアドレス(聴衆への働きかけ)というものを心得ているよなー。要はそんなに聴衆がひどくしらけるようなことはしないという単純なサービス精神である。クリスマス音楽会で死ぬほどつまらん歌をクラスにやらせたり、タレントショーでああいうカラオケシンガーズをヘルプしないような教師たちには、そのサービス精神が欠けているのである。俺はカナダの小学校に対し、Mが怒るようなアカデミックな不満は感じない(というかフレンチなのでわからん)のだが、子供の楽しみを最大化してくれないこうした怠惰さにはいつも腹が立つ。
後で萌にあのギターの先生はすごいねというと、「そう、「手紙」の人みたいだよね」といっていた。なるほど、アンジェラ・アキか。たしかにアンジェラさんの歌い方は、この北米女性カントリーシンガー的コブシと喉鳴りなんだよねー。
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■09/06/26(金) □ 萌はじめてのMTB
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午前中に萌に手伝わせて掃除その他を済ませ、前から目をつけていたコキットラム・リバーパークへ俺と萌の自転車を積んでいく。うちのスズキ・エリオにフルサイズの自転車が載るのかはやってみるまでわからなかったのだが、助手席を2目盛りほど前に出すと無事載ってくれた。やはり小さいとはいえワゴンである。古座布団をはさんで萌の自転車も載せ出発。いつも通るコキットラム・リバー沿いの道に車を止めて覗き込むと、そこはいきなりティーンエイジャー用バイク練習場になっていた。ダイナミックなアップダウンヒルの連なりに、トリック用のブリッジ状のものがあちこちに作られている。こんなものが町内にあるんだから、まったくカナダの子供は幸せだよ。トリック部は怪我人が続出しそうだけど。
「なんか、(森の)全部がグリーンだよね」「光が木の葉っぱを抜けてくるからだよ」。アップダウンを繰り返すうちにオフロードの走り方がわかってきたようで、「だんだん慣れてきたー」と声を上げる。カチカチとギヤを選んで登り、下りをウイーと降りる。俺を真似て下り坂で腰を引き後輪に荷重を移す動作もやるようになってきた。よしよし。やっぱりあきらめて適当なバイクにせず、ちゃんとしたMTBにしといてつくづくよかった。
気持ちのいい川原を物色して小休止。東京に住んでるときもMTBはやってたけど、車で2時間かけて富士山に行ってたからね。家から5分でこんな川があるんだから、ほんとありがたいよ、PoCo の子は幸せだよと萌に話す。
上り坂がきつくなり、川が白く泡立ち源流っぽくなってくるあたりまで2kmほど探索して、森の中の別ルートを使い降りていくと、まったく知らなかったのだが大きな沼があった。うわー。静かな湖面に白骨化した枯れ木が沈む。萌が「なんか怖いね」という。いつも車で通る Shaughnessy Street からわずか5mの林の中なのだが、ほんとにもうこれはどこの秘境かという深閑とした景色である。町内にこんな景色があるんだから、カナダの自然環境はさすがだわ。
最後にバイク練習場に戻り、ゆるいヒル部分を走ってみる。トレールランで自信をつけた萌も、1人でぐるーりとダートのヒルを回っていた。坂の下りのブレーキングがまだ下手で、リアをロックさせている。両手でじわっとかける練習を積ませないとな。最初の自転車からハンドブレーキがついている日本では小3ともなればわざとロックさせてブレーキドリフトができるくらい習熟しているはずで、まったくカナダのコースター(ペダル)ブレーキ文化は百害あって一利なし。
というわけで、萌初のMTBは最高の体験となった。いやー、いい日だったねと萌の顔も輝いてました。「夏休みは毎週これるよね!」。いや毎週どころか、スイムと友達と遊ぶ以外の日はいつだって来れるよ。友達を連れてきてもいいしというとさらに大喜び。しかしカナダの子供バイキングはハンドブレーキのあるなしに左右され、誰でも連れてこれるというわけではないのだが。
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■09/06/28(日) □ ネイバーキッズ・ライフ
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空き家になっていた向かいの家に、萌と同い年のMYとその弟一家が引っ越してきた。萌は超よろこび、チェリー収穫はほっぽってプレイ・プレイ・プレイ。みなで1日中カルデサックで自転車に乗っていた。MYが引っ越してきてくれて俺も本当にうれしい。まったく、これこそネイバーキッズ・ライフだ。萌はこの夏休み退屈知らずとなるだろう。ありがたいありがたい。
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■09/06/29(月) □ 続 Always・三丁目の夕日
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予定通りに掃除を進め、MYがいない間に萌に宿題と漢字練習をやらせ、MYが戻るとプレイ・プレイ・プレイ。順調な夏休みである。
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夜、こないだ TV Japan でやった「続 Always・三丁目の夕日」を萌に見せる。普段 TV Japan のドラマを見るときはしょっちゅうポーズして難解な言葉とか不明瞭なストーリーやギャグを説明してるのだが、この映画は英語字幕のおかげで何も説明せずともわかるようだ。やっぱ英語の読み書きはラクだなあと実感する。面白く、いい映画だったと喜んでいた。まったく全部が漫画だけれど、俳優の魅力は大きい。そして普段静かな日本人が声を荒げると感動を呼ぶなと思う。
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■09/06/30(火) □ 夏のスイミングレッスン
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今朝、昔働いていたアパレル会社の夢を見たので懐かしく思い検索してみると、今もSM2がブランドとして生き残っている。生き残るどころか店舗数が増えている。倒産は時間の問題と当時は思えたのだが、2代目社長が立て直したのかなあ。
社員名などは見つからなかったのだが、なんと世話になったFさんが人事部代表として Web インタビューされており写真が見つかった。仕事ができいい人だったから当然だが、出世したのねえ。19年ぶりか。しかし髪が薄くなった以外は変わってないなー。懐かしい。
今日は萌のスイムと歯医者。朝飯を食べてから1時間自由時間でスイムというのは、夏休みスケジュールとして実にちょうどいい。俺自身子供の頃の夏休みはこんな感じだったと思う。サンダーバードとか見てた記憶があるなあ。
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今回はスケジュールの都合上初めて隣町の Coquitlam 市でスイミングレッスンを受けたのだが、講師が水にも入らずお寒い内容であった。やれやれ。そのまま萌が楽しみにしていたウェーブプールへ。この波がすごかった。というかすごすぎた。俺も完全に体が持っていかれ、まったく自由が効かなくなる。こりゃ危ないだろう、海ならばシケで遊泳禁止になるくらいの高波である。
事実萌がプールの深いほうへ向かっていくと、危ないから浅瀬に戻れとライフガードに叱られた。危ないなら危なくないレベルまで波の高さを下げればいいだろうが。これもうちの町営プールの速すぎる流れるプールと同じで、オンとオフしかないのだろうか。カナダのお楽しみ動力モノはすべて too much だと思う。
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■09/07/01(水) □ NHKのドラマ製作者は本当に...?
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NHKと香港の合作ドラマ「幸福のスープはいかが?」を見る。香港女優・劉心悠(アニー・リウ)さんの美しさには目の玉が飛び出るが、しかしどうして日本のドラマを作る人って、外国人俳優にああいう日本人が書いたのがバレバレな台詞を暗記させるのかなあ。あんな日本語はカタコトも喋れない人が、「アナタ、コノ店ノオーナーガ誰ダカシッテルノ? デテッテ!」と喋るのはあまりにも不自然で、聞いていて苦痛で仕方がない。女優さんは必死に暗記したのだろうが、丸暗記の音の羅列には感情がこもらず記憶の底を探る必死さだけがにじみ、少しもよくないのだから気の毒だ。
なんで日本人製作者はこの「よくなさ」に気づかないのだろう。双方カタコト英語でコミュニケートするほうがよほど自然で胸を打つではないか。劉心悠さんは台湾出身でカナダに留学してたとのことで、彼女の英語と中国語の台詞ははっとするくらいきれいで気持ちがいいのである。まったく才能と美の浪費だ。
日本人がドラマで英語を喋っても同じ問題があり、同じくNHK「風に舞いあがるビニールシート」で早口の英語をまくし立てる吹石一恵さんも不自然である。彼女は英語は得意なのだろうが、あれだけアクセントがある人があんな速さで入り組んだ内容を喋るわけがなく、台詞丸暗記がここでも露骨に感じられる。まあ中東などには語彙・文法・発音が不正確なのに喋るのが異常に速く、理解不能な英語を喋る人はいるけれど。
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その丸暗記台詞の不自然さを抜きにしても、「幸福の~」は凡庸でつまらんドラマであった。あれほど魅力的な女優をゲットし日本と香港を股にかけてこんなものしか作れないんだから、NHKのドラマ製作者は本当に馬鹿なんだろうなあ。「ちりとてちん」以前と以後の朝ドラも本当に、常識のある人間がまじめに作ってるとはとても思えない学芸会レベルのものを延々とやっているし。
今の朝ドラ「つばさ」は、お母さん役の人が大ウケだったらしい篤姫でのスラップスティック演技をそのまま持ってきているのがなんとも不愉快だ。それを買われての配役だろうから彼女が悪いわけではなかろうが(あの役者は元々ああいう性格らしい)、あれが篤姫ではまったのは時代劇でかつらでヒステリックな役だったからで、現代馬面おばさんのリアリティに欠けたドタバタは悪趣味すぎて耐えられない。俺の知る日系家族であれを見てる人はいないと思う。
まったくNHKのドラマは悪趣味なものが多すぎる。長髪の西田敏行とか劇団ひとりの平安貴族とか、マカナカの白塗りとかおばさんの似合わぬスラップスティックとか、そういう醜悪なものを人はわざわざ見たくはないのだよ。民放と違い製作者が調子に乗って悪趣味にしてるわけではないのだろうから、NHKのドラマ製作者は本当に馬鹿なのだとしか答えはみつからないのである。
2009/06/21
日記「チャンスメーカー玉田」
「Nakamura バイク」「リズム天国ゴールド」ほか。
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■09/06/08(月) □ Nakamura バイク
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Mのピックアップ時オーガニックストアに寄ると、隣のスポーツショップに自転車が並んでいる。お。これまで自転車屋や大型店を回り尽くし、萌に買ってやりたい普通の(前後ハンドブレーキでサスペンションなし)自転車が1つも見つからず困っていたのだが、こんなところにいいのがあった。
Nakamura という聞いたことがないバイクメーカーで(※)フロントサス付き。サスペンションなどいらんのだが、フロントだけなら重さもかさまないからいいだろう。20インチは今の萌の身長 (135cm) にジャストサイズで、来年以降はやや小さくなるが、この上の24はもうティーンエイジャーサイズなのでこれが今はベストだ。俺のMTB体験からいっても小さいバイクのほうがコントロールがよく効くのである。これで決定だ。
納品後萌と町内1周ツアーに出てみる。ハンドブレーキもギアも初めての萌はギクシャクと走るが、ギアを重くしてごらん、速くなるからと声をかけシフトアップにトライさせると、わーと喜ぶ。
ブレーキはこれまでペダル逆回転ブレーキ(コースターブレーキ)だったわけだが、ハンドブレーキはペダルブレーキと違いスピードコントロールに使えるのだと説明し、直線を走りながらやらせてみる。慣れないうちは加減がわからずキッと止まってしまったが、ツアー後半には滑らかなスローダウンができるようになった。よし。危険で馬鹿なコースターブレーキにはもうおさらばだ。コースターブレーキは握力が低い子供に向いてるという能書きだが、子供の握力で止まらんような低性能ブレーキパッドなんていつの時代の話だ北米製造業よ。
ハンドブレーキが左右逆(右がリアで左がフロントブレーキ)なのは嫌なのだが、カナダの自転車はなぜだかこうなってるのでどうしようもない。ロックすると危険なフロントは(大多数が利き手で)微妙なコントロールのできる右手で操作するのが合理的で、モーターサイクルは世界中そうなってるわけだが、左右逆のメリットって何かあるのだろうか。まあ車のハンドルと同じで、最初に作られたものがたまたまそうで、それが定着したというだけの理由なんだろうな。左ハンドルの車も不便だと思うし(※)、北米交通は全部左右が間違ってるといっても過言ではない。
そうして新操作体系を練習しながら町内を1周し、HNとLちゃんにバイクを見せ帰宅。俺が乗ってみると、20インチともなるとキッズバイクではなく子供用MTBだなと感じられるくらいの剛性がある。安い自転車はディレーラ(ギア)とブレーキの精度が低いのでちょっと心配してたのだが、シフトのタッチと精度にも問題はない。よし。よかったよかった。
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■09/06/12(金) □ 新バイクツアー
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家の掃除、車の掃除、そして萌の新バイクの調整を行う。ブレーキの片効きを直し、レバーの角度を下げ指が届きやすくし、サドルを後方にずらす。こうしてバイクをいじっていると、井の頭や関東村でMTBをチューンアップしてた頃を思い出す。
午後掃除を終わらせ、萌の新バイクの筆おろしとして久しぶりにエバーグリーンパークへ行く。林間のトレッキングパスを通っていくとプチ林道ツーリング感が味わえ、萌もうわーと声を上げるくらい気持ちいい。しかし萌はやはりペダルブレーキで育ったゆえに、購入後毎日乗っていてもまだハンドブレーキのコントロールがうまくいかないようだ。一度後ろから追突されてしまった。ハンドブレーキが左右逆なせいもあるかもしれん。現時点では右手ブレーキしか操作できず、右手はリアなのでロックしてしまい制動力にならないのだ。両手同時にじわっとかける練習をさせないとな。
体操や空手をやってる頃は萌の運動神経は人並かと思っていたのだが、最近サッカーや自転車を一緒にやるとややお嬢様的にニブいと感じる。視覚と体の連動(Hand-eye coordination)が弱いっぽい。別にスポーツが得意にならなくてもいいのだが、自転車くらい自由自在にコントロールできるようになってくれないと困るので、こうして公園などで練習させよう。だが俺が張り切ってジャンプを見せたりしても、ぜんぜん一緒にやってくれなかった。まあ夏だし暑いしただ走るだけ気持ちいいから、あせることもないか。ボチボチいこう。
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■09/06/13(土) □ リズム天国ゴールド
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【カタール戦雑感】◆つまらん試合であった。ウズベク、カタール戦と「調子悪くても俊輔中心」では、ジーコと同じではないか。カタール戦の俊輔なんかドイツWC時並みに悪かった。なんで日本代表監督はどの時代も俊輔を休ませることができないのだろうか(トルシエは特殊な例外として)。◆憲剛はやはりボランチのほうがずっといい。小細工せず素直に遠藤・長谷部・憲剛のうち疲労のない2人を使えばいいのだろう。◆本田は持ってるものが他の日本選手と違う。単純なスピードで勝負せずタイミングで敵をはずしてクロスを入れてしまう。中田みたいで面白い。頭は悪そうだが、Cロナウドだって明らかに頭は悪いだろうしな。以上。
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英語キッズ接待用として導入した「Rhythm Heaven(リズム天国ゴールド)」は最高だ。楽しくて悔しくて何度もやってしまうミニゲームが延々と続く。歌が入っているゲームは日本のアイドルポップを完全に英語化していて感動してしまった。声と歌い方だけじゃなく英語詞まで完璧にカワイイのである。日本のアイドルとオタクたちをここまで見事に嫌味なく英語化するとは。英語世界には存在しないアイドルシュガーポップがここに現出しており、それが明らかに英語キッズに喜ばれているのだ。作者のつんく氏も快哉を叫ぶ現象だろうなこれは。
ゲームは萌が俺よりも常に先行している。俺も追いつこうとしているのだが、楽しい景品がもらえるメダルを取ろうと思うとミスが0~1回しか許されず、シリアスにリズム感を要するゲームとなる。萌がさっさとメダルを取った「ドッスン農園」などで俺は延々と引っかかってしまうのだ。
萌が「お父さんはリラックスしてなくて、だからこうなってるんだよ」と身振りでアドバイスをくれる。「...それはつまりリズムが走ってる、too early ってこと?」と、やっとパスできない理由を理解した。バンド時代同様、俺は走ってるのだ。優れたリズム感を持って生まれてないのは自覚しているが、それでも長年訓練しているんだからさすがに一般人に比べれば....と思ったら、やっぱ一般人レベルなのね(涙)。しかしそれでも面白い。
萌もリズムはやや走る傾向があるのだが(それが普通)、簡単なゲームは初見でパスしてしまうことすらある。バンドブラザーズやこのゲームを通してリズム感が育ってるのかもしれない。俺もこうして小3からリズムを意識して育っていれば、もっとギターがうまくなったかもなー。チャーみたいな3連リフが弾けるようになりたくてメトロノームを買ったのがたしか高校2年だったが、あれでは遅かった。
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■09/06/15(月) □ 宮廷料理の謎
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NHKで北京の故宮その他遺跡番組を見る。中国の故宮、宮廷料理というのは貴族の所有物で、中国の貴族は人民のためになど何もしてないわけで、豪華であればあるほど人民は反感を感じるのではないかと想像するのだが、中国の人々はどう思ってるのだろうか。老人が美しい頤和園を指して「これを残してくれた祖先に感謝しています」と語っていたが、皇帝は民族の祖先ではないではないか。これは「チャングム」の韓国宮廷料理もまったく同じことで、よくわからない感覚である。日本には「皇室料理」だの「殿様料理」だのはないわけで、それはいいことだと思う。
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■09/06/20(土) □ チャンスメーカー玉田
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予選最終戦【豪・日本】の放送。序盤、豪はやっぱ1人1人がうまいなと感じる。プレスをかけても交わして前に進んでくるし、奪ってもすかさず重いプレスがかかってくる。やはりアジアレベルを超えている。個人技で日本を打ち破るタレントはいないが、全員がレベルの高いサッカーに慣れていることをひしひしと感じる。しかし日本のサッカーもレポートから想像したほど悪くない。キープ力に自信を持つ松井と玉田がボールを引き出し敵の守備ブロックを崩そうと試みる。
20分、双方プレスが落ち日本がボールキープする時間が長くなる。岡崎が1人交わして玉田にクロスを入れクリアされる。こういうときにDFとゴリゴリと競り合いポジションを取れない玉田のFWとしての我の弱さを感じる。スマートすぎるんだよな。玉田はほんとにうまくてJリーグの誇りなのだが、このスマートさゆえか武藤さんが言うとおり黄金の左足が炸裂する頻度が低すぎる。Jでも点を取ってないんだからなあ(嘆息)。玉田が敵の守備ブロックを切り裂きストライカーが打つという形ができれば理想なのだが。
前半中盤以降は完全に日本ペース。玉田がキッカーとなりセットプレーが続く。やっぱ玉田はチャンスメイカーだよ。ボールタッチがうまくボディバランスがよく、他の誰よりもDFの近くでボールを触り敵を引き付け、味方のためのスペースを作れる。そんなにブリリアントなアイデアは出ないが、近い味方に簡単につなぐからコツコツとポゼッションが高まりチャンスが生まれるのである。プレッシャーのない後方スペースから長いパスを送っても跳ね返されるだけで、中田、俊輔らがそれを繰り返すのはもう見飽きた。
しかしチャンスメーカーとしての玉田のプレイはいい感じだが、玉田は実は1トップだというのが問題だ。彼の前にFWがいないのである。これはまず憲剛がトップ下に配されているのが間違いで、スピードとバランスと足技がない憲剛はトップ下ではボールに触る頻度が低すぎる。その3つを持つ玉田にあそこは任せ、憲剛は後ろに下がれば何の問題もないのである。玉田が引き付け憲剛に落とし憲剛がFWに出す。これが Football Manager ならば間違いなくシュート数は上がる(笑)。
40分、トゥリオのゴール。競っていたのはケイヒルだった。勝っていれば痛快だったろうな。トゥリオはこの試合は攻守とも欧州レベルである。怪我がなければケイヒルのいるエバートンあたりは絶対レギュラーでいけるというプレーぶりだ。
前半終了。結局驚いたことに前半は完全に日本のものであった。カタール戦よりもずっといいではないか。この違いは自身の体調の悪さからチーム全体の攻撃開始位置を下げてしまった俊輔がいるかいないかの違いだろう。しかしこの後豪の放り込みと疲れでやられてしまうのだろうか。
イラン・韓国戦がちょっと映る。なつかしいパクチソンやマハダビキアがいる。文句をいうスジではないが、こっちのグループでも戦いたかったなあ。同じアジアに属しながら彼ら強豪とぜんぜん戦えないというのはもったいないことだ。1次2次を適当に切り上げ弱いチームを早めに落とし、最終予選を8チーム2年がかりでやれたら楽しいのだが。
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【後半】豪が圧力を高めてきたが、あわてず落ち着いてペースを落としていけばまだまだ大丈夫...というところで、13分ケイヒルに決められる。が、日本も火を噴く反撃を開始する。豪が押せ押せになってきてもまだ全然対抗できてるじゃん。えらい。
解説の山本さんは玉田の仕事量が少ない、名古屋にケネディが来たらポジションが...といっているが、岡崎みたいに相手を追いまくったり爆発フリーランをするところに玉田の持ち味はないわけで、運動量は増やさんでもいい。ただただフィニッシュを狙ってほしい。ゴール前でシュートを打つスペースを敵に与えないというのが豪の唯一にして最大の長所なわけだが、それをかいくぐって打ってほしい。
そして一進一退の中30分ケイヒルに押し込まれ逆転。後半ここまでケイヒルは腕やハンドを使った汚いプレイも含め常時ギリギリのプレイで阿部を追い込んでいたので、その気の強さが結実したという感じである。あんな袖触れ合うのも鬱陶しそうな我の強い奴と気を張って戦い続けられる人間はそうそういないので阿部を責める気はせんが(―――神様中澤だってドイツじゃロナウドにありえないくらい簡単なヘッドを決められたもんな―――)、しかし阿部の競り負けはオシム時代にも東アジア杯でも何度もあったのに、なんでここで2人いるCBを使わないのか理解できん。山口でも槙野でも、ここで使われればたとえやられても先への糧になるではないか。
残り10分日本の反撃。玉田のつっかけから矢野のシュート空振りまでいく。玉田の技巧はあまり重要じゃないところでさりげなく発揮されるので話題に登らないが、ボールをコントロールするタッチのうまさには惚れ惚れする。この試合ではまだ怪我あがりで本調子じゃないのかドリブルが見られなかったが、走りながら足にボールを吸いつけコントロール下に置くあのタッチの見事さは(英語では赤ちゃんがお母さんの胸に吸い付くのと同じ latch on という表現を使う)、全盛期の中田以来ではないかと思う(※)。黄金の左足一閃もついに出た。しかしこの試合このシュート1本かー(泣)。玉田は一番シュートがうまいはずなんだボックスに入れと山本さんはいうが、しかし玉田はシュートをたくさん打てる選手では明らかにない。やっぱチャンスメーカーだよ、彼の生きる道は。
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それで試合は終わったわけだが、後半もやられたという感覚は全然ない。人々の酷評レポートからの想像とはだいぶ違い、むしろ主力が抜けコンディションが悪くても日本は戦えるのだなと感心した。トゥリオが怒っていたのは、この程度の相手に勝てないのかという悔しさだったのだろう。それくらい豪の攻撃は弱く、それに勝てなかったのはもどかしい。
日本が強くなっていることは間違いない。これは岡田監督がどうのというよりも、ジーコの停滞期とオシムの走力最重視期を抜けて、日本サッカーの成長が自然に発露してきたからだろうと思う。岡田就任直後に期待したようには必ずしも進んでおらず、適材適所とは思えぬ采配に陥っている岡田監督がこの後得心がいくようなチームを作ってくれるかどうかは心もとないのだが、日本はどんな状態でもこれくらいは戦えるのだと思うと安心する。
今のままでWCで勝ち進めるとは思えないが、豪程度の国(欧州Bクラス)に粉砕されるなんてことはもうどうあってもありえないな。ここからポジティブなファクターを積み上げていけばよい。その中に願わくば、玉田正式トップ下案も入っていてほしい。ハーフライン手前でボールを受けた彼が高速ドリブルで敵を引き付け、マークの緩んだFWにスルーという、中田ペルージャ時代のようなシーンが見れたら最高だな。
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■09/06/08(月) □ Nakamura バイク
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Mのピックアップ時オーガニックストアに寄ると、隣のスポーツショップに自転車が並んでいる。お。これまで自転車屋や大型店を回り尽くし、萌に買ってやりたい普通の(前後ハンドブレーキでサスペンションなし)自転車が1つも見つからず困っていたのだが、こんなところにいいのがあった。
Nakamura という聞いたことがないバイクメーカーで(※)フロントサス付き。サスペンションなどいらんのだが、フロントだけなら重さもかさまないからいいだろう。20インチは今の萌の身長 (135cm) にジャストサイズで、来年以降はやや小さくなるが、この上の24はもうティーンエイジャーサイズなのでこれが今はベストだ。俺のMTB体験からいっても小さいバイクのほうがコントロールがよく効くのである。これで決定だ。
(※)後で調べるとフランスのスポーツストアのショップブランドで、単に日本名は高性能っぽいと「中村」にしたのだとのこと(笑)。
納品後萌と町内1周ツアーに出てみる。ハンドブレーキもギアも初めての萌はギクシャクと走るが、ギアを重くしてごらん、速くなるからと声をかけシフトアップにトライさせると、わーと喜ぶ。
ブレーキはこれまでペダル逆回転ブレーキ(コースターブレーキ)だったわけだが、ハンドブレーキはペダルブレーキと違いスピードコントロールに使えるのだと説明し、直線を走りながらやらせてみる。慣れないうちは加減がわからずキッと止まってしまったが、ツアー後半には滑らかなスローダウンができるようになった。よし。危険で馬鹿なコースターブレーキにはもうおさらばだ。コースターブレーキは握力が低い子供に向いてるという能書きだが、子供の握力で止まらんような低性能ブレーキパッドなんていつの時代の話だ北米製造業よ。
ハンドブレーキが左右逆(右がリアで左がフロントブレーキ)なのは嫌なのだが、カナダの自転車はなぜだかこうなってるのでどうしようもない。ロックすると危険なフロントは(大多数が利き手で)微妙なコントロールのできる右手で操作するのが合理的で、モーターサイクルは世界中そうなってるわけだが、左右逆のメリットって何かあるのだろうか。まあ車のハンドルと同じで、最初に作られたものがたまたまそうで、それが定着したというだけの理由なんだろうな。左ハンドルの車も不便だと思うし(※)、北米交通は全部左右が間違ってるといっても過言ではない。
(※)バック時最良の視界を得るには半身になりシート間から後ろを見るわけだが、右足がアクセル/ブレーキに置かれた状態では右半身にはなれないので、左ハンドル車では狭いヘッドレストの左脇からしか後ろは見れなくなる。阿呆である。
そうして新操作体系を練習しながら町内を1周し、HNとLちゃんにバイクを見せ帰宅。俺が乗ってみると、20インチともなるとキッズバイクではなく子供用MTBだなと感じられるくらいの剛性がある。安い自転車はディレーラ(ギア)とブレーキの精度が低いのでちょっと心配してたのだが、シフトのタッチと精度にも問題はない。よし。よかったよかった。
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■09/06/12(金) □ 新バイクツアー
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家の掃除、車の掃除、そして萌の新バイクの調整を行う。ブレーキの片効きを直し、レバーの角度を下げ指が届きやすくし、サドルを後方にずらす。こうしてバイクをいじっていると、井の頭や関東村でMTBをチューンアップしてた頃を思い出す。
午後掃除を終わらせ、萌の新バイクの筆おろしとして久しぶりにエバーグリーンパークへ行く。林間のトレッキングパスを通っていくとプチ林道ツーリング感が味わえ、萌もうわーと声を上げるくらい気持ちいい。しかし萌はやはりペダルブレーキで育ったゆえに、購入後毎日乗っていてもまだハンドブレーキのコントロールがうまくいかないようだ。一度後ろから追突されてしまった。ハンドブレーキが左右逆なせいもあるかもしれん。現時点では右手ブレーキしか操作できず、右手はリアなのでロックしてしまい制動力にならないのだ。両手同時にじわっとかける練習をさせないとな。
体操や空手をやってる頃は萌の運動神経は人並かと思っていたのだが、最近サッカーや自転車を一緒にやるとややお嬢様的にニブいと感じる。視覚と体の連動(Hand-eye coordination)が弱いっぽい。別にスポーツが得意にならなくてもいいのだが、自転車くらい自由自在にコントロールできるようになってくれないと困るので、こうして公園などで練習させよう。だが俺が張り切ってジャンプを見せたりしても、ぜんぜん一緒にやってくれなかった。まあ夏だし暑いしただ走るだけ気持ちいいから、あせることもないか。ボチボチいこう。
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■09/06/13(土) □ リズム天国ゴールド
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【カタール戦雑感】◆つまらん試合であった。ウズベク、カタール戦と「調子悪くても俊輔中心」では、ジーコと同じではないか。カタール戦の俊輔なんかドイツWC時並みに悪かった。なんで日本代表監督はどの時代も俊輔を休ませることができないのだろうか(トルシエは特殊な例外として)。◆憲剛はやはりボランチのほうがずっといい。小細工せず素直に遠藤・長谷部・憲剛のうち疲労のない2人を使えばいいのだろう。◆本田は持ってるものが他の日本選手と違う。単純なスピードで勝負せずタイミングで敵をはずしてクロスを入れてしまう。中田みたいで面白い。頭は悪そうだが、Cロナウドだって明らかに頭は悪いだろうしな。以上。
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英語キッズ接待用として導入した「Rhythm Heaven(リズム天国ゴールド)」は最高だ。楽しくて悔しくて何度もやってしまうミニゲームが延々と続く。歌が入っているゲームは日本のアイドルポップを完全に英語化していて感動してしまった。声と歌い方だけじゃなく英語詞まで完璧にカワイイのである。日本のアイドルとオタクたちをここまで見事に嫌味なく英語化するとは。英語世界には存在しないアイドルシュガーポップがここに現出しており、それが明らかに英語キッズに喜ばれているのだ。作者のつんく氏も快哉を叫ぶ現象だろうなこれは。
ゲームは萌が俺よりも常に先行している。俺も追いつこうとしているのだが、楽しい景品がもらえるメダルを取ろうと思うとミスが0~1回しか許されず、シリアスにリズム感を要するゲームとなる。萌がさっさとメダルを取った「ドッスン農園」などで俺は延々と引っかかってしまうのだ。
萌が「お父さんはリラックスしてなくて、だからこうなってるんだよ」と身振りでアドバイスをくれる。「...それはつまりリズムが走ってる、too early ってこと?」と、やっとパスできない理由を理解した。バンド時代同様、俺は走ってるのだ。優れたリズム感を持って生まれてないのは自覚しているが、それでも長年訓練しているんだからさすがに一般人に比べれば....と思ったら、やっぱ一般人レベルなのね(涙)。しかしそれでも面白い。
萌もリズムはやや走る傾向があるのだが(それが普通)、簡単なゲームは初見でパスしてしまうことすらある。バンドブラザーズやこのゲームを通してリズム感が育ってるのかもしれない。俺もこうして小3からリズムを意識して育っていれば、もっとギターがうまくなったかもなー。チャーみたいな3連リフが弾けるようになりたくてメトロノームを買ったのがたしか高校2年だったが、あれでは遅かった。
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■09/06/15(月) □ 宮廷料理の謎
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NHKで北京の故宮その他遺跡番組を見る。中国の故宮、宮廷料理というのは貴族の所有物で、中国の貴族は人民のためになど何もしてないわけで、豪華であればあるほど人民は反感を感じるのではないかと想像するのだが、中国の人々はどう思ってるのだろうか。老人が美しい頤和園を指して「これを残してくれた祖先に感謝しています」と語っていたが、皇帝は民族の祖先ではないではないか。これは「チャングム」の韓国宮廷料理もまったく同じことで、よくわからない感覚である。日本には「皇室料理」だの「殿様料理」だのはないわけで、それはいいことだと思う。
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■09/06/20(土) □ チャンスメーカー玉田
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予選最終戦【豪・日本】の放送。序盤、豪はやっぱ1人1人がうまいなと感じる。プレスをかけても交わして前に進んでくるし、奪ってもすかさず重いプレスがかかってくる。やはりアジアレベルを超えている。個人技で日本を打ち破るタレントはいないが、全員がレベルの高いサッカーに慣れていることをひしひしと感じる。しかし日本のサッカーもレポートから想像したほど悪くない。キープ力に自信を持つ松井と玉田がボールを引き出し敵の守備ブロックを崩そうと試みる。
20分、双方プレスが落ち日本がボールキープする時間が長くなる。岡崎が1人交わして玉田にクロスを入れクリアされる。こういうときにDFとゴリゴリと競り合いポジションを取れない玉田のFWとしての我の弱さを感じる。スマートすぎるんだよな。玉田はほんとにうまくてJリーグの誇りなのだが、このスマートさゆえか武藤さんが言うとおり黄金の左足が炸裂する頻度が低すぎる。Jでも点を取ってないんだからなあ(嘆息)。玉田が敵の守備ブロックを切り裂きストライカーが打つという形ができれば理想なのだが。
前半中盤以降は完全に日本ペース。玉田がキッカーとなりセットプレーが続く。やっぱ玉田はチャンスメイカーだよ。ボールタッチがうまくボディバランスがよく、他の誰よりもDFの近くでボールを触り敵を引き付け、味方のためのスペースを作れる。そんなにブリリアントなアイデアは出ないが、近い味方に簡単につなぐからコツコツとポゼッションが高まりチャンスが生まれるのである。プレッシャーのない後方スペースから長いパスを送っても跳ね返されるだけで、中田、俊輔らがそれを繰り返すのはもう見飽きた。
しかしチャンスメーカーとしての玉田のプレイはいい感じだが、玉田は実は1トップだというのが問題だ。彼の前にFWがいないのである。これはまず憲剛がトップ下に配されているのが間違いで、スピードとバランスと足技がない憲剛はトップ下ではボールに触る頻度が低すぎる。その3つを持つ玉田にあそこは任せ、憲剛は後ろに下がれば何の問題もないのである。玉田が引き付け憲剛に落とし憲剛がFWに出す。これが Football Manager ならば間違いなくシュート数は上がる(笑)。
40分、トゥリオのゴール。競っていたのはケイヒルだった。勝っていれば痛快だったろうな。トゥリオはこの試合は攻守とも欧州レベルである。怪我がなければケイヒルのいるエバートンあたりは絶対レギュラーでいけるというプレーぶりだ。
前半終了。結局驚いたことに前半は完全に日本のものであった。カタール戦よりもずっといいではないか。この違いは自身の体調の悪さからチーム全体の攻撃開始位置を下げてしまった俊輔がいるかいないかの違いだろう。しかしこの後豪の放り込みと疲れでやられてしまうのだろうか。
イラン・韓国戦がちょっと映る。なつかしいパクチソンやマハダビキアがいる。文句をいうスジではないが、こっちのグループでも戦いたかったなあ。同じアジアに属しながら彼ら強豪とぜんぜん戦えないというのはもったいないことだ。1次2次を適当に切り上げ弱いチームを早めに落とし、最終予選を8チーム2年がかりでやれたら楽しいのだが。
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【後半】豪が圧力を高めてきたが、あわてず落ち着いてペースを落としていけばまだまだ大丈夫...というところで、13分ケイヒルに決められる。が、日本も火を噴く反撃を開始する。豪が押せ押せになってきてもまだ全然対抗できてるじゃん。えらい。
解説の山本さんは玉田の仕事量が少ない、名古屋にケネディが来たらポジションが...といっているが、岡崎みたいに相手を追いまくったり爆発フリーランをするところに玉田の持ち味はないわけで、運動量は増やさんでもいい。ただただフィニッシュを狙ってほしい。ゴール前でシュートを打つスペースを敵に与えないというのが豪の唯一にして最大の長所なわけだが、それをかいくぐって打ってほしい。
そして一進一退の中30分ケイヒルに押し込まれ逆転。後半ここまでケイヒルは腕やハンドを使った汚いプレイも含め常時ギリギリのプレイで阿部を追い込んでいたので、その気の強さが結実したという感じである。あんな袖触れ合うのも鬱陶しそうな我の強い奴と気を張って戦い続けられる人間はそうそういないので阿部を責める気はせんが(―――神様中澤だってドイツじゃロナウドにありえないくらい簡単なヘッドを決められたもんな―――)、しかし阿部の競り負けはオシム時代にも東アジア杯でも何度もあったのに、なんでここで2人いるCBを使わないのか理解できん。山口でも槙野でも、ここで使われればたとえやられても先への糧になるではないか。
残り10分日本の反撃。玉田のつっかけから矢野のシュート空振りまでいく。玉田の技巧はあまり重要じゃないところでさりげなく発揮されるので話題に登らないが、ボールをコントロールするタッチのうまさには惚れ惚れする。この試合ではまだ怪我あがりで本調子じゃないのかドリブルが見られなかったが、走りながら足にボールを吸いつけコントロール下に置くあのタッチの見事さは(英語では赤ちゃんがお母さんの胸に吸い付くのと同じ latch on という表現を使う)、全盛期の中田以来ではないかと思う(※)。黄金の左足一閃もついに出た。しかしこの試合このシュート1本かー(泣)。玉田は一番シュートがうまいはずなんだボックスに入れと山本さんはいうが、しかし玉田はシュートをたくさん打てる選手では明らかにない。やっぱチャンスメーカーだよ、彼の生きる道は。
(※)Youtube に 08 年代表での玉田圭司のダイジェストがあり、あのボディバランスとドリブルは本当に中田英寿だなと思った。蹴散らす相手がシリア、オマーンあたりだからピーク時の中田ほどの格は与えられないが、松井ら普通の技巧的選手とはモノが違う。また逆に、全盛期の中田には玉田並みのドリブルスピードがあったのだとも改めて気づく。そのスピードがなんらかの理由でなくなって前目でボールキープできなくなり、後ろから確率の低いパスを狙うことしかできなくなったのが後期中田の不調だったのだろう。今の俊輔も心配である。今というか、俊輔はWCでもCLでマンUを相手にしたときも後方で効果のないプレーをやってたので、単に相手が強いと中盤後方に埋没するというだけのことかもしれない。スペインで答えは出るが。
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それで試合は終わったわけだが、後半もやられたという感覚は全然ない。人々の酷評レポートからの想像とはだいぶ違い、むしろ主力が抜けコンディションが悪くても日本は戦えるのだなと感心した。トゥリオが怒っていたのは、この程度の相手に勝てないのかという悔しさだったのだろう。それくらい豪の攻撃は弱く、それに勝てなかったのはもどかしい。
日本が強くなっていることは間違いない。これは岡田監督がどうのというよりも、ジーコの停滞期とオシムの走力最重視期を抜けて、日本サッカーの成長が自然に発露してきたからだろうと思う。岡田就任直後に期待したようには必ずしも進んでおらず、適材適所とは思えぬ采配に陥っている岡田監督がこの後得心がいくようなチームを作ってくれるかどうかは心もとないのだが、日本はどんな状態でもこれくらいは戦えるのだと思うと安心する。
今のままでWCで勝ち進めるとは思えないが、豪程度の国(欧州Bクラス)に粉砕されるなんてことはもうどうあってもありえないな。ここからポジティブなファクターを積み上げていけばよい。その中に願わくば、玉田正式トップ下案も入っていてほしい。ハーフライン手前でボールを受けた彼が高速ドリブルで敵を引き付け、マークの緩んだFWにスルーという、中田ペルージャ時代のようなシーンが見れたら最高だな。
2009/06/07
日記「ウオッカは国の宝」
「お米の品種」「萌謹慎」「カタブツ校長との対話」ほか。
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■09/06/01(月) □ お米の銘柄
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昨日のバースデイパーティの疲れを感じる日。外は30度オーバーで強烈に暑くなっている。
ライスが切れてしまい、いつもの銘柄を売ってるスーパーに行く時間がないので近所で安いカリフォルニア米(カルローズ米)を買ってみたのだが、炊いてみるといつもの日本商社の「特選錦」とあまり変わりがない。食堂のライス的安米感はあるが十分に食える。
うまく炊けた「錦」は粒が立っておいしく、それと比較するとこの米は落ちるが、「錦」も実はばらつきが非常に大きく、袋ごとに炊き上がりが激しく違うんだよな。季節によるのかもしれんが、昨日終わった袋もその前も、どれほど水の量を変えて試してもべちゃっとするか硬いかで、一度も会心の炊き上がりにならずげんなりさせられたのだ(※)。その最近の「錦」とこの一般カリフォルニア米ではこっちのほうがむしろ好ましいのである。これは米の銘柄を変えるべきだな。
カリフォルニア米は全般に炊きたてはおいしいけれど、冷えると硬くまずくなってしまう。2日に一度萌のランチにおにぎりを作ってるのだが、朝暖かいのを作ってやっても、昼ごろには硬くなりあまりうまくなかろうと申し訳なく思う。どうしようもないのだが。
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調べてみると、今日食べたカルローズ米は
> Calrose (Botan & Shirakiku)
> M401 (Nishiki, Kokuho Rose, Hikari) Tamaki
> Short Grain (Koshihikari, Hitomebore, Akita Komachi and Sasanishiki) Tamaki Gold
と「錦」と品種が違うらしい。なるほど。いろいろと研究してみよう。しかしここ数年食べてない伝統北米米「国宝ローズ」のプライスを今日見たら、値段が昔の倍になっていた。しょえー。
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■09/06/02(火) □ お米の品種
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今日も真夏日。バースデイなので萌はおしゃれに首が開いたドレスシャツを着たがり、首の周りに念入りにサンスクリーンを塗っておいた。
中華スーパーで売ってる日本人向けライス5銘柄くらいを眺め、「錦」と同程度(9kg/$20 前後)という予算から日本食ブランド Shirakiku Rice という、昨日と同じカルローズ品種米を買ってきた。炊いてみた感じは昨日のカナダ人向け一般カルローズ米より粒立ちがよく、それでいながらパサつきはなく、中までふっくらと炊けいい感じ。もともとべちゃっとした米が嫌いなので好みの食感である。噛んでみると甘みもありおいしい。冷めても「錦」より柔らかく、釜の底にあたる部分が乾いて黄ばむこともない。
カルローズ米はこういう特徴を持つとされる。粒立ちがよくパサつかず、冷めても味が落ちにくいと、自分の食感通りだ。「錦」のごとく水量になど苦労せず一発でおいしく炊けてしまったわけで、これは当たりだな。このカルローズ米を1月味わってみよう。
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夏が来てハッピーな萌は疲れることなく外で遊び、だんだんいい感じに日焼けしてきて、短く整えすぎた髪型も適度にざんばらになりよろしい。麦茶を飲むと萌は、あー、日本を思い出すね、夏はいいねーという。ああ去年日本でみんなが飲んでたあのお茶ね、爽健十六なんとか茶だっけ。思いだせんが。
誕生祝いの携帯メールを萌にくれたので、久しぶりに母さんに電話する。おととい初めて箱根に行き、「やっぱり長野の田舎と違う、東京のお客がくる名門行楽地」を満喫したそうだ。箱根は俺と弟OKOもバイクでさんざ行ったよ、いいよね。「そうそう、OKOも箱根はいいよーって言ってたのよ。まったくあんたたちは東京でよく遊んだんだね。残りの人生はもう遊べなくても十分ね」とのことであった。はは。
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■09/06/04(木) □ 萌謹慎
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萌が学校でワルサをし、校長に言われ謹慎になっており、当分休み時間に外に出られないとのことで本を大量に持っていく。オーバー30&極限UVの日々だから外に出られないのはある意味ありがたいが、なにをしたのかと聞くと、物置に傾けて置かれたテーブルを滑り台にして遊んだとのこと。それは実に危険そうで、見つかってよかった。
しかしこの件について書かされたという詳細なレポートというのがなんだかいやらしい。「誰が関与したか」を書く欄があり、萌はその場にはすでにいなかった生徒の名前まで書いてしまったというのである。なんだそりゃ、警察の調書かよ。Mも話を聞いていぶかり、あたしは当分学校へ行く時間がないからトモがどういうことなのか問いただせと命じられてしまった。げげ。あの校長と俺が直接話すのか?
今年きたあの校長は昔風の堅物で、つまらんことで生徒を叱りつけてるのを何度も見たことがあるし(というか生徒とコミュニケートしてるのは叱ってるところしか見たことがない)、こないだホワイトキャップスを見に行ったときには、子供に影響を与えるから親も喋るなと俺自身が叱られた(^_^;;)。
Mらリベラル気質のPTA役員はあの校長の規律と体育重視、自由と知育軽視の方針と衝突し、ごっそりとやめてしまっている。残ったのは校長同様スポーツと競争と募金を愛すペアレンツばかり。全校挙げて体育と規律と競争方面に突き進んでいる感があるのである。あの人と話すのかー。気が重い。
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■09/06/05(金) □ カタブツ校長との対話
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午後、早めにいって校長と話す。萌が罰せられた件について話したいんですがと切り出すと、ことがいかに危険だったか、誰も怪我をしないうちに私が発見できて幸いだった、でなければ大変なことになりかねなかったのよミスターサカータと、立て板に水でベラベラベラと喋りまくる。萌が叱られたことに俺が不服を持ちネジ込んできたと思っているらしい。そうじゃないんだけどな。この校長はなぜか俺の名前を知ってるのだが、それはおそらくスクールポリシーの件で自分といさかった「旧PTA役員Mの夫」として名簿かなにかで認識してるのだろう。それで俺を警戒しているのだと思われる。
「いやほんとそれは危なかっただろうし、あなたが見つけてくれてよかったんですが、レポートを書かされたということにやや懸念を抱いておるのです。そのレポートを見せてもらえないですか?」。すると「レポートを書けば子供も危険を認識し、父兄にも周知徹底されるわけなのよ」とまた立て板に水。なるほど。
レポートを読んでみるとやはり萌が言ったとおり、「誰が関わったか」を書く欄がある。これが問題なのだよ。「つまりですね、この『誰が関わったか』欄に不安を感じるわけです。萌はもうその場にはいなかった、つまりあなたに捕まらなかった子の名前も書いてるんですよ。あなたがそれを使ってどうこうするとは思わないけど、こういうものを書かされることは、自分の子が警察の取り調べを受け仲間を売ってしまったみたいな居心地の悪さを感じますね。僕個人の意見ですけど、それを知っておいていただきたかったわけです」。
校長は、「なるほど。ご意見をいただけ感謝しますわ」という感じの答え。これで何かが変わるとも思えないが、俺は何も気づいてないであろう彼女に対し、これが不愉快だということをきちんと伝えておきたかっただけだ。これで話は済んだ。
萌のレポートにはかわいい滑り台のイラストが添付されていた。こりゃ本人は校長に叱られても全然こたえてなかったなと思い、萌さ、校長に話を聞いたけど実際危なかったんだよ。反省しなさいよと改めて叱っておく。やれやれ。
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■09/06/06(土) □ ウオッカは国の宝
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朝7時からウズベキスタン戦。4年前はまだ間に合わなかった、WC予選がネットで見られる時代がついに来た。ウズベクのスタジアムはうおおおとうなり声がこだましている。燃える。前線は大久保、岡崎。
双方落ち着いた出だし、ウズベクは第1戦でも思ったとおりやはり強い。個の力があるしホームゆえプレイに力感がみなぎっている。この2戦のフレンドリーのように軽々とはチャンスを作れない日本。
と憲剛のふわっとしたチップを岡崎が中山ゴン的に強引にねじ込んでゴール。岡崎は北京では普通の速い系FWかと思っていたが、あの大チャンスともいえぬボールをDFと競りつつ転ばずに打てるところがすばらしい。
遠藤のFKが弾かれたところを大久保が詰めて2点目、と思ったらオフサイド。なんであのFKでオフサイドになるんだ、ありえんだろう(誤審?)と思ってるうちにカウンターでピンチと、ウズベクの攻撃陣には危険な速さと強さがある。
20分経過:ウズベクが俊輔遠藤をつぶしにこないので余裕でボールを持て割合に楽な試合になっているが、華麗な日本のパスワークといったところもほとんどない。先制しているしアウェイだし、縦への仕掛けは無理せずポゼッション優先でいこうという流れになってしまっている。勝負としてはそれでいいのだろうが、せっかくチームはいい流れで来ているのだからただ勝つだけではなく、強い相手が必死に来るのを受け止め力でねじ伏せるという、これまでにない勝ち方をしてひと皮むけてほしいのだが。
30分経過:攻められてはいるが要所は抑え、リスクは少ない時間消費が続く。怖いのは敵ゴールより接触による怪我だなという感じで前半終了。うーん。つまらん。キリンカップの大勝で代表人気が回復してるとのことだが、この試合は期待はずれといわざるを得ない。相手はキリンカップよりも強いのだろうが、それを明確に上回っていかなければ先の夢はないではないか。これが終わったらあとは消化試合とフレンドリーしかないんだぞ。
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後半:守備にだけ貢献している俊輔を下げ本田を入れ攻撃にシフトしてくれんかなと願うが交代はなし。俊輔のところでボールが停滞する。「攻め急がずポゼッションを高めよう」というメッセージを発しているわけだが、そうやってボールを落ち着かせる役は遠藤がいるわけで、俊輔までペースを落としていてはまともな攻撃にならんではないか。守備でキャプテンシーを発揮し攻撃で仕事はせずと、俊輔は晩年の中田化してきている。それは日本代表にとっていいこととは思えないのである。欧州一線から身を引くことを決め、代表での役割もこうしてシフトし、彼は攻撃手としての自分の力の衰えを感じているんだろう。FKが最近全然いいところに飛ばないように、技能派サッカー選手ってキックの精度が衰えるんだろうか。
フレンドリーでは成功したらしい憲剛トップ下も、相手が厳しいここでは機能していると思えない。憲剛にはスピードやドリブルはないわけで、ボールをもらい自ら勝負するポジションではやはり本職にかなわないだろう―――と考えていると憲剛に代わり本田。はーあ。俊輔も憲剛も期待はずれである。
最後は押し込まれコーナーが続く。遠目からしか打たれないようある程度コントロールできているので松木があおるほどの危険は感じないが、反撃してしのぐこともできないまま時間は進む。最後にはまたも誤審で長谷部(岡田監督も?)が退場になり、この辺はさすがにもう守り切れないかと感じたが、楢崎の好守もあり完封で予選突破となった。
◇ ◇ ◇
4年前と同じく今回も予選突破の感慨は薄い。WCでは今日の試合より楽な相手なんてないし、またこれからWCまで今日ほど必死の相手と戦う機会もない。これから1年間フレンドリーではまた華麗に勝ち、本大会になると必死の相手を崩せず終わりという、ジーコ時代をリピートするんじゃないかと思うような試合であった。岡田監督にとっては負けたバーレーン戦に次ぐしょぼい試合といえるだろう。
まあ冷静になれば、まだアジアのAクラスの本気の相手をアウェイで凌駕するほどの力は、日本にはないということなんだろう。「フレンドリー/良好なピッチ/良好なコンディション」といった条件が揃えば日本は強い相手ともバリバリに戦えるわけだが、どれかの条件が欠けるとガタっと力が落ちる。WCで世界を驚かすにはその落ち幅を小さくするしかないわけだが、どうしたらよいものなのか。
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【安田記念】ディープインパクトよりも俺を感動させる馬、ウオッカが出るレースは見逃せないぜと今日2つめのネットスポーツ観戦。前走のヴィクトリアマイル7馬身差は本当にすごかった。
今日は中段内々を進んだが、直線で前が完全に壁になり、その前5~6頭の馬がみな強いので足が止まらず、直線半ばを過ぎてもまったく抜け出す隙間ができない。ああこれはいくらウオッカでも物理的にどうしようもないと誰もがあきらめ、残り1ハロンの先頭争いに目をやったところで、ついに彼女がわずかな隙間を見つけ割ってくる。―――来た! 来た! 来た! 残り100mで5頭をごぼう抜きゴール!
「なんですかこの強さは!」と叫ぶアナウンサー。「歴史的名牝ですよ」と唸る井崎脩五郎、それにかぶせて「世界(世界的名牝だ)!」とつぶやく小島太。まったく同感である。すごい馬だ。君はオグリキャップなのかと笑ってしまうレースを何度も何度も見せてくれる、彼女は日本の宝だ。朝のサッカーはつまらなかったが、ウオッカ様のおかげで気分よく眠れます。
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■09/06/01(月) □ お米の銘柄
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昨日のバースデイパーティの疲れを感じる日。外は30度オーバーで強烈に暑くなっている。
ライスが切れてしまい、いつもの銘柄を売ってるスーパーに行く時間がないので近所で安いカリフォルニア米(カルローズ米)を買ってみたのだが、炊いてみるといつもの日本商社の「特選錦」とあまり変わりがない。食堂のライス的安米感はあるが十分に食える。
うまく炊けた「錦」は粒が立っておいしく、それと比較するとこの米は落ちるが、「錦」も実はばらつきが非常に大きく、袋ごとに炊き上がりが激しく違うんだよな。季節によるのかもしれんが、昨日終わった袋もその前も、どれほど水の量を変えて試してもべちゃっとするか硬いかで、一度も会心の炊き上がりにならずげんなりさせられたのだ(※)。その最近の「錦」とこの一般カリフォルニア米ではこっちのほうがむしろ好ましいのである。これは米の銘柄を変えるべきだな。
(※)「錦」は無洗米というやつで、多分それゆえに水量にナーバスなんだろう(無洗米は炊飯器の目盛りより多めの水を要する)。しばらく保温していると底が乾いて黄色くなるのも嫌なのだが、これも無洗米だからだろうか。
カリフォルニア米は全般に炊きたてはおいしいけれど、冷えると硬くまずくなってしまう。2日に一度萌のランチにおにぎりを作ってるのだが、朝暖かいのを作ってやっても、昼ごろには硬くなりあまりうまくなかろうと申し訳なく思う。どうしようもないのだが。
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調べてみると、今日食べたカルローズ米は
> Calrose (Botan & Shirakiku)
> M401 (Nishiki, Kokuho Rose, Hikari) Tamaki
> Short Grain (Koshihikari, Hitomebore, Akita Komachi and Sasanishiki) Tamaki Gold
と「錦」と品種が違うらしい。なるほど。いろいろと研究してみよう。しかしここ数年食べてない伝統北米米「国宝ローズ」のプライスを今日見たら、値段が昔の倍になっていた。しょえー。
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■09/06/02(火) □ お米の品種
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今日も真夏日。バースデイなので萌はおしゃれに首が開いたドレスシャツを着たがり、首の周りに念入りにサンスクリーンを塗っておいた。
中華スーパーで売ってる日本人向けライス5銘柄くらいを眺め、「錦」と同程度(9kg/$20 前後)という予算から日本食ブランド Shirakiku Rice という、昨日と同じカルローズ品種米を買ってきた。炊いてみた感じは昨日のカナダ人向け一般カルローズ米より粒立ちがよく、それでいながらパサつきはなく、中までふっくらと炊けいい感じ。もともとべちゃっとした米が嫌いなので好みの食感である。噛んでみると甘みもありおいしい。冷めても「錦」より柔らかく、釜の底にあたる部分が乾いて黄ばむこともない。
カルローズ米:中粒種。日本の米と発祥を同じくするジャポニカ種(短粒種)であるが、穀粒の長さはタイ米などの長粒種(インディカ種)と日本米の短粒種の中間である。特徴としては中粒種であるため、短粒種と比べると水分値が低く、ねばり気も少ない。逆にタイ米などの長粒種と比べるとしっとりしている。また、香りや味を吸収しやく、冷えた状態でも比較的味が落ちにくい。世界各地において地中海料理、西欧料理、アジア料理の中でパエリア・リゾット・スープ・カレー・ドリア・サラダなどに使われている。
カルローズ米はこういう特徴を持つとされる。粒立ちがよくパサつかず、冷めても味が落ちにくいと、自分の食感通りだ。「錦」のごとく水量になど苦労せず一発でおいしく炊けてしまったわけで、これは当たりだな。このカルローズ米を1月味わってみよう。
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夏が来てハッピーな萌は疲れることなく外で遊び、だんだんいい感じに日焼けしてきて、短く整えすぎた髪型も適度にざんばらになりよろしい。麦茶を飲むと萌は、あー、日本を思い出すね、夏はいいねーという。ああ去年日本でみんなが飲んでたあのお茶ね、爽健十六なんとか茶だっけ。思いだせんが。
誕生祝いの携帯メールを萌にくれたので、久しぶりに母さんに電話する。おととい初めて箱根に行き、「やっぱり長野の田舎と違う、東京のお客がくる名門行楽地」を満喫したそうだ。箱根は俺と弟OKOもバイクでさんざ行ったよ、いいよね。「そうそう、OKOも箱根はいいよーって言ってたのよ。まったくあんたたちは東京でよく遊んだんだね。残りの人生はもう遊べなくても十分ね」とのことであった。はは。
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■09/06/04(木) □ 萌謹慎
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萌が学校でワルサをし、校長に言われ謹慎になっており、当分休み時間に外に出られないとのことで本を大量に持っていく。オーバー30&極限UVの日々だから外に出られないのはある意味ありがたいが、なにをしたのかと聞くと、物置に傾けて置かれたテーブルを滑り台にして遊んだとのこと。それは実に危険そうで、見つかってよかった。
しかしこの件について書かされたという詳細なレポートというのがなんだかいやらしい。「誰が関与したか」を書く欄があり、萌はその場にはすでにいなかった生徒の名前まで書いてしまったというのである。なんだそりゃ、警察の調書かよ。Mも話を聞いていぶかり、あたしは当分学校へ行く時間がないからトモがどういうことなのか問いただせと命じられてしまった。げげ。あの校長と俺が直接話すのか?
今年きたあの校長は昔風の堅物で、つまらんことで生徒を叱りつけてるのを何度も見たことがあるし(というか生徒とコミュニケートしてるのは叱ってるところしか見たことがない)、こないだホワイトキャップスを見に行ったときには、子供に影響を与えるから親も喋るなと俺自身が叱られた(^_^;;)。
Mらリベラル気質のPTA役員はあの校長の規律と体育重視、自由と知育軽視の方針と衝突し、ごっそりとやめてしまっている。残ったのは校長同様スポーツと競争と募金を愛すペアレンツばかり。全校挙げて体育と規律と競争方面に突き進んでいる感があるのである。あの人と話すのかー。気が重い。
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■09/06/05(金) □ カタブツ校長との対話
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午後、早めにいって校長と話す。萌が罰せられた件について話したいんですがと切り出すと、ことがいかに危険だったか、誰も怪我をしないうちに私が発見できて幸いだった、でなければ大変なことになりかねなかったのよミスターサカータと、立て板に水でベラベラベラと喋りまくる。萌が叱られたことに俺が不服を持ちネジ込んできたと思っているらしい。そうじゃないんだけどな。この校長はなぜか俺の名前を知ってるのだが、それはおそらくスクールポリシーの件で自分といさかった「旧PTA役員Mの夫」として名簿かなにかで認識してるのだろう。それで俺を警戒しているのだと思われる。
「いやほんとそれは危なかっただろうし、あなたが見つけてくれてよかったんですが、レポートを書かされたということにやや懸念を抱いておるのです。そのレポートを見せてもらえないですか?」。すると「レポートを書けば子供も危険を認識し、父兄にも周知徹底されるわけなのよ」とまた立て板に水。なるほど。
レポートを読んでみるとやはり萌が言ったとおり、「誰が関わったか」を書く欄がある。これが問題なのだよ。「つまりですね、この『誰が関わったか』欄に不安を感じるわけです。萌はもうその場にはいなかった、つまりあなたに捕まらなかった子の名前も書いてるんですよ。あなたがそれを使ってどうこうするとは思わないけど、こういうものを書かされることは、自分の子が警察の取り調べを受け仲間を売ってしまったみたいな居心地の悪さを感じますね。僕個人の意見ですけど、それを知っておいていただきたかったわけです」。
校長は、「なるほど。ご意見をいただけ感謝しますわ」という感じの答え。これで何かが変わるとも思えないが、俺は何も気づいてないであろう彼女に対し、これが不愉快だということをきちんと伝えておきたかっただけだ。これで話は済んだ。
萌のレポートにはかわいい滑り台のイラストが添付されていた。こりゃ本人は校長に叱られても全然こたえてなかったなと思い、萌さ、校長に話を聞いたけど実際危なかったんだよ。反省しなさいよと改めて叱っておく。やれやれ。
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■09/06/06(土) □ ウオッカは国の宝
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朝7時からウズベキスタン戦。4年前はまだ間に合わなかった、WC予選がネットで見られる時代がついに来た。ウズベクのスタジアムはうおおおとうなり声がこだましている。燃える。前線は大久保、岡崎。
双方落ち着いた出だし、ウズベクは第1戦でも思ったとおりやはり強い。個の力があるしホームゆえプレイに力感がみなぎっている。この2戦のフレンドリーのように軽々とはチャンスを作れない日本。
と憲剛のふわっとしたチップを岡崎が中山ゴン的に強引にねじ込んでゴール。岡崎は北京では普通の速い系FWかと思っていたが、あの大チャンスともいえぬボールをDFと競りつつ転ばずに打てるところがすばらしい。
遠藤のFKが弾かれたところを大久保が詰めて2点目、と思ったらオフサイド。なんであのFKでオフサイドになるんだ、ありえんだろう(誤審?)と思ってるうちにカウンターでピンチと、ウズベクの攻撃陣には危険な速さと強さがある。
20分経過:ウズベクが俊輔遠藤をつぶしにこないので余裕でボールを持て割合に楽な試合になっているが、華麗な日本のパスワークといったところもほとんどない。先制しているしアウェイだし、縦への仕掛けは無理せずポゼッション優先でいこうという流れになってしまっている。勝負としてはそれでいいのだろうが、せっかくチームはいい流れで来ているのだからただ勝つだけではなく、強い相手が必死に来るのを受け止め力でねじ伏せるという、これまでにない勝ち方をしてひと皮むけてほしいのだが。
30分経過:攻められてはいるが要所は抑え、リスクは少ない時間消費が続く。怖いのは敵ゴールより接触による怪我だなという感じで前半終了。うーん。つまらん。キリンカップの大勝で代表人気が回復してるとのことだが、この試合は期待はずれといわざるを得ない。相手はキリンカップよりも強いのだろうが、それを明確に上回っていかなければ先の夢はないではないか。これが終わったらあとは消化試合とフレンドリーしかないんだぞ。
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後半:守備にだけ貢献している俊輔を下げ本田を入れ攻撃にシフトしてくれんかなと願うが交代はなし。俊輔のところでボールが停滞する。「攻め急がずポゼッションを高めよう」というメッセージを発しているわけだが、そうやってボールを落ち着かせる役は遠藤がいるわけで、俊輔までペースを落としていてはまともな攻撃にならんではないか。守備でキャプテンシーを発揮し攻撃で仕事はせずと、俊輔は晩年の中田化してきている。それは日本代表にとっていいこととは思えないのである。欧州一線から身を引くことを決め、代表での役割もこうしてシフトし、彼は攻撃手としての自分の力の衰えを感じているんだろう。FKが最近全然いいところに飛ばないように、技能派サッカー選手ってキックの精度が衰えるんだろうか。
フレンドリーでは成功したらしい憲剛トップ下も、相手が厳しいここでは機能していると思えない。憲剛にはスピードやドリブルはないわけで、ボールをもらい自ら勝負するポジションではやはり本職にかなわないだろう―――と考えていると憲剛に代わり本田。はーあ。俊輔も憲剛も期待はずれである。
最後は押し込まれコーナーが続く。遠目からしか打たれないようある程度コントロールできているので松木があおるほどの危険は感じないが、反撃してしのぐこともできないまま時間は進む。最後にはまたも誤審で長谷部(岡田監督も?)が退場になり、この辺はさすがにもう守り切れないかと感じたが、楢崎の好守もあり完封で予選突破となった。
◇ ◇ ◇
4年前と同じく今回も予選突破の感慨は薄い。WCでは今日の試合より楽な相手なんてないし、またこれからWCまで今日ほど必死の相手と戦う機会もない。これから1年間フレンドリーではまた華麗に勝ち、本大会になると必死の相手を崩せず終わりという、ジーコ時代をリピートするんじゃないかと思うような試合であった。岡田監督にとっては負けたバーレーン戦に次ぐしょぼい試合といえるだろう。
まあ冷静になれば、まだアジアのAクラスの本気の相手をアウェイで凌駕するほどの力は、日本にはないということなんだろう。「フレンドリー/良好なピッチ/良好なコンディション」といった条件が揃えば日本は強い相手ともバリバリに戦えるわけだが、どれかの条件が欠けるとガタっと力が落ちる。WCで世界を驚かすにはその落ち幅を小さくするしかないわけだが、どうしたらよいものなのか。
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【安田記念】ディープインパクトよりも俺を感動させる馬、ウオッカが出るレースは見逃せないぜと今日2つめのネットスポーツ観戦。前走のヴィクトリアマイル7馬身差は本当にすごかった。
今日は中段内々を進んだが、直線で前が完全に壁になり、その前5~6頭の馬がみな強いので足が止まらず、直線半ばを過ぎてもまったく抜け出す隙間ができない。ああこれはいくらウオッカでも物理的にどうしようもないと誰もがあきらめ、残り1ハロンの先頭争いに目をやったところで、ついに彼女がわずかな隙間を見つけ割ってくる。―――来た! 来た! 来た! 残り100mで5頭をごぼう抜きゴール!
「なんですかこの強さは!」と叫ぶアナウンサー。「歴史的名牝ですよ」と唸る井崎脩五郎、それにかぶせて「世界(世界的名牝だ)!」とつぶやく小島太。まったく同感である。すごい馬だ。君はオグリキャップなのかと笑ってしまうレースを何度も何度も見せてくれる、彼女は日本の宝だ。朝のサッカーはつまらなかったが、ウオッカ様のおかげで気分よく眠れます。
2009/06/01
日記「子供のコントロール」
「あんな小さな田舎の町で」「ソルトスプリングアイランド」「知るや君」ほか。
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■09/05/20(水) □ あんな小さな田舎の町で
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NHK国際で「SONGS山崎まさよし」が放送された。敬愛するキヨシローの訃報を彼はツアー先の長野県須坂市(わが故郷)で受け取り、ステージでそのことを語りRCサクセションを歌ったそうである。30年前にRCも同じ須坂の市民会館でライブをやったのだ。「こんな田舎にヒトが住んでるのかと心配になったぜ」とキヨシローが毒づいて。
私が山崎のライブホールにもしいたら、「キヨシローも大昔にここで歌ったんだぜ!」と大声で彼に教えてやりたかった。あんな小さな田舎の町にRCがきたのはブレイク直後のあの時期以外ありえなかっただろうし、山崎まさよしという人気者が来ることもそんなにはないだろう。偶然がピンポイントで交錯する不思議を感じる。
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サッカー日本代表メンバー発表。こないだのガンバ戦でピッチ上で最高のプレイヤーだった浦和の山田直輝が入った。現時点ですでに中田が出てきたときのような「格」を感じさせる。あの2つのシュートが入っていればいずれ欧州移籍? と思うくらいのすごいプレイだったからなー。
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■09/05/22(金) □ ソルトスプリングアイランド
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親族揃ってソルトスプリングアイランドへ。フェリーで島に着くと10時半でもう真っ暗だったので町の様子はよく分からなかったが、細くアップダウンの激しい道の脇にコテージが並び、その向こうに入り江や湖が見える。「なんか黒姫・野尻湖みたいだな」というとMもうなずき、これが典型的北米リゾートなのよ、だから野尻湖は日本に住む外国人に人気があるのよという。あ、なるほどね。
道は期待したタイトコーナーというよりもとにかく細く、トラクションを云々するほどの速度は出せない。そんな低速ツイスティではエリオは本領を発揮し、クルクルと小気味よく向きが変わり楽しい。高いGをかけたときにいい味はしない車だが、Falken Ziex ZE-912 をフロントに回したおかげでグリップ感(=外輪のトラクション)とそれを探れる多少のコントロール性は出ており、どこを走ってもそこそこ楽しめるなというところで、カエルの声がげろげろと気持ちのいい湖畔のコテージへ着。カナダにもこんなにカエルっているのか。明るくなったら姿を見つけたいな。
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■09/05/23(土) □ Cusheon Lake Resort
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疲れていたのでよく眠れたが、慣れない明かりと物音で5時頃目が覚め、Mたちも6時半で起きてしまった。まあ天気はいいし目の前は絶景の湖だし文句ない。
まず町のフリーマーケットへ。虫型ステンドグラスなどいろいろと変なものが売っていて楽しい。小学校から高校くらいの地元の子供たちが小遣い稼ぎでクッキー販売だとかいろいろとやっていた。この高校生コンビはバグパイプのスタンダード曲にオルタネイティブ風ボンゴを加えてノリノリグルーブをかもし出し、大ウケ&大稼ぎであった。彼らはそれに値するパフォーマンスだったけれど、まだ音程も合わせられないバイオリンを弾く小学1年生ですらもケースに5ドル札を放り込んでもらっていた。世間は子供に甘い(笑)!
コテージに戻り萌とともにカヌーを初めて体験する。最初は普通のボート(シングル漕手)に乗ったのだが、パドルが悪くてまったく進みやしないのでいったん戻り、これまで乗ったことがなくちょっと怖かったがカナディアンカヌーに乗り換えた。見た目のとおり幅がボートより狭いので、やはり相当な左右の揺れがある。左右の漕ぎタイミングが悪いところで一致したりするとグラっときてけっこう怖い。これに風と波が来たら転覆しても不思議ではないなあ。
しかし2人で悪戦苦闘するうちにコツが掴めてき、船体を操作できるようになって来た。急ターンをするときは前に座る萌がイン側にパドルを突っ込み固定し、俺が外側をガシガシと漕ぐ。進むときは互い違いに水面をかく感じで漕ぐと推進力が途切れず効率がいい。やっぱこの推進力の高さは普通のボートやゴムボートでは得られないよな。気持ちいい。初めてマウンテンバイクに乗ったときに、剛性が高く普通の自転車とぜんぜん動きが違うと感動したが、その体験に似ている。どんな乗り物もコントロールできると楽しさが倍増で、よしあっちへいこう、次はこっちだ、ADたちの船を追えと湖面をすいすい動き回り、すごく楽しかった。
これで湖がハリソンみたいに大きいと、波も出るし風で流されたら「遭難」になってしまうし、ジェットスキーらが大騒ぎしていてリゾート気分どころではないのだが、こういう小さな湖はやっぱ最高だ。夏には泳げるとのことだし。カエルは昼間はどこにいるのか、まったく見つからなかったが。
やっぱリゾート地はいいな。湖だけを見れば隣町 Port Moody のビーチやレイクとほとんど変わりはなく、だから俺は遠出の前はいつも「BCはどこかへ行かなくてもいいところ」と冷めているのだが、近場は車を止めるスペースもないほど混んでしまう。こうして遠くまで来れば、これだけの静けさが手に入るということなのですね。朝のマーケットだって、もしメインランドだったら徒歩圏になんか車は止められないくらい混むわけだしな。
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晩飯を食べに町に行くのに、ADのBMW330iに初めて同乗する。後ろに乗っている限りでは、想像通りすごく出来のいいレガシィという感じだった。35R という偏平タイヤでコーナーをキックして島のツイスティロードをグイグイ曲がりながら、ショックは吸収され不快感がまったくない。俺が乗ってたレガシィ96の場合ペースを上げるとGの立ち上がりがきつくなったり、アンダー解消にステア操作が大変になってきたりしたのだが、そこは当然万全なのだろう。
総じてさすが世界最高峰セダンだなと思うが、一方でレガシィと大差はないのねとも思う。自分で運転すれば当然これまでのクルマ経験で最高の気持ちよさが味わえそうだが、想像を超えた「夢のドライビングプレジャー」みたいな特別な乗り物ではなさそうだ。これほどよくできた名車で曲がっても、モーターサイクルのような完璧なバランス感は得られなかったのである。四輪はやっぱり二輪にはかなわないな。それとも、ADはフェラーリをほしいと冗談めかして言うが、ああした純スポーツカーならば乗用車では手に入らないものが手に入るのかな。
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■09/05/27(水) □ 「知るや君」
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いま TV Japan(NHK がメイン)で一番面白い「シャキーン」を毎週萌と見ており、今週も「笑いの Show 学校」など秀逸なコントに大笑いしたのだが、先週今週は「知るや君」というすばらしい歌が入っていた。
これは誰の詩だったか、高村光太郎? と検索してみたら、島崎藤村だそうである。詩もメロディも楽器の演奏も歌う声もみな美しい。カナダの子供チャンネルはひどい騒音の巣窟なので、「シャキーン」や「みんなの歌」を聴くとほっとする。
萌もこの歌を気に入り、この歌は文語バージョンと口語バージョンの2つがあるのだが、文語バージョンのほうが好きだという。「しーってるかーい」よりも「知ーるやきーみー」のほうがきれいと感じるのだそうだ。うーむ、そんな微妙なところがわかるとは。えらい。
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■09/05/29(金) □ 子供のコントロール
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バンクーバーホワイトキャップスが萌の学校でサッカープレゼンテーションを行うというので、よおし平野に声援でも送ってやるかと日本語学校の先生まで誘って見に来たのだが、来たのはチームではなく男女2名の若手選手だけだった。ありゃりゃ。まあ考えてみればプロチームがシーズン中に近郊町村の営業には来ないよな。当たり前か。若手がいろんな基本スキルを見せ、子供たちを盛り上げキッズサッカーキャンプに勧誘するというだけのイベントだったのである。やれやれ。
話をするユースプログラムの親玉おじいさんは、ミスター・レナドゥージと呼ばれていた。その名を聞いてえっと顔を見ると、そういえば90年代のカナダ代表監督ボブ・レナドゥージに似ている。さてはボブのお父さんか(※)。しかしそんなことを知ってたのは、あの体育館にいた人間で俺だけであろう。
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夕方は毎年恒例のスクールダンスパーティ。帰り際プレイグラウンドにいると、NKの息子が小さなキッズらと鬼ごっこをし、6~7人にからかわれてだんだんと我を失っていく気配がする。彼は自閉症で、興奮するとコントロールが利かなくなることがある。まずいなと思い、調子に乗ったキッズがウッドチップを投げつけ始めたところで止めに入った。で落ち着かせようと「えらい目にあったね」と彼の肩を叩いてみたのだが、放っておいてくれと手を振り払われる。
まあこれで大騒ぎは静まったし俺にできるのはここまでだなと帰ろうとすると、興奮した彼とぶつかって転んだかなにかでやはり泣き出す子が出た。仕方がないので、「彼は興奮するとコントロールがすごく難しいんだ、自分がコントロールできないんだよ」と説明しながら泣く子を親のところまでおぶっていってやる。これは言っておいたほうがいいなとNKも探し、これこれでおたくの息子が興奮しラフになってしまい、俺には止められなかったよと説明しておく。
子供らをコントロールするのは難しいよなあと、俺は落ち込んでしまった。静かな環境で個々と話すならなんとでもなるが、こういうケオティックな状況で多人数と意思を疎通するのはほんとに難しい。日曜は萌のバースデイパーティで、今年は間が悪くMが不在のパーティとなり、つまり俺が1人で9人を見なければならない。気が重いのである。
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■09/05/31(日) □ 子供のコントロール2
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録画しておいた日本ダービーを朝見る。どの馬を応援していたわけでもないが、ロジユニヴァースが抜け出たときには、あっ、ノリだと胸が熱くなった。メジロライアン2着のダービーを府中で見てからなんと19年である。そんなにも長いことこのレースを勝たずにいたのか横山ノリ。おめでとうのゴールイン。
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バースデイパーティ@パーティ専門施設:2時間45分という長丁場のパーティなので、のどが渇いてないか、みながうまく楽しんでいるかなどといろいろと目を配り気を使い疲れた。みんな十分に楽しんでくれたと思うが、唯一の問題はクラスのワガママ娘ALで、萌が自分「だけと」遊ばないといってスネて萌を困らせる。これは予期していたので俺が早期に察知し、駆けつけて俺に任せろと萌を他の子のところに行かせ、So, 何が問題なのよALとこんこんと話す。
ALは「今日は私(だけ)と遊ぶと萌が約束したのよ」と主張する。「しかし萌のパーティにみんなが来てるんだから、萌が君『だけと』遊べるわけがないだろう。行ってみんなと一緒に遊びなよ」「でもあたしはあそこで遊びたくないのよ!」「そんなこと言ってもどうしようもないだろう (there's nothing we can do)」といった塩梅。まったく、話し合いの余地もない。とにかく萌と他の子が不快な思いをしないようにと目を配りアシストを続ける。ALのことも、ほんとは放っておきたい気持ち満点なのだが(笑)、みんなと一緒に乗り物に乗せたりして楽しませてやった。
JDも実はジム遊びをあまり楽しんでなかったのだが、これは学校でも公園のプレイグラウンドでも同じで、大人びてファッションに一番興味がある彼女は子供っぽいぎゃーっといった遊びがあまり楽しめないタチなのである。これは仕方がない。彼女は会話が始まると生き生きと輝くところがあり、食事になって俺が隣に座り話しかけてやると俄然機嫌がよくなった。
ところがこの食事中またもALが、みんながまだ食べてる最中から自分のプレゼントを最初に開けろと萌のところに持ってくる。まだプレゼントタイムじゃないんだからちょっと待てと押し戻すが、しばらくするとまた同じことを繰り返し、さすがに二度目にはそこにいる一同 (やれやれ) という表情であった。
◇
ともあれそれ以外は問題なくすべてがうまくいき、いやー大成功のパーティだったねと片づけをしていると、萌が「でもALがね...」と自分で言い出した。これまでALの理不尽な行いを俺が指摘しても萌が自分から言うことはなかったのだが、今日はさすがに腹に据えかねたらしい。「まあALはいつもああだからサプライズではないよ。だから彼女がハッピーなときは一緒に遊んでさ、スネたら放っておくしかないよ」「うん」「あれは彼女自身とペアレンツが直さなきゃならない問題で、わしらにはどうしようもないからさ。とにかく彼女に何か言われても萌がしたいことを変えちゃ駄目だってこと、まあいつも見てる限り大丈夫だと思うけどさ」「うん」。
ほんと、ALの親はあの性格を直そうとしてないのかなといつも不思議に思う。学校の送迎は英語がほとんどわからんおばあちゃんだから、友達関係でのあの素行の悪さはわかってないのかもしれんが、家でだって同じ人格なわけだろう? あんな性格でこの先のスクールライフが楽しいわけがないではないか。はーともあれ無事終わった。疲れた。
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■09/05/20(水) □ あんな小さな田舎の町で
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NHK国際で「SONGS山崎まさよし」が放送された。敬愛するキヨシローの訃報を彼はツアー先の長野県須坂市(わが故郷)で受け取り、ステージでそのことを語りRCサクセションを歌ったそうである。30年前にRCも同じ須坂の市民会館でライブをやったのだ。「こんな田舎にヒトが住んでるのかと心配になったぜ」とキヨシローが毒づいて。
私が山崎のライブホールにもしいたら、「キヨシローも大昔にここで歌ったんだぜ!」と大声で彼に教えてやりたかった。あんな小さな田舎の町にRCがきたのはブレイク直後のあの時期以外ありえなかっただろうし、山崎まさよしという人気者が来ることもそんなにはないだろう。偶然がピンポイントで交錯する不思議を感じる。
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サッカー日本代表メンバー発表。こないだのガンバ戦でピッチ上で最高のプレイヤーだった浦和の山田直輝が入った。現時点ですでに中田が出てきたときのような「格」を感じさせる。あの2つのシュートが入っていればいずれ欧州移籍? と思うくらいのすごいプレイだったからなー。
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■09/05/22(金) □ ソルトスプリングアイランド
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親族揃ってソルトスプリングアイランドへ。フェリーで島に着くと10時半でもう真っ暗だったので町の様子はよく分からなかったが、細くアップダウンの激しい道の脇にコテージが並び、その向こうに入り江や湖が見える。「なんか黒姫・野尻湖みたいだな」というとMもうなずき、これが典型的北米リゾートなのよ、だから野尻湖は日本に住む外国人に人気があるのよという。あ、なるほどね。
道は期待したタイトコーナーというよりもとにかく細く、トラクションを云々するほどの速度は出せない。そんな低速ツイスティではエリオは本領を発揮し、クルクルと小気味よく向きが変わり楽しい。高いGをかけたときにいい味はしない車だが、Falken Ziex ZE-912 をフロントに回したおかげでグリップ感(=外輪のトラクション)とそれを探れる多少のコントロール性は出ており、どこを走ってもそこそこ楽しめるなというところで、カエルの声がげろげろと気持ちのいい湖畔のコテージへ着。カナダにもこんなにカエルっているのか。明るくなったら姿を見つけたいな。
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■09/05/23(土) □ Cusheon Lake Resort
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疲れていたのでよく眠れたが、慣れない明かりと物音で5時頃目が覚め、Mたちも6時半で起きてしまった。まあ天気はいいし目の前は絶景の湖だし文句ない。
まず町のフリーマーケットへ。虫型ステンドグラスなどいろいろと変なものが売っていて楽しい。小学校から高校くらいの地元の子供たちが小遣い稼ぎでクッキー販売だとかいろいろとやっていた。この高校生コンビはバグパイプのスタンダード曲にオルタネイティブ風ボンゴを加えてノリノリグルーブをかもし出し、大ウケ&大稼ぎであった。彼らはそれに値するパフォーマンスだったけれど、まだ音程も合わせられないバイオリンを弾く小学1年生ですらもケースに5ドル札を放り込んでもらっていた。世間は子供に甘い(笑)!
コテージに戻り萌とともにカヌーを初めて体験する。最初は普通のボート(シングル漕手)に乗ったのだが、パドルが悪くてまったく進みやしないのでいったん戻り、これまで乗ったことがなくちょっと怖かったがカナディアンカヌーに乗り換えた。見た目のとおり幅がボートより狭いので、やはり相当な左右の揺れがある。左右の漕ぎタイミングが悪いところで一致したりするとグラっときてけっこう怖い。これに風と波が来たら転覆しても不思議ではないなあ。
しかし2人で悪戦苦闘するうちにコツが掴めてき、船体を操作できるようになって来た。急ターンをするときは前に座る萌がイン側にパドルを突っ込み固定し、俺が外側をガシガシと漕ぐ。進むときは互い違いに水面をかく感じで漕ぐと推進力が途切れず効率がいい。やっぱこの推進力の高さは普通のボートやゴムボートでは得られないよな。気持ちいい。初めてマウンテンバイクに乗ったときに、剛性が高く普通の自転車とぜんぜん動きが違うと感動したが、その体験に似ている。どんな乗り物もコントロールできると楽しさが倍増で、よしあっちへいこう、次はこっちだ、ADたちの船を追えと湖面をすいすい動き回り、すごく楽しかった。
これで湖がハリソンみたいに大きいと、波も出るし風で流されたら「遭難」になってしまうし、ジェットスキーらが大騒ぎしていてリゾート気分どころではないのだが、こういう小さな湖はやっぱ最高だ。夏には泳げるとのことだし。カエルは昼間はどこにいるのか、まったく見つからなかったが。
やっぱリゾート地はいいな。湖だけを見れば隣町 Port Moody のビーチやレイクとほとんど変わりはなく、だから俺は遠出の前はいつも「BCはどこかへ行かなくてもいいところ」と冷めているのだが、近場は車を止めるスペースもないほど混んでしまう。こうして遠くまで来れば、これだけの静けさが手に入るということなのですね。朝のマーケットだって、もしメインランドだったら徒歩圏になんか車は止められないくらい混むわけだしな。
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晩飯を食べに町に行くのに、ADのBMW330iに初めて同乗する。後ろに乗っている限りでは、想像通りすごく出来のいいレガシィという感じだった。35R という偏平タイヤでコーナーをキックして島のツイスティロードをグイグイ曲がりながら、ショックは吸収され不快感がまったくない。俺が乗ってたレガシィ96の場合ペースを上げるとGの立ち上がりがきつくなったり、アンダー解消にステア操作が大変になってきたりしたのだが、そこは当然万全なのだろう。
総じてさすが世界最高峰セダンだなと思うが、一方でレガシィと大差はないのねとも思う。自分で運転すれば当然これまでのクルマ経験で最高の気持ちよさが味わえそうだが、想像を超えた「夢のドライビングプレジャー」みたいな特別な乗り物ではなさそうだ。これほどよくできた名車で曲がっても、モーターサイクルのような完璧なバランス感は得られなかったのである。四輪はやっぱり二輪にはかなわないな。それとも、ADはフェラーリをほしいと冗談めかして言うが、ああした純スポーツカーならば乗用車では手に入らないものが手に入るのかな。
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■09/05/27(水) □ 「知るや君」
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いま TV Japan(NHK がメイン)で一番面白い「シャキーン」を毎週萌と見ており、今週も「笑いの Show 学校」など秀逸なコントに大笑いしたのだが、先週今週は「知るや君」というすばらしい歌が入っていた。
こゝろもあらぬ秋鳥の
声にもれくる一ふしを
知るや君
深くも澄める朝潮(あさじお)の
底にかくるゝ真珠を(しらたま)を
知るや君
あやめもしらぬやみの夜に
静にうごく星くづを
知るや君
まだ弾きも見ぬをとめごの
胸にひそめる琴の音を
知るや君
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作詞:島崎藤村
作曲:サキタハヂメ
うた:熊本野映
現代語訳:小山哲朗
監修:鈴木昭一(藤村記念館長)
アニメーション:坂井 治
イラストレーション:朝倉真愛
(参考: だいえっとん:シャキーンの新曲「知るや君」がすごい)
これは誰の詩だったか、高村光太郎? と検索してみたら、島崎藤村だそうである。詩もメロディも楽器の演奏も歌う声もみな美しい。カナダの子供チャンネルはひどい騒音の巣窟なので、「シャキーン」や「みんなの歌」を聴くとほっとする。
萌もこの歌を気に入り、この歌は文語バージョンと口語バージョンの2つがあるのだが、文語バージョンのほうが好きだという。「しーってるかーい」よりも「知ーるやきーみー」のほうがきれいと感じるのだそうだ。うーむ、そんな微妙なところがわかるとは。えらい。
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■09/05/29(金) □ 子供のコントロール
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バンクーバーホワイトキャップスが萌の学校でサッカープレゼンテーションを行うというので、よおし平野に声援でも送ってやるかと日本語学校の先生まで誘って見に来たのだが、来たのはチームではなく男女2名の若手選手だけだった。ありゃりゃ。まあ考えてみればプロチームがシーズン中に近郊町村の営業には来ないよな。当たり前か。若手がいろんな基本スキルを見せ、子供たちを盛り上げキッズサッカーキャンプに勧誘するというだけのイベントだったのである。やれやれ。
話をするユースプログラムの親玉おじいさんは、ミスター・レナドゥージと呼ばれていた。その名を聞いてえっと顔を見ると、そういえば90年代のカナダ代表監督ボブ・レナドゥージに似ている。さてはボブのお父さんか(※)。しかしそんなことを知ってたのは、あの体育館にいた人間で俺だけであろう。
(※)あとで調べたらお兄さんであった。そういえば80年代はサッカーのレナドゥージ【兄弟】がWC出場を実現してブームを巻き起こしたとMが言っていた。その兄弟がバンクーバーホワイトキャップスを運営しているわけなのね。
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夕方は毎年恒例のスクールダンスパーティ。帰り際プレイグラウンドにいると、NKの息子が小さなキッズらと鬼ごっこをし、6~7人にからかわれてだんだんと我を失っていく気配がする。彼は自閉症で、興奮するとコントロールが利かなくなることがある。まずいなと思い、調子に乗ったキッズがウッドチップを投げつけ始めたところで止めに入った。で落ち着かせようと「えらい目にあったね」と彼の肩を叩いてみたのだが、放っておいてくれと手を振り払われる。
まあこれで大騒ぎは静まったし俺にできるのはここまでだなと帰ろうとすると、興奮した彼とぶつかって転んだかなにかでやはり泣き出す子が出た。仕方がないので、「彼は興奮するとコントロールがすごく難しいんだ、自分がコントロールできないんだよ」と説明しながら泣く子を親のところまでおぶっていってやる。これは言っておいたほうがいいなとNKも探し、これこれでおたくの息子が興奮しラフになってしまい、俺には止められなかったよと説明しておく。
子供らをコントロールするのは難しいよなあと、俺は落ち込んでしまった。静かな環境で個々と話すならなんとでもなるが、こういうケオティックな状況で多人数と意思を疎通するのはほんとに難しい。日曜は萌のバースデイパーティで、今年は間が悪くMが不在のパーティとなり、つまり俺が1人で9人を見なければならない。気が重いのである。
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■09/05/31(日) □ 子供のコントロール2
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録画しておいた日本ダービーを朝見る。どの馬を応援していたわけでもないが、ロジユニヴァースが抜け出たときには、あっ、ノリだと胸が熱くなった。メジロライアン2着のダービーを府中で見てからなんと19年である。そんなにも長いことこのレースを勝たずにいたのか横山ノリ。おめでとうのゴールイン。
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バースデイパーティ@パーティ専門施設:2時間45分という長丁場のパーティなので、のどが渇いてないか、みながうまく楽しんでいるかなどといろいろと目を配り気を使い疲れた。みんな十分に楽しんでくれたと思うが、唯一の問題はクラスのワガママ娘ALで、萌が自分「だけと」遊ばないといってスネて萌を困らせる。これは予期していたので俺が早期に察知し、駆けつけて俺に任せろと萌を他の子のところに行かせ、So, 何が問題なのよALとこんこんと話す。
ALは「今日は私(だけ)と遊ぶと萌が約束したのよ」と主張する。「しかし萌のパーティにみんなが来てるんだから、萌が君『だけと』遊べるわけがないだろう。行ってみんなと一緒に遊びなよ」「でもあたしはあそこで遊びたくないのよ!」「そんなこと言ってもどうしようもないだろう (there's nothing we can do)」といった塩梅。まったく、話し合いの余地もない。とにかく萌と他の子が不快な思いをしないようにと目を配りアシストを続ける。ALのことも、ほんとは放っておきたい気持ち満点なのだが(笑)、みんなと一緒に乗り物に乗せたりして楽しませてやった。
JDも実はジム遊びをあまり楽しんでなかったのだが、これは学校でも公園のプレイグラウンドでも同じで、大人びてファッションに一番興味がある彼女は子供っぽいぎゃーっといった遊びがあまり楽しめないタチなのである。これは仕方がない。彼女は会話が始まると生き生きと輝くところがあり、食事になって俺が隣に座り話しかけてやると俄然機嫌がよくなった。
ところがこの食事中またもALが、みんながまだ食べてる最中から自分のプレゼントを最初に開けろと萌のところに持ってくる。まだプレゼントタイムじゃないんだからちょっと待てと押し戻すが、しばらくするとまた同じことを繰り返し、さすがに二度目にはそこにいる一同 (やれやれ) という表情であった。
◇
ともあれそれ以外は問題なくすべてがうまくいき、いやー大成功のパーティだったねと片づけをしていると、萌が「でもALがね...」と自分で言い出した。これまでALの理不尽な行いを俺が指摘しても萌が自分から言うことはなかったのだが、今日はさすがに腹に据えかねたらしい。「まあALはいつもああだからサプライズではないよ。だから彼女がハッピーなときは一緒に遊んでさ、スネたら放っておくしかないよ」「うん」「あれは彼女自身とペアレンツが直さなきゃならない問題で、わしらにはどうしようもないからさ。とにかく彼女に何か言われても萌がしたいことを変えちゃ駄目だってこと、まあいつも見てる限り大丈夫だと思うけどさ」「うん」。
ほんと、ALの親はあの性格を直そうとしてないのかなといつも不思議に思う。学校の送迎は英語がほとんどわからんおばあちゃんだから、友達関係でのあの素行の悪さはわかってないのかもしれんが、家でだって同じ人格なわけだろう? あんな性格でこの先のスクールライフが楽しいわけがないではないか。はーともあれ無事終わった。疲れた。
2009/05/19
日記「キヨシローの追悼番組」
「チェルシー・バルサとJリーグ」「保守ロックステーション」「やりすぎライド」ほか。
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■09/05/06(水) □ チェルシー・バルサとJリーグ
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【CLチェルシー・バルサ】なかなか壮絶な戦いだったが(特にドログバとトゥーレのアイボリーコースト勢同士の競り合いは爽快怪獣映画であった)、全体としてはどれほどパスを回してもチェルシーの守備ブロックを崩せないバルサにフラストレーションを感じる試合だった。バルサは鬼のキープ力を持ちながら、最後は放り込み跳ね返されるばかり。なんかめちゃレベルの高い日本 VS 韓国みたいな感じである。
結局世界最高と誰もが認めるバルサの攻撃力がチェルシーの守備を突き抜けるシーンは皆無で、双方あれだけ攻めあっても点はマグレに近いミドルしか入らなかった。ショートパス戦法の日本も欧州強国を相手にすればこんな試合になるだろうなあと思う。たとえ最高にデキがよくてもここまで、という感じ。ま、だからといって岡田監督に他の戦法をやってほしいとは思わないが。
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ここ数日ネットやTVで柏・浦和、ACL名古屋・蔚山、CL準決勝、そしてトロント(MLS)対バンクーバーといろんなサッカーを見たのだが、Jリーグのよくない特徴は選手のアタフタした落ち着きのなさにあると思う。対面の相手とボールの動きをさまざまに予測し、何が起きても間髪いれず対応しようと緊張しているのだ。これがスポーツ的にいいことなのか疑問だ。たとえばボールホルダーをマークする典型的Jの守備選手は、細かなフェイントに全部反応した挙句ボディバランスを崩し、結局クロスを入れられてしまうことが多い。
それに対しチェルシーの選手は、メッシがボールを持っても無駄な動きをせず仕掛けを待ち、メッシが動けばすっとコースを切り、ボールを奪おうとはせず縦を切ることで攻撃を無効化している。この両者には技を比べあう武道家の果たし合い的な美しさがあり、Jのアタフタ者たちにはそれがないのである。Jの選手は遠目どうもハイスクールの子供に見えるのだが、それも挙動が落ち着かないからだろう。まあJ選手だって代表レベルならば当然プレイは落ち着き美しいのだが。
MLSはJよりレベルが低いが、プレイスピードが遅くゆったり構えても間に合うためか、Jほどアタフタは目立たない。スピードが落ちたバンクーバーの平野がトロントのFWにぶっちぎられたシーンがあったが、そのFWが切り返しに手間取る間に追いついてボールを奪い返していた。Jリーグではこんな、ベテランの読みと技がスピードを抑えるという牧歌的なシーンは起こりえず、だからベテランは毎年どんどん切られてしまうんだろうが、Jリーグももっと落ち着いた技術の果たし合いが頻発するリーグになってくれたらいいなと思う。
しかしトロント(MLS)対バンクーバー(北米2部リーグ)なんていう低レベルのサッカーでも、見れば意外に楽しめるな。トロントの客席はびっくりするほど客が入り熱い応援をしていて、これはカナダで一番人気のある都市バンクーバーへの対抗意識があるに違いないと思う。バンクーバーが再来年MLSに入ったら楽しくなりそうだ。福西なんか簡単に引退しないでMLSにくればいいのである。北米なら生活習慣も苦労しないのだし。
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■09/05/09(土) □ 保守ロックステーション
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天気がよく木漏れ日が最高の一日、みなでほぼ丸一日庭で過ごした。遊んだり、草を取ったり肥料をまいたり。筋肉痛なり。
Mと同じラジオを俺用にも買ってきて、庭仕事時にいろんな局にチューンして聞いてみたが、バンクーバーっていい音楽をやってる局はないなー。車上じゃだいたいクラシックロック局 Rock 101 を聴いてるのだが、ここはクラシックというより「保守」ロック局であって、大有名バンドの大有名曲(と、イモいので世界に発信されなかった米加限定ヒット)しかかからない。たとえばストーンズなら「サティスファクション」や「ブラウンシュガー」、クラプトンなら「レイラ」のそれも unplugged がかかるという塩梅。大御所でも何年も聴いてないアルバム曲をかけてくれるなら喜んで新鮮に聴けるのだが、もう血肉細胞化してしまっているそうした曲をラジオで聴きたいとは思わんのである。
「現代ロック」The Fox のほうは才能に乏しいバンドのノイジーな音楽が流れている。今日午前中は The Fox でトップ 20 番組をやってたので聴いてたのだが、ほんとつまらんと思った。意外性のあるいいメロディやコード進行なんかぜんぜん出てこない。
しばらく前にMの同僚の20代青年の前でギターを弾いたとき、彼がストーンズを1曲も、それこそ「ブラウンシュガー」すら知らないことにタマげたが、彼の世代が聴いているであろうこの The Fox ではクラシックロックがかからず、Rock 101では現代ロックがかからないという隔絶が、カナダのラジオのつまらなさなのだ。どっちで流れてもウケる「普遍的にかっこいいロック」がカナダにだってあるはずなのに。俺はそれを聴きたいのである。
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■09/05/10(日) □ やりすぎライド
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午後、BLちゃん家と仮設プレイランドにいく。友達と一緒にライドに乗る機会はあまりないのでよかったな、しかしカナダのライドはほんとに超高速で恐ろしいと思っていると、最初は楽しんでいた萌の顔がだんだんアンハッピーになっていく。うわ、やっぱ速すぎてパニックになったか、しかし止まるまではどうにもできん―――と止まったところで迎えにいき話を聞くと、あまりの遠心力で並んだ3人分の体重が全部萌にかかりすげえ痛かったのだとのこと。そうか、怖くはなかったの? 大丈夫だったよ。そうか、焦ったぜ。
あとで写真を見るとたしかに、3人が完全に外側に寄っている。子供がバーに捕まってこらえられるような遠心力じゃないということである。明らかにやりすぎなり。
そしていつもこういう移動式プレイランドで思うのだが、なんで係員があそこまで無愛想なのだ。小さな子供が速すぎるライドで大変な思いをしていても気に留めることすらなく、売店では子供(萌)が自分の財布からいそいそとお金を出しキャンディアップルなどを買っても、店員はサンキューともいわずに品物を渡す。
こりゃまるでフロリダにいるみたいだなと思い、ああそうか、これもつまり「最低賃金でアイソよくなんかやってられっかよ」問題なのかなと思い至る。フロリダで愛想がよかったのは職員待遇がいいディズニーワールド内の人々だけだったのだが、それと同じなのではないか。同じ運営会社のプレイランドでも夏のPNEでは生活がかからぬ学生バイトが係員をやってるから愛想がよく、おっさんおばさんがやってるこういう通常営業ではこのようにケンもホロロの態度になるのかもしれん。
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■09/05/16(土) □ 「ゼルダ」再開
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萌は咳がまだ残り、Mが風邪真っ只中、俺もやや頭痛と寒気がする日。数ヶ月中断していた「ゼルダの伝説 夢幻の砂時計」を萌とやる。風の島~風の神殿とダンジョンを攻略しえらい盛り上がった。ゲームで「そうだ! これだ~!」とひらめきに胸躍らせるのは久しぶり。
ペンのみで戦うという操作性にストレスをいつも感じるが、そこさえ我慢すれば「ゼルダ」は実によくできた謎解きゲームだ。観察力とひらめきがないと解けず、しかしその2つがあれば絶対に解けるデキのよい謎が次々に登場し、迷うことなく先へ進める。RPGのダンジョンというのはたいてい分岐があって、正解ルートが見つかっても少し戻って全ルートを探索せざるを得ないようになっているのだが、このゲームのダンジョンは謎が解けたら心配しないで先に進みなさいという作りになっているのがよい。子供が知的興奮に身を任せ突き進んでいけるのだ。
ゲーム本編とは別に人魚探し、大砲ゲーム、釣りといった息抜き寄り道遊び要素もようやく見つかって、楽しくなってきた。
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■09/05/17(日) □ キヨシローの追悼番組
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日本語学校運動会。天気は悪いという予報だったのだが晴れ、楽しかった。朝から興奮しすぎていた萌は、同じく興奮して加減が利かないKTとじゃれ合って走り転び、膝とひじをすりむきまくっていた。俺はラジオ体操と綱引き以外は見ていただけなのだが、帰るとぐったりと疲れを感じる。俺も若干風邪をひいてるのと、久々の直射日光のせいか。
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NHKのキヨシロー追悼番組がやっとこっちでも流れたのだが、いかに偉才でキングで反骨の人だったかと紹介しつつ名曲ライブを流すだけで、どうということのない番組だった。ロック葬だったというのに、葬式の様子は3人の弔辞が紹介されただけ。そんなものを見たくはない。まあTVなんてこんなものか。NHKが捉えたキヨシロー像なんてこんなものか。
俺はキヨシローが惜しまれる歴史的存在で「キングオブライブ」だったことではなく、彼の声と歌とレコードが好きだったのである。大学1年のとき野音を見に行って、「なんか(高3で)はじめて見たときのほうがすごかったというか、キヨシローはいつも同じことをやってるんだな」とライブ中気持ちが冷めてしまったのだが、ミックジャガーっぽく客をあおりまくるその頃の映像を今見ても同じ感覚を覚える。ギターを弾きながら歌う最初期の映像のほうがいい。キヨシローのライブが本当にすごかったのは、客をあおり乗せるためにではなく、後先考えず個人的な怒りをほとばらせるためにステージに上がっていたタイマーズ時代だよな。あれは本当にすごかった。客席にいて体に電撃が走った。
番組は「トランジスタ・ラジオ」「君が僕を知ってる」と続き、胸が熱くなる。あれくらい自分の青春と分かちがたく結びついた歌は、やはり他にはない。こんなTV番組を見るよりも、日本に残し見つからなくなってしまったRCのカセットを全部取り戻したい。こんなときには外国暮らしを悲しく思う。誰もがこんなパーソナルな結びつきを、キヨシローと持っているはずなのだ。
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■09/05/06(水) □ チェルシー・バルサとJリーグ
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【CLチェルシー・バルサ】なかなか壮絶な戦いだったが(特にドログバとトゥーレのアイボリーコースト勢同士の競り合いは爽快怪獣映画であった)、全体としてはどれほどパスを回してもチェルシーの守備ブロックを崩せないバルサにフラストレーションを感じる試合だった。バルサは鬼のキープ力を持ちながら、最後は放り込み跳ね返されるばかり。なんかめちゃレベルの高い日本 VS 韓国みたいな感じである。
結局世界最高と誰もが認めるバルサの攻撃力がチェルシーの守備を突き抜けるシーンは皆無で、双方あれだけ攻めあっても点はマグレに近いミドルしか入らなかった。ショートパス戦法の日本も欧州強国を相手にすればこんな試合になるだろうなあと思う。たとえ最高にデキがよくてもここまで、という感じ。ま、だからといって岡田監督に他の戦法をやってほしいとは思わないが。
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ここ数日ネットやTVで柏・浦和、ACL名古屋・蔚山、CL準決勝、そしてトロント(MLS)対バンクーバーといろんなサッカーを見たのだが、Jリーグのよくない特徴は選手のアタフタした落ち着きのなさにあると思う。対面の相手とボールの動きをさまざまに予測し、何が起きても間髪いれず対応しようと緊張しているのだ。これがスポーツ的にいいことなのか疑問だ。たとえばボールホルダーをマークする典型的Jの守備選手は、細かなフェイントに全部反応した挙句ボディバランスを崩し、結局クロスを入れられてしまうことが多い。
それに対しチェルシーの選手は、メッシがボールを持っても無駄な動きをせず仕掛けを待ち、メッシが動けばすっとコースを切り、ボールを奪おうとはせず縦を切ることで攻撃を無効化している。この両者には技を比べあう武道家の果たし合い的な美しさがあり、Jのアタフタ者たちにはそれがないのである。Jの選手は遠目どうもハイスクールの子供に見えるのだが、それも挙動が落ち着かないからだろう。まあJ選手だって代表レベルならば当然プレイは落ち着き美しいのだが。
MLSはJよりレベルが低いが、プレイスピードが遅くゆったり構えても間に合うためか、Jほどアタフタは目立たない。スピードが落ちたバンクーバーの平野がトロントのFWにぶっちぎられたシーンがあったが、そのFWが切り返しに手間取る間に追いついてボールを奪い返していた。Jリーグではこんな、ベテランの読みと技がスピードを抑えるという牧歌的なシーンは起こりえず、だからベテランは毎年どんどん切られてしまうんだろうが、Jリーグももっと落ち着いた技術の果たし合いが頻発するリーグになってくれたらいいなと思う。
しかしトロント(MLS)対バンクーバー(北米2部リーグ)なんていう低レベルのサッカーでも、見れば意外に楽しめるな。トロントの客席はびっくりするほど客が入り熱い応援をしていて、これはカナダで一番人気のある都市バンクーバーへの対抗意識があるに違いないと思う。バンクーバーが再来年MLSに入ったら楽しくなりそうだ。福西なんか簡単に引退しないでMLSにくればいいのである。北米なら生活習慣も苦労しないのだし。
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■09/05/09(土) □ 保守ロックステーション
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天気がよく木漏れ日が最高の一日、みなでほぼ丸一日庭で過ごした。遊んだり、草を取ったり肥料をまいたり。筋肉痛なり。
Mと同じラジオを俺用にも買ってきて、庭仕事時にいろんな局にチューンして聞いてみたが、バンクーバーっていい音楽をやってる局はないなー。車上じゃだいたいクラシックロック局 Rock 101 を聴いてるのだが、ここはクラシックというより「保守」ロック局であって、大有名バンドの大有名曲(と、イモいので世界に発信されなかった米加限定ヒット)しかかからない。たとえばストーンズなら「サティスファクション」や「ブラウンシュガー」、クラプトンなら「レイラ」のそれも unplugged がかかるという塩梅。大御所でも何年も聴いてないアルバム曲をかけてくれるなら喜んで新鮮に聴けるのだが、もう血肉細胞化してしまっているそうした曲をラジオで聴きたいとは思わんのである。
「現代ロック」The Fox のほうは才能に乏しいバンドのノイジーな音楽が流れている。今日午前中は The Fox でトップ 20 番組をやってたので聴いてたのだが、ほんとつまらんと思った。意外性のあるいいメロディやコード進行なんかぜんぜん出てこない。
しばらく前にMの同僚の20代青年の前でギターを弾いたとき、彼がストーンズを1曲も、それこそ「ブラウンシュガー」すら知らないことにタマげたが、彼の世代が聴いているであろうこの The Fox ではクラシックロックがかからず、Rock 101では現代ロックがかからないという隔絶が、カナダのラジオのつまらなさなのだ。どっちで流れてもウケる「普遍的にかっこいいロック」がカナダにだってあるはずなのに。俺はそれを聴きたいのである。
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■09/05/10(日) □ やりすぎライド
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午後、BLちゃん家と仮設プレイランドにいく。友達と一緒にライドに乗る機会はあまりないのでよかったな、しかしカナダのライドはほんとに超高速で恐ろしいと思っていると、最初は楽しんでいた萌の顔がだんだんアンハッピーになっていく。うわ、やっぱ速すぎてパニックになったか、しかし止まるまではどうにもできん―――と止まったところで迎えにいき話を聞くと、あまりの遠心力で並んだ3人分の体重が全部萌にかかりすげえ痛かったのだとのこと。そうか、怖くはなかったの? 大丈夫だったよ。そうか、焦ったぜ。
あとで写真を見るとたしかに、3人が完全に外側に寄っている。子供がバーに捕まってこらえられるような遠心力じゃないということである。明らかにやりすぎなり。
そしていつもこういう移動式プレイランドで思うのだが、なんで係員があそこまで無愛想なのだ。小さな子供が速すぎるライドで大変な思いをしていても気に留めることすらなく、売店では子供(萌)が自分の財布からいそいそとお金を出しキャンディアップルなどを買っても、店員はサンキューともいわずに品物を渡す。
こりゃまるでフロリダにいるみたいだなと思い、ああそうか、これもつまり「最低賃金でアイソよくなんかやってられっかよ」問題なのかなと思い至る。フロリダで愛想がよかったのは職員待遇がいいディズニーワールド内の人々だけだったのだが、それと同じなのではないか。同じ運営会社のプレイランドでも夏のPNEでは生活がかからぬ学生バイトが係員をやってるから愛想がよく、おっさんおばさんがやってるこういう通常営業ではこのようにケンもホロロの態度になるのかもしれん。
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■09/05/16(土) □ 「ゼルダ」再開
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萌は咳がまだ残り、Mが風邪真っ只中、俺もやや頭痛と寒気がする日。数ヶ月中断していた「ゼルダの伝説 夢幻の砂時計」を萌とやる。風の島~風の神殿とダンジョンを攻略しえらい盛り上がった。ゲームで「そうだ! これだ~!」とひらめきに胸躍らせるのは久しぶり。
ペンのみで戦うという操作性にストレスをいつも感じるが、そこさえ我慢すれば「ゼルダ」は実によくできた謎解きゲームだ。観察力とひらめきがないと解けず、しかしその2つがあれば絶対に解けるデキのよい謎が次々に登場し、迷うことなく先へ進める。RPGのダンジョンというのはたいてい分岐があって、正解ルートが見つかっても少し戻って全ルートを探索せざるを得ないようになっているのだが、このゲームのダンジョンは謎が解けたら心配しないで先に進みなさいという作りになっているのがよい。子供が知的興奮に身を任せ突き進んでいけるのだ。
ゲーム本編とは別に人魚探し、大砲ゲーム、釣りといった息抜き寄り道遊び要素もようやく見つかって、楽しくなってきた。
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■09/05/17(日) □ キヨシローの追悼番組
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日本語学校運動会。天気は悪いという予報だったのだが晴れ、楽しかった。朝から興奮しすぎていた萌は、同じく興奮して加減が利かないKTとじゃれ合って走り転び、膝とひじをすりむきまくっていた。俺はラジオ体操と綱引き以外は見ていただけなのだが、帰るとぐったりと疲れを感じる。俺も若干風邪をひいてるのと、久々の直射日光のせいか。
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NHKのキヨシロー追悼番組がやっとこっちでも流れたのだが、いかに偉才でキングで反骨の人だったかと紹介しつつ名曲ライブを流すだけで、どうということのない番組だった。ロック葬だったというのに、葬式の様子は3人の弔辞が紹介されただけ。そんなものを見たくはない。まあTVなんてこんなものか。NHKが捉えたキヨシロー像なんてこんなものか。
俺はキヨシローが惜しまれる歴史的存在で「キングオブライブ」だったことではなく、彼の声と歌とレコードが好きだったのである。大学1年のとき野音を見に行って、「なんか(高3で)はじめて見たときのほうがすごかったというか、キヨシローはいつも同じことをやってるんだな」とライブ中気持ちが冷めてしまったのだが、ミックジャガーっぽく客をあおりまくるその頃の映像を今見ても同じ感覚を覚える。ギターを弾きながら歌う最初期の映像のほうがいい。キヨシローのライブが本当にすごかったのは、客をあおり乗せるためにではなく、後先考えず個人的な怒りをほとばらせるためにステージに上がっていたタイマーズ時代だよな。あれは本当にすごかった。客席にいて体に電撃が走った。
番組は「トランジスタ・ラジオ」「君が僕を知ってる」と続き、胸が熱くなる。あれくらい自分の青春と分かちがたく結びついた歌は、やはり他にはない。こんなTV番組を見るよりも、日本に残し見つからなくなってしまったRCのカセットを全部取り戻したい。こんなときには外国暮らしを悲しく思う。誰もがこんなパーソナルな結びつきを、キヨシローと持っているはずなのだ。
2009/05/07
日記「トランジスタ・ラジオ(清志郎の訃報)」
「清志郎の訃報」「紙相撲」「子供TV問題」ほか。
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■09/04/28(火) □ 豚インフルエンザの脅威
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小仕事を終わらせ日本語学校。萌はこの頃日本語テストでいい点を取ろうと燃えているようである。先週は漢字と読解で 80 点という見事なスコア。3年生ともなると相当に漢字も難しくなっており、知らない単語も出ている中で、なかなかその点は取れないと思うな。
帰ってディナーを食べると、Mに命じられたとかで萌が夕方外で石拾いをする。そんなの明日暖かいときでいいよと何度も声をかけるが、やりたいのだと中に入らない。そのうちに顔に赤味がさし咳をし始めた。はあ、夏がくるまではこうして昼間の暖かさに調子に乗り、朝夕冷えて風邪をひくんだろうな。豚インフルエンザの脅威が間近に迫っており、熱など出たら恐ろしいのである。
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■09/04/29(水) □ ゲームもネタが尽きて
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CL、マンU対アーセナルを見る。アーセナルって強いのかと思ったら、現状ではマンUの敵ではないという感じ。マンUは全員が全力で走りながら、ボールタッチだけは絶妙にやわらかくすることを意識しているようだ。フルスピードのパスワークなんて現実には1試合に何度もつながらないのであって、このマンUは8割のパス速度で1試合戦うことができるのだからすごい。
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掃除と庭仕事などの合間に、ふと思い立って久々に FM 2008 をやってみる。試合をやるとやっぱり楽しいが、練習の指示とか移籍処理はやっぱつくづく面倒だなあと思う。シーズン準備などする根気が続かん。コーチに引退され有能な人材を探す必要が出たりすると、ほんと面倒だとため息が出る。この面倒さを回避し時間を短縮するオプションもないからな。
その点カルチョビットは本当にお手軽で楽しかったが、15年目にチャレンジカップを勝ったあたりからはリーグ内で自チームが突出して強くなりすぎ、19年目で三冠を達成する頃にはリーグ4強にも負ける可能性なしというところまで来てしまった。こうなるとチャレンジカップ以外楽しみがなくなってしまう。毎年お気に入りの選手を少しずつ放出してリーグの競争性を取り戻そうと努力したのだが、自チームを弱くするという方向でゲームを楽しむのはやはり無理があり、20年目で終了することにした。2ヶ月存分に楽しめたので大満足だったけども。
次にやるゲームを現在物色中。萌と一緒に遊ぶためのゲームもネタが尽きて長いので、なんかないかなと考えている。
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■09/05/01(金) □ BCは春がない
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豚インフルエンザの感染拡大は、毎日じわじわ広がってはいるがその速度が落ちてきた感がある。おとといまでは数時間ごとに新しく悪いニュースが入ってきたのだが、昨日からトップニュースとして別のニュースが入ってきた。感染の勢いをコントロールできてきたのかもしれない。
今日は暑い。午後には26度まで上がる。もう日なたにはしんどくていられないほど。寒くなくなってよかったねえと言っていた翌週がこれだから、BCは春がないよなあと思う。日本の人は英会話などで必ず「日本は四季があり」というので英米カナダの人々からうちだってあるわと失笑されるのだが、カナダはやはり緯度が高いので照れば紫外線がきつく曇れば寒いと両極端になり、春らしさは断片的にしか感じられないのが本当のところ。
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■09/05/02(土) □ 清志郎の訃報
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朝新聞を開くと、キヨシローの訃報。あーやはり。半年ほど前なにかにゲスト出演したという噂を聞いたきりで、彼のことを思うたびにああザワザワと不安だけを感じていたのだが、ガン患者の場合噂がないということは日々進行しているということなのだろう。うちの父さんもそうだったもんなあ。嘆息。シンガーじゃなくなってもいいから生きていてほしかった。でも手術して引退して生きるという選択肢は、キヨシローは取らなかったんだよな。
58歳。高3のとき市民会館で初めて見たときにはグレイトなオッサンたちだと思っていたが、あのときはまだ若干30歳の青年ロッカーだったわけだ。ようし俺もRCみたいのをやるぜと東京に行き14年、その後の14年をカナダで過ごしたことになるのか。そんなことをつらつらと思いながらRCの歌を思い出していると、それだけで涙が出そうになる。当分RCは聴けないな。
新聞を見て呆然とする俺に萌が気づく。萌は「どうしたんだ、ヘイヘイベイベ!」くらいは知っているし、俺がファンなのはよくわかってるので同情してくれた。近年NHKで見る枯れたミュージシャンとしてのキヨシローに新しいものはもう期待してなかったけれど、やっぱり生きていてほしかった。同い年のどんとが死んだのもショックだったが、キヨシローはやっぱほんとに別格だった。ジョンが死んだときよりもダメージは大きい。さよなら、キヨシロー。
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■09/05/03(日) □ 紙相撲
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キヨシローが亡くなって1日以上経ったのに、各新聞サイトに号外追悼ページみたいなものが作られないのが不思議。大手マスコミなんてキヨシローファンの巣窟だと思うのだが。いずれ共犯新聞が特別号を出してくれるだろうけれど。
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NHK で紙相撲をやっていて、これを作ろうと萌と2時間ほど盛り上がる。紙相撲というのはスティックが土俵を裏から叩くわけだが、この位置と当たり具合によっては力士が簡単にひっくり返り、あっけなく勝負が終わり面白くもなんともない。そこで土俵全体に振動が弱くイーブンに伝わるようにと、取り付け位置に工夫を凝らす。最終的に厚紙クッションを土俵の裏に取り付け、スティックが直接当たらないようにした。これで長時間の熱戦を楽しむことができるのである。よし。
今日はALが来たので、彼にもモンスター力士を作らせトーナメントに招待した。なるべくバカで怖いレスラーを作るんだぜ、わかったね。で3チーム総当たりで勝負をし、ALの勝ちとなる。彼は本物の紙相撲を見たことがないゆえ異常に底面積の広い怪獣を作ってしまいフェアではなかったのだが、まあゲストだからいいかということで。
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■09/05/04(月) □ 子供TV問題
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最近萌のTV視聴時間がひどく長くなり困っている。子供チャンネルが午後「スポンジボブ」というスポンジに顔と手足がついた安直なアニメなどを延々とやっており、こんなくだらないものを長い時間見てたら頭がバカになるよ、こんなのよりゲームをやってくれたほうがまだいいよと言い聞かせるのだが、萌はなにか絵を描いたりレゴをやったりしつつもこのチャンネルに釘付けになっている。
こっちのアニメの創造性の欠如はとんでもない。すべて動物かモノに手足がついたものがキャラであり、性格は類型的で、ぎゃーぎゃーと騒がしい会話とドタバタの面白さだけで持たせるのだ。トムとジェリーから何の進歩もない―――というより絵なんか退化している。いかに少ない作業で量産できるかしか考えてない単純な絵には面白さなどかけらもない(↑この2つのキャラを見よ)。
まさに子供だましのモンキービジネス。イヤミとかレレレのおじさんとかベシなどを見せてやりたいものだと思う。ニャロメなんか萌も一目見て覚えたもんな。天才の創造物に触れられたわが子供時代は幸福であった。
ともあれ、これはいかんとMとも相談し、今日からは子供チャンネルは最大1時間と決定した。萌は最近音感が悪くなってきた気がするのだが、それもひょっとするとこういうTVの見すぎによる脳への悪影響なんじゃないかと疑う。まめにピアノを弾かせ、歌を歌わせていこう。
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■09/05/05(火) □ トランジスタ・ラジオ
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Mの通勤の慰めにとラジオを買うことにした。うちの奥さんは国営放送CBC―FMの政治トーク番組が超好きでいつでもキッチンで聴いてるのだが(あれって日本で言えば「ストリーム」みたいな番組なのかな? より穏やかな「アクセス」か)、通勤中に聞けたら楽しかろうと。
しかしカナダ最大の家電ストア Futureshop ではなんと、「いまどきラジオなんて置いてない」といわれ驚く。1つもないの? 次の電機専門店 RadioShack も、高価な据え置きラジオはあれど普通の携帯ラジオはなし。iPod 的製品はどこに行っても何百種類も置いてあり違いがわからん世の中なのだが、ラジオはここまで廃れていたのか。
まあ考えてみれば、普通ラジオを聴くのは移動中で、カナダで移動は普通クルマであり、バス上などでなにかを聞くニーズを持つのはほとんど学生なんだよな。で学生はラジオなぞ興味ないのだろう。俺もラジオなんて仕事で車に乗るようになるまで聞かなかったしな。
結局見つかったのは Coby という聞いたこともないチープな中国製。内臓スピーカ付きでわずか $12。安い。この値段じゃ音はヘボくて当たり前だと思うが、極小カードサイズ携帯ラジオでスピーカ付きというのが珍しい。スピーカでラジオを鳴らせるのは庭仕事その他俺の家事のお供として最適ゆえ、まるで駄目ならこいつを俺用にキープしMには別なのを探せばいいかとゲットしてみると、これが意外やちゃんと使えてしまうのであった。スピーカ・イヤホンともに実用になる音質で、FMは感度も非常によい(AMは現代では電気ノイズが激しく、どんなラジオでも屋内では聞きづらい)。これは当たりなプロダクトで、自分用にもう1個買ってこよう。
しかしこないだ田中康夫が「アクセス」で言ってた通り、こういう超安い中国製品でも実用上問題ないというご時勢ゆえに日本の電機メーカーは苦労してるのね。今回は予算 $20 くらいで、できれば日本メーカーという感じで出かけてきたのだが、唯一見つかったジャパンクオリティの製品はソニーの $35 スピーカなしというやつだった。サイズも機能も Coby に劣る。勝つとすればブランドから想像される音質だけであるが、俺が普段使ってるソニーのヘッドフォンは音は劣悪なので(※)、いまどきのソニーブランドにはあまり期待もできない。
あのソニーくらいのラジオなら15年前の日本でももっと安く買えたはずで(俺が昔持ってたパナソニックAMラジオは千円以下だった)、つまり日本のラジオはぜんぜん安くなってないわけである。この安さ勝負で負ける傾向がTVやVCRやコンピュータにも及び、日本メーカーは苦戦してるのだろう。
俺とMが使ってる携帯は韓国サムスン製で、うちにある電気製品で最も使いにくく感度が悪く電池が持たないひどい製品なのだが、これが電話会社指定のものなのだから選択の余地がない。こんなものでも売れてしまうのだから、品質や性能で勝負してもどうにもならない世界なのである。勝負できるのは値段だけなのだ。腹が立つが、あとちょっと出してもイイやつがほしいというレンジに日本メーカーが高品質高機能な商品を届けてこないのだから、消費者はどうすることもできない。ソニーがこの Coby の品質を上げたものを $20 で売ればラジオをほしい人は絶対に買うと思うが、$35 スピーカなしじゃ話にならないのである。
晩飯を食べながらテーブルにラジオを置いて、小さなスピーカから鳴る音楽を聴くと気持ちいい。ちょうどいい具合に Under My Thumb がかかった。ベイエリアから、リバプールから、このアンテナがキャッチしたナンバー。RCサクセションはまだまったく聴けない。来年くらいまで聴けそうにない。
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■09/04/28(火) □ 豚インフルエンザの脅威
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小仕事を終わらせ日本語学校。萌はこの頃日本語テストでいい点を取ろうと燃えているようである。先週は漢字と読解で 80 点という見事なスコア。3年生ともなると相当に漢字も難しくなっており、知らない単語も出ている中で、なかなかその点は取れないと思うな。
帰ってディナーを食べると、Mに命じられたとかで萌が夕方外で石拾いをする。そんなの明日暖かいときでいいよと何度も声をかけるが、やりたいのだと中に入らない。そのうちに顔に赤味がさし咳をし始めた。はあ、夏がくるまではこうして昼間の暖かさに調子に乗り、朝夕冷えて風邪をひくんだろうな。豚インフルエンザの脅威が間近に迫っており、熱など出たら恐ろしいのである。
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■09/04/29(水) □ ゲームもネタが尽きて
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CL、マンU対アーセナルを見る。アーセナルって強いのかと思ったら、現状ではマンUの敵ではないという感じ。マンUは全員が全力で走りながら、ボールタッチだけは絶妙にやわらかくすることを意識しているようだ。フルスピードのパスワークなんて現実には1試合に何度もつながらないのであって、このマンUは8割のパス速度で1試合戦うことができるのだからすごい。
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掃除と庭仕事などの合間に、ふと思い立って久々に FM 2008 をやってみる。試合をやるとやっぱり楽しいが、練習の指示とか移籍処理はやっぱつくづく面倒だなあと思う。シーズン準備などする根気が続かん。コーチに引退され有能な人材を探す必要が出たりすると、ほんと面倒だとため息が出る。この面倒さを回避し時間を短縮するオプションもないからな。
その点カルチョビットは本当にお手軽で楽しかったが、15年目にチャレンジカップを勝ったあたりからはリーグ内で自チームが突出して強くなりすぎ、19年目で三冠を達成する頃にはリーグ4強にも負ける可能性なしというところまで来てしまった。こうなるとチャレンジカップ以外楽しみがなくなってしまう。毎年お気に入りの選手を少しずつ放出してリーグの競争性を取り戻そうと努力したのだが、自チームを弱くするという方向でゲームを楽しむのはやはり無理があり、20年目で終了することにした。2ヶ月存分に楽しめたので大満足だったけども。
次にやるゲームを現在物色中。萌と一緒に遊ぶためのゲームもネタが尽きて長いので、なんかないかなと考えている。
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■09/05/01(金) □ BCは春がない
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豚インフルエンザの感染拡大は、毎日じわじわ広がってはいるがその速度が落ちてきた感がある。おとといまでは数時間ごとに新しく悪いニュースが入ってきたのだが、昨日からトップニュースとして別のニュースが入ってきた。感染の勢いをコントロールできてきたのかもしれない。
今日は暑い。午後には26度まで上がる。もう日なたにはしんどくていられないほど。寒くなくなってよかったねえと言っていた翌週がこれだから、BCは春がないよなあと思う。日本の人は英会話などで必ず「日本は四季があり」というので英米カナダの人々からうちだってあるわと失笑されるのだが、カナダはやはり緯度が高いので照れば紫外線がきつく曇れば寒いと両極端になり、春らしさは断片的にしか感じられないのが本当のところ。
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■09/05/02(土) □ 清志郎の訃報
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朝新聞を開くと、キヨシローの訃報。あーやはり。半年ほど前なにかにゲスト出演したという噂を聞いたきりで、彼のことを思うたびにああザワザワと不安だけを感じていたのだが、ガン患者の場合噂がないということは日々進行しているということなのだろう。うちの父さんもそうだったもんなあ。嘆息。シンガーじゃなくなってもいいから生きていてほしかった。でも手術して引退して生きるという選択肢は、キヨシローは取らなかったんだよな。
58歳。高3のとき市民会館で初めて見たときにはグレイトなオッサンたちだと思っていたが、あのときはまだ若干30歳の青年ロッカーだったわけだ。ようし俺もRCみたいのをやるぜと東京に行き14年、その後の14年をカナダで過ごしたことになるのか。そんなことをつらつらと思いながらRCの歌を思い出していると、それだけで涙が出そうになる。当分RCは聴けないな。
新聞を見て呆然とする俺に萌が気づく。萌は「どうしたんだ、ヘイヘイベイベ!」くらいは知っているし、俺がファンなのはよくわかってるので同情してくれた。近年NHKで見る枯れたミュージシャンとしてのキヨシローに新しいものはもう期待してなかったけれど、やっぱり生きていてほしかった。同い年のどんとが死んだのもショックだったが、キヨシローはやっぱほんとに別格だった。ジョンが死んだときよりもダメージは大きい。さよなら、キヨシロー。
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■09/05/03(日) □ 紙相撲
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キヨシローが亡くなって1日以上経ったのに、各新聞サイトに号外追悼ページみたいなものが作られないのが不思議。大手マスコミなんてキヨシローファンの巣窟だと思うのだが。いずれ共犯新聞が特別号を出してくれるだろうけれど。
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NHK で紙相撲をやっていて、これを作ろうと萌と2時間ほど盛り上がる。紙相撲というのはスティックが土俵を裏から叩くわけだが、この位置と当たり具合によっては力士が簡単にひっくり返り、あっけなく勝負が終わり面白くもなんともない。そこで土俵全体に振動が弱くイーブンに伝わるようにと、取り付け位置に工夫を凝らす。最終的に厚紙クッションを土俵の裏に取り付け、スティックが直接当たらないようにした。これで長時間の熱戦を楽しむことができるのである。よし。
今日はALが来たので、彼にもモンスター力士を作らせトーナメントに招待した。なるべくバカで怖いレスラーを作るんだぜ、わかったね。で3チーム総当たりで勝負をし、ALの勝ちとなる。彼は本物の紙相撲を見たことがないゆえ異常に底面積の広い怪獣を作ってしまいフェアではなかったのだが、まあゲストだからいいかということで。
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■09/05/04(月) □ 子供TV問題
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最近萌のTV視聴時間がひどく長くなり困っている。子供チャンネルが午後「スポンジボブ」というスポンジに顔と手足がついた安直なアニメなどを延々とやっており、こんなくだらないものを長い時間見てたら頭がバカになるよ、こんなのよりゲームをやってくれたほうがまだいいよと言い聞かせるのだが、萌はなにか絵を描いたりレゴをやったりしつつもこのチャンネルに釘付けになっている。
こっちのアニメの創造性の欠如はとんでもない。すべて動物かモノに手足がついたものがキャラであり、性格は類型的で、ぎゃーぎゃーと騒がしい会話とドタバタの面白さだけで持たせるのだ。トムとジェリーから何の進歩もない―――というより絵なんか退化している。いかに少ない作業で量産できるかしか考えてない単純な絵には面白さなどかけらもない(↑この2つのキャラを見よ)。
まさに子供だましのモンキービジネス。イヤミとかレレレのおじさんとかベシなどを見せてやりたいものだと思う。ニャロメなんか萌も一目見て覚えたもんな。天才の創造物に触れられたわが子供時代は幸福であった。
ともあれ、これはいかんとMとも相談し、今日からは子供チャンネルは最大1時間と決定した。萌は最近音感が悪くなってきた気がするのだが、それもひょっとするとこういうTVの見すぎによる脳への悪影響なんじゃないかと疑う。まめにピアノを弾かせ、歌を歌わせていこう。
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■09/05/05(火) □ トランジスタ・ラジオ
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Mの通勤の慰めにとラジオを買うことにした。うちの奥さんは国営放送CBC―FMの政治トーク番組が超好きでいつでもキッチンで聴いてるのだが(あれって日本で言えば「ストリーム」みたいな番組なのかな? より穏やかな「アクセス」か)、通勤中に聞けたら楽しかろうと。
しかしカナダ最大の家電ストア Futureshop ではなんと、「いまどきラジオなんて置いてない」といわれ驚く。1つもないの? 次の電機専門店 RadioShack も、高価な据え置きラジオはあれど普通の携帯ラジオはなし。iPod 的製品はどこに行っても何百種類も置いてあり違いがわからん世の中なのだが、ラジオはここまで廃れていたのか。
まあ考えてみれば、普通ラジオを聴くのは移動中で、カナダで移動は普通クルマであり、バス上などでなにかを聞くニーズを持つのはほとんど学生なんだよな。で学生はラジオなぞ興味ないのだろう。俺もラジオなんて仕事で車に乗るようになるまで聞かなかったしな。
しかしこないだ田中康夫が「アクセス」で言ってた通り、こういう超安い中国製品でも実用上問題ないというご時勢ゆえに日本の電機メーカーは苦労してるのね。今回は予算 $20 くらいで、できれば日本メーカーという感じで出かけてきたのだが、唯一見つかったジャパンクオリティの製品はソニーの $35 スピーカなしというやつだった。サイズも機能も Coby に劣る。勝つとすればブランドから想像される音質だけであるが、俺が普段使ってるソニーのヘッドフォンは音は劣悪なので(※)、いまどきのソニーブランドにはあまり期待もできない。
(※)あれほど音が悪いものをわざわざソニーが作るはずがないので、たぶん OEM だろう。
あのソニーくらいのラジオなら15年前の日本でももっと安く買えたはずで(俺が昔持ってたパナソニックAMラジオは千円以下だった)、つまり日本のラジオはぜんぜん安くなってないわけである。この安さ勝負で負ける傾向がTVやVCRやコンピュータにも及び、日本メーカーは苦戦してるのだろう。
俺とMが使ってる携帯は韓国サムスン製で、うちにある電気製品で最も使いにくく感度が悪く電池が持たないひどい製品なのだが、これが電話会社指定のものなのだから選択の余地がない。こんなものでも売れてしまうのだから、品質や性能で勝負してもどうにもならない世界なのである。勝負できるのは値段だけなのだ。腹が立つが、あとちょっと出してもイイやつがほしいというレンジに日本メーカーが高品質高機能な商品を届けてこないのだから、消費者はどうすることもできない。ソニーがこの Coby の品質を上げたものを $20 で売ればラジオをほしい人は絶対に買うと思うが、$35 スピーカなしじゃ話にならないのである。
晩飯を食べながらテーブルにラジオを置いて、小さなスピーカから鳴る音楽を聴くと気持ちいい。ちょうどいい具合に Under My Thumb がかかった。ベイエリアから、リバプールから、このアンテナがキャッチしたナンバー。RCサクセションはまだまったく聴けない。来年くらいまで聴けそうにない。
2009/04/19
日記「カナダ教師の書く手紙」
「萌からの手紙」「CM消費者」ほか。
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■09/04/13(月) □ おばあちゃんへの手紙
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萌からの手紙が届いたよと、母さんが電話してきた。「誰からだろうと開けてみたら萌ちゃんなんで、久々にうれしかったよ」。萌がまったく自発的に書いてきたものなのだが、味があっていい手紙である。カナダの子が日本文を書くと、「熱がきたりいったりして (←fever comes and goes)」といった英文和訳がどうしても出てきてしまうのだが、そこがまた味がありイイ。
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■09/04/18(土) □ CM消費者
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萌とMは久々に一緒にお出かけ。萌は靴と一緒になんかキャンディにシロップをたらして食べる駄菓子みたいなものを買ってきた。よくこんなものをMが許したなと思う甘くて体に悪そうなものを、ランチ後うれしそうにペロペロとなめている。萌はこの頃買い物に行くときは必ず自分の財布を持っていき、TVのCMで見たものとかを買っているんだよな。日ごとひそかにあれを買うぞと心に決めているのだろう。
学校でも水曜日にはライスクラッカーなどのスナックが買えるそうで、自分の貯金箱からいそいそと50セントを出して持っていく。CMのターゲット消費者になってるのは困りものだが、その心の動きはよくわかるしかわいらしい。こういう一連の、自分で何かを決めて行うことがインディペンデントでうれしいのだろう。
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■09/04/22(水) □ Verbathon 再び
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フランス語動詞活用リレーゲーム Verbathon の学校レベル大会を見に来た。チームは前回とメンバーが替わっており、萌のチームは遅い子が多くて、2回のトライの両方で負けていた。後で聞くと学年最下位=4位だったそうで、萌は悔しくてちょっと泣いたとのこと。泣かなくていいよそんなの。1位と2位を発表してモチベーションを上げるのはいいが、3位4位まで発表したら悔しさと遅い子を責める気持ちが生まれるだけではないか。こんなリレーの勝ち負けなんて組み分け次第なわけで、努力が実るとは限らないのである。
放課後クラスのENのお母さんが、「SVのチームが勝って区の大会に行くことになったけど、SVと○○がクラスで一番速いんだから、一緒にするのはフェアじゃないわよね。別々のグループにすべきなのよ。私は先生に言うわ」と俺に不満をぶちまけてきた。あーそれは気づかなかったなあと答えたが、そんな勝ち負けを真剣に気にするほどのイベントじゃないだろうこんなもの。なんか全般にずれてるよなあ、この順位付けワールド。Mはカナダはコンペティティブな人が多すぎるというが、ENお母さんの出身地中東もそうなのかもしれん。
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■09/04/23(木) □ カナダ教師の書く手紙
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台湾おじさんが放課後また、プリント通知がわからないと質問に来た。こないだの英語教育意味なき礼賛にはゲンナリしたが困ってるのを助けるのはまったく問題ないので読んであげると、そのうち3枚は俺が読んでも意味がわからず保留にしといた奴だった。
あーこれね。これはね、僕が読んでもわからなかったんだよ。たぶんこういう意味だと思うけど、はっきりわからないんだよね。これは文章が下手なのであって、あなたのせいではないよと力づける。
だいたいカナダの学校通知って喋り言葉をそのまま書くからさ、全部読まないとなんの通知かすらわからないでしょ。一目でわかるようにポイントを抜き出して書いてくれ(箇条書き)といつも思うよ。日本じゃこんなわかりにくい通知の書き方はしないよ。台湾でもそうなんじゃない? ―――と尋ねると、そうだそうだとうなづくおじさんであった。
たかだか学校行事の通知なのに、書き手が下手だから TOEFUL の長文読解のごとく難しいのである。俺が翻訳でやるビジネス文書も下手な文章だと常々思うが(※)、カナダの教師は簡潔な通達の書き方を習わんのだろうか。
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■09/04/24(金) □ チャイニーズペインティング
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フィールドトリップ:チャイニーズペインティングというから水墨画かなと思ったら、墨と絵の具を合わせて文字と絵を描くというものだった。ナイス。筆の使い方などの説明がまずある。この筆が懐かしいぜと萌のグループを手伝った。
萌は張り切って知ってる漢字を書く。萌の友達ALはもうチャイニーズスクールに行ってないのだそうだ。聞けぱAL母のMYも漢字は書けないそうで、漢字ってやはりそれほどに難しいのねえ。
しかし先生は中国おばさんだが、愛想が悪く、そして教え方がえらい古い。コミュニケートが下手で子供の注意を引き付けられないし、春だから寒色は使ってはいけないと強制するし、萌やKLが俺から漢字を習って書いてもまるで無反応だし、上手な子の絵も一向にほめない。子供とコミュニケートしほめて伸ばすといったといった、ごく普通の現代性がないのである。先生がこんななので、あまり盛り上がるフィールドトリップではなかったのでした。
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■09/04/13(月) □ おばあちゃんへの手紙
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萌からの手紙が届いたよと、母さんが電話してきた。「誰からだろうと開けてみたら萌ちゃんなんで、久々にうれしかったよ」。萌がまったく自発的に書いてきたものなのだが、味があっていい手紙である。カナダの子が日本文を書くと、「熱がきたりいったりして (←fever comes and goes)」といった英文和訳がどうしても出てきてしまうのだが、そこがまた味がありイイ。
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■09/04/18(土) □ CM消費者
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萌とMは久々に一緒にお出かけ。萌は靴と一緒になんかキャンディにシロップをたらして食べる駄菓子みたいなものを買ってきた。よくこんなものをMが許したなと思う甘くて体に悪そうなものを、ランチ後うれしそうにペロペロとなめている。萌はこの頃買い物に行くときは必ず自分の財布を持っていき、TVのCMで見たものとかを買っているんだよな。日ごとひそかにあれを買うぞと心に決めているのだろう。
学校でも水曜日にはライスクラッカーなどのスナックが買えるそうで、自分の貯金箱からいそいそと50セントを出して持っていく。CMのターゲット消費者になってるのは困りものだが、その心の動きはよくわかるしかわいらしい。こういう一連の、自分で何かを決めて行うことがインディペンデントでうれしいのだろう。
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■09/04/22(水) □ Verbathon 再び
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フランス語動詞活用リレーゲーム Verbathon の学校レベル大会を見に来た。チームは前回とメンバーが替わっており、萌のチームは遅い子が多くて、2回のトライの両方で負けていた。後で聞くと学年最下位=4位だったそうで、萌は悔しくてちょっと泣いたとのこと。泣かなくていいよそんなの。1位と2位を発表してモチベーションを上げるのはいいが、3位4位まで発表したら悔しさと遅い子を責める気持ちが生まれるだけではないか。こんなリレーの勝ち負けなんて組み分け次第なわけで、努力が実るとは限らないのである。
放課後クラスのENのお母さんが、「SVのチームが勝って区の大会に行くことになったけど、SVと○○がクラスで一番速いんだから、一緒にするのはフェアじゃないわよね。別々のグループにすべきなのよ。私は先生に言うわ」と俺に不満をぶちまけてきた。あーそれは気づかなかったなあと答えたが、そんな勝ち負けを真剣に気にするほどのイベントじゃないだろうこんなもの。なんか全般にずれてるよなあ、この順位付けワールド。Mはカナダはコンペティティブな人が多すぎるというが、ENお母さんの出身地中東もそうなのかもしれん。
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■09/04/23(木) □ カナダ教師の書く手紙
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台湾おじさんが放課後また、プリント通知がわからないと質問に来た。こないだの英語教育意味なき礼賛にはゲンナリしたが困ってるのを助けるのはまったく問題ないので読んであげると、そのうち3枚は俺が読んでも意味がわからず保留にしといた奴だった。
あーこれね。これはね、僕が読んでもわからなかったんだよ。たぶんこういう意味だと思うけど、はっきりわからないんだよね。これは文章が下手なのであって、あなたのせいではないよと力づける。
だいたいカナダの学校通知って喋り言葉をそのまま書くからさ、全部読まないとなんの通知かすらわからないでしょ。一目でわかるようにポイントを抜き出して書いてくれ(箇条書き)といつも思うよ。日本じゃこんなわかりにくい通知の書き方はしないよ。台湾でもそうなんじゃない? ―――と尋ねると、そうだそうだとうなづくおじさんであった。
たかだか学校行事の通知なのに、書き手が下手だから TOEFUL の長文読解のごとく難しいのである。俺が翻訳でやるビジネス文書も下手な文章だと常々思うが(※)、カナダの教師は簡潔な通達の書き方を習わんのだろうか。
(※)こないだのアップル社のはよかったな、公文書なのに「Nice」なんて言葉が出てきて。
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■09/04/24(金) □ チャイニーズペインティング
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フィールドトリップ:チャイニーズペインティングというから水墨画かなと思ったら、墨と絵の具を合わせて文字と絵を描くというものだった。ナイス。筆の使い方などの説明がまずある。この筆が懐かしいぜと萌のグループを手伝った。
萌は張り切って知ってる漢字を書く。萌の友達ALはもうチャイニーズスクールに行ってないのだそうだ。聞けぱAL母のMYも漢字は書けないそうで、漢字ってやはりそれほどに難しいのねえ。
しかし先生は中国おばさんだが、愛想が悪く、そして教え方がえらい古い。コミュニケートが下手で子供の注意を引き付けられないし、春だから寒色は使ってはいけないと強制するし、萌やKLが俺から漢字を習って書いてもまるで無反応だし、上手な子の絵も一向にほめない。子供とコミュニケートしほめて伸ばすといったといった、ごく普通の現代性がないのである。先生がこんななので、あまり盛り上がるフィールドトリップではなかったのでした。
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